まぁ、見ていただけると嬉しいです。(適当やな・・・)
苺坂で翼蛇となったライハを追い詰めたベゼルブの群れをGo!プリンセスプリキュア、魔法つかいプリキュア、キラキラ☆プリキュアアラモードが撃破した。
その直後、ヴァベルの騎士の一人ヴェント・フォルクスワーゲンがホイップ達の前に姿を現す。
ヴェントはなのは達がいる場所に転送する事を報酬に、トランプソルジャーを召喚し、ホイップ達にゲームを提言する。
そのゲームは48体のトランプソルジャーを倒し、七並べのように52枚のトランプカードを揃えるゲームだった。
一足先にライハは上空からトランプソルジャーを捜し出す。
ミラクル達はそのライハを追い、フローラ達とホイップ達、そしてリインフォースⅡとアギトはそれぞれトランプソルジャーを捜す。
その頃、ホープキングダム郊外の野営地に向かっている真理奈達は外を眺めていた。
真理奈が実物化した飛空艇・アルヴヘイムの目先にホープキングダム城が見えてきた。
「ホープキングダム城、もうすぐ到着ね。」
真理奈は単眼鏡でホープキングダム城を眺めると、グラールとの戦いで負けた時を思い出す。
あの時、真理奈がティガに変身してグラールに一戦交えたものの、結局グラールにエネルギーを奪われ、反撃することも叶わずに重傷を負ってしまった。
ユグドラシルの革命の一件で力を取り戻したが、ルルイエでの戦いでティガに変身する力も失ってしまった。
今はアインハルトがティガとして戦っている。
その時の真理奈とアインハルトとは力の差が歴然としていた。
真理奈はそれを思うと、情けなく思った。
(いや、あの時の事を考えても仕方ない。元々なりたいわけじゃないわけだし。羨ましいとは思ったけど、無い物強請りしてもどうしようもないわけだし・・・)
真理奈はもう気にしちゃいられないと言わんばかりに首を小さく振る。
真理奈は気を改めて目的地を確認する。
「もっと早く飛べないの?」
「えぇ。何せこいつの原動力は蒸気機関だからね。けどさ、これでもエコロジーって物があんのよ。」
「効率の悪い蒸気機関にエコロジーって・・・」
「お?あそこか。」
真理奈は言い寄ってくるエクセルを無視して、単眼鏡で何かを見つける。
単眼鏡で見つけた先にはテントが数十ヵ所配置されて、白い軍服を纏った軍人達が数多くおり、その中になのは達がいた。
「なのはさん!ユーノ先生!それにトーマ君達まで!」
「どうやら作戦の方はまだ始まっていないみたいね。」
真理奈は操舵席の方に走って、到達予測地点を調べる。
「うわ、ヤベ。テントの真上だわ。」
真理奈は到達予測地点を見ると、気まずそうな表情を浮かべる。
ヴィヴィオ達は「えぇぇぇぇ~~~~~っ!!!?」と驚愕する。
「なんでそこに設定したのよ!?」
「知らん!あそこにテント張ってるとは思わなかったのよ!」
真理奈はエクセルに詰め寄られながら言い訳する。
「真理奈!今すぐ行き先設定を変えれないの!?」
「それは無理よ!一度設定したら着陸するまで変更できないようプログラムされてるのよ!」
ヴィヴィオは真理奈に行き先設定を変更できないか聞くが、真理奈は出来ないと答える。
「シャーリー、この艇のプログラム変更できそうか?」
「もちろん!すぐに取り掛かりますよ!」
「は?」
シャーリーは操舵席に座り、キーボードを操作する。
僅か1分経った後・・・
「はい!終了!飛行中でも行き先設定できるようになりました!」
「たった1分で!?」
「ついでに到達予測地点はキャンプから離れた地点に設定しました!」
「うそだろぉっ!?」
真理奈はシャーリーの手際の良さに驚きを隠せなかった。
「さ、流石メカニックデザイナー・・・」
「こ、この『コンパクトオブジェクター』のセキュリティは私でも10分手古摺るのにたった1分で・・・?」
エクセルはシャーリーの腕に目が点となり、真理奈は今でも信じられないと言いたそうな表情でシャーリーを見る。
なんだかんだで、アルヴヘイムは魔導部隊が設置したテントを下敷きにする大惨事は免れ、野営地から少し離れた湖付近に着陸する。
その後、真理奈達はアルヴヘイムから下りて、なのは達と再会する。
「はやてちゃん!」
「なのはちゃん!無事でよかったわ~。」
「フェイトは?一緒じゃないの?」
「それがなぁ、怪物を相手した間、忍者さん達を追わせたんや。ウチも怪物を堕とした後、向かったんやけど・・・」
