秋葉原に現れた宇宙ロボット・キングジョー。
その侵攻を阻止すべく、ヴィヴィオはウルトラマンオーブに変身し、響達はスイートプリキュアに変身し、みゆき達はスマイルプリキュアに変身して、キングジョーに立ち向かう。
しかし、キングジョーの強さに苦戦を強いられるオーブ。
その時、スーパーGUTSのガッツイーグルとガッツウイング1号が助太刀に来てくれたことで、オーブはキングジョーを倒すことに成功する。
その後、ヴィヴィオ達はクリシスの口から、真理奈の祖父・新光太郎の事を聞き、新邸に戻って真理奈に会いに行った。
その真理奈はすでにプロノーン・カラモスから帰宅している。
今はダイニングルームで話を伺っている。
「MHCP・・・それはメンタルヘルスカウンセリングプログラムの略称ね。」
「メンタル・・・ヘルス・・・?」
みゆきは真理奈から聞いたMHCPについて聞くが、チンプンカンプンだった。
「AIって言った方が通りがいいわね。メンタルヘルスカウンセリングプログラムは精神的健康に悩む人に相談援助するAI。つまり、ストレスや悩みを抱えている人間が精神障害でパニックにならないように心のケアを行なう手助けをAIが担っているのよ。」
真理奈はヴィヴィオ達にMHCP(メンタルヘルスカウンセリングプログラム)の事を詳しく説明する。
「心の悩みを相談する役目を持つAIか・・・」
「えぇ。そのAIは全部で10体。全部祖父ちゃんが構築したんだ。それを頼りにしている国はいくつかあってね。日本を入れた首都にメンタルヘルス対策を貢献してきたんだ。・・・と言っても、10体の内8体だけどね?」
真理奈は付け足すように言う。
「残りの2体は?」
「あぁ、それがね?1番目から8番目までのMHCPは対面したことあるけど、9番目と10番目は会ったことないのよ。祖父ちゃんから何も聞いてなかったし、資料にも載ってないのよね。まぁ、そのMHCPに自立行動性構築プログラムで人間と同じ肉体を構築したわけだから、区別がつかないけど。」
真理奈はリリィの質問に対し、そのように答え、MHCPの構造を伝える。
(プログラムで肉体を・・・ザフィーラやヴィータさんと同じってことかな?)
ヴィヴィオはMHCPの構造を聞いて、とある人物の事を思い浮かべる。
「でも、なんでその話を?突然帰って来たかと思えば、響とみゆき達を連れてきて、いきなりMHCPって何って・・・」
「クリシスさんが夢の中でその話をしてたの。」
「クリシス姉さんが?」
真理奈はヴィヴィオがMHCPの事を聞いてきた理由を聞いて、首を傾ける。
ヴィヴィオは、クリシスから聞いた話を詳しく真理奈に伝えた。
「う~ん・・・」
「どう?真理奈ちゃん。」
「・・・あくまでクリシス姉さんの夢の話だから、夢の中で祖父ちゃんを見たって言っても、何の証拠にもならないわ。あいつの頭痛の原因も分からないし、ネクサスに変身するのに必要なエボルトラスターを持っている経緯も分からない。クリシス姉さんとKIKIとの関連性も不明よ。」
「真理奈ちゃんでも分からないのか・・・」
「多分、母さんもね・・・」
真理奈はみゆきに聞かれるも、クリシスが言っていた話が真実か否か分からない様子である。
(・・・よくよく考えてみれば、クリシス姉さんは何者なのか、それすらも分からないのよね。本人も過去の記憶がないわけだし・・・)
真理奈はMHCPの事からクリシスの事に話が変わり、深刻に考える。
(そっち方面にも調べたいけど、明日はぎんがと一緒にグランドームに行く予定になってるし、夏休みの最後の週にハワイに行くことになってるし、さらにシルバーウィークには、あの事故が起きたフランスの研究所に行かなきゃいけない。全く、暇もないわね・・・)
真理奈は今後の予定が山積みで、クリシスの事を調べる余裕がない様子だった。
(それに、一昨日にニュースで噂された蛇の事もあるし・・・)
真理奈は更に付け加えて、先日に知った蛇の事も考える。
響達とみゆき達はMHCPやクリシスの話を聞いた後、すでに夕方になったので、お暇することにした。
深夜2時頃・・・
