ウルトラリリカルキュアファイト   作:JINISH

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そのまんまのサブタイトルですが、見てください。


黒幕を捜し、ライハを救え!

ぴかりが丘の商店街に現れた翼蛇となったライハと自動販売機ナケワメーケ。

そのライハをスバル、ティアナ、エリオ、キャロが、自動販売機ナケワメーケをエレメントが相手をした。

エレメントがピンチの時、風を操る謎のプリキュア・キュアシルフィーが現れた。

シルフィーとの協力で自動販売機ナケワメーケを浄化するエレメント。

一方、スバル達はライハを抑えるものの、何者かが口封じするかのように、電流で苦痛を与えられるライハ。

そのライハを救うためにスバル達はエレメントとシルフィーと共に黒幕を捜索する。

マヤは電流に苦しんでいるライハに魔法の力で電流を抑えている。

 

「グァッ、ガゥゥ、ゥアァッ!」

 

ライハはマヤの魔法で首輪から発する電流を抑えられたことで少しはマシになったものの、それでも話もできないほど苦しんでいる。

 

「大丈夫よ、エレメント達があなたを助けるから。」

 

マヤは魔法で電流を抑えながら、ライハにそう言う。

 

(とはいえ、プリチェンミラーが壊れた今、これくらいの事しかできないなんて・・・)

 

マヤはプリチェンミラーが使えなくなってしまった事で、自身の無力さに悔やみ始める。

 

(みんな・・・頼んだわよ・・・)

 

マヤはライハがいる場所とは反対方向に振り向いて、エレメントたちの事を思う。

 

 

 

 

 

 

その頃、エレメント達は黒幕を捜すべく、エレメントとスバルとティアナ、シルフィーとエリオとキャロの二手に別れる。

尚、バリアジャケットのままでは目立つので、変身は解除した。

 

「エレメント、どうだった?」

「Non(いいえ)、クルルの助けがあっても、それらしい人は見つかりません。」

 

スバルはエレメントに黒幕を見つけたのか聞くが、手掛かりはないと聞いた。

 

「そっか・・・それにしても、何なんだろ、あの子?最初は蛇の姿だったのに人になって・・・」

「実験兵器みたいなものかしら・・・」

 

スバルとティアナはライハについて考え込んでいた。

 

(お姉ちゃんかママなら、あの人の事、知ってるのかな・・・)

 

エレメントはライハが異形の姿になった事を真理奈か真奈美は知っているのか、気になっていた。

 

「とにかく、あの子を口封じにしようとしてる犯人を見つけないとね。」

「うん!」

 

ティアナはそう言い、スバルは返事して、エレメントは頷く。

捜索を再開するも、エレメントは今もシルフィーの事を気にしている。

 

(こんな時にこう思うのはなんだけど、シルフィーって子、知ってる感じがするんだけど・・・)

 

エレメントはシルフィーの事、初めて会った気がしない感じがしていた。

 

「キュゥ!キュゥ!」

「どうしたの、クルル?」

 

エレメントは中にいるクルルの慌てたような鳴き声を聞き、どうしたのか聞いてみる。

 

「・・・えっ!?見つけたの!?」

 

スバルとティアナはエレメントの言葉に振り向く。

エレメントはクルルとの会話を終えた後、スバルとティアナにそのまま伝える。

エレメントから聞いた話によると、クルルはライハを口封じにしようとした黒幕が見つけたと言う。

その黒幕は3人いて、ぴかり神社から離れていることも知った。

 

「成程、その3人はその神社で私達の戦いを見ていたのね。」

「しかもとても逃げ足が速いです。クルル、その人達が今いる所にワープできそう?」

「キュッ!」

 

エレメントは黒幕の3人を一刻も早く捕まえたいため、クルルにその場所へワープするようにお願いする。

クルルはエレメントのお願いに応え、ブローチの宝石が黒から白に変わり、エレメント、スバル、ティアナと一緒に黒幕の3人の元に瞬間移動した。

 

 

 

 

 

 

その頃・・・

 

「いったいどこにいるんだ・・・」

「封絶結界が使えれば、ジャケットをつけたまま捜せるんだけど・・・」

 

エリオとキャロは私服のまま、シルフィーと一緒に黒幕を捜していた。

シルフィーは一羽の鳩を見かけると、声をかける。

 

「あ、君。この辺りに怪しい人見なかった?」

 

シルフィーは鳩に質問する。

 

「って、鳩相手に・・・?」

「動物の言葉を理解できるのかな・・・?」

「うん・・・うん、わかった。」

 

シルフィーは鳩と別れを告げた後、エリオとキャロの元へ降りる。

 

「神社辺りに忍者みたいなのが3人見たようだよ。もういなくなっちゃったけどね。」

 

シルフィーはエリオとキャロに鳩から聞いた事を伝える。

 

「分かるの?」

「うん。いろいろあって、動物の言葉が分かるんだ。例の黒幕が神社から離れた時、小さなオモチャを土に埋めたって言ってた。」

 

シルフィーは続けてエリオとキャロに伝える。

 

