【完結】ワールド・トラベラー   作:行方不明

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学祭の忙しさに負けずにストックを使ってなんとか更新します。



第十七話~襲撃のロイヤルナイツ~

 逃げていたデジモンは一匹残らずオメガモンから放たれた閃光――ガルルキャノン――によって消滅していた。

 そんな中、オメガモンは飛行しながら殺し損ねたデジモンがいないかチェックしていく。

 なんとか無事だった旅人たちはオメガモンに見つからないように木影に隠れていた。だが――。

 

「アウゥ……」

 

「大丈夫だよ、トコモン」

 

 目の前で起こった大虐殺。それに幼いトコモンは耐えられなかった。トコモンが思わず上げた泣き声。普通ならば聞き逃すような小さな声。にもかかわらず、その泣き声にオメガモンは気づいたのだ。

 

「マズイ……気付かれた!お前らはここで待ってろ!」

 

「う、うん!」

 

「アイ!」

 

 隠れていた木陰から飛び出した旅人を見つけたオメガモン。一二もなく標的を旅人に決める。

 一瞬で旅人の前に先回りしたオメガモンは、旅人の姿を見て少しの瞠目をする。

 

「貴様は……人間か?なぜ人間がこんなところに居るのかは知らぬが……邪魔をするというのなら貴様を排除する!」

 

「……っは!やれるものならやってみろ!set『雷』『加速』」

 

 大きさこそ旅人より一回り大きいくらいのオメガモンだが、旅人が感じる威圧感はあの英雄や漆黒の騎士に匹敵するほどだ。

 “手抜きできる相手ではない”それを旅人はすぐさま理解した。

 

「ふん、邪魔だ!」

 

「うおっ……っく。Set『捕縛』『爆破』」

 

「こんなものが効くか」

 

 振るわれたグレイソードを避けてすぐさまカードの力を使う。

 幾重もの鎖がオメガモンに巻き付き、一瞬で爆破するが、オメガモンは少し傷ついただけだった。

 勢いは止まらずに向かってくるオメガモンは、そのまま右手で旅人を吹き飛ばし木に叩きつけた。

 

「っぐぁ!」

 

「ふん。時間の無駄だな」

 

 直接殴られていたのならば、旅人は今頃ひき肉になっていただろう。拳圧によって吹き飛ばされたのはむしろ僥倖と言えた。

 その代わりとして、木に打ち付けられ、気絶してしまったのだが。

 オメガモンとて暇ではない。雑魚に構っている暇などないのだ。旅人にトドメを指すため、オメガモンは左手を振るう。

 

「終わりに……む?」

 

「やめろ!『パワーメタル』」

 

「まだいたのか」

 

 瞬間、気絶した旅人を守ろうと、ドルモンがオメガモンを攻撃する。

 だが、ドルモンの攻撃などオメガモンには全く効かなかった。ドルモンの攻撃を受けながらも、オメガモンはドルモンを体当たりで吹き飛ばした。

 

「アウ!ガァガァ!ガゥウ!」

 

「?」

 

 だが、吹き飛ばされたドルモンを守るかのように、トコモンがオメガモンへと立ち向かう。

 もちろん幼年期ごときの攻撃が効くほどオメガモンは弱くない。トコモンは攻撃することも叶わず、吹き飛ばされる。

 

「トコモン!っく……」

 

 吹き飛ばされたトコモンを受け止めて、再びドルモンがオメガモンへと立ち向かった。だが、何度やろうと結果は同じ。

 ドルモンが吹き飛ばされて、変わるようにトコモンがオメガモンに立ち向かい、吹き飛ばされる。また吹き飛ばされたトコモンに変わってドルモンがオメガモンに立ち向かい――。

 そんな光景が何回も何回も続いた。

 

「何故だ?敵わぬと分かっていながら何故こうも立ち向かってくる?」

 

「っぐ、そんなの…決まって…いるだろ…set『武装』」

 

「……貴様もか」

 

