アインハルト、トーマ、リリィが相手をした謎の男、その正体はヴァベルの騎士の一人、ヴェント・フォルクスワーゲンだった。
ヴェントのトランプを駆使した戦術に苦戦されるアインハルト達。
ヴェントが言うゲームにアインハルト達は敗北するが、閉じ込めていたアリアとライラは解放される。
その一方、オーブはマガグランドキングに苦戦し、ゴルザ、アントラー、テレスドンが乱入し、窮地に追い込まれる。
そんな時、ルルイエの決戦の後、姿を消したはずの光の巨人、ウルトラマンネクサスがトーマに変身する力を与える。
トーマはネクサスに変身して、テレスドンを倒し、オーブと助太刀する。
そのオーブとネクサスはメタフィールドでマガグランドキング、ゴルザ、アントラーと交戦していた。
「ハァッ!タァッ!」
「クッ!デヤッ!」
オーブはゴルザを、ネクサスはアントラーを対峙している。
オーブはゴルザの尻尾攻撃を避け、脳天にチョップし、ゴルザの首を抱えて、立て続けにチョップを繰り出す。
ゴルザはオーブの捕縛から脱出し、オーブに向けて超音波光線を発射するが、オーブはゴルザの光線を避ける。
オーブは拳に炎を纏い、ゴルザにお見舞いする。
オーブは立て続けにゴルザに蹴りを入れる。
ゴルザは体を丸めて、オーブに突進する。
オーブはゴルザの攻撃を受け止め、アクセルスマッシュで殴り飛ばす。
ゴルザはオーブの攻撃により、地面に叩き落される。
ネクサスはアントラーの大顎を避け、腹に蹴りを入れる。
アントラーはネクサスの反撃に怯むが、磁力光線を放射する。
ネクサスはアントラーの磁力光線によって、少しずつアントラーに引き寄せられる。
アントラーは大顎を広げて、ネクサスを鋏もうとするが、ネクサスは危機一髪の状態でアントラーの大顎を躱し、腹に蹴りを入れる。
アントラーはネクサスの反撃に怯む。
ネクサスは怯んだアントラーの大顎を掴み、腹に再び蹴りを入れた後、拳で大顎を圧し折る。
アントラーは自分の大顎が折られ、後退する。
その最中、アントラーは地面に倒れたゴルザに躓き、仰向けに倒れる。
「よし!」
「イケるぞ!」
オーブとネクサスはゴルザとアントラーに光線技を使おうとする。
しかし、オーブとネクサスは背後から強大な力を感じ取り、咄嗟に横跳びする。
オーブとネクサスの間にレーザー光線が通り抜き、そのままゴルザとアントラーに命中する。
それによって、ゴルザとアントラーは呆気なく爆散される。
オーブとネクサスは振り向くと、マガグランドキングが立っている。
そう、先程のレーザー光線はマガグランドキングのマガ穿孔だったのだ。
『トーマ、ヴィヴィオ、大丈夫!?』
トーマとリアクト・エンゲージしていたリリィはトーマとヴィヴィオを気に掛ける。
「あぁ、危なかった・・・」
「すごい破壊力だったよ・・・」
オーブとネクサスはゴルザとアントラーが倒された場所を見て、一瞬恐怖を覚える。
しかし、オーブとネクサスはそうは言ってられず、マガグランドキングに反撃を行なう。
ネクサスはマガグランドキングの腹に蹴りを入れ、頭部にパンチを繰り出すが、逆にネクサスの方が痛がり、一方のマガグランドキングはダメージはなかった。
マガグランドキングは痛がっているネクサスに左腕の鉤爪で一撃を見舞う。
オーブは拳に炎を纏わせ、マガグランドキングの頭部に一撃を与える。
マガグランドキングはオーブの攻撃に怯むものの、右腕の大鋏でオーブを薙ぎ払う。
マガグランドキングは今度は外さないと言わんばかりに、マガ穿孔を連射する。
オーブとネクサスは喰らってたまるかと思い、マガグランドキングのマガ穿孔の連射を避け続ける。
「あんなのを諸に喰らったら一溜りもないぞ!?」
「でも、この怪獣の身体固いし、光線技も効かないし・・・」
オーブとネクサスはマガグランドキングを見て、苦悩する。
マガグランドキングは再びマガ穿孔を放つ。
オーブとネクサスはマガグランドキングの攻撃を躱す。
その直後、オーブのカラータイマーとネクサスのエナジーコアに点滅を始めた。
「あっ!?」
