ウルトラリリカルキュアファイト   作:JINISH

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不定期投稿とはいえ、こんなペースで大丈夫なんかな・・・


暗躍する革命

アメリカのマッキンニーフォールズ州立公園でスバル、ティアナ、エリオ、キャロと出会い、空間の歪みから現れたレイキュバスとキングクラブを新たに現れたウルトラ戦士・ウルトラマンビクトリーと連携して戦うギンガとドキドキ!プリキュアとハピネスチャージプリキュアとエレメントとイージス。

それぞれの得意技を駆使してレイキュバスとキングクラブを撃破する。

2体の怪獣との戦いの後、別の場所で戦っている仲間と合流するマナ達。

その仲間とは・・・

 

「ストリウム光線!」

 

2本の角を生やした赤い体の巨人・ウルトラマンタロウである。

タロウはウルトラ六兄弟の末っ子で、東光太郎が変身するウルトラ戦士である。

今では宇宙警備隊の筆頭教官を務めており、ウルトラマンメビウスを教導したのも彼である。

そしてそのタロウに変身した今の変身者は相良誠司である。

彼はハピネスチャージプリキュアのキュアラブリーこと愛乃めぐみの幼馴染。

めぐみがラブリーだったことがバレたことがきっかけでサポートすることになった。

そして、今はウルトラマンタロウの変身者として戦っている。

そのタロウがストリウム光線を放った件だが、タロウは今、目の前にいる怪獣と戦っている。

その怪獣は背中に鰭が生え、二本の角を持つ首長竜のような怪獣である。

その怪獣の名は古代怪獣キングザウルス三世。

角からバリヤーを張って光線を防ぐ強力な怪獣である。

ウルトラマンジャックのスぺシウム光線や八つ裂き光輪をも防ぎ、ジャックを窮地に追い詰めた。

そのキングザウルス三世はバリヤーでタロウのストリウム光線を防いでしまう。

 

「くそっ!光線技が効かない!」

『落ち着け、誠司。キングザウルス三世はバリヤーで光線技を防ぐが、それは横方向だけ。真上から攻撃して角を破壊すればバリヤーは張れない。』

「真上から?」

『あぁ。ジャック兄さんはその方法でキングザウルス三世を倒したのだ。』

 

タロウは誠司にキングザウルス三世の倒し方を教えた。

キングザウルス三世は口から放射能光線を放つ。

タロウはキングザウルス三世の光線をジャンプで躱す。

タロウは上空からスワローキックでキングザウルス三世をお見舞いする。

しかも、タロウの攻撃は見事にキングザウルス三世の角を蹴り折らせた。

 

「よし!」

『上手いぞ、誠司!』

 

タロウの助言を受けて、スワローキックでキングザウルス三世の角を蹴り折らせることに成功した誠司は心の中でガッツポーズする。

キングザウルス三世は自身の角が折らされたことに焦りを隠せなかった。

タロウはキングザウルス三世に反撃を行なう。

タロウはキングザウルス三世を殴ったり蹴ったりした後、背中を掴んで持ち上げ、地面に放り投げる。

地面に叩きつけられたキングザウルス三世はタロウに背中を向け、逃げようとする。

しかし、タロウはそれを見逃すはずはなく、ストリウム光線を放つ。

タロウの光線はキングザウルス三世の背中に命中。

キングザウルス三世はタロウのストリウム光線を受け、力尽きる。

 

「やあっ!!」

 

タロウとは別に戦闘を繰り広げられていた。

そこでは、キュアフォーチュンによく似たコスチュームだが、フォーチュンと違い、長いフレアスカートをし、大人っぽい雰囲気をしたプリキュアと、カウガールのようなコスチュームをしたプリキュア達がディゴンの群れと戦っていた。

