ウルトラリリカルキュアファイト   作:JINISH

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戦闘シーンありませんが、もう少し待っててください。


変異されし少女の虚ろ

ドキドキ!プリキュアとハピネスチャージプリキュア、そして、ウルトラマンギンガとキュアエレメントとキュアイージスはスバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター、エリオ・モンディアル、キャロ・ル・ルシエとウルトラマンビクトリーと共にレイキュバスとキングクラブ、そしてディゴンの群れを退治した一方、キングザウルス3世と対峙していたウルトラマンタロウは苦戦するものの、キングザウルス3世に打ち勝つ。

アメリカで活躍していたボンバーガールズプリキュアとの協力で、怪獣を倒した彼女達は一時の休息をとっていたその頃、真理奈は実家で中島ぎんがの休暇により、中島家と一緒に団欒している。

 

「しっかし、今でも信じらんないわね。まさかぎんがが結婚することになるなんて・・・」

 

真理奈は箸でぎんがに向けて言う。

 

「もう、真理奈。お行儀が悪いわよ?」

 

ぎんがは真理奈の行為を見て、注意する。

 

「そうだよ?お箸で人を指しちゃダメだよ。」

 

なのはもぎんがと同じように真理奈に注意する。

 

「ム・・・わ、悪かったわね・・・」

 

真理奈はなのはとぎんがに指摘され、箸を下ろす。

 

「やれやれ、お前さん達の娘は礼儀がなってねぇな?」

「すみません。妹の方はしっかりしているんですけど・・・」

「結婚式当日が心配だな。」

 

真理奈の両親である母の真奈美と父のカズマは、すばるの父親・中島げんやと真理奈の事を話している。

 

「密かにディスらないでくれる?」

 

真理奈は真奈美とカズマ、げんやの方に睨む。

 

「いや、実際そうっスし・・・」

「頭いい癖にこの態度だもんな・・・」

「少しはぎん姉に見習ってほしいよね・・・」

「品行方正を心掛けて貰いたいものだ・・・」

「あんたらまで・・・」

 

真理奈はウェンディ、ノーヴェ、ディエチ、チンクに言われ、肩をすくむ。

 

「自業自得です。」

「流石に今のはどうかなと思う・・・」

「まだ局員見習いだった時の俺達に比べたら、そっちの方がマシだったな・・・」

「もう、社会人になったら恥ずかしい事だよ。」

「うわぁ・・・散々な言われ様・・・」

 

アインハルト、リリィ、トーマ、ヴィヴィオにも言われた真理奈は流石にゲッソリする。

 

「こんな風に言われたくないなら気持ちを切り替えるんだね?」

「クッ・・・あんたもかよ・・・もう、落ち込むしかないわ・・・」

 

ユーノにまで言われた真理奈は落ち込むしかなかった。

すばるはそんな真理奈を見て苦笑いする。

 

「ね、ぎん姉。ツトムさんとの結婚式、ハワイでやるんだよね?ダイゴさんとレナさんも来てくれるかな?」

「えぇ。ダイゴさんとレナ先輩にはすでに連絡とってあるわ。」

 

すばるはぎんがに結婚の事を話した。

ぎんがとツトムの結婚式はハワイ・ホノルルのキャルバリー・バイ・ザ・シー教会で挙げることになり、二次会はカハラホテルで行なうことになり、更に、真理奈の姉と義兄であるレナとダイゴも結婚式に招待されていたのだった。

 

「姉さんと義兄さんもか・・・私としては2人の結婚より姉さん達の再会が楽しみだけどね。」

「また~!」

 

すばるは真理奈の本音を聞いて頬を膨らませる。

 

「薄情っスよ、真理奈。」

「ホント、デリカシーねぇな?」

「いや、関係ないでしょ!?」

 

真理奈はまたウェンディとノーヴェにディスられる。

 

「あぁ。真理奈はまのんちゃんにこの事を伝えたの?」

「えぇ。プロノーン・カラモスから出た後にメール送っといた。受信が大分遅くなるけどね。」

 

ぎんがは真理奈にまのんに結婚の事を教えたのか尋ね、真理奈はすでに伝えたと言う。

 

「まのんは今、お友達と一緒に旅行中だけど、そんなに長くあっちこっち飛び回ったりしないはずよ?精々3日か5日で戻ってくるんじゃない?」

 

真理奈は明後日の方向にまのんの事を思い浮かべながら言う。

 

 

 

 

 

 

その頃、ログハウスに立て籠っている白衣の2人組は荷物をまとめる。

ちなみに紫ウェーブの少女は、外で鎖で繋がれており、逃げられない状態にある。

 

「君、うっかりして逃がさないでよ?」

「当たり前だ。そんなヘマすると思ってんのか?」

「だよね。問題は外にいる蛇か。」

 

眼帯の男とツンツン頭の男はドアの向こうに向いた。

 

「いずれにせよ、プリキュアとウルトラマンがジョナサンと組んだ挙句、我々の計画を水の泡にしたんだ。その報いを受けてもらわないとな。」

「そうだね。噂では、ある国の技術によく似た魔法を使える何者かが姿を現しているみたいだ。これ以上面倒にならないように手を打たないとね。」

「あぁ。ヤマザキさんとドクトル・ゴースができなかった目的を達成するために。」

「そして、トランプ王国を手に入れるためにね。」

 

2人はそう話し合う。

一方、外にいる紫ウェーブの少女は乾パンを食べているが、二人の白衣の男に散々な仕打ちを受けてきたせいか、気分が悪くなり、嘔吐した。

 

「げほっ!えほっ!」

 

少女は「ハァッ!ハァッ!」と息を切らした後、右腕で口を拭う。

 

「はぁ、はぁ・・・くっそぉ・・・」

 