 気がついた旅人が剣を作り出して構える。傷が治ってないのかその構えは覚束無いものであったのだが。

 ドルモンとトコモンはもう限界だ。二人とも気絶していて、現在動けるのは旅人しかいなかった。

 

「……そうか」

 

 オメガモンが左手の籠手からグレイソードを出し、構える。同時に旅人もその手に持った剣を構えた。

 “こんなところで諦められない。ここで諦めたらドルのあの決意を無駄にしてしまう”圧倒的な力を持つオメガモンを前に旅人はそれだけの理由で立っていた。

 緊迫した雰囲気が辺りに漂う。だが――。

 

「『ガルルトマホーク』」

 

 天は旅人に味方したらしい。大量のミサイルが上空からオメガモン目掛けて降り注いだ。

 オメガモンがそのミサイルを避けたのと同時に空からメタルガルルモンXが飛来する。

 直後。地中からウォーグレイモンXが地面を突き破って現れた。

 

「大丈夫か?」

 

「ウォーグレイモン……約束……守ったよ?」

 

「来るのが……遅い!」

 

 見るからにボロボロといった風の旅人や死にかけのトコモンやドルモン。それらを目撃したメタルガルルモンXは、今まで自分の中に感じていたロイヤルナイツを信じたいという気持ちが急速に薄れていくのを感じていた。

 

「これが……こんなのがロイヤルナイツの正義か!」

 

「イグドラシルの……NEWデジタルワールドの正義だ!」

 

 それが合図だった。オメガモンとの戦闘を開始するメタルガルルモンXとウォーグレイモンX。

 ウォーグレイモンX一人ではオメガモンに適わなかった。だが、今回は頼もしい仲間がいる。

 

「ここにいたら巻き込まれるか。ドルモン、トコモン、移動するぞ」

 

 そんな中で旅人は、トコモンとドルモンを抱えて海の方へ移動を開始する。巻き添えをくらうのはゴメンなのだ。

 一方でメタルガルルモンXは空へと舞い戻っていた。

 

「ターゲットロック……オン!全弾一斉放射!」

 

 空へと上がったオメガモンに、メタルガルルモンが放った数十のミサイルが飛来する。

 オメガモンは飛来するミサイルを避け、誘爆させ、着実にメタルガルルモンXに近づいていった。

 

「ダメかッ!『コキュートブレス』!」

 

 オメガモンはメタルガルルモンXの口から放たれた氷の息をマントで防ぎ、そのままメタルガルルモンXに向かって切りかかった。

 

「っく」

 

「『ガイアフォース』」

 

 オメガモンとメタルガルルモンXが交差する。それと同時にオメガモンのみに向かって『ガイアフォース』を放つウォーグレイモンX。巨大な火球がオメガモンへと向かうが、それすらもオメガモンは避けた。

 

「っち。これでもダメか」

 

「っふ。やるものだ。だが……終わりにしよう」

 

 

 

 

 

 一方で旅人たちは海の方へと移動をしていた。

 

「っち。アイツら……動きすぎだろ」

 

「旅人!だんだんとウォーグレイモンX達がこっちに来ているんだけど大丈夫?」

 

「分からん!とりあえず巻き込まれないように逃げるぞ!」

 

「……ァゥゥ」

 

 海岸に着き海岸沿いを走り続ける旅人たち。オメガモンやウォーグレイモンXたちは凄まじい速さで戦場を移動させており、いつまでも安全な場所は存在しない。逃げ続けなければならないのだ。

 しかし、そこで旅人がトコモンの反応が無いことに気づいた。

 

「おい?トコモン?」

 

「どうしたの?大丈夫?」

 

「……ァゥゥ。ァゥゥ……」

 

「おい!本当に大丈夫か!?」

 

 トコモンのあまりに覇気のない表情に焦る旅人たち。そこでドルモンはあることに気づいたのだった。

 

「マズイ!Xプログラムに感染している!」

 

「なっ……感染したらどうなる?」

 

「死んじゃう。死んじゃうよ!」

 