前者のプリキュアはキュアテンダー。

ハピネスチャージプリキュアのキュアフォーチュンの姉であり、氷川まりあが変身するプリキュアである。

プリキュアハンター・ファントムとの戦いで、エターナルケージに封印された挙句、クイーンミラージュに操られたが、ハピネスチャージプリキュアに救われた。

後者のプリキュア達はボンバーガールズプリキュアである。

彼女達はアメリカ西部で幻影帝国の魔の手から守り続けたプリキュアチームである。

テンダーはディゴンの群れを一ヵ所に集めるように薙ぎ倒していく。

 

「シェリフ、ポニー、インディ、今よ!」

 

テンダーはボンバーガールズプリキュアにディゴンの群れに止めを刺すよう伝える。

ちなみにテンダーが呼んでいるシェリフとポニーとインディというのは、保安官風のプリキュアがキュアシェリフ、金髪ポニーテールのプリキュアがキュアポニーで、インディアン風のプリキュアがキュアインディである。

 

「サンキューな!」

「ミー達に!」

「任せてくだサーイ!」

 

ボンバーガールズプリキュアは頷き、右肩から星を出す。

 

「スターブーメラン!」

 

3人同時に星を投げ飛ばす。

その星はディゴンの群れに命中し、1体残らず消滅させた。

テンダーとボンバーガールズプリキュアはディゴンの群れを倒して、安堵する。

テンダーは変身を解き、まりあに戻る。

その直後、めぐみ達が駆けつけてきた。

 

「お姉ちゃん!」

「いおな!」

 

いおなはまりあの元に駆け付け、抱きつく。

 

「シェリフ、ポニー、インディ。」

「そっちも終わったの?」

「あぁ。たった今な。」

「ミス・マリアのおかげで助かったワ。」

「ウルトラマンも怪獣をやっつけてくれて感謝デース。」

 

ゆうことひめはシェリフ、ポニー、インディと話し合う。

 

「誠司、お疲れ様!」

「めぐみもお疲れだな!」

 

めぐみと誠司は互いにハイタッチする。

 

「すごぉい、あの有名なボンバーガールズプリキュアをこの目で見られるなんて・・・」

「・・・」

 

まのんはシェリフ達を見て、両手を組んで目を光らせるが、マヤの方はバツが悪そうにシェリフ達から視線を逸らした。

 

「?マヤ?」

「どうした?」

 

ティアナとショウはそんなマヤに気付き、尋ねる。

 

「マヤ、まだ気にしてるの?」

「・・・えぇ・・・」

 

真琴はマヤがシェリフ達から視線を逸らした理由を察しながら尋ねると、マヤは俯きながら頷く。

 

「あの子達に何かしたの?」

 

スバルはマヤにそう聞く。

 

「・・・後で話すわ・・・」

 

マヤはスバルの質問に対し、そう答えるしかなかった。 

 

「ドキドキ!プリキュアとハピネスチャージプリキュアもかっこいいけど、ウルトラマンも強くてかっこいいね。なんだか興奮しそうだよ。」

 

その状況を遠くから、赤いバンダナをした黒のロングヘアーの少女は見ていた。

いや、彼女だけではなかった。

 

「レン、遊びに来たんじゃないのですよ?わたくし達の目的は、例の女の追跡です。人間界にいるとフラムからの情報で知ったんですから、少しは集中を・・・」

 

レンと呼ばれた少女の隣に、金色の鎧を纏った金髪の少女もいたのだ。

 

「ぶぅ~。頭固いんだから、セレナは・・・」

 

レンはセレナと呼ばれた少女に頬を膨らませながらジト目で睨む。

 

「君だって、ユグドラシルの女騎士さんに興味持ったんでしょ?」

「キュアイージスの事ですか。確かに戦士としての腕は興味を持ちますが、罪を犯した者に気にする道理はないでしょう。それよりも行きますよ、レン。」

「ほい、了解。」

 

セレナはレンにそう言い、首に掛けているメダリオンを握ると、セレナの足元に金色の三角形の魔法陣が現れる。

その後、セレナが光に包み込まれ、消えていった。

 

「う~ん、ボクはあのカーバンクルの女の子が気に入ったんだよな~?」

 

レンはまのんの事を言っているのか、口を尖がらせながら不貞腐れる。

 