「こんな山ん中で計画を進めんのかよ?ライトリー、レフティー。」
ライハは白衣の男2人組と鉤爪の付いた手甲を装備した忍装束を纏う兵士16人と一緒に河童山の瓢箪池の近くに来ていた。
ちなみにライトリーは眼帯の男で、レフティーはツンツン頭の男である。
「あぁ。流石に市街地に攻め込むと面倒だからね。」
「これはあいつの実験だ。本格的に入るのはそれからだ。」
「この森を焼き払ったら、プリキュア達も黙っていられないぞ?」
ライハはライトリーとレフティーにそう言う。
「だからだよ。ここを荒らせば、プリキュアは奴と戦わざるを得ない。君はプリキュア以外の人間を妨害すればいい。」
「空間の歪みで新たな敵が現れたからな。お前はそいつらを叩くんだ。」
「プリキュア以外の敵?」
ライハはライトリーとレフティーの言っていることが分かっていなかった。
ライトリーは内ポケットから10枚の写真を取り出して、ライハに渡す。
ライハに手渡した写真には、なのは、ユーノ、ヴィヴィオ、アインハルト、トーマ、リリィ、スバル、ティアナ、エリオ、キャロが写っていた。
「その写真に写っているのが、君のターゲットさ。その内4人は今、ハピネスチャージプリキュアとドキドキ!プリキュア、そしてキュアエレメントと裏切り者のキュアイージスと共にスペインに滞在している。その為、君が気にすることではないが、その4人と、ここ日本にいる6人と合流したら面倒なことになる。そうならないように始末するんだ。」
ライトリーはライハにそのように命令する。
「ふざけんなよ?どう見てもプリキュアのような実力があるような人間じゃねぇだろ?」
ライハはライトリーに反論する。
「やれやれ・・・まだ反抗するのかな?」
ライトリーはポケットからリモコンを取り出し、スイッチを押す。
「!ギャアァァァァァァァァッ!!!!」
ライハの首輪から電流が流れ出し、ライハは苦しみ出す。
「プリキュアのような実力がなかったら、その写真渡さねぇっての。」
「それに、ルルイエの件を考えれば、君が蛇の姿になっても、プリキュアやウルトラマンに勝てない。だから始末し易いその子供達の事を君に頼んでいる。これも渡しておくからしっかりやるんだ。」
レフティーはライハの頭を踏ん付けながら言い、ライトリーは白衣のポケットからダイヤ状のシンボルを取り出し、ライハの前に放り投げる。
その光景を木の陰から見届けている人物がいた。
その人物とは、レンである。
(ふぅん?まだ残党がいたんだ?しかも、アダマンとグリアナ達の他にいたんだね。)
レンはライハとライトリーとレフティーのやり取りを見て、それぞれの感想を述べる。
(助けに行ってもいいけど、流石にあの人数は無理か。あの2人も隠し札を持ってるだろうし、あの子と協力してから助けに行こうかな。彼の濡れ衣を晴らす口実もできるかもだしね。ま、せめて山火事にならないように配慮しようかな。)
レンはその場から離れるように瓢箪池を後にする。
「さて、そろそろ始めるよ、レフティー。」
「あぁ、実験が終わり次第、作戦を検討するぜ。」
レフティーはライトリーの指示でアタッシュケースを開ける。
ライハは苦しみながらも起き上がろうとする。
その時、周囲が影で覆われ、月の光も射さなくなった。
ライハは見上げると、その理由が判明する。
「なっ!?こいつは!?」
ライハは目の前の存在を見て驚愕する。
それから数分後、ライハとライトリーとレフティー、及び16人の忍装束の兵士はすでにいなくなり、瓢箪池の周囲の森は炎に焼かれていた。
そんな中、瓢箪池から去って行ったはずのレンが戻って来た。
「ふぅ、行ったか。それにしても、あの小っちゃいのが彼になるなんてね・・・ま、とにかく、急いで消化しとこ。」
レンは周囲の焼かれた森を見渡した後、首に下げているメダリオンを掴む。
すると、レンの足元に黒い三角形の魔法陣が現れる。
「風よ、霧を呼べ。地獄の炎を鎮める幕となれ。ミストカーテン。」
レンは呪文を唱えると、周囲が濃霧で覆われ、森の炎が徐々に消えていった。
翌日・・・
「スーパーGUTSの基地に?」
