東京クローバータワーでファントン星人グルマン博士と再会する大地。
グルマン博士はプリキュアの世界に迷い込んだウルトラ戦士となのは達を元の世界に帰すために時空の歪みの発生源を突き止める決心をする。
その頃、シンはヴィヴィオ、アインハルト、トーマ、リリィと模擬戦した後、凶暴怪獣アーストロンと宇宙大怪獣アストロモンスが現れる。
ラブ達とつぼみ達はフレッシュプリキュアとハートキャッチプリキュアに変身し、シンもウルトラマンゼロに変身し、アーストロンとアストロモンスに立ち向かう。
アーストロンはプリキュア達にマグマ光線を放つ。
「サンフラワー・イージス!」
サンシャインはアーストロンの攻撃に対し、サンフラワー・イージスで防ぐ。
「プリキュア・フローラルパワー・フォルテッシモ!」
ムーンライトはプリキュア・フローラルパワー・フォルテッシモでアーストロンに突進する。
アーストロンはムーンライトの攻撃に怯む。
「いくっしゅ!マリンダイブ!」
マリンはアーストロンの頭上から急降下して飛び蹴りする。
しかし、アーストロンはマリンの攻撃を避ける。
「ありっ?」
マリンはアーストロンに避けられ、そのまま地面に急降下し、生き埋め状態になる。
「んぬぬぬぬ・・・抜けないっしゅ・・・!」
生き埋め状態になったマリンは必死に脱出しようとするが、出られなかった。
マリンは目を開けると、アーストロンがマリンを踏み潰そうと足を上げていた。
「おわあぁ~~~~~っ!!?」
「ブロッサム・スクリューパンチ!」
ブロッサムはアーストロンの顎を目掛けてブロッサム・スクリューパンチを放つ。
よってアーストロンは仰向けに倒れ、マリンは踏み潰されずに済んだ。
パッションはアカルンの力で生き埋めになったマリンをテレポートで助ける。
「大丈夫?マリン。」
「あ、ありがと・・・」
「来るよ!」
ピーチの声で見上げるパッションとマリン。
アーストロンはマグマ光線を放つ。
ピーチとパッションとマリンはアーストロンの攻撃を避ける。
「プリキュア・エスポワールシャワー!」
「プリキュア・ヒーリングプレアー!」
ベリーとパインはそれぞれの技をアーストロンに命中させる。
アーストロンはベリーとパインの技に怯む。
「いくよ、ブロッサム!」
「はい!」
「プリキュア・大爆発!」
ブロッサムとマリンはアーストロンの目の前でプリキュア・大爆発を発動する。
アーストロンはその爆発で高く吹き飛ばされる。
「プリキュア・ハピネス・ハリケーン!」
パッションは吹き飛ばされたアーストロンにプリキュア・ハピネス・ハリケーンを放つ。
アーストロンはその技によって地面に叩き落される。
アストロモンスは右手の鞭でゼロを襲う。
ゼロはアストロモンスの鞭を避け、顔面に蹴り飛ばす。
アストロモンスはゼロの猛攻に怯むが、即座にチグリスフラワーから溶解液を発射する。
「おっとぉ!」
ゼロはウルトラゼロディフェンサーで溶解液を防ぐ。
ゼロはアストロモンスの攻撃が終わった後、ジャンプし、アストロモンスの頭部に飛び蹴りを喰らわす。
アストロモンスはゼロの攻撃に吹き飛ばされる。
ゼロはアストロモンスの元へ行き、アストロモンスの胴体を抱え、逆さまにし、飛び上がってその直後に地面に垂直に急降下する。
よってアストロモンスの頭は地面に刺さり、あたふたしていた。
「うわっ!決まった!」
「インターミドル選手も驚きだな・・・」
ヴィヴィオとトーマはゼロのゼロドライバーを見て、それぞれの感想を述べる。
「いきますよ!マリン!サンシャイン!」
「うん!」
「やるっしゅ!」
ブロッサムはブロッサムタクトを、マリンはマリンタクトを、サンシャインはシャイニータンバリンを構える。
「花よ、舞い踊れ!プリキュア・ゴールドフォルテバースト!」
サンシャインはプリキュア・ゴールドフォルテバーストを発動する。
「集まれ、二つの花の力よ!プリキュア・フローラルパワー・フォルティシモ!」
ブロッサムとマリンはプリキュア・フローラルパワー・フォルティシモを発動し、サンシャインが発動したプリキュア・ゴールドフォルテバーストに突入する。
「プリキュア!シャイニング・・・!」