少女は右手を見つめながら、過去の事を脳裏に思い浮かべる。

 

~~~~~回想~~~~~

 

「被験体No.08・伊佐薙ライハ。5歳の時に両親、兄妹を失い、天涯孤独の身になった。8歳に蛇の細胞を移植し、突然変異に成功。10歳の時、変化が始め、翼と腕が成長する・・・か。とんでもないバケモノだな、この女。度が過ぎた突然変異だな・・・」

 

ツンツン頭の男は手に持っているレポートを見ながら、ドアの窓から覗き込む。

そのドアの向こうの部屋には紫ウェーブの少女がベッドの上で寝転がっていた。

その少女こそが、伊佐薙ライハである。

ライハの部屋には吐瀉物があちこち吐き出されており、息を切らしている。

 

「いつまで・・・こんな所にいなきゃいけないんだよ・・・」

 

ライハは吐き出した時に口についていた吐瀉物を右腕で拭い取る。

当時のライハは、彼女以外の家族はおらず、友達も移植手術を強引に受けられて以来、会うこともしなかった。

ツンツン頭の男が言ったように、ライハは天涯孤独の身である。

そこに眼帯の男がやってくる。

 

「ライハ、生きてるよね?」

 

眼帯の男はライハを呼び掛ける。

ライハはその男に対し、鋭い目つきで睨みつける。

 

「この施設に残っている君に仕事をやる。僕達と一緒に来るんだ。」

 

眼帯の男はライハについて来いと告げる。

その時、ライハは蛇の姿となり、眼帯の男に食って掛かる。

しかし、ライハは当然閉じ込められた状態にあり、抗おうにもこじ開けることもできないのだ。

眼帯の男はポケットからリモコンのような機械を取り出し、スイッチを押す。

その時、ライハの首輪から電流が流れる。

 

「!?アァァァァァァァッ!!!!」

 

電流を受けたライハは、抵抗も空しく、地に蹲る。

 

「このスイッチ、倉庫で見つけたものでね。君の首輪と同じ番号が書かれていた。その首輪、決まった奴を大人しくするために掛けていたんだろうね。その方が移植手術をするのに手間が掛からないから。そしてこのスイッチは決まった奴の首輪と連動しているそうだ。そうすれば、首輪から電流が流れることができる。つまり、僕達に逆らうのは無理だってことさ。」

 

眼帯の男はライハに嘲笑いながらそう言う。

 

「クゥゥゥ・・・・」

 

ライハは悔しそうに眼帯の男に睨みつける。

 

「話を戻すとしようか。仕事の内容はここから出した後に教える。僕達は一足先に外に出るから、自力で来るんだ。」

 

眼帯の男はライハにそう告げ、ドアのロックを解除し、ツンツン頭の男と一緒にこの場から去って行く。

ライハは嘔吐や、先程の電流によるダメージに苦しみながらも、覚束ない足取りで2人を追うように、部屋から出る。

今のライハは首輪が付けられており、その首輪から電流が発せられ、更に最悪なことにそれを起動するスイッチは2人の白衣の男が持っている以上、彼らに従うしかなかった。

 

~~~~~回想終了~~~~~

 

「いつまでこんな風にいなきゃなんないんだよ・・・」

 

ライハは仰向けになって夜空を見上げながらそう俯く。

 

 

 

 

 

翌日、真理奈とぎんがは町外れの墓場で墓参りをしていた。

と言っても、真理奈とぎんがはそれぞれ違う墓碑の前で供養している。

 

(祖父ちゃん、あのまのんがプリキュアになったのよ?信じられないでしょ?とはいえ、今のあの子は危なっかしい状況になるかもだし、天国で見守っててよ。)

 

真理奈は墓碑の前で黙祷する。

それを終えた後、つい先程墓参りを終えたぎんがと合流する。

 

「あ、ぎんが。クイントおばさんの墓参り終わったの?」

「えぇ。すばる達がすでに供養してたみたいだけど、久しぶりにお母さんに会うんだから、私もしておかないと。」

「そりゃそうよね。」

「光太郎さん、お孫さんにお参りされてうれしいでしょうね。」

「・・・そうだといいけど・・・」

 

真理奈は少し俯きながらも、笑みを浮かべる。

 

「んじゃ、私、ダニエルに呼ばれたから先に帰ってて。どうせ、明日出勤でしょ?」

「それは隊長の判断次第だけどね。でも、またプロノーン・カラモスに行くなんて。昨日あそこに行ったばかりでしょう?」

「えぇ、今日は別件で呼ばれたみたい。一応、プリキュアの皆には伝えるけどね。」

 

真理奈は今日、ダニエルに呼ばれ、プロノーン・カラモスに行くことをぎんがに伝える。

 

「なのはちゃん達も?」

「高町達には教えないつもりだけど、まあ、あの子等の事だから、そっちはそっちで何とかするでしょ?」

 

真理奈はぎんがにそう言う。

 

「んじゃ、また後で。」

 

真理奈はぎんがと別れる。

その後、歩きながらiPhoneのメールの内容を見る。

差出人はまのんである。

内容は二つある。

一つはハワイで行う、ぎんがの結婚式について了承した事、もう一つは海外出張中になのはと同じ世界、つまり、プリキュアの世界とは別の世界から来たスバル、ティアナ、エリオ、キャロと出会ったことである。

 

(まのんからの返事はOKだとして、問題はもう1人のすばるとその仲間達・・・か・・・いい加減にシン兄さん達と高町達を元の世界に帰す方法を探さないとな・・・)

 

真理奈はiPhoneをしまい、これまでの問題を頭にしまい込みながら、プロノーン・カラモスに向かった。




次回なんですが、前作の『ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ』の出来事を纏めた話を執筆しようと思います。
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