「落ち着け!ドルモン!」

 

 ドルモンの鬼気迫る表情に思わず焦る旅人だが、同時にその時聞こえたオメガモンの声に気づいたのだった。

 

「っふ。やるものだ。だが……終わりにしよう」

 

「この感じは……マズイ!ドルモンは急いでここから離れろ!set『風』」

 

 『風』の力を使い空へと飛び上がる旅人を見送ったドルモン。その時、ドルモンはどうしたらいいか分からなくなっていた。

 

「ウォーグレイモン!」

 

「旅人!大丈夫なのか?」

 

「大丈夫だ。時間がない。ちょっと力を貸してくれ」

 

「……分かった。どうすればいい?」

 

 さらに高く空へと昇ったオメガモンを前に旅人は協力するようにウォーグレイモンXに声をかける。

 自分もお願いを聞いてもらった前例があるため、断れなかったウォーグレイモンXはそのまま旅人に協力する。

 それを抜きにしても、ウォーグレイモンXはそれがこの場を乗り越える一番確実な方法だと直感で感じ取ったのだ。

 

「『グレイ……

 

「っち、間に合え!set『武装進化』」

 

「旅人?一体何をっ!」

 

 旅人の持ったカードが白紙から変化する。

 変化したカードを使った瞬間、ウォーグレイモンXの体に変化が起きる。ウォーグレイモンXは頭だけとなり口にあたる部分から両刃の剣が飛び出す。見た目はオメガモンの左手のソレ。だが、オメガモンのソレよりも機械らしい剣――グレイソードX――となった。

 グレイソードXを握った旅人はすぐさまオメガモンに向かって振るう。向こうは既に振り上げているのだ。間に合うかどうか、微妙なところだった。

 

「……ソード』」

 

「『グレイソード』!」

 

 オメガモンの斬撃に数瞬遅れる感じで放たれた旅人の斬撃が放たれる。

 

 

 

 

 

 一方、メタルガルルモンXはオメガモンに攻撃を仕掛けようとしていた。

 だが、それより前に逃げずにその場で留まっていたドルモンたちを見つけ、急いでそちらへと進路を変更し、向かっていたのだ。

 

「よっと。大丈夫だよ。ってうわぁ!」

 

 メタルガルルモンXがドルモンたちのところにたどり着いた瞬間、二つの斬撃が交わり、海を、森を、辺りを吹き飛ばす。

 だが、同時に水色の閃光がドルモンたちの方へ放たれていた。

 ドルモンたちを守るため、ドルモンたちの方へ余波が行かないようにすべての閃光を余さずに受け止めたメタルガルルモンXは、それだけでボロボロになっていった。

 

「っぐ。ハァハァ。その子……Xプログラムに感染したか」

 

「メ……タルガルル……モン?」

 

 いきなりの事態にドルモンは呆然としてメタルガルルモンを見ることしかできない。

 一方でメタルガルルモンは“どうせここで死ぬのならば”とあることを思いついた。今からすることはトコモンを茨の道に突き落とす行為だ。だが、ここで死ぬよりはマシだと、メタルガルルモンは感じていた。

 

「心配いらない。俺はもうじき死ぬ。オレのX抗体をあげよう。……大丈夫。命は……受け継がれていく……ものだから……」

 

 メタルガルルモンXが胸から取り出した光がトコモンに入っていく。

 ドルモンもその光が何か知っている。X抗体だ。メタルガルルモンは自身のX抗体をトコモンに与えることでトコモンを救ったのだ。

 そのまま倒れ込んだメタルガルルモンXは目を閉じ、動かなくなった。

 

「そ…ん…な……う、うぁああああああああああ!」

 

 目の前で起こった死にドルモンが慟哭する。

 瞬間、ドルモンの叫びに合わせるようにドルモンの姿が変わる。より大きく、強い姿へと進化する。成長期から成熟期へと。己の無力さを変えるためにも、その姿を変えるのだ。

 ドルモンはドルガモンへと進化する。同時に先ほど『グレイソード』合戦で吹き飛ばした海が津波となって戻ってきた。

 全てを飲み込む津波が再び海となる。

 

