ホープキングダム郊外でなのは達がユグドラシル残党のアジトを突き止めた事を知った真理奈達は開拓島ノルンから飛空艇で向かうことになった。
その一方、Go!プリンセスプリキュア、魔法つかいプリキュア、キラキラ☆プリキュアアラモードは苺坂でユグドラシルの残党が放ったチョコレートケーキオルトロス、クレープホシイナー、ソフトクリームナケワメーケと交戦していた。
その時、リインフォースⅡとアギトが乱入し、彼女達と連携してオルトロス達を浄化した。
それを他所にライハは商店街通りで上の空になっていた。
(・・・)
ライハはポケットから何かを取り出した。
それは、色は紫色だが、レンやエクセルが使っていた変身アイテムである。
~~~~~回想~~~~~
ライハがコーカサスオオカブトの細胞を併せ持つ角田一とギラファノコギリクワガタの細胞を併せ持つ木場双刃と遭遇した後、人気のいない路地裏に連行される。
「・・・で?話って何だよ?」
ライハはぶっきら棒に角田と木場に用件を聞く。
「いやなに、お前にユグドラシルの雑魚共に竹箆返しをするチャンスを与えようと思ってな?」
「なに?」
ライハは木場の言っていることが理解できなかった。
「もし君が死んだら、僕達がやろうと思ったけどね?スポンサーさんがこれを試させてほしいって言われたんだよね?」
角田はポケットから紫のブレスレット型のアイテムを取り出す。
ライハはそのアイテムを見覚えがあった。
「それは!?」
ライハが見たのは、横浜みなとみらいでエクセルがキュアスピカに変身した時に使用されたアイテムである。
「スポンサーさんから聞いたんだけど、これ、プリチェンブレスって名前みたいだよ?」
角田はライハに見せたアイテムをプリチェンブレスだと教える。
「なんでそれを私に寄越すんだよ?」
「言ったはずだ。あの雑魚共に竹箆返しをするチャンスを与えると。どうするかは聞かん。だが、考えてみろ。このまま何もせずに逃げて、弱者として惨めな思いをずっと送っていいのか。」
木場はライハにそう言う。
その後、角田と木場はポケットからメダリオンを取り出し、魔法陣を展開してライハの前から消え去っていく。
~~~~~回想終了~~~~~
ライハはジッとプリチェンブレスを見つめながら、木場の言葉を思い出す。
(あいつらは何者なのかは知らねぇけど、どうせ私に帰る場所はねぇんだ。こいつの力で戦って死んでやるぜ。)
ライハはプリチェンブレスをポケットにしまって、ユグドラシルの残党の元に行くことにした。
その時、ライハは何かを感じ取り、すぐさま走り出した。
しばらくの後、ライハは広場に到着し、建物の陰に隠れて様子を見る。
ライハの目の先には、リインフォースⅡとアギト、Go!プリンセスプリキュアと魔法つかいプリキュアとキラキラ☆プリキュアアラモードがいた。
そう、ライハが訪れた街は苺坂だったのだ。
「じゃぁ、なのはさん達は無事なのですね!?」
リインはいちかからなのは達が無事である事を聞いて嬉しく思う。
「これからなのはさん達の所に行くけど、一緒に行きますか?」
「はいです!」
「おぉ!」
リインとアギトはいちかの口からなのはと合流することを聞き、同行することになった。
(あの2人、ライトリーとレフティーが見せた写真には載ってねぇけど、あいつらと同じ別の世界の人間みてぇだな・・・)
ライハはリインとアギトを見て、スバル達と同じ世界の住人である事を知る。
ライハはこのまま様子を伺うが、背後に爆風が生じて、その衝撃で吹き飛ばされる。
「があぁっ!?」
ライハは地面に叩きつけられる。
「な、なに!?」
はるか達は今の爆音に気付き、振り向くと、地に伏せられていたライハと、両手の鉤爪や先端に針が付いてある長い尻尾が特徴の昆虫のような怪獣がいた。
その怪獣の名は、宇宙悪魔ベゼルブ。
レイフ星人・ドクター・サイキが生み出した宇宙怪獣である。
尻尾の毒針であらゆる怪獣を傀儡にすることができる。
ライハはベゼルブを見てすぐに起き上がり、胸からリンカーコアを曝け出す。
よってライハは翼蛇の姿に変わり、左手から刀を召喚し、ベゼルブに斬りかかる。
「あ、あの人、蛇になりました!?」
「うそだろ!?」
ひまりとあおい達はライハが翼蛇になった所を見て驚く。