「そのオモチャって・・・」

「うん。どうやらビンゴみたいだね。忍者さん達はエレメント達に任せて、ボク達はそれを探そう。」

 

シルフィーとエリオとキャロはライハの首輪のスイッチがあると思わしき神社に向かった。

 

 

 

 

 

 

その一方、クルルの力でワープしたエレメントとスバルとティアナは今、河川敷におり、クルルが見つけたという黒幕の3人を周囲に目を配らせながら捜す。

 

「この近くにいるんだね?」

「あんたのペット、なんでもアリね。」

「えぇ、ちょっと目を離した隙に勝手にどこかに行ったりするのが、玉に瑕ですけれど・・・」

 

捜してる最中、こんな会話があったが、そんなことを言ってる場合ではなく、じっくりと黒幕を捜し出す。

その時、川の方から巨大なザリガニが現れた。

 

「うわわっ!?なんか出てきた!?」

「これってザリガニ!?」

「あ!あれは!?」

 

スバル達は突然現れた巨大ザリガニに驚き、エレメントはザリガニの頭部に眼が付いているボールを発見する。

 

「もしかして、ホシイナー!?」

 

エレメントは目の前にいる巨大ザリガニをホシイナーであることに気付く。

ザリガニホシイナーは「ホシイナー!」と咆哮を上げながら、鋏でエレメント達を襲い掛かる。

 

「あ、あぶな~・・・」

「ていうか、さっきのナケワメーケと言い、こいつと言い、鳴き声がそのまんまなんだけど・・・」

(ナケワメーケにホシイナー・・・もしかして・・・)

 

ザリガニホシイナーはそのままエレメント達を襲い続ける。

その時、川から忍び装束を着た3人の兵士が、エレメント達がいる所とは反対の岸に上がった。

 

「うわっ!?また誰が出てきた!?」

「キュゥ!キュゥ!」

「えっ!?あの人達がそうなの!?」

 

スバルは3人の忍び装束の兵士に気付き、エレメントとティアナも3人の兵士の方に振り向く。

クルルはエレメントにライハを口封じにしようとした犯人がその3人であることを伝える。

 

「まぁ、あんな格好だと、どう考えても不審者ね・・・」

 

ティアナは3人の格好を見て、いかにも犯人だと指摘する。

しかし、今の3人はザリガニホシイナーと相手をしており、しかもスバルとティアナはまだセットアップしていないので、苦戦しており、黒幕を捕らえるどころではなかった。

忍び装束の兵士の3人はこの隙に逃走する。

 

(逃げられちゃう!)

 

エレメントは逃げていく3人の兵士に慌てる。

その時、3人の兵士がまるで転送されたように消えてしまう。

 

「えっ!?」

 

エレメントは3人の兵士が消えたのを目撃して驚きを隠せなかった。

それはスバルとティアナも同じ。

すると、ザリガニホシイナーも兵士達のように消えてしまい、エレメント達もそれに巻き込まれる。

その瞬間にエレメント達は腕を顔に覆うように目を逸らす。

その後、エレメント達は腕を下げ、辺りを見回すと、ザリガニホシイナーが困惑した状態になり、逃走した3人の兵士は状況を把握できていない様子だった。

しかし、周りの風景は変わっていない。

ただ、風景の変化がない割には静かすぎるのだった。

 

「い、今のは何?」

 

エレメントは周囲の風景だけでなく、忍び装束の兵士3人とスバルとティアナ、そしてザリガニホシイナー以外の気配が感じなかった事に動揺する。

 

「ティア、これってもしかして・・・」

「えぇ、恐らく封時結界よ。」

 

スバルとティアナは今の状況に心当たりはある様子だった。

 

「何が起こった!?」

「人の気配がない!?」

「いや、それより、今のは何だ!?」

 

忍び装束の3人は右往左往している。

その時、3人の兵士の足元に青い魔法陣が現れ、その魔法陣を囲うように巨大な氷が形成する。

 

「んなっ!?」

「なんだっ!?」

「氷だとっ!?」

 

忍び装束の兵士3人は突然の氷の形成に驚く。

 

「そこまでです。」

 

突如、女性の声が聞こえ、兵士達は振り向く。

振り向いた先に、青い魔法陣が展開し、その魔法陣から白い軍服を身に纏った水色のサイドテールの女性が現れた。

軍服の女性だけでなく、彼女の部下らしき10人の軍人達が現れ、忍び装束の兵士3人を取り囲む。

その軍人達の両手には黒い杖を所持しており、その杖を忍び装束の兵士に向ける。

 

「ええい!小癪な真似を!ホシイナー!」

 

兵士の一人がザリガニホシイナーに命令を出し、軍服の女性を襲わせる。

 

「あっ!危ない!」

 

エレメントは軍服の女性に逃げるように諭す。

軍服の女性はポケットから雪の結晶の形をした宝石を取り出す。

 

「アイスメイデン。」

〈コールドスリープ。〉

 

軍服の女性は雪の結晶の宝石をアイスメイデンと呼び、アイスメイデンは軍服の女性の指示でザリガニホシイナーを囲むように青い魔法陣を展開させる。

すると、ザリガニホシイナーが氷の中に閉じ込められる。

 