「フォルティシモ!」
すると、ブロッサムとマリンは黄金に輝き、アーストロンに突進する。
アーストロンは3人の合体技で吹き飛ばされ、地面に首が埋められたアストロモンスにぶつかる。
よってアストロモンスは地面から頭が抜け出せたが、アーストロンに下敷きにされる。
アストロモンスはアーストロンを退かし、起き上がると、いきなりアーストロンに鞭や鎌で攻撃をし始める。
「喧嘩した!?」
「事故だろ?あれ?」
リリィとトーマはアストロモンスとアーストロンのやりとり(?)を見てそう言う。
アーストロンはアストロモンスに対し、怒って突進する。
その時、アーストロンがアストロモンスの腹部のチグリスフラワーに頭を突っ込み、次第に飲み込まれていく。
「えぇっ!?」
「アストロモンスだっけ!?アーストロンって怪獣を食べてる!?」
ブロッサムとピーチはアストロモンスがやっている事に驚く。
そう言っている内にアストロモンスはアーストロンを飲み込んだ。
「アーストロン、相変わらずひでぇ扱いだな・・・」
ゼロはその光景を見て、引き気味になりながらアーストロンに同情する。
アストロモンスはアーストロンを飲み干した後、再びゼロに襲い掛かる。
ゼロはアストロモンスの攻撃を躱し、アストロモンスの腹部にパンチを繰り出す。
当然、アストロモンスの腹部にはチグリスフラワーがあるが、ゼロのパンチを喰らったアストロモンスは苦しんでいた。
「俺を貪り食おうなんざ・・・2万年早いぜ!」
ゼロはストロングコロナゼロにタイプチェンジする。
「姿が変わった!?」
「ウルトラマンってそんなことができるのですか!?」
ヴィヴィオとアインハルトはゼロがタイプチェンジするところを見て驚く。
ゼロはアストロモンスにパンチのラッシュを繰り出す。
「これで・・・止めだ!」
ゼロは最後にアストロモンスの顔面に一発殴り飛ばす。
アストロモンスはゼロの攻撃により吹き飛ばされ、山の断層にぶつかり、埋め込まれる。
ゼロはウルティメイトブレスレットを叩くと、炎のエネルギーを纏わせる。
「ガルネイトバスター!」
ゼロはアストロモンスにガルネイトバスターを放つ。
ゼロの技はアストロモンスに命中し、アストロモンスはそのまま爆散された。
「へへっ!呆気なかったぜ!」
ゼロはアストロモンスが爆散された場所に振り向いてそう言う。
ゼロはシンの姿に戻り、フレッシュプリキュアとハートキャッチプリキュアも変身を解く。
「すげぇ・・・」
「ゼロもすごいけど、プリキュアもあんなに大きいのを追い詰めるなんて。」
トーマとリリィは今の戦いぶりを見て感想を述べる。
「いやぁ♪あたし達にかかれば、これくらいお茶の子さいさいですよ!」
「怪獣に踏み潰されそうになっておいてよく言うですっ。」
「あんですって~!?」
えりかはコフレの両頬を抓りながら怒る。
ゆりを除くプリキュア一同やヴィヴィオ達は苦笑いしていた。
ただ、シンは何かを感じたのか、つぼみ達がいる方向とは別方向に振り向く。
「シンさん、どうかしましたか?」
アインハルトはシンのその様子に気付き、尋ねてみた。
「いや、なんでもねぇよ。」
シンはアインハルトに「なんでもない」と答える。
シン達の様子を伺っていたのは黒いコートを纏った人物である。
アストロモンスが倒された際に崩れ落ちた瓦礫の陰に隠れていた。
(別次元の住人がこの世界に迷い込んだか・・・急いで手を打たねばな・・・)
黒コートの人物はシン達がせつなのアカルンの力でテレポートしていったのを見送った後、瓦礫の陰から去って行った。
その頃、真理奈はダニエル達の協力で人材選抜をしていたが、それはもう終わり、プロノーン・カラモスにいるアルケミー・スターズを食堂に集められた。
「みんなも知っての通り、世界中に空間が歪み、そこから怪獣達が次々と出現した。それと同時に別の世界から来た巨人ウルトラマンと、幻影帝国に立ち向かった伝説の戦士プリキュアが怪獣達と戦っている。しかし、先程言ったように空間の歪みが世界中に発生している限り、この世界も、妖精の世界も次々と怪獣が現れる。その発生源を突き止める為、我々はスーパーGUTSをバックアップすることを決定した。」