「エネルギーが!?」
オーブとネクサスは自身のカラータイマーとエナジーコアの点滅に少々焦る。
マガグランドキングはオーブとネクサスに再びマガ穿孔を放つ。
ネクサスはオーブを庇うようにサークルシールドで防ぐ。
すると、マガグランドキングが放ったマガ穿孔がネクサスのサークルシールドに反射され、地面に弾かれた。
「えっ!?」
ネクサスは今の状況を見て唖然とする。
『あんなに強力なのに弾かれた!?』
リリィもマガグランドキングの攻撃が容易く防がれたことに驚く。
マガグランドキングはお構いなしにマガ穿孔を再び発射する。
ネクサスはもう一度サークルシールドを展開し、マガグランドキングの攻撃を防ぐ。
今度の攻撃はまだ継続しているものの、マガ穿孔がまるでレーザーポインターの光が鏡に反射されたように曲がっている。
「そうか!トーマ、そのままシールドをあの怪獣に向けて!」
「えっ!?あぁ!」
オーブはマガグランドキングの攻撃が弾いた訳を察し、ネクサスに指示する。
ネクサスはゆっくりだが、サークルシールドの鏡面をマガグランドキングに向ける。
よって、マガグランドキングが発射したマガ穿孔がマガグランドキングに直撃し、直撃された箇所に風穴が空けられる。
『あんなにぶつかっても傷一つつかなかったのに・・・』
「自分の技じゃ防げないのか・・・」
リリィとネクサスはこの状況に呆然とする。
「最強のレーザーと最強の装甲は両立できないんだね・・・」
オーブも今のマガグランドキングを見てそう言う。
「とにかく今だ!」
「うん!」
オーブとネクサスはこの機を逃さず、反撃を行なう。
オーブはストビューム光線を、ネクサスはオーバーレイ・シュトロームをマガグランドキングの開けられた穴に放つ。
マガグランドキングはオーブとネクサスの光線技を受け、内側から膨れ上がり、最期は爆散された。
「やったーっ!」
「手強かったな・・・」
オーブとネクサスはマガグランドキングに勝てて嬉しくなる。
その直後、ネクサスが展開していたメタフィールドが消滅し始める。
オーブとネクサスはメタフィールド消失と同時に変身を解き、ヴィヴィオとトーマの姿に戻る。
リリィもトーマとのリアクトを解除し、トーマの隣に立つ。
その後、アインハルト、アリア、ライラと合流した。
「お二人とも、無事でよかったです。」
アインハルトはヴィヴィオとトーマとリリィが無事で安心する。
「本当に危ない所でした~・・・」
「本当にギリギリだったよ・・・」
ヴィヴィオとトーマはマガグランドキングとの戦いでヘトヘトになっている。
「だ、大丈夫ですか!?」
「少々お待ちください!今、回復させていただきます!」
アリアとライラは呪文を唱え始める。
すると、ヴィヴィオとトーマの足元に魔法陣が展開される。
その魔法陣は円型で白く光り出している。
魔法陣の中にいるヴィヴィオとトーマは次第に体が軽くなってきた。
「おぉ~!なんだかラクになってきた~!」
「あいつとの戦いの時の痛みが消えていく感じだよ!」
ヴィヴィオとトーマは、アリアとライラの魔法で回復させてもらって感謝する。
その様子を遠くから窺っていた者がいた。
「ヴェントの奴、遊びにしては派手なことをしてくれるな。」
「私の住む世界に余計な戯れをしないでほしいですわね。」
ヴィヴィオ達の様子を見ていたのは、金色の剣を所持している銀髪の青年と、赤い鎧を身に着けている女性である。
「それにしても、あの子達は何者なのかしら?先程、ヴェントとの戦いを見届けさせて貰いましたが、プリキュアではないですわね。」
「ミスティの話によれば、異世界から迷い込んだらしい。ユグドラシル事件に現れたウルトラマンという巨人は元々別の世界から来た。最近起こった空間の歪みによって。奴らも同じ事情だろうな。ヴェントは奴らが住む世界に縁があるようなことを言っていたが・・・」
赤い鎧の女はヴィヴィオ達は何者なのか気になり、銀髪の青年は別の世界から来た者だと予想し、ヴェントとトーマ達のやり取りについて気になり始める。