なのはとユーノははやてと再会できて嬉しくなるが、フェイトがいないことに気付き、はやてから事情を聞く。
「こうして見ると、とても公務員には見えないわね・・・」
真理奈はなのはとはやてのやり取りを見て時空管理局の局員には見えないと呟く。
そんな時、クレインが真理奈の元に歩み寄る。
「真理奈さん、何故彼女を連れてきたのですか?」
「何故って、それは・・・」
「作戦の支障がないように連れて来ないでください、と言ったはずですが?」
「好きで連れてきたわけじゃないわよ。偶々そこのロリッ娘に半ば強引にお願いされただけで、私の都合じゃないのよ。それに前にも言ったけど、邪魔させないように気を付けとくって病院で言ってたし・・・」
真理奈はクレインにはやてを野営地に連れてきた理由を聞かれ、事情を説明する。
「まぁまぁ、味方は多い方がいいじゃないですか。」
まのんは真理奈とクレインの言い合いを見て、すぐに仲介する。
「・・・分かりました。はやてさんには監視対象としてここに滞在させます。ですが、私達はこの作戦を終えた後、最近起きた異常事態を調査しなければなりません。彼女と、そしてここにはいないもう一人の少女の処遇については、なのはさん達とよく話し合って決めてください。」
(最近起きた異常事態・・・怪獣やウルトラマン、そしてなのは達がこの世界に来させた空間の歪みの事か・・・)
真理奈はクレインの言っていた異常事態を空間の歪みであることを察する。
「八神達の事は大丈夫よ。住まいについてはツテがあるの。(バトルナイザーの事もあるしね。)それよりも、これから作戦を始める予定なの?」
「えぇ、すでに手配されております。」
真理奈ははやて達の事は既に考えがあり、まずはユグドラシル残党の捕獲作戦の方に優先することにした。
「じゃ、後は任せるね。」
真理奈はクレインに一通り話を終え、その場を後にする。
(例の奴を高町とスクライアに渡そうと思ったけど、ちょっと目を離した隙にいなくなったから、また後にしよ・・・)
真理奈は手に持っているアタッシュケースを見て、なのはとユーノに渡そうと思ったが、タイミングが逃がしてしまったので、後で渡すことにしたのだった。
その頃、魔法つかいプリキュアは苺坂で徘徊しているトランプソルジャーを倒しながら、一足先にスタートしたライハを捜していた。
現在、ミラクル達が集めたトランプカードは♠の2、♡の9、♣の3、♢の8の4枚である。
「どこ行ったのかしら、あのライハって娘・・・」
「うん、一人で行くのは、流石に無茶だよ。」
ミラクル達は魔法のほうきに乗って、ライハを捜す。
その時、山の方から爆発音が鳴り響く。
「今の音!」
「いちご山の方です!」
ミラクル達はいちご山の方に向かった。
いちご山の中間辺りに来てみると、ライハの姿があった。
しかも、そのライハは3体のトランプソルジャーと相手をしている。
そのトランプソルジャーは♢のA、♣のJ、♡のQの絵柄が描かれている。
ライハは刀で♢のAのトランプソルジャーと鍔迫り合いをするが、♣のJは杖で火の玉を飛ばし、♡のQは3本の矢を放ったことで、ライハは後退し、♢のAとの距離をとる。
「チィッ!紙切れの癖に手強いこって!」
ライハは息を切らしながら、3体のトランプソルジャーを見て苦しそうな表情を浮かべる。
その背後から♠のKのトランプソルジャーがライハを襲う。
「っ!?ぎゃあぁっ!?」
ライハは♠のKに左右の翼を斬り落とされ、更に追い打ちをかけるように♣のJが火の玉を飛ばして、ライハにダメージを与える。
ライハは翼蛇の姿から人間の姿に戻り、地に伏せる。
その拍子にライハのポケットからプリチェンブレスが落としてしまう。
♢のAと♠のKはライハが倒れた事を確認すると、その場から去ろうとしていた。
「チ、キショォ・・・待ち・・・やがれ・・・」
ライハは今も握っている刀を杖代わりにして立ち上がり、4体のトランプソルジャーを引き留めようとする。
♢のAと♠のKはそれに気づいたのか、振り向いた後、剣を構える。
ライハも刀を構えるが、相当ダメージを負っているのかフラフラの状態である。
♢のAと♠のKは止めを刺そうと、ライハに襲い掛かる。
「リンクル・アメジスト!」
ライハの足元に突然、魔法陣が現れ、吸い込まれるかのように入っていく。
トランプソルジャーは周囲を見渡すが、ライハの姿が見当たらない。
「プリキュア・エメラルド・リンカネーション!」
