追記
ルビが上手く振れていなかったので修正しました(2018/5/15)
屋上へと舞い戻った少女は、三人のマスターと対峙していた
「失敗しちゃったのしょうがない。切り替えるわよ!」
「ああ」
「うん」
少女の作戦の失敗は、意外にも彼等の士気には響いてはいなかった
「あいつの今までの感じからして、多分遠距離からバンバン撃ってくるスタイルね」
「ああ、ってことは俺が前に出て遠坂がサポートでいいんだな」
「ええ、それしかないでしょう」
「今回は私も少しだけだけどサポートできるから、隙を見て援護するね」
「ああ、頼んだぞ藤咲」
作戦を立てる三人に対し、全く慌てる素振りもなく少女は言う
「えっと、話し合いはもういいかな?」
「何もしないで待っているなんて、随分と余裕なのね」
「いやいや、何もしていない訳じゃないよ。僕だって準備くらいするよ」
そう言って少女は自身の両手を合わせた
「我が身に落ちよ、
すると、少女の上空に雷雲が立ち込め、彼女自身に落雷した
「うっ、想像以上にキツイなこれ」
少女は苦笑いを浮かべつつも雷を受け、平然としていた
「何、あれ」
「分からないけど、とにかくやるしかないんじゃない?」
「ああ、そうだな」
「お互い初対面だし、ここは小手調べってことで軽くやりあってそれで終わりってことにするのはどうかな」
「悪いけど、こっちは仕留める気満々だから。初対面でも何でもないわけだし、一気に行くわよ!」
少女は自身の懐から宝石を取り出すと、それを少女に向かって投げる
「行くわよ士郎!Ein KÖrper ist ein KÖrper―――!」
少女の詠唱通り、宝石は空中で爆発した。少女に傷を負わせることは叶わなくとも、十分な目くらましとしては使えた
「
少年の詠唱とともに、その手に一対の夫婦剣が握られる
「stark Gros zwei!」
赤い外套の少女も、少年の後に続けて接近する
「あんたの対策は、遠距離からの打ち合いじゃなくて接近戦よ!」
「なるほど、前の僕はそうやって戦ってたんだね。じゃあ、『
そう言った刹那、少女の体がかすむように消えた
「それは失策だよ『
少年は身を守ろうと自身の前で交差した剣を砕かれ、吹き飛ばされた
「なっ、この!」
自身の第二の師であり、兄弟子の男から教わった拳術を少女は繰り出す。魔術で強化されたそのこぶしを常人が生身で受ければ、ただでは済まないが
「はい残念『
少女の拳は相手の手にいとも容易く受け止められた
「嘘!?」
「『
赤い外套の少女の腹部に添えられた黒髪の少女の手から、落雷のような大音響とともに主撃破が発せられ、少女の意識を刈り取った
「遠坂!」
「ガンド!」
即座に赤銅色の髪の少女が束縛用の呪いを打ち込む
「おっと、いい狙いだね。君は何もしないのかと思っていたけど、意外とそういう手の輩なのかな?」
少女の機転によって敵の連撃を止め、少年は自身の相方の少女の回収に成功した
「おい、遠坂!しっかりしろ!」
「ゲホッゲホ、あ、ああ士郎?大丈夫なの?」
「ああ、遠坂こそ大丈夫なのか?」
「ええ、何とかって感じね」
互いの無事を確認した二人は、もう一人の少女とともに今一度自身の敵と対峙する。
「彼女がどんな戦い方だったのかは僕は知らない。でも、僕自身の専門は接近戦だよ」
改めて自身の得意な間合いを少女は示した
「さて、どうするの?」
「決まってるじゃない、間合いの外から攻撃するまでよ!」
少女は結界をはり、敵を閉じ込める
「『Das Schließen. Vogelkäfig, Echo』!」
「へえ?」
「行くわよ士郎、藤咲さん!」
「ああ、
「うん!」
「『Fixierung, Eilesalve』!」
赤い外套の少女の持つもっとも物量のある攻撃が少女に降りかかる
「『Sechs! Ein Fluß, ein Halt』!」
続けざまにその少女は自身の宝石魔術を叩き込む
「ふーん、なるほど。そういうことか」
何かを察したのか、少女は自身に硬化の魔術を施す
「『Oh mein Gott, es ist härter als ein Stein』」
「その程度の硬化なら、貫通できるわ!」
しかし、少女の目的は違った。一斉射撃をその身に受けつつ、少女は叫ぶ
「『Set』!」
「!!」