「お前は?」

 

「『パワーメタル』ゥ!」

 

 オメガモンの問いに答えず、ドルガモンは鉄球を放つ。オメガモンはそれを避けようともしなかった。

 放った鉄球がオメガモンに当たり、胸部の鎧に傷をつける。

 

「オレは!生きていていたいんだ!ただ……生きて!命を繋いで!ここに居たいんだ!」

 

「ァウ?アウ!アウ!」

 

 瞬間、ドルガモンがその手に抱えたトコモンが、メタルガルルモンXから受け取ったX抗体によってトコモンXへと進化した。

 起き上がったトコモンXはすぐに元気になってドルガモンの頭へ乗った。

 真っ直ぐに言い続けたドルガモンにオメガモンは堪らずその姿から目を逸らす。

 

「イグドラシルは……それを望まない」

 

「それが……ッ!」

 

 “何だというんだ!”そう言おうとしたドルガモンだったが、その言葉は続かなかった。先ほどの波に飲まれた旅人とウォーグレイモンXが海から出てきたのだ。

 

「死ぬかと思った……っていうかアレ思ったよりもきっつ……」

 

「旅人。次からは言ってくれ。心臓が持たない」

 

 二人はオメガモンが無事なのを確認しすぐさま戦闘態勢に移る。

 しかし、『武装進化』の使用が思ったよりもキツかったため、旅人はもう限界に近かった。

 これ以上戦うのは厳しいだろう。だが、そんなことを言っている場合ではない。

 

「……行けるか?」

 

「もちろん」

 

 オメガモンと旅人たちが向かい合い動き出した瞬間、空から槍が降ってきた。

 今まさに激突する瞬間だった面々はいきなりの事態に困惑する。

 一方でその降ってきた槍の正体が分かったのはオメガモンだけだった。

 

「この槍は……まさか!」

 

「オメガモン!貴様の負けだ」

 

 全員が見上げた先にいたのはデュークモン。腕を組みオメガモンを見下ろしている。

 新たなるロイヤルナイツの参戦。その事態を前に全員の間に緊張が走る。

 一方でデュークモンはそんな旅人たちを宥めるかのように自分に戦う意思がないことを伝えた。

 

「まぁ、待て。戦うつもりはない。お前たちに聞いて欲しいことがある。Xプログラムはなぜ実行されたか。その理由を知りたくないか?」

 

「デュークモン。何を言うことがある!」

 

 機密に関わる話をしようとするデュークモンを前に、オメガモンは声を上げる。

 だが、オメガモンから上げられた声を無視して、デュークモンは話し始めた。

 

「デジモンの急激な増加に危機感を覚えたイグドラシルは旧世界を捨てる決定をした!」

 

「隠すまでもないことか。そう。この新世界に選ばれた少数のデジモンを移送し、その他のデジモンを全て削除するプロジェクト」

 

「プロジェクト・アーク!Xプログラムはその為に実行された!」

 

「その名前まで知っていたか」

 

 かなりのことを知っているウォーグレイモンXにデュークモンは感心したような声を上げた。

 

「だが!俺たちは生き残った!そしてこの新世界へと逃れてきた。選ばれたデジモンも!選ばれなかったデジモンも!同じデジモンじゃないか!」

 

「違う!お前たちは異分子だ!イグドラシルはそう決定した」

 

 オメガモンはまるで“認めたくない”とばかりに声を荒げる。

 だが、それにウォーグレイモンXが反論しようとした瞬間、デュークモンの方が先に言葉を発した。

 

「オメガモン!現実を直視しろ!イグドラシルの決定は既にそのレベルを超えている!」

 

「どういうことだ?」

 

 デュークモンの言った言葉。その言葉にウォーグレイモンXは思わず聞き返した。だが、次にデュークモンの口から語られたことは驚くべきものだった。

 

