ぎんがの計らいで、スーパーGUTSの本拠地・グランドームに足を踏み入れた真理奈。
真理奈はそこでツングースカで使われていた怪獣を操る機械・バトルナイザーの性能を知る。
そのバトルナイザーを製作したイリス・レイブラッドは、新光太郎の同僚とも言えるノート・レイブラッド教授の孫であることを知り、加えて、ノート・レイブラッドは、パリで起きた実験中の爆発事故により亡くなられたと聞いた。
その直後、河童山の瓢箪池の森を放火した犯人がシンであることを知り、真理奈とぎんが達は動揺を隠しきれなかった。
翌日・・・
「なんですとーっ!?」
『そんなに大声出さないでくれる?』
真理奈からの連絡で、シンの事を聞いたいちかは驚きの余り大声をあげていた。
「シンさんがそんなことするはずないのに、どうして!?」
『それは私にも分からない。現時点、シン兄さんが無実だと言う証拠が見つかっていない。面会もできない状況よ。だからダニエルに調べさせてもらったんだけど、有力な情報も掴んでないわ。』
いちかはシンが河童山の事件の犯人であることを信じたくなく、真理奈に詰め寄るが、真理奈は眉間に指を付いて、シンの無実を証明できる物はないと告げる。
『やれやれ、シン兄さんを惚れ込んだほのかと舞とつぼみ、みゆきと真琴とリコがこの話を聞いたらショックでしょうね・・・』
真理奈は今の話をして、ほのか達の反応を頭に浮かべると、溜息を吐く。
「とにかく、ひまりんとあおちゃん達にこの事を伝える。真理奈ちゃんもなぎささん達に伝えといて。」
『あぁ、なぎさ達には伝えたよ。これからみなみ達に教えるつもり。』
「そっか。ありがとう。あ、そうだ。まのんちゃんの旅行帰りに、なのはさんと同じ世界から来た人達も日本に来たんでしょ?その人達には伝えたの?」
いちかはスバル達の事を聞いてみる。
『例の4人組か。今頃ひめに伝えてると思う。まのんには行く必要はないって言っといたけど、よっぽどその人らが住んでいる世界が気になるのか、クルルと一緒にぴかりが丘に向かったわ。まぁ、いずれにせよ、何か分かったら連絡するわ。』
「お願い。」
真理奈はいちかへの通信を切る。
「よし!急いで皆に伝えないと!」
いちかは真理奈との連絡を終えた後、ひまり達にも連絡した。
その頃、シンの事を真理奈から聞いたまのんはこれからスバル達が泊まっているブルースカイ王国大使館に向かう最中である。
「シンさんが山火事を起こすなんて・・・そんなことないよね?」
「キュゥ!」
「スバルさんやティアナさんのような通信方法がないから直接伝えに行くしかないよね・・・」
まのんは苦笑い気味でそう言う。
確かに地球人が連絡を取る時は、携帯電話やスマートフォンのようなメールの送受信や電話の通信が主に使うのだが、ミッドチルダの場合は魔導師が持つデバイスの助けで、念話や通信映像が主である為、勝手が違うのだ。
だから、まのんはスバル達のようにデバイスによる連絡ができない為、直接ブルースカイ王国大使館に行くしかないのだ。
「とにかく、急いでスバルさん達の所へ行かないと。」
まのんはこのままブルースカイ王国大使館に向かった。
その時、出会い頭に誰かにぶつかった。
「キャッ!?」
「わわっ!?」
まのんはぶつかった拍子に尻餅ついてしまう。
まのん同様、もう一人の少女も尻餅ついた。
その少女はレンだった。
「痛たた・・・」
「イテテ・・・ごめん。前見てなかった・・・」
「い、いえ、こちらこそ・・・」
まのんは、今ぶつかったレンに謝る。
レンもまのんに謝った。
「大丈夫?怪我とかなかった?」
「あ、はい。私もこの子も大丈夫です。」
