ウルトラリリカルキュアファイト   作:JINISH

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サブタイトルはイマイチですが、ご視聴お願いします。


スーパーGUTSの人材選抜

バラージ王国でなのはとユーノと出会い、トランプ共和国郊外でヴィヴィオ、アインハルト、トーマ、リリィと出会ったシン。

その後、トランプ共和国でプリキュアオールスターズとその仲間である真理奈とまのん、クリシスとマヤと邂逅させる。

スーパーGUTSからの要請でプロノーン・カラモスから人員を割くことになり、真理奈の家から母の弟子を何人かをプロノーン・カラモスにサポートを回す代わり、なのは達を真理奈の家に住まわせることになった。

次の日、ウルトラ戦士は引き続き、世界中に出現した怪獣達との戦闘を行ない、プリキュア達は夏休みの宿題を終わらせるべく、家で勉強に励んだ。

尚、すでに夏休みの宿題を終えたのは新姉妹とふたりはプリキュアMAX HEART、ドキドキ!プリキュアとハピネスチャージプリキュアだけである。

さて、前回真理奈が話したプロノーン・カラモスについて話そう。

プロノーン・カラモスは世界中に極稀に誕生した科学力や情報収集能力に長けた天才児達が集まっている施設である。

その天才児の事をアルケミー・スターズと呼び、プロトジコチューが消えた後、地球と妖精の世界にサポートをしている。

真理奈もアルケミー・スターズに対し、協力関係になっている。

 

「う~ん・・・この子もいいけど・・・この子も見込みあるよな・・・」

 

真理奈はプロノーン・カラモスの副リーダーを務めるキャスことキャサリン・ライアンからの呼び出しでスーパーGUTSに入隊させるアルケミー・スターズの選抜をしている。

真理奈が見ているのはそのアルケミー・スターズのプロフィール資料である。

尚、人材選抜をやっているのは真理奈だけではない。

プロノーン・カラモスのリーダーを務めるダニエル・マクフィーと、スーパーGUTSの隊長を務めるユミムラ・リョウと副隊長を務めるカリヤ・コウヘイ、そしてスーパーGUTSの隊員中島ぎんがも行なっている。

 

(しかし、リョウ姉さんがスーパーGUTSの隊長をやって、コウヘイ兄さんが副隊長をやってるなんて・・・)

 

真理奈はリョウとカリヤにそう言う。

真理奈がプロノーン・カラモスに訪れた頃・・・

 

~~~~~回想~~~~~

 

「ダニエル、キャス。待たせたわね?」

 

真理奈はなのはとユーノを連れて、ダニエルとキャサリンに元に来た。

 

「よく来たわね。真理奈。」

「その子達が例の?」

「えぇ。時空の歪みで妖精の世界に迷い込んだ子達よ。」

 

真理奈はなのはとユーノに目を向けながらダニエルとキャスに言う。

 

「初めまして、高町なのはです。」

「ユーノ・スクライア。」

 

なのはとユーノはダニエルとキャスに自己紹介する。

 

「君たちの事は真理奈から聞いている。元の姿に戻す方法も見つけるし、君達のバックアップもスーパーGUTS同様協力する。」

「スーパーGUTS同様?」

 

真理奈はダニエルが最後に言った言葉に首を傾ける。

ダニエルは真理奈にそちらの方に向けと言うように視線を逸らす。

真理奈はダニエルが向いた方向に振り向く。

そこにはリョウ、カリヤ、ぎんががいた。

 

「ふぇっ!?」

「リョウ姉さん、コウヘイ兄さん、ぎんが!?」

「やっと気付いたか、真理奈ちゃん。」

 

真理奈はリョウとカリヤとぎんががいることに驚く。

 

「いつこっちに!?っていうかぎんが、スーパーGUTSに入ってたの!?」

「えぇ。ヒビキ総監に武術の腕を買われて入隊することになったの。ところで、すばるは元気?」

「あ、うん。チンクとディエチ、ノーヴェとウェンディも元気よ?」

 

真理奈とぎんがは雑談し始める。

 

(僕達の知ってるぎんがじゃないみたいだね?)

(うん。でも自然に反応しちゃったの・・・)

 

なのはとユーノもぎんががいることに驚いたが、別人だという事に気付いた。

なのはとユーノが知るぎんがは、時空管理局・陸士108部隊所属捜査官ギンガ・ナカジマである。

目の前にいるぎんがは先程前述したようにスーパーGUTSの隊員である。

 

「ぎんが?真理奈ちゃんと会うの久しぶりだからっていきなり雑談に入らないでくれる?」

 

リョウはぎんがの耳を抓りながら叱る。

 

「いたたた!す、すみません!」

 

真理奈はその様子を見て苦笑いする。

 

「けど、意外ね。リョウ姉さんは兎も角、コウヘイ兄さんも来るなんて。てっきりヒュウガおじさんと一緒かと思ったけど・・・」

「ヒュウガ隊長とハルナ副隊長はクマノ隊員とオキ隊員、それからミクラ隊員で別の防衛チームとして活動して、今は私が隊長として怪獣の対処をしてるのよ。カリヤが副隊長に任命してね。」

「要するにヒュウガおじさん達は異動して、リョウ姉さんとコウヘイ兄さんは出世したってことね?」

 

真理奈はリョウの言葉に納得した。

 

「ユミムラ隊長とカリヤ副隊長も、人材選別を協力してくれるそうよ。」

 

キャサリンは真理奈にリョウとカリヤとぎんががプロノーン・カラモスに来た理由を教えた。

 

「へぇ。ま、多い方がいいよ。キャス、その間、この子達を中に案内してくれる?」

「えぇ。」

「それから・・・」

 

真理奈はキャサリンになのはとユーノをプロノーン・カラモスの中を案内するよう頼んだ後、ポケットから石の状態のままのスパークレンスを出す。

 

「あの時は結果が分からずじまいだったから、代わりにこれで調べてよ。」

 

真理奈はそう言ってキャサリンにスパークレンスを渡す。

 

「・・・えぇ。夕方ぐらいまで待っててくれる?」

「いつでもいいわ。」

 

キャサリンは真理奈の言う通り、なのはとユーノをプロノーン・カラモスの内部の案内とスパークレンスを調べることにした。

 