「イグドラシルはプロジェクト・アークを第二段階へと移行した。全デジモンを抹消するつもりだ」

 

「デュークモン!それは機密事項だぞ!」

 

「構うものか。選ばれたデジモンも君達X抗体をもつデジモンも全て消去する」

 

「そこまで徹底して……!」

 

 徹底したデジモン抹消の決定にウォーグレイモンXはおろか、旅人たちまで言葉を失う。

 

「我が君イグドラシルの決定。それを実行するのは我らロイヤルナイツの役目だ。しかし!このデュークモンにはできぬ!」

 

「デュークモン……裏切るのか?」

 

「自分の気持ちを裏切るまいと動いた結果が…我が君イグドラシルを裏切ることになるのやもしれぬ」

 

 自分の気持ちに正直に生きたい。結果、主を裏切る羽目になってしまっても。

 デュークモンのその姿は、とても真っ直ぐなものだった。思わず一瞬、旅人が憧れてしまうほどには。

 

「次に会うときは…敵か?」

 

「残念だなぁ。我が盟友オメガモン。最後にこのデュークモンのワガママを…聞いてはくれないか?」

 

「言ってみろ」

 

「彼らにも…次のチャンスを与えてあげて欲しい」

 

 それを聞いたオメガモンは目を閉じて胸の部分に手を当てた。その位置、それは先ほどドルガモンの鉄球が当たった位置だ。

 

「この胸の痛み……消して忘れぬ!」

 

 それだけを告げるとオメガモンは上空へと飛んでいった。

 デュークモンは旅人たちを一瞥するとオメガモンを追って空へと飛んでいった。

 

「……ここにいても埒があかない。移動しよう」

 

「分かった。大丈夫?トコモン?」

 

「アイ!」

 

 旅人たちはそのまま空を飛んで海を越えて森の方へと行く。

 その時の上空ではオメガモンとデュークモンが戦っていた。

 

 

 

 

 

「待っていたぞ。デュークモン」

 

「どうしてもどうしても……分かり合うことはできぬのか?」

 

「イグドラシルの命に背く者を捨て置くわけには行かん。ここなら邪魔も入るまい」

 

「決別だな。よかろう!」

 

 オメガモンがグレイソードを構え、デュークモンが槍――グラム――を構えて駆ける。

 数十の打ち合いの末にオメガモンのグレイソードがデュークモを貫いていた。

 

「貴様!?」

 

 そのあっけなさにデュークモンが手加減していたことを悟るオメガモン。

 その自殺願望とも取れる行いにオメガモンは信じられない思いで一杯だった。

 

「こうして見なければ……確かめられない……ことがある。手を……煩わせた……な……」

 

「……」

 

 グレイソードを籠手の中にしまったオメガモンは釈然としない気分で去って行った。

 

 

 

 

 

 一方、一連の戦闘を地上から見ていた旅人たちはデュークモンが消滅したことを知った。よく知らない仲だが、一応助けてもらったのだ。思うことがないわけでもない。

 

「どうした?」

 

「どちた~?」

 

「旅人」

 

「あぁ。デュークモンが逝った」

 

 その言葉をどこか予想していた部分もあったらしい。ウォーグレイモンXはあまり衝撃を受けた様子もなしに空を見上げた。

 

「……そうか。オレは一度隠れ家に戻る。この川の上流にある滝の裏の洞窟だ。遠いから旅人たちは近くで休んでいてくれ」

 

「分かった。オレたちはとりあえず初めに会った遺跡付近にいる」

 

「それじゃあ、何かあったら教えてくれ。明日の夕方までには合流できるようにする……トコモンはどうする?」

 

 そうトコモンXに尋ねるウォーグレイモンXだったが、トコモンXの答えは既に決まっていたようなものだった。

 

「ドル、モーン!タヒト!」

 

「そうか。じゃあまた」

 

 飛び立ったウォーグレイモンXを見送って遺跡の方角へと歩いていく。長い夜が明けて朝になろうとしていた。

 




あとがきに書く事がない……。
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