「ぅえぇっ!?」

「あんなのを一瞬で!?」

 

スバル達は氷漬けにされたザリガニホシイナーを見た後、軍服の女性の方を振り向き、唖然としていた。

 

「今です。浄化を。」

「え、あ、はい!」

 

軍服の女性はエレメントにそう言う。

エレメントはザリガニホシイナーを浄化するため、胸のブローチの宝石を白から赤に変化させる。

 

「燃え上がる炎よ、焼き払って!プリキュア・ファイヤーボール!」

 

エレメントはプリキュア・ファイヤーボールを放ち、氷漬けにされたザリガニホシイナーに命中する。

ザリガニホシイナーは浄化され、元のザリガニに戻った。

 

「小っちゃくなっちゃったね~・・・」

 

スバルは元に戻ったザリガニを見て、暢気そうに言う。

 

「あの、あなた方は一体・・・?」

 

エレメントは軍服の女性に何者なのか問いだす。

 

「アルバトロス王国・第八魔導部隊少佐、クレイン・ホワイトウィンドと言います。商店街にいる彼女と同じ妖精の世界から来ました。」

 

軍服の女性はエレメントに自身をクレイン・ホワイトウィンドと名乗った。

 

 

 

 

 

 

その頃、エリオとキャロは鳩の言伝を聞いたシルフィーの案内で、ぴかり神社に続いている石段の前に到着した。

 

「ここだね・・・」

 

シルフィー達は石段を上って、神社の方に足を踏み入れる。

 

「この近辺に首輪のスイッチがあるの?」

「うん。土に埋めたってことは、掘り起こした跡があるはずだよ。」

 

シルフィー達は周囲を見渡しながら探す。

しばらく歩いて、森の中に入るが、掘り起こしたような形跡はなかった。

 

「う~ん・・・落ち葉が沢山あるから見つけにくいな・・・」

 

シルフィーは周りの木々や落ち葉を見て、リモコンを見つけるのは容易ではないと言う。

 

「どうするの?」

「ちょっと待ってて。」

 

キャロはシルフィーにどうやってリモコンを探し出すのか聞くと、シルフィーは地面に片手を置き、目を瞑る。

その時、シルフィーの脳裏に3人の忍び装束の男が映る。

 

『この木の近くでいいだろう。』

『ついでに木の葉で隠しておけ。』

『これであのバケモノは終わりだ。』

 

1人の忍び装束の男はクナイで巨大なウロができている木の下の土を掘り返し、テープでスイッチの部分を固定したリモコンをその土の中に埋めた。

 

『おい、ライトリー殿からの指示だ。ライトリー殿とレフティー殿はホープキングダムに向かい、例の怪獣を放つ。我々はプリキュア共がそちらに来られないように食い止めろ、と。』

『ホープキングダムに?』

『あぁ。ホープキングダムのカナタ王子はウルトラマンと同化していると聞く。ウルトラマンとプリキュアを同士討ちするきっかけがあれば、プリキュアもウルトラマンと戦わざるを得ないとの事だ。』

『成程、ならば早速他の者も伝えよう。』

 

3人の忍び装束の男はライトリーの指示通りにし、その内1人は手鏡で別の兵士にライトリーの指示を伝えた後、その場から離れていった。

 

(ふぅん?地球じゃまずいから、妖精の世界に襲撃させるのか・・・ま、それよりも・・・)

 

シルフィーは脳裏に浮かんだ光景を見終わった後、巨大なウロができている木の方に走り出した。

エリオとキャロもシルフィーの後を追う。

シルフィー達がいた場所とその木まではそんなに遠くはなく、数十秒で着いた。

シルフィーは忍び装束の兵士が埋めたと思われる場所に木の葉をどかして、掘り起こす。

忍び装束が埋めたとはいえ、掘りが浅かったので、簡単にリモコンを取ることができた。

 

「見つけた・・・!」

 

シルフィーはリモコンを見つけ次第、すぐにテープを剥がし始める。

テープの方は何重も巻いていたので、スイッチを切るのに時間がかかった。

 

「さっきの鳩の事といい、普通じゃないね・・・」

「うん。騎士カリムやアコース査察官のようなレアスキルを持ってるのかな・・・」

 

エリオとキャロはシルフィーの今までの行動が気になり、不思議そうにシルフィーを見つめる。

 

「よし!取れた!あとはスイッチを・・・と!」

 

シルフィーはリモコンのスイッチを切る。

それによって、商店街にいるライハの首輪の電流が停止した。

ライハは力なく地に伏せる。

 

「ちょっとあなた!」

 

ライハの傍にいたマヤはライハを抱き上げ、声をかける。

ライハは虫の息ではあるものの、生きているのは間違いなかった。

 

「一先ずは大丈夫そうね。電流も流れなくなったし・・・」

 

マヤはライハは無事であるのに安心する。

 

(それにしても、口封じなんて誰がこんなことを・・・)

 

マヤは悲しそうな表情でライハを見る。

それからしばらく経った後、まのん達がマヤと合流し、ライハを病院で診てもらうため、救急車に連絡した。

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