その直後に♣のJと♡のQのトランプソルジャーがピンクの光線を浴び、その後に2つのリングに包み込まれ、トランプのカードに戻る。
♢のAと♠のKは後ろに振り向くと、ミラクルとマジカルとフェリーチェ、そして魔法陣と一緒に消えたと思われたライハがいることに気付く。
「大丈夫ですか?」
「お前ら!?」
ライハはミラクルに抱きかかえられながら、驚きの表情を浮かべる。
「君がなんて言おうと、一人にはさせないよ。」
ミラクルはそんなライハに対し、優しい言葉で言う。
♢のAと♠のKは剣を構えて、戦闘準備に入る。
「ライハちゃんは下がってて!」
ミラクルとマジカルとフェリーチェはライハを下がらせ、2体のトランプソルジャーに対して身構える。
ミラクルとマジカルは♠のKを、フェリーチェは♢のAと対峙する。
♠のKは2本の剣でミラクルとマジカルが繰り出す攻撃を躱し、♢のAはフェリーチェの攻撃を盾で防いで剣で反撃するが、フェリーチェはそれを避ける。
(一人には・・・させない・・・か・・・バケモノに代えられて、あの部屋でアリシアに言われた時を思い出すな・・・)
ライハはミラクルが言った言葉を頭に残り、6年前に施設で監禁された時の事を思い出した。
『お前!?姿を見せないから心配したら、こっそり食いモンをかっぱらったのかよ!?』
『わたしはライハの大切な友達だよ?一人にはさせないよ!』
6年前、ライハはアリシアと同様にミュータントに改造され、毎日のように部屋に放り込まれた日々の間、アリシアは施設の研究者の目を盗んで食べ物を持って来た事を度肝を抜かれたことがあった事を思い出す。
『お前、何でついて来たんだよ?』
『ライハさんの事が心配だったんです。』
その後、ルミナスがライハの事を心配そうに駆けつけて来た時の事を思い出す。
(友達でも何でもないあいつに心配されるなんてよ・・・それに・・・)
『アンタ、言ったわよね?人間を捨てたって。ひかりちゃんを庇ったって事は人間を捨ててないって事じゃない。』
ライハはエクセルに言われた言葉を思い出す。
確かに私は人間であるあいつを庇う辺り、人間を捨ててないのかもしれねぇ・・・
いや、私が勝手にあいつの事を心のどこかでアリシアと被ったんだろう・・・
私やダチのアリシアにあんな体にした人間を、健斗と達也を殺した人間を許すわけにはいかねぇ・・・
(強くなる・・・!こいつらに感化されてるわけじゃねぇが、健斗と達也のような奴らをいなくするわけにはいかねぇ・・・!私は、あの力を使うぜ!)
ライハはリンクル・アメジストの力で移動される前の場所に目を見る。
ライハの視線の先には、先程ポケットから落としたプリチェンブレスがある。
ライハの体は既に回復しており、ダッシュでそこに駆け付け、プリチェンブレスを拾う。
その後、ライハはプリチェンブレスを左腕に装着する。
すると、プリチェンブレスのカードホルダーが独りでに開き、そこから3枚のカードが浮遊する。
ライハはそのカードを手に取って見ると、最初は白紙だったが、そのカードが光に包まれると、ケツアルコアトルをモチーフにした衣装を上衣、下衣、光の衣を纏った状態の3枚に分けて構成されている。
「こんな風になるんだ・・・」
ライハはエクセルがスピカに変身する時の心境を覚える。
ライハはプリカードをプリチェンブレスに装填する。
「プリキュアモード・スイッチオン!」
ライハはプリチェンブレスのスイッチを押し、プリカードに描かれていた衣装に変身する。
「これが・・・私・・・?紫のマフラーに蛇柄のソックスとグローブ・・・おまけに背中に翼が付いてる・・・」
ライハは自身の姿に動揺する。
「ライハちゃんが・・・」
「プリキュアに・・・」
「新たなプリキュア・・・」
ミラクルとマジカルとフェリーチェはプリキュアになったライハを見て驚嘆される。
「ライハ、名前は何するモフ?」
「名前・・・か・・・」
ライハはモフルンにどんな名前を付けるか聞かれ、考える。
その時、小泉公園でなぎさ達と別れる前、真理奈が放った言葉を思い出す。
『マジかよ、まるでケツアルコアトルじゃない・・・』
あの時の言葉はライハが翼蛇の姿になった時に言われた言葉だ。
(ケツアルコアトル・・・か・・・あの蛇の姿がそういう名前なのか・・・よし、決めたぜ!)
ライハはプリキュアになった今の姿の名前を決め、こう叫ぶ。
「紫電の大蛇!キュアコアトル!」
次回はキュアコアトルの戦闘が始まります。