「そんなに敬わなくたっていいよ。見た感じ同い年くらいだし。あ、名前言ってなかったね?ボクはレン。姫矢レンだよ。君は?」
「新まのん。この子はクルルって言うの。」
「キュッ。」
まのんとレンは立ち上がり、互いに自己紹介する。
「よろしくね、クルル。額に宝石がついてるけど、お洒落なのかな?」
「え!?う、うん!C‵est vrai(その通り)!」
レンはクルルの額の宝石を見てお洒落なのかと聞くと、まのんは気まずい感じになりながらも肯定する。
流石にクルルはカーバンクルだという事は言えず、話に合わせた。
「ここじゃ見かけない顔だね?ひょっとして、レンちゃんは引っ越してきたばっかりなの?」
「うん、そんなところだよ。あそこで暮らしてるんだ。」
レンはまのんにそう聞かれ、レンが暮らしてると言う家の方に振り向く。
レンが暮らしているのは、まのんの家の近くにある15階建てのマンションである。
「へぇ!ご近所なんだ?」
「うん。よろしくね!」
レンは笑顔でまのんによろしくと伝える。
「まのんはこれからお出かけなの?」
「うん、そうなの。」
「そっか。じゃ、またね。」
「うん。Salut(じゃあね)。」
まのんはレンに別れを告げ、改めてぴかりが丘へ向かう。
「ちょっと耳に挟んだけど、ブルースカイ王国大使館に行くって言ってたね。いよいよ彼らと対峙か・・・僕も手伝おっかな。」
レンはまのんの姿が見えなくなった後、緑色のアイテムをレンの左腕に装着した。
そのアイテムは外装は緑のカラーリングで、四角の枠内にハートの鏡が嵌め込んでいたブレスレット型のアイテムである。
レンはそのまま、まのんの後を追うように走り出す。
その頃、真理奈からの連絡で、シンが山火事を起こした事を聞いたなぎさとほのかとひかりは、咲達とのぞみ達と待ち合わせして、山火事が起きたという河童山の瓢箪池に行くことになった。
数分後、巨大な鳥となったシロップに乗っていた咲達とのぞみ達と合流し、一緒にシロップの背中に乗って、河童山へ急行した。
しばらく経ち、河童山の瓢箪池に到着した。
そこにはもうスーパーGUTS隊員はすでに帰還されており、なぎさ達以外の人はいなかった。
「またここに来ることになるなんてね・・・」
「えぇ、ここに来るのは4回目ね。」
「私は3回目でしたけど・・・」
なぎさ達はそれぞれそう呟く。
一回目はなぎさとほのかがメップルが落としたプリズムホーピッシュを取りに行くために訪れ、二回目はハーティエルの1人・インテリジェンのアドバイスで訪れ、そして三回目はめぐみ達と一緒に真理奈と邂逅したことがある。
「真理奈さんからいろいろ聞きましたけど、やっぱりシンさんが犯人だなんて信じられません。」
「うんうん!シンさんにはいつも助けられたし、優しいもん!」
「前に特訓された時、のぞみはすぐにダウンされたけどね。」
「ぶぅ~!りんちゃん!それいいでしょ!?」
ひかりとのぞみとりんはそれぞれ、シンの事を無実だと信じて疑わなかった。
「でも、ひかりさんの言う通り、シンさんが悪い事をするはずがない。ここは前にシンさんに助けられた場所でもあるから。」
「そうそう。シンさんがほのかを池にいるべムラーから助け出して、人工呼吸までしてくれたからね。」
ほのかはこの河童山でシンと初めて会った時の事を思い出す一方、なぎさはからかい半分で当時の出来事を口にする。
その時、ほのかは顔が真っ赤になった。
「ちょっ!?ちょっと、なぎさ!?それは言わないでって言ったでしょう!?(////)」
ほのかは顔が真っ赤になった状態でなぎさに怒る。
「ほ、ほのかさん!?それって本当ですか!?(////)」