「えぇ。前にトランプ共和国でユグドラシルの事を聞いたと思うけど、そのユグドラシルの研究者が怪しい取引をしたみたいでね。その件について、リョウ姉さん達は知らないのか、聞きに行こうと思ってさ。」
真理奈はなのはとユーノにスーパーGUTSに行くことを教える。
「まのん達はアンタの部下と一緒だったから予定より早く帰れそうなんだ。帰ってきたら、夕方までに帰ってくるって伝えてよ。」
真理奈はなのはにそのように伝える。
「気を付けてね。どこかで怪獣が現れるかも知れないから。最近じゃ、ヴァベルの騎士っていう組織が潜んでいるって聞いたから。」
「!分かってる。どうせ戦う力がないし。危ないと思ったら逃げるわよ。」
真理奈はヴァベルの騎士の事を聞いて、「ディアーナから聞いたのか。」と思いながらも、何事もないようにアタッシュケースを手に取る。
「尤も、アンタ等のように戦いたいってわけじゃないけどね。」
真理奈はドアを開けた直後、なのはとユーノに付け加えるように言った後、家から出ていく。
なのはは真理奈の言葉を聞いて、少し俯く。
「なのは?」
「あ、ううん。昔の事を思い出しただけ。」
ユーノはそんななのはの様子を見て、心配かけるが、なのははなんでもないと言うように応える。
その時・・・
『深夜2時頃に河童山瓢箪池付近で山火事が起きた模様。詳細は不明ですが、大きな被害はなく、霧が発生したためか、しばらく経った後、火は鎮火されたようです。詳しい状況を調べる為、現在、スーパーGUTSが調査を始めています。』
深夜に起こった山火事の事件を聞くなのはとユーノ。
「あの被害、普通の山火事じゃないね。」
「うん。それに霧で消火するなんて、普通は出来ないはずだけど・・・」
なのはとユーノは今のニュースを見て、不自然な出来事であると思い始める。
「ユーノ君、調べてみよう。」
「そうだね。」
なのははテレビを消して、ユーノと一緒に河童山へ向かう。
その頃、日本アルプスの飛騨山脈に2人の少女が合流するかのように、飛翔していた。
その内1人は黒い水着のような着衣と黒いマントを羽織り、斧のような杖を所持している金髪の少女、もう1人は黒のインナー及びスカートの上に白いジャケットを羽織り、白い帽子を被り、剣十字の杖を所持する茶髪の少女である。
まず、前者の少女はフェイト・T・ハラオウン。
時空管理局にて執務官を務めているなのはの幼馴染である。
JS事件ではジェイル・スカリエッティの拘束を果たした。
後者の少女は八神はやて。
レリック事件当時、機動六課の部隊長を務めているなのはとフェイトの幼馴染。
エクリプス関連事件では、特務六課として再結成し、フッケバイン一家と対峙していた。
「フェイトちゃん、見つけたん?」
「ううん、相手は魔導師と違って、正体の分からない巨人。その反応を探るのは無理みたい。」
フェイトは手を前に翳すと、何もない所から四角い光が現れ、その光の内側に山火事が発生した光景が映し出される。
しかも、その炎の向こうにゼロの姿が映っていた。
「この巨人が山火事を起こしたのなら、急いでなのは達を探さないと・・・」
「そやな。地球に戻って来た事や、なんで私らがこんなに縮んだんかは後にして、今はなのはちゃんと合流して対策を取らなアカン。ヴィータやシグナム達も戻って来たんかは分からへんから何とも言えれへんけど・・・」
「そうだね。地球に戻ってから念話も通信も出来なくなってる。その原因は分からないけど、今まで起きた事件に関わりがあるなら、なのはとヴィヴィオもこの地球にいるはず。」
「とにかく、海鳴市へ行こ。ようやく長野県入りしたから、早よ東京に戻らな。」
フェイトとはやては、今いる地球がプリキュアの世界の地球であることを知らずに、この世界には存在しない海鳴市に向かった。
その様子を木の陰から窺っている人物がいた。
「なのはのダチだったか・・・遠目で覗かせてもらったが、面倒なことになって来たぜ・・・」
その人物とはシンである。
フェイトが山火事が起きた時の映像を出した時に見たのか、状況は理解したものの、気まずい感じになる。
う~ん・・・こんな調子で大丈夫なんやろか・・・(汗)