~~~~~回想終了~~~~~

 

(あの時、アートデッセイ号のモニター越しで見たけど、あのデカブツのおかげで、本当に上手くいったのか分からなかった。プロノーン・カラモスには光遺伝子コンバーターがある。そいつの光でスパークレンスに力が戻り、もう一度プリキュアの皆と戦えるんだけど、上手くいくんだろうか・・・)

 

真理奈はルルイエでの戦いでアートデッセイ号のモニターを見たゼロ救出作戦を思い出す。

作戦実行中、ガタノゾーアの妨害により、ドルファー202から照射した光遺伝子コンバーターによるゼロの復活が失敗に終わり、結局ウルトラマンネクサスの力で復活したため、その実験の結果は分からないままだった。

だから、真理奈はティガの力が使い果たし、石となったスパークレンスを光遺伝子コンバーターの光でスパークレンスが力を取り戻し、ティガを蘇らせようと思ったが、未だ不安が残る。

 

「真理奈ちゃん?」

「え?」

「手が止まってるわよ?」

「あぁ、ごめん。思わず考え事してた。」

 

真理奈はリョウに言われて続きを始める。

 

「ぎんががスーパーGUTSに入隊する際にこうやって選別してたの?」

「いいえ。ぎんがは入隊試験に合格してスーパーGUTSの隊員になったのよ。別に今みたいにプロフィール資料を見て選別したわけじゃないの。ぎんがの努力で入隊できたの。ルルイエの事件にも活躍してたしね。」

 

リョウは真理奈の質問に答える。

 

「そっか。ぎんがもあの時、ルルイエに。」

「えぇ。その時は予備隊員だったけど、ダニエルリーダーから真理奈がティガだって話を聞いてヒュウガ隊長に出動命令を貰ったの。無茶をしない程度でウルトラマンを援護しろ、とね。」

「予備隊員が一気に本隊の前衛に昇格って・・・随分早い出世ね・・・」

 

真理奈はぎんががルルイエで活躍していた顛末を聞いて苦笑いする。

 

「しかも、ぎんがは結婚することになったしね。」

「フ~ン、ぎんががね・・・結婚!?」

 

真理奈はリョウから発した言葉に驚く。

 

「あぁ。スーパーGUTSの科学班主任のナカジマ・ツトムと付き合うことになったんだ。」

「なにぃ!?あのドジなおデブのツトム兄さんと!?」

 

真理奈はカリヤからぎんがの結婚相手を聞いて、更に驚くと、隣にいたリョウに拳骨喰らわされた。

 

「んぎゃん!?」

「人の悪口を言わない!」

「真理奈のそういう所、変わっていないな・・・」

 

ダニエルは真理奈の悪口の言う所を見て呆れる。

 

「ウフフ♪4年前にいろいろあってね。8月の下旬辺りにハワイで式を挙げることになったの。その時に招待させてあげる。」

「招待させるのは構わないけど、そのいろいろが気になるんだけど・・・ま、いいわ。家に帰ったらこの事を母さんと父さんに話すし、現在旅行中の妹にも伝えるから。」

 

真理奈はぎんがとナカジマの結婚式について、家族に伝えると言い出す。

 

「ありがと。」

(・・・とは言ったものの、怪獣が出てきたらどうすんのよ?その場合・・・)

 

真理奈は結婚式に出ると言ったものの、その最中に怪獣が現れないか心配になる。

 

「ダニエルリーダー!大変です!」

 

突然、思い切りドアを開けて入ってくるショートヘアーの少女。

 

「あんたは確か、ミドリカワ・マイ?」

「あっ!真理奈!来てたんだ!」

「マイ、どうしたんだ?」

 

ダニエルはマイが慌てている様子を見て質問する。

 

「クローバータワーで宇宙人が現れたと言う情報が入りました!」

「宇宙人?怪獣じゃなくて?」

 

真理奈はマイの言葉に「はっ?」と疑うような口振をする。

 

「何よ!?その目は!?」

「それで、特徴は?」

 

リョウはマイに宇宙人の特徴を聞く。

 

「口がとても大きくて、カタツムリのような突き出た両目をしてました!」

「えっ!?」

 

真理奈達はマイから宇宙人の特徴を聞いた途端、別の声が聞こえる。

その声はマイの後ろから聞こえていた。

その声の主は大空大地である。

 

「大地兄さん!」

「俺、その宇宙人知ってる気がします!」

「えぇっ!?」

 

真理奈は大地の発言に驚く。

 

「まさか博士も・・・すぐにクローバータワーに行きます!」

 

大地は即座に部屋から去って行った。

 

「えっ!?あっ!ちょっと!」

「私達も行きましょう!ダニエルリーダーと真理奈ちゃんはここで待ってて!」

 

リョウとカリヤとぎんがはマイの報告にあった宇宙人の所へ向かうべく、東京クローバータワーへ向かった。




次回はあの宇宙人が登場します。

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