「ま、いいや。クレインやフラムに無理言って、お姉さんを探すついでにお話すればいっか。だったら、その子が日本に帰って来た時に会っとこう。」

 

レンはそう言いながら、ポケットからメダリオンを出し、指パッチンをした後、足元に黒い三角形の魔法陣が現れ、光に包み込まれた後、消えていった。

 

 

 

 

 

 

その頃、真理奈はプロノーン・カラモスでの用事を済ませた後、小泉学園に戻り、そして、自宅の近くまで帰ってきた。

 

「ふぅ・・・すっかり遅くなったわね・・・でも、夕飯まで間に合うかな。」

 

真理奈はアタッシュケースを手に、そのまま真っ直ぐ帰宅する。

そして、家のドアの前に来て、ドアの取っ手を握って開ける。

その途端、真理奈は土間に立ち止まり、そこら中に置いてある靴の数を眺める。

 

「やれやれ・・・居候がこんなにいると苦労するわね・・・しかも来客は中島ファミリーの7人もここに来てるから大変だわ・・・母さんの部下達は裏口の玄関を使ってたから問題ないけど。」

 

真理奈はその辺の靴を見て、やれやれとジェスチャーをする。

その居候というのは、なのは、ユーノ、ヴィヴィオ、アインハルト、トーマ、リリィの事である。

真理奈はそう愚痴りながらも、靴を脱いでダイニングルームへ行く。

 

「ただいま~。」

 

真理奈はダイニングルームに通じるドアを開ける。

 

「真理奈ーっ!おかえりっスーっ!」

「うおぉあぁっ!?」

 

真理奈は突然、何かにぶつかって後ろに倒れる。

いや、ぶつかると言うより、押し倒されたと言った方が正解だった。

犯人は赤髪を後頭部にまとめた少女・ウェンディである。

 

「ウェンディ、いい加減にそうやって突進する癖やめないか?」

 

黒い眼帯をつけた銀髪の少女・チンクはそんなウェンディを呆れながら注意する。

 

「ウェンディったら相変わらずだね?」

「・・・ったく、このバカは・・・」

 

長い茶髪を薄黄色のリボンで結んでいる少女・ディエチと少年的な雰囲気を纏った赤髪の少女・ノーヴェもウェンディに対して呆れていた。

この4人は、ミッドチルダではJS事件を勃発した違法研究者・ジェイル・スカリエッティの手によって生み出された戦闘機人である。

事件解決後、更生プログラムを受け、ナカジマ家の養子として迎えられた。

プリキュアの世界では、その4人とは別人である。

 

「ええい!どきなさい!」

「おわぁっ!?」

 

真理奈は両手でウェンディを少しずつ話した後、その時に空いた所に自分の足でウェンディの腹に置いて、突き飛ばす感じに足を延ばした。

よってウェンディは思い切り吹っ飛ばされた。

真理奈はその後に上体を起こす。

 

「あいててて・・・真理奈、蹴り飛ばすなんて酷いっスー!」

「あんたがいきなり抱きついて来るからでしょうがよ!」

 

ウェンディは頭のたんこぶを抑えながら真理奈にそう言うが、逆に文句を言われる。

 

「それより、高町とスクライアは兎も角、他の4人は帰って来たの?」

「あぁ。ヴィヴィオ達はね・・・」

「お待たせしました!」

 

真理奈はヴィヴィオ達の事をディエチに聞くと、別のドアからヴィヴィオ、アインハルト、トーマ、リリィが入ってきた。

4人共、すでにパジャマ姿である。

 

「あ。真理奈、お帰り~。」

「あぁ、ただいま。」

 

ヴィヴィオは真理奈が帰って来たのを気付いて、挨拶する。

 

「シン兄さんと相手してどうだったの?」

「正直きつかった・・・」

「うぅ~、リアクト状態でも敵わなかった・・・」

 

真理奈はシンとの模擬戦についてヴィヴィオ達に聞くと、トーマとリリィは疲れ切った表情でそう答える。

 