舞は驚くほど動揺し、誰よりも早くほのかに詰め寄った。
その時の舞は顔が赤くなっていた。
「えぇ~!?」
「びっくりナリ!」
「ほ、ほのかさん!?」
「シンさんに・・・」
「人工呼吸されたんですか!?」
のぞみ、咲、りん、かれん、うららの順番にほのかに問う。
「ちょっ、ちょっと!みんなして!(////)」
ほのかはのぞみ達に詰め寄られ、顔が真っ赤になったまま焦る。
「あ、アハハ・・・」
ひかりはそのやりとりを見て、苦笑いするしかなかった。
しばらく経った後、ようやく落ち着いてきて、事件現場を調べる。
「いや~、緊張感が解れてホッとしたよ。」
「もう~、今のはなぎさが悪いよ・・・」
ほのかは気が抜いてはいるものの、なぎさがシンの事でからかったことを叱る。
(まさか、夢ヶ浜で会う前、ほのかさんがシンさんに人工呼吸されてたなんて・・・)
舞はジト目でほのかを見る。
そんな様子を木の陰から窺う2人の男達がいた。
「チッ!本物のウルトラマンゼロは捕まったか。これじゃ、計画通りに行かねぇじゃねぇか・・・」
「ニュースでゼロの事を聞いて、プリキュアとゼロを戦わせる段取りなのに、こんなことになるなんてね・・・」
その男達とはライトリーとレフティーである。
ライトリーとレフティーはなぎさ達の会話を聞いて憤っていた。
「計画を変更しないとね。」
ライトリーは鏡を取り出し、鏡に映った忍装束の兵士に命令を出す。
「僕だ。あの娘を使え。大使館に例の4人組がいる。そいつらから始末しろ。」
『ハッ!』
ライトリーは兵士との連絡を切る。
その忍装束の兵士はぴかりが丘におり、人目が付かない所に隠れ、ライトリーとの連絡を終える。
「おい、ライハ。早速指示が出た。ブルースカイ王国大使館へ行って、4人の異世界の住人を始末しろ。」
兵士の一人はライハにライトリーから受けた指示をそのまま伝える。
「なんだ、随分急だな?」
「計画が少し変更したんだ。すぐに大使館に向かえ。」
「その変更が気になるけど、電流喰らいたくねぇから行かせてもらうぜ。」
ライハは兵士にそう言った後、彼女の胸から紫の光の塊が現れ、その光が強くなった瞬間、ライハの姿が翼の生えた両腕を持つ蛇へと姿を変えた。
そして、ライハは上空へ飛び、ブルースカイ王国大使館に向かった。
その直後、同じ装束を纏った兵士2人が現れ、ライハに指示した兵士と合流した。
「あの女は行ったか?」
「あぁ、たった今ブルースカイ王国大使館に向かってる。」
「始末できなかったらどうする?奴らにこの計画がバレたらプリキュアとウルトラマンの一騎討ちどころではないぞ。」
「分かってる。だからライトリー殿からこのリモコンを預けたんだ。もしあの蛇から口を割らせそうになったら、電流で殺すように言付かっている。更にあの首輪は鍵がないと外れないし、無理矢理外そうとすると電流が流れる仕組みになっている。これで証拠が無くなったも同然だ。」
兵士達はそのやりとりをした後、ライハの映像を映し出す。
ライハは兵士達に見られているのを知らず、ブルースカイ王国大使館に向かっている最中だった。
(クソッ・・・あいつら、好き放題しやがって・・・この首輪がなきゃあ・・・)
ライハは首輪に手をかけ、兵士達やライトリーとレフティーに対して憤りを露わにする。
しかし、ライハはすぐに我に返り、何かに気付いたのか、下の方に見下ろす。
ブルースカイ王国大使館にはまだ着いていないが、街中にスバル、ティアナ、エリオ、キャロの姿が目に映る。
更に、スバル達の元にまのんとクルル、マヤが合流してきた。
ライハは建物の屋根の上に下り、その様子を伺う。
