ウルトラリリカルキュアファイト   作:JINISH

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戦闘シーンはありませんので、ご了承ください。


イリスの素性とシンの犯行疑惑

ヴィヴィオが変身するオーブとトーマが変身するネクサスはメタフィールド内でマガグランドキングとゴルザとアントラーと対峙する。

オーブとネクサスはゴルザとアントラーを地に伏せるが、マガグランドキングの圧倒的なパワーに苦戦し、そのパワーでゴルザとアントラーが死滅される。

マガグランドキングの防御力に手も足も出ず、窮地に追いやられたが、シールドによる反射で隙を作り、二人の光線技でマガグランドキングを討伐することができた。

しかし、その間にグランドームで不測の事態が起きた。

 

~~~~~回想~~~~~

 

それは、真理奈がイリスとコンタクトを取る為、スーパーGUTS基地・グランドームに訪れた頃・・・

 

「ここが司令室・・・」

 

真理奈は、まずリョウに会って、ツンドラ森林地帯での出来事を話し、イリスの事やバトルナイザーの事を知る為、ぎんがの案内で指令室の前に歩み寄った。

ぎんがはゲートの横に設置してある装置のスイッチを押す。

 

「ユミムラ隊長、ただいま戻りました。真理奈も連れて来てます。」

『おかえり。入ってきて。』

 

ぎんがはリョウからの通信を受け、別のスイッチを押し、ゲートを開ける。

指令室の中にはリョウ以外にカリヤ、ミドリカワ・マイもいた。

 

「へぇ~、広いな・・・」

 

真理奈は指令室の中を入った後、チラホラ目移りしていた。

 

「真理奈!しばらくぶり~!」

 

真理奈はマイに声をかけられ、振り向くと、マイの格好はスーパーGUTS隊員が着こなしているガッツアーマーである。

 

「マイ!?何でスーパーGUTSの隊員服着てんの!?」

 

真理奈はマイの隊員服姿に驚く。

 

「スーパーGUTS入隊試験を首席で合格して、正式に入隊することになったの。」

「え゛ぇぇぇっ!?経った数日で!?」

 

真理奈はマイがほんの数日でスーパーGUTS入隊試験に首席で合格し、入隊した事を聞いて驚きを隠せなかった。

 

「いやいやいや!?ありえないでしょ!?だって、ここのバックアップを選抜してから五日経つのよ!?そんな短期間で首席で合格!?私でもそんなにいかないわよ!?」

「もう、なに言ってるの?スーパーGUTSが発足してから一生懸命勉強したから、こうして正式にスーパーGUTSの隊員として活動してるだけです。」

「え?あっ!急場しのぎで試験を受けたわけじゃないんだ?」

「そりゃ、そうでしょ。入隊試験はそんな簡単に受かるものじゃないわ。マイを選抜したのも、試験前日を考慮しての事なの。」

 

真理奈はリョウとマイの話を聞いて納得した。

それと同時に何故マイがスーパーGUTSに入隊しようとしたのか疑問を持ったが、聞かないことにした。

 

「ところで、どうしたの?用があってここに来たんでしょ?」

「あぁ、実は・・・」

 

真理奈はリョウに用件を聞かれ、ツングースカの出来事やイリスについて話をした。

 

「そんなことが・・・」

「えぇ。ヤマザキが言ってたことが本当なら、ツングースカで行なった怪獣の捕獲や操作も辻褄が合う。だから、その女がユグドラシルと繋がりがあるんじゃないかと思って、わざわざここに来たのよ。プロノーン・カラモスから映像記録も持って来たわ。」

 

真理奈はポケットからUSBを取り出し、差込口に挿してツングースカの映像を出す。(詳しくは『侵略ロボット、現る!』で。)

 

「すごく強そうな怪獣ですね・・・」

「ガッツシャドー、新型の戦闘機ね。」

「そして、近くに映ってるのが例の少女か・・・」

 

マイとぎんがとカリヤは映像を見てそう言う。

 

「彼女が持っているあの機械が?」

「えぇ。この女はあの機械を使って、怪獣を操ってるんじゃないかって思ってるのよ。」

 

リョウはイリスが持っているバトルナイザーを見て、真理奈に聞くと、真理奈は肯定を取る。

 

「その機械というのは、このイリス・レイブラッド女史が開発した怪獣を封印し、使役をすることができるバトルナイザーと言う。」

 

真理奈達はモニターとは反対側の方から声が聞こえ、後ろに振り向くと、高圧的な面構えをした男とイリスが入って来た。

 

「ゴンドウ参謀。」

「リョウ姉さん。あのおじさん、誰?」

「ゴンドウ・キハチ参謀。スーパーGUTS警務局所属。最近発足したブラックバスター部隊の司令官よ。」

「ガッツシャドーの事?」

「えぇ、私達の部隊とは別に機密保持を優先しているわ。」

 

カリヤはその男の事をゴンドウ参謀と呼び、リョウは真理奈にゴンドウの事を教えた。

 

(?レイブラッド?どこかで聞いたような名前ね・・・)

 

真理奈はゴンドウが言うイリスの名字を聞いて、首を傾げる。

 

「初めまして、と言わせておこうかな?新真理奈君。新光太郎博士の事はイルマ会長から聞いたよ。」

 

ゴンドウは真理奈に改めて挨拶する。

 

「イルマさんから・・・お初にお目にかかるわ、ゴンドウさん。で、そこにいるのが、さっき怪獣を操るマシンを作ったっていう?」

「あぁ。紹介しよう。イリス・レイブラッド女史。ブラックバスター部隊所属開発担当者であり、怪獣コントロールマシン・バトルナイザーの設計者だ。」

 

真理奈もゴンドウに挨拶し、対するゴンドウはイリスを紹介する。

その後、真理奈はグランドームに来た理由をゴンドウとイリスに伝え、イリスは真理奈が持って来たツングースカの記録映像の事も含めて説明した。

 

「あなたの言う通り、ユグドラシル事件で使われたモンスターズルーラーの力、あらゆる生き物を操る力をヤマザキ・ヒロユキに調べさせ、それをデータとして貰い受けたわ。でも、誤解しないで頂戴?私がその力を手に入れたのは、今まで起きた怪獣頻出に対抗するため。ユグドラシルともヴァベルの騎士とも関係ないわ。」

 

