プロノーン・カラモスでダニエル・マクフィーとキャサリン・ライアン、そして、スーパーGUTSのユミムラ・リョウとカリヤ・コウヘイと中島ぎんがと一緒にスーパーGUTSに入隊するアルケミー・スターズからの人材選抜を始まった。
そんな時、ミドリカワ・マイから東京クローバータワーに宇宙人が現れたと言う報告を聞く。
その報告を聞いた大空大地はその宇宙人の元へ向かい、リョウとカリヤとぎんがも東京クローバータワーへ急行した。
「すみません、通してください!」
大地達はタワー内にいた観光客を掻い潜り、現場へ向かう。
大地はそこに着いて例の宇宙人を目撃した。
その宇宙人はマイが言っていた通り、カタツムリのような顔をした口の大きい姿をしている。
その宇宙人の名は健啖宇宙人ファントン星人。
食糧危機に陥っている母星を救うため、シーピン929を開発した宇宙人である。
インペライザーの破片を潰し、GUYSの危機を救ったことがある。
しかも・・・
「やっぱり!グルマン博士!」
「おぉ!大地!どうやら無事だったようだな!」
大地はそのファントン星人の事をグルマン博士と呼ぶ。
彼はウルトラマンエックスの世界で防衛組織XIOのラボチーム特別顧問を役職している。
モンスアーマーの一つであるゴモラアーマーやウルティメイトゼロをベースにしたウルトラマンゼロアーマーを作ったのも彼である。
「知り合いなの?」
リョウは大地にグルマン博士との関係を聞く。
「はい。俺がいた世界で世話になっています。グルマン博士も時空の歪みで?」
「あぁ。大地とエックスが行方不明になってしばらく経った後にな。」
「とりあえず、タワーから下りましょう。知り合いとは言え、周りの人達がいるから余計目立ちます。」
「ムゥ・・・やっぱりそうなるか・・・」
大地とグルマン博士はリョウに言われて頷く。
「皆さん、安心してください!彼は敵ではありません!一緒に戦ってくれる心強い宇宙人なんです!」
大地は東京クローバータワー内にいる観光客にそう伝える。
観光客たちの殆どはホッとしたりしていた。
その後、大地達はこのままグルマン博士をプロノーン・カラモスへ連れて行き、プリキュアの事や、妖精の世界の事、この世界で起きた事、ティガの事、そして、ウルトラマンの他になのは達も時空の歪みによってプリキュアの世界に飛ばされた事を説明した。
「うむ。他の平行宇宙の住人まで巻き込むほどの時空の歪みが生じていたとは・・・」
「しかもその歪みで次々と怪獣が現れたんです。」
「その歪みの発生源を突き止める必要があるな。よし!私も全力で協力するぞ!」
グルマン博士は大地の話を聞いて意気込む。
「いいの?得体の知れない宇宙人をここに連れてきて。」
真理奈は隣にいたぎんがに耳打ちする。
「クローバータワーに現れて危害を加えるようなことがあったら、周りの人達はいないわ。大地君が信頼を寄せている仲間なら協力するに越したことはないわ。」
「見た目からして変なことしそうな感じにしか見えないんだけど・・・」
真理奈はグルマン博士を見て自分の感想を言う。
「とりあえず、持ち場に戻ろう・・・」
真理奈はダニエルのいる部屋に戻る。
その頃、ゼロは人気のいない妖精の世界の峡谷でオーブとなったヴィヴィオと模擬戦を始めている。
オーブは自らのストライクアーツを駆使して、ゼロを追い詰めようとするが、ゼロ相手に一筋縄にはいかず、有効打に与えられなかった。
ゼロはオーブに一撃を与え、ノックダウンする。
ゼロとオーブの模擬戦が終わり、二人の変身を解いて、シンとヴィヴィオに戻る。
「うぅ~・・・やっぱ手も足も出ないや・・・」
ヴィヴィオはだらりとしながら言う。
「へへっ。俺に勝とうなんざ二万年早いぜ。だが、筋はいい。防御力も攻撃力もイマイチだが、視野の広さで距離を掴むのが上手いし、反応も動作も悪くない。よく鍛えられたもんだな?」
「ありがとうございます。」
「しかもカウンターヒッターって奴か?相手の攻撃を躱して懐に入って一撃と喰らわす。その戦い方なら手強い怪獣に対応できるかもな?」
「ホントですか!?」
「あぁ。」
シンとヴィヴィオは和気藹々と話している。
「すごい戦いだったな。」
「うん。壮観だったね。」
「そうですね。」
シンとヴィヴィオ、いや、ゼロとオーブとの戦いを見たトーマとリリィとアインハルトは感激する。
「さてと・・・」
シンは再びウルトラゼロアイを装着し、ゼロに変身し、トーマとリリィとアインハルトの方に振り向く。
尚、その時にゼロはトーマ達に合わせて人間大の大きさにしていた。
「次はお前らだ。3人がかりでもいいぜ?」
「いぃっ!?」
トーマはゼロにそう言われて驚く。
ヴィヴィオを除くトーマ達は変身し、ゼロと模擬戦を行うが、手も足も出ず、疲労困憊の状態であった。
「無茶苦茶だろ・・・」
「視界設定を変えても手も足も出ないなんて・・・」
「この実力、ジークさんどころか、ヴィヴィオさんのお母様より強い・・・」
トーマ達は息を切らしながらもゼロの戦いぶりにそれぞれの感想を言う。
それと同時にトーマ達の数メートル離れた所に赤い光が現れ、その光からラブ、美希、祈里、せつな、つぼみ、えりか、いつき、ゆりとタルト、シフォン、シプレ、コフレ、ポプリが現れる。
