仮面ライダーダークビルドinスイートプリキュア♪【休載】 作:萊轟@前サルン
休日の朝、影兎は桐生戦兎がいる東都に向かった。影兎は東都の国民ではない為、東都も西都と同様、侵略者とみなされ、狙われてもおかしくないので細心の注意を払いながらバイクで東都に向かっていく。
バイクを走らせてから約数十分後、特に何事も起きず無事に桐生戦兎がいる東都のnascitaに着いた。中に入るとそこには敵だったはずの仮面ライダーグリスこと猿渡一海がいた。
影兎は最近の東都や北都、西都の事情を知らない為、まだ猿渡一海が敵だと思い眉間にしわを寄せて猿渡一海を睨みつけていたが、戦兎が猿渡一海はもう仲間だから警戒しなくて大丈夫と言うので睨みつけるのをやめ、とっとと戦兎がいつも研究を行っているカフェの地下に向かった。
「早速、葛城巧太とやらの研究データを見せてもらおうか!」
そう言い、手を差し出す戦兎にUSBメモリを渡す。影兎からUSBメモリを受け取った戦兎は早速、パソコンにUSBメモリを挿して葛城巧太の研究データを順々に見ていく。
「これは…今、俺が研究しているやつに似ている…?」
「似ている?」
「あぁ。今、俺はハザードトリガーの特性を活かしたボトルの研究をしてるんだが、このデータの研究工程が俺の研究工程と似ているんだ」
戦兎はそう言い、影兎にこのデータを何日か借りてもいいか?と聞いた。影兎はデータの内容さえ理解できれば作れると戦兎に言うが、戦兎はお前には難しい研究だからと影兎に言う。元々、戦兎と共同で研究をする予定だった影兎は本来やるべきだったことが無くなったので、研究データを戦兎に貸して、日を改めて研究データを返してもらいにまたnascitaを訪れる事にした。
東都から加音町へ帰る途中、影兎はふと思った、なぜ葛城巧太はこんな研究をしたのだろうかと。葛城巧太の目論見が分からずにいた影兎は加音町に帰った後も葛城巧太の目論見について、奏の家のテラス席に座り、机に頬杖をつきながら考えこんでいた。
「はい、あ〜ん!」
パクッ
誰かが自分の近くでそう言うので影兎は声のする方に顔を向けて口を開いた。すると、口の中にカップケーキが入っていくのが分かった。誰が食わせてくれたのか、斜め45度くらい上を見上げてみると奏の顔が見えた。
奏は影兎の悩んでいると跳ねる頭頂部の一部の髪がピョンと跳ねていたので何かに悩んでいると思い、元気を出させるためにカップケーキを持って来たのだと言う。だが、今回、髪が跳ねたのは寝癖のせいだった。
「影兎さん、髪が跳ねてるって事は何か悩み事があるんですよね?」
「いや、悩んでない、これはただの寝癖!」
影兎が奏にそう言うと、奏はにっこり微笑みながら元気なら良かった!と言う。影兎にそう言った時の奏のにっこり微笑んだ顔は心が和むようなとても美しい顔だった。
影兎が奏のその顔に見惚れてジーっと見つめていると、影兎に見つめられている事に気付いた奏が頬を赤く染めてもじもじしながら影兎の反対側の席に座った。
「あ、あの…そんなに見られると恥ずかしいです…///」
「あっごめん、なんか綺麗な顔だったからさ…」
「影兎さんにそう言われると嬉しいな…///あの、影兎さんもし良かったら私と…」
ピロリロリ!
奏が影兎に何かを言おうとしたその時、影兎の携帯が鳴り、影兎は着信に出て、通話を始めてしまった。奏はハリセンボンのように頬を膨らませて少し悔しい表情をしながら店の中へ戻っていった。
影兎の電話相手は入間鹿糸だった。入間鹿糸は西都が加音町までもを支配しようとしていると影兎に告げる。それを聞いた影兎は驚き、通話を切り、テラス席から遠方をみるとそこには煙が立ち上っていた。どうやら、既に西都は侵略を始めているらしい。その時、影兎はなぜ、葛城巧太がここまでの事態を予測してあらかじめ元気データを作っておいたのではないかと考える。だがその時、影兎の脳裏に誰かがこう呼びかけてきた。
「玄野影兎、君はこれ以上進んではいけない…!」
この言葉を聞いた影兎は声の主にじゃあ、研究データは何の為にあるのかと聞くが、誰も答えるわけもなくただの独り言になった。西都の侵略を防ぐ為、影兎は急いでバイクに乗り、煙が上がっているところに向かっていくのだった。
遂に加音町に手を出してきた西都。影兎は西都の軍を倒して加音町を守る事ができるのか?そして、影兎に語りかけてきた声の主の正体は一体、誰なのだろうか?
to be continued.......