ダニエルは食堂に集められたアルケミー・スターズにプロノーン・カラモスとスーパーGUTSの決定を話す。
「今から名前を上げた者はスーパーGUTSの元でサポートに徹してもらう。呼ばれた人は前に出るように。真理奈。」
「はいはい。(私はダニエル達と違って民間人だから私に発表させなくてもいいでしょうに・・・)」
真理奈はダニエルに言われ、ぶつぶつ言いながらもダニエルから渡された名簿を受け取る。
「あ、初めに言わせてもらうけど、サポートって言っても戦場に行く必要ないから。」
真理奈はアルケミー・スターズの一同に念を押す。
真理奈はその後、咳払いしながら改めて選抜したアルケミー・スターズを発表する。
「まず、ミドリカワ・マイ。」
「やった!」
呼ばれたマイはダニエル達の元に行く。
「いやじゃないのね?」
「元々スーパーGUTSに入りたいなって思ってたんだ!」
「そ、そうだったんだ・・・」
真理奈はマイの発言を聞いて苦笑いする。
「続けて言うわよ。モリモト・アヤノ。」
「はい。」
「三日月マモル。髙田ルイ。」
「はいっス。」
「はーい。」
「続いて、一条寺友也。佐々木敦子。ジョジー・リーランド。」
「はい。」
「任せて。」
「ハ~イ。」
真理奈に呼ばれた数人の人達も次々とダニエルの元に行く。
「最後に、七瀬リサ。」
「はい。」
最後に呼ばれた七瀬リサもダニエルの元に行く。
「以上。」
真理奈はそう言って、名簿をダニエルに渡す。
名前を上げた8人はスーパーGUTSへの異動が決まったため、各自部屋に戻り、異動の準備を始まった。
真理奈はキャサリンの元へ行き、スパークレンスの事を聞きに行った。
この時、なのはとユーノも一緒である。
「どうなの?キャス。」
「これからよ。」
キャサリンはスパークレンスをガラスケースの中の台に設置する。
「科学班が作った光遺伝子コンバーターは真理奈が所持していたスパークレンスを覆っていたアークの砂から抽出した光エネルギーを元にプログラムを組み込んで、完成した光エネルギー発生装置。ルルイエで起きた闇の支配者の戦いで力を失ったゼロにその光で蘇らせようとした。」
キャサリンは真理奈達に光遺伝子コンバーターを説明し、ルルイエで起きたガタノゾーアの戦いをモニターで見せる。
真理奈達が見たのは石像になったゼロにドルファー202に搭載した光遺伝子コンバーターで蘇らせようとしたところである。
しかし、ガタノゾーアによる妨害で失敗に終わってしまった。
「シン君ってそんなことがあったんだね・・・」
「それにこの世界ではそんな出来事があったなんて・・・」
なのはとユーノはモニターを見て、この世界で起きた出来事を改めて痛感する。
「まぁ、この時の事は一旦置いといて、作戦が失敗したから結果的にどうなったのか、結局分からなかったのよ。そこで、ルルイエの戦いで力を失ったスパークレンスに光遺伝子コンバーターで元の姿にならないか、キャスに頼んで試してみることにしたのよ。キャス、頼んだわよ。」
「えぇ。」
キャスは真理奈の言う通りに、光遺伝子コンバーターを作動する。
よって光遺伝子コンバーターから光線が発射し、スパークレンスに照射する。
しかし、しばらく経った後、光遺伝子コンバーターに火花が散らし始める。
この状況に真理奈達は慌てるしかなかった
「うわっ!?」
「マズい!?」
キャスはすぐに光遺伝子コンバーターを停止する。
そのおかげで大事にならなかった。
「ふえぇ~・・・」
「びっくりした・・・」
「あのまま続けていたら光遺伝子コンバーターが壊れる所だったわ・・・」
「でも、逆に言えば失敗したってことになるわね・・・」
真理奈達は光遺伝子コンバーターが爆発しなかったのが不幸中の幸いなのかホッとするが、同時に光遺伝子コンバーターによる実験が失敗し、スパークレンスが力を取り戻せなかったことに真理奈は少しショックを受けていた。
(この方法がダメなら別の手を考える必要があるけど、どうすればいいのやら・・・)
真理奈はスパークレンスに力を取り戻し、再びウルトラマンティガを蘇らせる方法を考え、悩んだ。