「手加減してもらったとはいえ、次元が違いました・・・」

「私なんかウルトラマンになっても手も足も出なかったよ・・・」

 

アインハルトとヴィヴィオも苦笑いしながら、そう答える。

 

「まぁ、シン兄さんの戦闘スタイルは人間の常識超えてるから・・・」

 

真理奈はそんなヴィヴィオ達を見て、苦笑いしながらそう言う。

 

「真理奈ーっ!おかえりーっ!」

「ほげぇっ!?」

 

真理奈は突然、機動六課時代のスバル・ナカジマとそっくりな少女に押し倒される。

その少女とは中島すばるである。

 

「真理奈、会いたかったよーっ!」

「ええい!お黙り!」

「うわあぁっ!?」

 

真理奈はそんなすばるに対し、巴投げをする。

 

「いった~い・・・こんなのあんまりだよ~・・・」

「いきなり抱きついてきて、なに言ってんのよ!?」

 

真理奈は痛がっているすばるに怒鳴る。

ヴィヴィオ達はその光景を見て笑い出す。

 

「え?何で笑ってんの?」

「あぁ、ごめん。このやりとり、スゥちゃんとティア姉の事を思い出して・・・」

(スゥちゃんとティア姉って誰よ?)

 

真理奈はヴィヴィオ達が突然笑い出した理由を聞くと、トーマがスバルとティアナのやりとりを思い出したと言い出し、真理奈は「なんだそりゃ・・・」と言いたげな表情で呆れる。

 

「さ、思い出話は後にして、晩御飯を食べようか。」

 

ディエチは一回手を叩いて夕飯を食べるよう勧める。

 

「はーい!」

「今日は餃子っスー!」

 

すばる達はテーブルの方に向かう。

真理奈はダイニングにいないなのはとユーノを呼びに行った。

 

 

 

 

 

ちょうどその頃、大貝町の四葉ターミナルのコンテナの傍に白衣を纏った2人の青年が集まっていた。

その2人の内1人は髪型がツンツンした茶髪をしており、もう1人は眼帯をつけた黒い髪型をしていた。

 

「遅い・・・」

 

眼帯の男は腕時計を見ながらも、キョロキョロしている。

 

「・・・!来たぞ!」

 

ツンツン頭の男は何かを発見したのか、眼帯の男に声をかける。

ツンツン頭の男が発見したのは、翼と両腕の生えた蛇である。

蛇の腕に紫の水晶が付いた杖を持っている。

その蛇はヨロヨロと降り、その時に持っていた杖を落としてしまう。

眼帯の男はその杖を拾う。

その時、翼の生えた蛇が突然姿が変わり、紫色のウェーブヘアーの少女となる。

 

「よく見つけたよ、蛇。軟禁したお前を行かせて正解だったよ。」

「!このぉ・・・」

 

紫ウェーブの少女は眼帯の男に言われて、睨みつける。

その時、ツンツン頭の男はポケットからリモコンのような機械を取り出し、スイッチを押す。

すると、紫ウェーブの少女の首に掛けている首輪から電流が走り出す。

 

「!アァァァァァァァァッ!!!」

 

紫ウェーブの少女はその電流に耐えられず、突っ伏してしまう。

その後、ツンツン頭の男は彼女の脇腹を狙って蹴り飛ばす。

 

「バケモノが。逆らおうとしてんじゃねぇよ。」

 

紫ウェーブの少女はツンツン頭の男に蹴り飛ばされ、咳き込みながら脇腹を抑える。

 

「おい、例のサンプルは持って来たのか?」

「問題ないよ。ちゃんと持って来てる。」

 

ツンツン頭の男は眼帯の男に聞く。

眼帯の男は内ポケットから血液が入った試験管を出す。

 

「こいつをあの怪獣に入れておけば、プリキュアなんてイチコロさ。」

「よし、急いで計画を始めるぞ。我々ユグドラシルに革命を!」

 

ツンツン頭の男は眼帯の男にそう言って、紫ウェーブの少女を引き摺って、どこかへと立ち去る。


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