ライハはベゼルブを何度も斬りつけ、ベゼルブを倒す。
しかし、その直後、ライハの頭上から火炎弾が降ってきて、ライハにダメージを負う。
よってライハは元の人間の姿に戻った。
ライハは見上げると、ベゼルブが他にも3体飛んでおり、3体ともライハを囲うように降り立つ。
「あの人が危ない!みんな!」
いちかの号令で、はるか達はそれぞれの変身アイテムを構える。
はるか達はドレスアップキーのブレードを出す。
「プリキュア、プリンセスエンゲージ!」
はるか達はドレスアップキーをプリンセスパフュームに差して回す。
その後、はるか達はプリンセスパフュームに溜めていた光の香水を体に吹き付ける。
よってはるかはピンクのドレスを、みなみは青いドレスを、きららは黄色いドレスを、トワは赤いドレスを身に纏い、はるかはキュアフローラに、みなみはキュアマーメイドに、きららはキュアトゥインクルに、トワはキュアスカーレットに変身する。
「咲き誇る花のプリンセス!キュアフローラ!」
「澄み渡る海のプリンセス!キュアマーメイド!」
「煌く星のプリンセス!キュアトゥインクル!」
「深紅の炎のプリンセス!キュアスカーレット!」
「強く!」
「優しく!」
「美しく!」
「Go!」
「プリンセスプリキュア!」
みらいとリコは互いに手を繋ぎ、ことははリンクルスマホンと魔法のタッチペンを構える。
「キュアップ・ラパパ!ダイヤ!」
その後、ダイヤのリンクルストーンがモフルンのリボンに装着する。
「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」
みらいとリコは呪文を唱える。
そして、リンクルストーン・エメラルドがリンクルスマホンに装着する。
「エメラルド!」
その後、ことはは魔法のタッチペンでリンクルスマホンにFと書く。
すると、その後に続くようにeliceの文字が浮かび上がる。
「フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」
ことはは呪文を唱えながら、魔法のタッチペンで円を描く。
みらいはピンクの衣装を、リコは紫の衣装を、ことはは緑と白を基調とした衣装を身に纏う。
よってみらいはキュアミラクルに、リコはキュアマジカルに、ことははキュアフェリーチェに変身する。
「二人の奇跡!キュアミラクル!」
「二人の魔法!キュアマジカル!」
「遍く生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」
「魔法つかいプリキュア!」
いちかはうさぎショートケーキ、ひまりはりすプリン、あおいはらいおんアイス、ゆかりはねこマカロン、あきらはいぬチョコレート、シエルはペガサスパルフェのアニマルスイーツを手に取る。
「キュアラモード・デコレーション!」
「ショートケーキ!」
「プリン!」
「アイス!」
「マカロン!」
「チョコレート!」
「パルフェ!」
いちか達はそれぞれのアニマルスイーツをスイーツパクトに装着する。
「元気と笑顔を!」
「知性と勇気を!」
「自由と情熱を!」
「美しさとトキめきを!」
「強さと愛を!」
「夢と希望を!」
「レッツ・ラ・まぜまぜ!」
いちか達はスティックで光のクリームを作り、そのクリームをいちか達の身に纏わせる。
それによっていちかはキュアホイップに、ひまりはキュアカスタードに、あおいはキュアジェラートに、ゆかりはキュアマカロンに、あきらはキュアショコラに、シエルはキュアパルフェに変身する。
「キュアホイップ!出来上がり!」
「キュアカスタード!出来上がり!」
「キュアジェラート!出来上がり!」
「キュアマカロン!出来上がり!」
「キュアショコラ!出来上がり!」
「キュアパルフェ!出来上がり!」
「キラキラ☆プリキュアアラモード!」
プリキュアに変身したホイップ達はライハを助ける為に3体のベゼルブに突撃する。
フローラ達とミラクル達、ホイップ達はそれぞれ一体ずつ相手をする。
リインとアギトはフローラ達がベゼルブを引き付けている隙にライハを救い出す。
「大丈夫ですか?」
「・・・っ!」
リインはライハを起こそうとするが、ライハはリインの手を払い、自力で立ち上がる。
