仮面ライダーダークビルドinスイートプリキュア♪【休載】 作:萊轟@前サルン
影兎と奏は向かってくる雑魚達を苦戦する事なく倒していくが数が多い為、倒しきれず、影兎と奏は雑魚複数人の攻撃をくらってしまう。
雑魚達の攻撃をくらい、地に転がっている影兎と奏の近くにフェニキア・ダークに変身した鹿賀斗が迫る。
鹿賀斗が2人に向けてツインブレイカーを構え、トドメを刺そうとしていたその時、後方から豪快な崩壊音が聞こえた。どうやら、誰かがダークラビッツのアジトに乗り込んできたようだ。そのシルエットを見た雑魚の1人が震え声で仲間達にこう伝えていく。仲間達は恐れおののいてアジトの奥へ逃げていく。
「お、おい...あいつはまさか...」
「"黒脚の鰐滋"じゃねえか、殺される....」
そう言いながら雑魚とその仲間達は恐れおののいてアジトの奥へ逃げていく。戦いの場に残ったのは影兎と奏と変身状態の鹿賀斗と"黒脚の鰐滋"という異名を持つ人間だけだった。
「ソイツは俺に任せてお前らはとっとと故郷に帰れ」
「お前は...⁉︎」
「...難波浩二、またの名を仮面ライダーローグ」
浩二はそう言いながらクロコダイルクラックフルボトルを取り出し、キャップを表面に合わせて降るボトルを起動させる。
[ピキツ ピキツ ピキツ D A N G E R]
[デデン デデン デデン...]
という音声が流れ、フルボトルからダークヒーローのドライバーでよく聞くような不気味な待機音が鳴る。その状態でフルボトルをドライバーのスロットに装填。
[クロコダイル!]
[デデン デデン デデン....]
[割れる!食われる!砕け散る!]
[クロコダイルインローグ、 オーラァ!]
浩二は仮面ライダーローグへ変身し、フェニキア・ダークへ向かっていく。フェニキア・ダークも紫色の禍々しいオーラを全身に纏いながらローグに向かっていく。両者はぶつかり合い、激しい戦いが始まった。
ローグは自慢の蹴りで影兎達が苦戦していたフェニキア・ダークを圧倒していく。そして、渾身の蹴りでフェニキア・ダークを蹴り飛ばしてからドライバーのレバーを下に倒して必殺技を発動させる。
〈クラックアップフィニッシュ!〉
ローグは相手に噛み付くように両脚で挟み蹴りを繰り出し、そのまま回転して敵を吹き飛ばした。
挟んだ敵を回転して捩じ切るように繰り出すその一撃は、ワニが獲物の肉を食い千切る際に行う「デスロール」を彷彿とさせる。
「ぐっ...グガァァァ‼︎」
フェニキア・ダークの全身にバチバチと閃光が流れ、変身が解けていく。変身が解ける際に"1"というカウントが見えた。これを見たローグはやはりな..という顔をしながら鹿賀斗のスクラッシュドライバーからダークスクラッシュゼリーを抜き、ズボンのポケットにしまってから鹿賀斗を背負ってこの場を去ろうとする。
「お前、鹿賀斗をどうするつもりだ?」
「コイツはもう入間 鹿賀斗ではない」
「鹿賀斗じゃないだと?どういう事だ!」
「まぁ、後にわかるだろう」
浩二は影兎にそう言い、ダークラビッツのアジトを去っていった。もう少し自分について詳しく調べたいところだったがこんな危険な場所に長居はできないと思い、影兎は後部座席に奏を乗せて加音町に向けてバイクを走らせていった。
そして、奏の家に着くと、影兎は皆から何か自分についての情報を掴めたかを聞かれたが影兎は特にないと皆に言った。
影兎は自分が加藤一郎かどうかというよりもディザスターアサシンに言われた葛城巧太の方が気になっており、自分の家に帰った後、パソコンで葛城巧太について調べようとした時、ズボンに違和感を感じてポケットの中を探るとそこには一本の黒いUSBメモリが入っていた。誰が自分のズボンのポケットにUSBメモリを入れたのか分からなかったが、もしかしたら重要な情報があるかもしれないと思いUSBメモリをパソコンに挿して入っているデータを見てみることにした。
データには有機物同士、無機物同士をどうすればドライバーに装填して変身できるかを葛城巧太と名乗る人物が解説していた。しかし、この研究は自分1人では難しいと思い、影兎は近いうちに桐生戦兎の元を訪ねる事にしたのだった。
影兎のズボンのポケットに入っていたUSBメモリ。一体、誰が入れたのだろうか?そして、影兎は葛城巧太の研究を完成させられるのか?
to be continued......
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