イリスはバトルナイザーについて詳しく説明した。

 

「とにかく、このバトルナイザーを量産すれば、ユグドラシルのような反政府組織や、ルルイエに現れた邪神が現れても、対処できるようになるわ。ウルトラマンの力に頼らずにね。」

「!」

 

真理奈はイリスが言っていたことに、心外だと言わんばかりの表情を表れる。

 

「ちょ、ちょっと待ってよ!ウルトラマンの事が信用できないって言うの!?」

「そうは言ってないわ。確かにウルトラマンは地球のあちこちに頻出している怪獣を倒してきた。それは認めるべき点よ。でも、その分負担が抱えている。その負担を軽くする意味合いでもスーパーGUTSの戦力をあげておかないといけないわ。」

 

マイはイリスの発言に反論するが、ウルトラマンの負担を軽くするためにスーパーGUTSの戦力を強める必要があると解釈する。

 

「随分勝手な気遣いね?ヒビキおじさんやイルマさんにはこの事を伝えたの?」

 

真理奈はゴンドウの方に振り向き、バトルナイザーの事をヒビキやイルマには報告したのかを確認の質問をする。

 

「いや、伝えていない。ユミムラ隊長が言ったように、ブラックバスター部隊は機密保持を優先する。世界各地で目撃している不審者集団が出没しているからな。」

 

真理奈はゴンドウの話を聞いて、納得できない表情が現れると同時に、最後に言っていた不審者集団の事をヴァベルの騎士だと推測していた。

 

「でも、それ以前に今まで各地に出没して、人々を脅かしてきた怪獣をそのバトルナイザーで操るなんて、それはあまりにも・・・」

「パリ上空に現れた謎の生命体の事を考えれば、バトルナイザーは必要不可欠だと思いますけど?」

 

カリヤはゴンドウとイリスに抗議するが、イリスはバトルナイザーは今後の為に必要だと言う。

真理奈はイリスが言っていた謎の生命体の事を聞き、プロノーン・カラモスでダニエルと一緒に映像記録を見ていたのを思い出す。

ダニエルの話ではパリにある新光太郎の研究所の上空で、紫の体色をして、翼や4本の腕を持ち、下半身の代りに水晶玉のような物体が特徴の異形の生命体が現れたと聞いていた。

それ以来、姿を現していないが、ルルイエに現れたガタノゾーアより脅威になるかも知れない。

 

「どこでその情報を手に入れたのかは知らないけど、だからと言って、世界中の人々に混乱を招くようなことをするなんて、正直気が引ける話ね。レイブラッドはそういう事態を予想できないほど世間知らずなのかしら?」

 

真理奈はイリスの会話に嘲笑しながらそのように言う。

すると、イリスは憎悪に満ちた目で、真理奈を睨む。

 

「世間知らずはアンタよ!」

「!?」

 

イリスは真理奈に激昂し、一方の真理奈は訳が分からない様子だが、イリスの激昂に驚く。

ちょうどその時、イリスのW.I.Tから通信音が鳴り響き、イリスはすぐに冷静さを取り戻し、W.I.Tを取り出して、通信に出る。

 

「はい・・・分かりました。すぐに戻ります。」

 

イリスは内容を聞いた後、通信を切る。

 

「ゴンドウ参謀、お先に失礼します。」

 

ゴンドウはイリスの了承を得て、イリスは指令室から出ていく。

 

「何よ、あいつ・・・」

 

真理奈はイリスにいきなり激昂され、こっちが怒りたくなる気分になった。

 

「彼女は数年前、祖父のノート・レイブラッド教授が、新光太郎博士の実験中の事故で亡くなられてね。それ以来、彼女は新家を恨んでいるんだ。」

 

ゴンドウはイリスの過去を暴露し、真理奈達はそれに驚く。

 

「なんですって・・・!?」

「実験中の事故って、パリで起きた爆発事故の!?」

 

ぎんがは光太郎の実験中の事故の事をパリでの爆発事故を解釈する。

ゴンドウはぎんがの言葉に肯定する。

 

(ノート・レイブラッド・・・祖父ちゃんと同じ、妖精の世界の研究をしているもう一人の科学者・・・当時祖父ちゃんと一緒にパリで研究をしてたって聞いたけど、あいつもあの事故の犠牲者の身内だって言うの?でも、ノート・レイブラッドに孫がいるって話聞いたことないわ・・・)

 

真理奈はイリスの素性やノート・レイブラッドに孫がいることが初耳のため驚く。

そんな時、司令室のゲートが開き、紺色の隊員服を着た男が入って来た。

 

「ゴンドウ参謀、例の山火事を起こした犯人が判明しました!すでに拘束されております!」

「本当か!?で、その犯人は?」

 

ゴンドウは男性隊員に河童山の放火犯について問う。

 

「ウルトラマンゼロ、モロボシ・シンです。」

「!?」

 

真理奈達は河童山で山火事が発生した犯人がシンだと聞き、信じられないと言わんばかりの表情を表れる。

 

「シン兄さんが!?」

「そんな!?何かの間違いじゃ!?」

 

真理奈達は放火犯がシンだと知り、混乱している。

 

「まず、これを見てください。偶然ですが、ガッツシャドーで撮影した映像です。」

 

男性隊員はゴンドウ達に記録映像を見せる。

瓢箪池付近にゼロが映っており、そのゼロがエメリウムスラッシュやワイドゼロショットで山の木々を焼き払っているのが分かる。

この映像で、シンが河童山の放火を行なったのが決定的になった。

 

「シン兄さんに会わせて!今の話は本当なのか、本人に聞きたいのよ!」

「ダメだ。民間人が首を突っ込むことではない。」

 

真理奈は納得できず、男性隊員に詰め寄るが、断られる。

 

「真理奈!落ち着いて!」

「でも、ぎんが・・・」

「彼の事は任せて!私にも、ウルトラマンがこのようなことをするなんて思わない。いろいろ調べるから安心して。」

「・・・えぇ、分かった。こっちもこっちで何とかする。」

 

ぎんがに静止させられた真理奈は冷静になって、シンの事はぎんがに任せる。

その後、真理奈はぎんがが運転するゼレットでプロノーン・カラモスに到着した後、ダニエルにイリスの事やブラックバスター部隊の事、そしてシンの放火容疑の事を伝えた。

それからしばらくして、小泉学園でぎんがと別れた。

 