(あいつら・・・ライトリーとレフティーが見せた写真の子らだな・・・一緒にいるのは、ウルトラマンの仲間か・・・)
ライハはスバル、ティアナ、エリオ、キャロの写真を確認する。
(一緒にいるとやり辛ぇったらありゃしねぇ・・・こいつであの子らを引き付けて、奴らを何とかするか・・・)
ライハはダイヤ状のシンボルを取り出す。
その一方、まのんはマヤと会った後、商店街でスバル、ティアナ、エリオ、キャロと合流する。
「まのんの友達に他にもプリキュアがいるんだね。」
「はい。海外プリキュアを除けば新しく誕生したHuGっとプリキュアと私とマヤさんを含めて58人います。」
「多すぎ!?」
「ほぼ60人だよ!?」
スバルはまのんにプリキュアの事を聞くと、あまりの人数に驚きを隠せないスバル達。
「HuGっとプリキュアって?」
「なぎささんとほのかさんから聞いたんですけど、はぐくみ市で活躍しているプリキュアで、クライアス社と戦ってるんです。」
「なぎさとほのかが・・・何がきっかけでそのHuGっとプリキュアに会ったの?」
「はなさんが世話をしてるはぐたんの力で出会ったんです。その時に一緒にクライアス社の社員の一人を相手に一緒に戦ったって聞いてます。」
マヤはまのんにHuGっとプリキュアの事を聞く。
HuGっとプリキュアははぐくみ市で誕生したプリキュア。
キュアエールこと野乃はな、キュアアンジュこと薬師寺さあや、キュアエトワールこと輝木ほまれ、キュアマシェリこと愛崎えみる、キュアアムールことルールー・アムールで結成されている。
未来から来た悪の組織・クライアス社の魔の手から未来を守っている。
「ほ、本当にいろんなプリキュアがいるのね・・・」
ティアナは苦笑い気味に唖然とする。
スバル達も内心驚いている。
その時、商店街にいる人達がパニックになって逃げ惑っている。
「なになに!?どうしたの!?」
スバルは周囲の人達の様子にキョロキョロしながら言う。
その時、地響きが起こり、その発生源の方に振り向くと、自動販売機ナケワメーケが大暴れしていた。
「何あれ!?」
「ナケワメーケ!?ユグドラシルは壊滅したはずなのに・・・」
マヤは何故、ナケワメーケが目の前に現れているのか、分からない状況になる。
その時、マヤは背後から殺気を感じ、後ろに振り向くと、蛇の姿になったライハが手に持っている刀でキャロを襲おうとした。
「危ない!」
マヤはキャロを庇いながらライハの刀を避ける。
「キャロ!」
「大丈夫?」
「う、うん!」
エリオとマヤはキャロを心配するも、キャロは大丈夫だと答える。
「あいつがナケワメーケを・・・!」
マヤはライハを見て、自動販売機ナケワメーケを召喚したのはライハだと確信し、変身しようとするが、マヤのプリチェンミラーが真っ二つに斬られ、変身することができなくなってしまった。
「なっ!?プリチェンミラーが!?」
「皆さん、下がってください!ここは私が!」
まのんはマヤは戦えない事を悟り、クルルを抱き上げ、スバル達に避難するよう言い出す。
「私達は大丈夫よ!」
「うん!こういう非常事態、何度も経験してるから!」
「僕達も戦います!」
「フリードも手伝います!」
「皆さん・・・分かりました。」
マヤはまのん達が戦闘に入るのを悟り、巻き込まれないように離れる。
まのんはキュアエレメントに変身し、スバル達もバリアジャケットにセットアップする。
各々は戦闘準備ができ、ライハと自動販売機ナケワメーケと対峙する。
文中にHuGっとプリキュアが入ってますが、名前だけの登場です。
次回は新たなオリジナルプリキュアが登場します。