「あれ?もう終わっちゃった?」
「みたいですね。」
「おぉ。遅かったな?」
ゼロはシンに戻り、つぼみとえりかにそう言う。
「なんや、3人共えらいお疲れでんな?」
「プリップ~♪」
「あ、うん・・・」
トーマはタルトに対して、生返事するしかなかった。
「あたし達もアスカさん達がこの世界に来てからこんな風に稽古付けられたから気持ち分かるよ・・・」
「その時のシンさん、おっかなかったよね?」
ラブとえりかは苦笑いしながら話す。
「で、どうだったですぅ?」
「あぁ。ヴィヴィオもそうだが、トーマ達も筋がいい。伊達になのはに扱かれた訳じゃないみてぇだ。」
「それはよかったぁ。」
シンはシプレの問いに答え、祈里はそれを聞いて安心した。
「えりかもヴィヴィオ達に見習ってほしいものですっ。」
「なんですって~っ!?」
えりかはコフレに言われ、怒り出す。
その時、地面が突然揺れ始める。
「わわわっ!」
「なんだ!?」
「まさか・・・」
ヴィヴィオ達は周囲を見渡すと、地中から巨大な角を生えた恐竜のような黒い怪獣が現れた。
その怪獣の名は凶暴怪獣アーストロン。
朝霧山に出現して村を焼き尽くした怪獣である。
ウルトラマンジャックに角をへし折られ、スぺシウム光線で爆死された。
「怪獣だ!」
「アーストロンか!」
トーマ達はアーストロンの登場に驚くが、その途端、別の方向から獣の咆哮が響き渡る。
ヴィヴィオ達はその方向に振り向くと、腹部に巨大な花を持つ右手に鞭を左手に鎌を兼ね備えた怪獣が降下してきた。
その怪獣の名は宇宙大怪獣アストロモンス。
腹部の巨大な花・チグリスフラワーでオイルドリンカーを丸呑みにした怪獣である。
ウルトラマンタロウに奮戦するが、最期にストリウム光線で倒された。
「また怪獣!?」
「今度はアストロモンスか!?」
「もう!何の番組のそっくりさんなのよ!?」
リリィ達はアストロモンスの登場に驚き、えりかはアーストロンとアストロモンスを見て、某ものまねバラエティ番組を連想する。
(いや、どこが似てるんだ?)
シンはえりかの言ってることに心の中でツッコむ。
「そんなことよりあの怪獣を!」
トーマ達はそれぞれのデバイスを構える。
「ちょっと待った!」
「ここは私達とシンさんに任せてください!」
ラブとつぼみはトーマ達にアーストロンとアストロモンスの相手をシンとラブ達に任せるよう言い出す。
「えっ!?でも・・・」
「大丈夫ですよ。私達だって今までウルトラマンと一緒に戦って、強くなったんです。」
「それに4人共バテバテで完璧じゃないでしょ?」
「私達は怪獣に負けませんから。私たちの事、信じてください。」
いつき達はトーマ達に微笑みながら言う。
トーマ達は頷くしかなかった。
「変身よ!」
「はい!」
「やるっしゅ!」
ラブ達とつぼみ達はそれぞれの変身アイテムを構える。
ラブ、美希、祈里、せつなはピックルンをリンクルンにセットし、ローラーを回すと、画面から光を発生する。
「チェインジ・プリキュア・ビートアップ!」
ラブはピンクのコスチュームを、美希は青いコスチュームを、祈里は黄色いコスチュームを、せつなは赤いコスチュームを纏う。
よってラブ達は、キュアピーチ、キュアベリー、キュアパイン、キュアパッションに変身した。
「ピンクのハートは愛あるしるし!もぎたてフレッシュ!キュアピーチ!」
「ブルーのハートは希望のしるし!つみたてフレッシュ!キュアベリー!」
「イエローハートは祈りのしるし!とれたてフレッシュ!キュアパイン!」
「真っ赤なハートは幸せの証!うれたてフレッシュ!キュアパッション!」
「レッツ、プリキュア!」
シプレとコフレとポプリは「プリキュアの種、いくですぅ!」と言った後、シプレ達のブローチからプリキュアの種が現れ、つぼみ達はそれを受け取る。
「プリキュア・オープンマイハート!」
つぼみとえりかはココロパフュームに、いつきはシャイニーパフュームに、ゆりはココロポットにプリキュアの種をセットする。
つぼみとえりかはココロパフュームを、いつきはシャイニーパフュームを吹きかけた時、ピンク、青、金のコスチュームを纏い、ゆりも銀と紫のコスチュームを纏う。
よってつぼみ達はキュアブロッサム、キュアマリン、キュアサンシャイン、キュアムーンライトに変身した。
「大地に咲く一輪の花!キュアブロッサム!」
「海風に揺れる一輪の花!キュアマリン!」
「陽の光浴びる一輪の花!キュアサンシャイン!」
「月光に冴える一輪の花!キュアムーンライト!」
「ハートキャッチプリキュア!」
変身を終えたピーチ達とブロッサム達はアーストロンとアストロモンスの前に立ち塞がる。
「おぉ~!」
「かわいい!」
「あれがプリキュアとしての姿。」
「アイシスがいたら羨ましがるだろうな・・・」
ヴィヴィオ達はそれぞれの感想を述べる。
「さてと、3度目になるが、俺もおっぱじめるか!」
シンはウルティメイトブレスレットからウルトラゼロアイを出し、目に装着する。
よってシンはウルトラマンゼロに変身した。
当然アーストロンとアストロモンスと同じサイズになっている。
アーストロンとアストロモンスはゼロ達を襲い掛かる。
ゼロ達もアーストロンとアストロモンスを迎え撃つ。
ようやくプリキュアの出番です。