ライハは立ち上がった直後に何かを感じ取り、フローラ達とは反対方向に見上げる。
リインとアギトも同じ方向に振り向くと、ベゼルブの群れが続々と接近してきた。
「ぅえぇっ!?まだあんなにいんのかよ!?」
「皆さん!」
リインはフローラ達に慌てて声をかける。
フローラ達はリイン達の方に振り向くと、ベゼルブの群れが迫ってきているのに気付く。
「ミラクル、マジカル、フェリーチェ!そこの3体は任せたよ!」
「えぇ!」
ミラクル達はフローラの言う通りにする。
ベゼルブはミラクル達に火炎弾を放つ。
マジカルはリンクルストーン・アメジストをリンクルステッキにセットする。
「リンクル・アメジスト!」
マジカルは紫の魔法陣を展開し、ベゼルブが放った火炎弾が吸い込まれるように消えていき、ベゼルブの目の前に紫の魔法陣が現れ、その魔法陣から火炎弾が放たれる。
ベゼルブは自ら放った火炎弾に喰らわれ、火達磨になり、爆散される。
残り2体のベゼルブはミラクル達に突撃する。
ミラクルとマジカルは2体のベゼルブの突進を避け、擦り抜け様に尻尾を掴んで、地面に叩きつける。
「フェリーチェ!今だよ!」
「はい!」
フェリーチェはリンクルストーン・エメラルドをフラワーエコーワンドにセットし、「キュアーアップ」と唱え、フラワーエコーワンドの花が開花する。
「プリキュア・エメラルド・リンカネーション!」
フェリーチェはプリキュア・エメラルド・リンカネーションを放つ。
2体のベゼルブはフェリーチェの技により消滅する。
一方、フローラ達が相手をしているベゼルブの群れは一斉に火炎弾を放った。
「プリキュア・フルムーン・ハミング!」
トゥインクルはプリキュア・フルムーン・ハミングで火炎弾を防ぐ。
「プリキュア・ローズ・トルビヨン!」
フローラはプリキュア・ローズ・トルビヨンでベゼルブの群れを怯ませる。
この隙に、ホイップ、カスタード、ジェラート、マカロン、ショコラはクリームエネルギーでベゼルブの群れを一ヵ所にするように捕らえて動きを封じる。
「プリキュア・フローズン・リップル!」
マーメイドは身動きが取れなくなったベゼルブの群れを更にダメ押しするように、プリキュア・フローズン・リップルで氷漬けにする。
しかし、群れの中に1体だけ捕らえ損ねたベゼルブがパルフェを襲い掛かる。
だが、パルフェはそれを躱し、レインボーリボンでベゼルブを捕まえる。
「キラキラキラリン!パルフェ・エトワール!」
パルフェは捕まえたベゼルブをパルフェ・エトワールで止めを刺す。
「スカーレット!お願い!」
「はい!」
スカーレットはモードエレガントにフォームチェンジし、スカーレットバイオリンにフェニックスのドレスアップキーをセットする。
その後、スカーレットはスカーレットバイオリンで楽曲を奏でる。
「羽ばたけ、炎の翼!プリキュア・フェニックス・ブレイズ!」
スカーレットは氷漬けになったベゼルブの群れにプリキュア・フェニックス・ブレイズを放つ。
よって、ベゼルブの群れは一体も残らず消滅された。
(ルミナス達もそうだが、こいつらもすげぇ・・・)
ライハはフローラ達の戦いぶりを見て呆然とする。
「大丈夫ですか?」
「・・・」
リインはライハに大丈夫かと問うと、彼女は頷く。
「助けた事は礼を言う。でも、もう私に関わんな。」
「どうして?」
ホイップはライハがホイップ達を拒絶している訳を聞く。
「さっきの見ただろ?私はバケモノだ。お前ら人間とは違うんだよ。そろそろ行かせてもらうぜ?」
ライハはホイップ達にそう言って去ろうとする。
「いや、もう少し彼女達と付き合ってもらう。」
ホイップ達は突然聞こえてきた男の声を聞いて身構える。
「封絶結界。」
ホイップ達の周りの人の気配が瞬時に消え、ホイップ達以外の人の声や鳥や虫の声も聞こえなくなった。
代りに建物の上に茶色の魔法陣が現れ、その魔法陣の光からヴェントが現れた。
「先程の戦い、見させてもらった。」
「あぁーっ!?てめぇ!?」
「ヴェントさん!?」
「久しぶりだな?リインフォース曹長、アギト陸士。そして、プリキュアの諸君は初めましてと言わせてもらおう。そして、君が蛇のミュータント、伊佐薙ライハだな?」
ヴェントはリイン達に丁寧に挨拶する。
(あのおっさん、このガキ共の知り合いか?)