「それを言ったら、ヴェントは何者なのかという話になりますわね・・・ま、あんなフザけた遊び人など、このヘルヴィムにとってどうでもいいものですわ。ライガー、もう長居は無用ですわ。そろそろ任務に戻りませんと。」
赤い鎧の女・ヘルヴィムは銀髪の青年・ライガーにそう言った後、メダリオンを取り出し、目を瞑ると、赤い魔法陣が現れ、光に包まれ、消えていった。
「フッ、確かにヴェントは食えない男だが、10年前の悲劇を思えば、感謝しなければならないな・・・」
ライガーは小言でそう言い、首に下げているメダリオンを握ると、銀色の魔法陣が現れ、光に包まれながら消えていった。
ヴィヴィオ達はその事に気付くことはなかった。
ヴィヴィオ達はアリアとライラと別れ、人間の世界に戻って行った。
その頃、まのんは『マヤの全国謝罪巡礼ツアー&海外プリキュア共同作業』を終え、日本に戻った後、ドキドキ!プリキュア、ハピネスチャージプリキュア、マヤ、スバル、ティアナ、エリオ、キャロと別れ、家に帰ることにした。
ちなみにスバルとティアナ、エリオとキャロはブルースカイ王国大使館で厄介になり、マヤは当分の間、真琴が暮らしているマンションの一室に泊まることになった。
ヒカルとショウはプリキュアの世界に迷い込んだ時に失われたウルトラフュージョンブレスの力を取り戻すため、何処かへ行った。
今夕方、まのんは小泉学園駅から下りて、徒歩で自宅に向かっている。
「いい感じに楽しめたね。スバルさん達も手伝ってくれたし。」
「キュゥ!」
まのんはトートバッグに隠れているクルルとリュイルにそう言うと、クルルは楽しそうに鳴く。
『クルルはもう少し我慢してほしかったのだがな。』
リュイルはそんなクルルを見て、呆れたかのように溜息を吐く。
『それより、光の巨人とは別の異世界の住人がこの世界に迷い込むとは・・・状況が厳しくなっているのは間違いない。』
「うん、オーストラリアではルルイエで戦った闇の支配者と似たような怪獣と遭ったし、シベリアでは色違いのゼットンも遭ったし、どれも手強い怪獣だったね・・・」
まのんはリュイルに言われてゲッソリしていた。
まのんが言うガタノゾーアと似ている怪獣とゼットンの色違いの怪獣とは、闇ノ魔王獣マガタノゾーアと光ノ魔王獣マガゼットンの事である。
まず、マガタノゾーアは紀元前1800年のイシュタール文明でオーブと死闘を繰り広げられた魔王獣である。
文明一つを滅ぼす事ができ、謎のオーロラ現象や干ばつなどの災いを引き起こすことができる。
そして、マガゼットンはツンドラ地帯の森・ルサールカでオーブと対峙していた魔王獣である。
周辺一帯を破壊し尽くす大爆発を起こすことができ、ルサールカ大爆発を引き起こした。
マガタノゾーアはオーストラリアで遭遇した時にダイナとコスモスが加わって、共に退治し、マガゼットンはシベリアで遭遇した時に初代ウルトラマンとジャックが加わって激闘を制した。
強敵ではあるものの、なんとか倒すことができ、無事帰国することができた。
「あれ?」
まのんは目の前の方に目を向けると、真理奈がゼレットに乗っているぎんがに別れを告げている所を見ていた。
「お姉ちゃん!」
「ん?あっ!まのん!元気そうで何よりね。」
「ごめ~ん、1週間御留守させて。」
まのんは真理奈と一緒に自宅まで歩いて行った。
「やれやれ、私より早く帰ったのかと思ったわ。」
「またカラモスに行ったの?」
「カラモスだけじゃないけどね。ま、いいや。もうすぐ日が暮れるし、早めに帰ろ。」
「うん。」
真理奈はあまり遅くなると悪いので、これ以上話を聞かずにそのまままのんと帰宅する。
まのんは気付いていないが、真理奈の表情は張り詰めていた。
(シン兄さんが逮捕された今、なんとか無実を晴らさないと・・・)
真理奈は強張った表情で心の中で思いつめる。
シンが逮捕されたとはどういうことなのか。
それは真理奈がグランドームに訪れた時だった。
マガゼットンとマガタノゾーアは原作では出番がなかったので、2体の登場は省かせていただきました。