~~~~~回想終了~~~~~

 

真理奈は帰宅後、夕食を摂り、地下の研究室に入り、パソコンを入力し始めた。

 

「あぁは言ってたけど、今の私には手掛かりがない・・・まずは高町とスクライアに新たな戦力を立てておかないと・・・」

 

真理奈はグランドームでシンが逮捕されたことを知るが、これと言った手がかりはなく、今は自分にできることをやるしかなかった。

真理奈が入力したパソコンの画面に『Link Of Bond』と記され、その下には発行回転するような装置の設計図が描かれていた。

それだけではなく、『Link Of Bond』の設計図の横に、六角形の緑の宝石とそれを先端にした杖の設計図が描かれ、その上に『Strong Will』と記されていた。

 

「高町から聞いた『カートリッジシステム』、それを代用できるシステムを完成させないとね・・・」

 

真理奈はパソコンとにらめっこしながら作業に取り掛かる。

 

 

 

 

 

 

その頃・・・

 

(母さんやエイミィさんが住んでいるマンションどころか、海鳴市そのものがない・・・この地球はどうなってるの・・・?)

 

フェイトは周囲を見渡しながら、心の中でそう呟く。

状況からして、はやてと共に海鳴市に向かったが、その海鳴市がない事を知る。

かつて、フェイトが暮らしていた地球は、なのはの家族が営業している喫茶店・翠屋やスバル達が初めて地球に訪れた時に使っていたスーパー銭湯・海鳴スパラクーア、更に彼女の友達である月村すずかの家には、ミッドチルダ直通の転送ポートがある。

だが、フェイトが今いる地球は、それらの場所や物は存在しなかった。

 

「フェイトちゃん!」

「はやて、なのはは見つかった?」

 

フェイトははやてが来てすぐになのはの居場所を聞く。

 

「見つかってへんよ。桃子さんが営んでる翠屋もすずかちゃん家もアリサちゃん家もあらへん。私ん家も見当たらへんわ。」

「そうなんだ・・・」

 

フェイトはなのはどころか、知り合いの家すらない事を聞いて、少しばかりショックを受けた。

 

「ウチらが今おる地球、まるで別の世界やね・・・」

「そうだね、昨日は巨人が出てきたし・・・」

 

フェイトとはやては、今いる地球は違う世界だと感じ取る。

 

「今もなのはと連絡を取れない。何も起こらなきゃいいけど・・・」

「今は探すしかないみたいやね。」

 

フェイトとはやてはまだ明るくならない内に、行方不明になったなのは達を捜す為、別の町へ移動した。

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