ライハはヴェントとリインとアギトを交互に見て、お互い知り合いだと予想する。
「あなた!街の人達に何をしたの!?」
「落ち着け、今のは封絶結界、街の人達は無事だよ。」
「そう。この結界は度が過ぎる荒事から巻き込まれないように空間そのものを隔絶している。心配することはない。」
ヴェントはホイップ達に無用な心配をかけないように封絶結界について説明した。
「テメェ、何のつもりだ?」
「迷える子羊2人がご友人に会いたがっているから、私の魔法で会わせてやろうと思ってな。しかし、無条件で会わせるのは私の流儀に反する。だから君達には私のゲームに参加させてもらう。」
ヴェントが言う迷える子羊とはリインとアギトの事だろう。
ヴェントは左手に握っている4枚のトランプカードを出し、ホイップ達の背後に投げる。
すると、ホイップ達の背後に♠、♡、♣、♢の7のカードが人間大のサイズになり、縦一列に並ぶ。
更にヴェントは右手に握っている48枚のトランプカードをばら撒く。
そのトランプカードは両腕両足が加え、頭部に甲冑の兜が嵌められた兵士となった。
しかも、♠のトランプ兵士は二本の剣を持ち、♡のトランプ兵士は弓矢を持ち,♣のトランプ兵士は杖を持ち、ダイヤのトランプ兵士は盾と剣を持っている。
「何ですか、これは!?」
「彼らはトランプソルジャー。ランクが高ければ高いほど強い力を持つ兵士だ。散開!」
ヴェントはカスタード達にトランプソルジャーについて説明する。
その後、ヴェントの命令でトランプソルジャーは逃げるようにプリキュア達から離れていく。
「って逃げてるし!?」
ジェラートはトランプソルジャーが一目散に逃げていくのを見てズッコケる。
「ゲームが始める前の準備だと思いたまえ。」
ヴェントはジェラートにトランプソルジャーが逃げ出した理由を代弁する。
「ルールを説明しよう。君達の後ろにある♠、♡、♣、♢の7を中心に残り48枚のカードを全て揃えれば君達の勝ちだ。その為には先程去って行ったトランプソルジャーを倒さなければならない。但し、7のカードの横列を見るがいい。」
ヴェントは考案のゲームの説明をした上で、ホイップ達の背後の4枚の7のカードに指を指す。
ホイップ達は背後を見ると、4枚の7のカードの左右に8つの光の枠が表れている。
「分かるかな?それぞれのマークの7のカードを隣り合うように置くようになっている。7に近い数字を光の枠に置けば、次のカードを置くことができる。」
「面白いわね?要する七並べをしようって事ね?」
マカロンはヴェントの説明を聞いて、ゲームの内容を理解する。
「その通り。ちなみにトランプソルジャーは私の封絶結界でこの空間から出られない。落ち着いて捜したまえ。タイムリミットは1時間。君達が勝った暁には私の魔法で曹長達の友人がいる所に転送することを約束しよう。では、ゲームスタート!」
ヴェントはホイップ達にルール説明や報酬を伝えた後、指パッチンすると、煙幕が放散し、その煙が晴れると、ヴェントの姿が消えた。
「あんにゃろ~!ふざけやがって~!」
アギトはヴェントのやることにムカついていた。
「ハッ!要はその紙切れ共を全部ブッ倒して揃えればいいだろうが?とっとと終わらせてもらうぜ!」
ライハは翼蛇の姿になり、トランプソルジャーを捜す為に空を飛ぶ。
「あっ!待って!」
ホイップはライハを止めようとするが、ライハは振り向きもせずに去って行った。
「あの子の事は私達に任せて!」
「みんなは先にトランプソルジャーを!」
ミラクルとマジカルはホイップ達にそう言うと、ホイップ達は頷く。
ミラクル達は魔法のほうきでライハの後を追う。
フローラ達とホイップ達はトランプソルジャーを捜す為に一旦分かれて行動する。
リインとアギトはフローラ達と同行した。
次回は新しいオリジナルプリキュアを出す予定です。