空中に赤い外套の少女が放った宝石の数と同じだけの黒鍵を浮かべ、迎撃した
「でもこれで・・・!」
「ようやく背後がとれたぞ、シュリフトシュテラ!」
少女の砲撃が止んだ直後、少年は少女の後ろに回り込み挟み撃ちにした
「どうだか、だよ」
そういうと、少女は新たな技を繰り出す
「『
少女は少年の繰り出す剣撃をすべて手刀ではじき返した
「だから無駄だってば『
またもや少女の体は消え失せ、少年の背後に現れた
「さっきのお返しだよ『
少年は大きく跳ね飛ばされ、城の屋上から落下した
「士郎!」
「士郎君!」
「君たちにもお返しだよ『
少年同様、城の屋上から二人の少女もそろって吹き飛ばされた
「「「マスター!」」」
偶然にも、彼らが飛ばされた方向には丁度彼らのサーヴァントがいたため運よく受け止められた
「ありがとう、アーチャー。そっちの状況は?」
「こちらもあまりいいとは言えないな。既にランサーの宝具を使って奴の命を幾つか削ったが、いまだあのように健在だ」
「そう。士郎何か言いたそうだけど、どうかしたの?」
「ああ、実は一応策がないわけでもないんだが」
「ほう、貴様が奴に勝てるとは思えんがな」
「黙ってろよ、アーチャー」
「それで、士郎君。その策って何?」
「俺が投影できるものの中に、あいつを倒せるかもしれないものがある」
「それって・・・」
「ただ、準備に少し時間が欲しい。だからその間、時間を稼いでもらえないか」
「それはいいけど、士郎にできるならアーチャーもできるんはずでしょ?」
「私がやっても構わんが、その間、その男とランサー、セイバーと君たちでアレを止められるのか?」
「そうね・・・。なら、士郎たのんだわよ」
「ああ、分かった」
「じゃあ私たちはどうするの?」
「当然、バーサーカーをシロウの準備ができるまで食い止めるほかないでしょう」
「そうね。でも・・・どうやって食い止めるか、よね」
「あのマスターが加わってしまった以上、先ほどよりも苦戦するのはまちがいないだろう」
赤銅色の髪の少年に勝機を見出した一同は、彼らの敵を今一度見た
「もういい?じゃあ、行くよ!」
「■■■■■■■■―――――――!」
少女は狂戦士とともに接近する
「バーサーカーの相手は私とランサーがするわ!」
「では、私とセイバーがマスターだな。了解だ、凛」
「私もできる範囲で援護するから、みんな頑張って!」
再び戦力を二分し、挑む
「見たところ、君もある程度負傷しているようだが?」
「僕?そうだね、『』」
そう唱えた瞬間、少女の負っていた傷は即座に癒え、元通りとなった
「これで僕も全開で挑めるよ」
「相変わらず、人間か疑いたくなりますねこの人」
「まったくだ。さて、時間稼ぎだ。死ぬなよ、セイバー」
「そちらこそですよ、アーチャー!」
剣士の少女と弓兵の男は、互いを鼓舞しながら自身の目の前の敵に向かっていった
「私が極力攻撃を防ぎます。あなたは後方からの援護を、リン」
「ええ、分かってる」
「それにしても、シロウの言う策とはいったい何のことなのでしょう?」
「さあ、分かんないけど、それよりももの前のこいつに集中するべきじゃないかしら」
「そうですね。まずは、バーサーカーを食い止めることを優先しましょう」
少年は、彼女らが敵である少女とそのサーヴァントを足止めしている最中、その策に用いる武器の投影にかかっていた
「投影、開始《トレース、オン》。
創造理念、鑑定
基本骨子、想定
少年の手に握られていたのは、かつてある少女が抜いた選定の剣、その模造だった
「いけるぞ!」
「分かった、セイバーお願い!」
「承知ッ!
一歩音越え、
二歩無間、
三歩絶刀、
『無明三段突き』!」
剣技だけで宝具の域に至った少女の剣。それはいかなる神秘も使用していないがため、狂戦士の宝具が適応されていなかった
「コフッ、ゴホッ・・士郎さん、今です」
宝具を打ち切ると、剣士の少女は自身のスキルによって倒れ、あとを少年に託した
「ああ。ランサー、協力してくれ!」
「私、ですか?」
「ああ。この剣は元々お前の剣だろ?」
「これは、私がかつて失った選定の剣!」
「これならあいつに勝てるはずだ」
「はい、シロウ!」
少女はかつて自身が使っていた剣を手に未だ蘇生中の狂戦士に向かっていく
「嫌な予感がする。バーサーカー、令呪をもって命じる!」
少女は狂戦士に向かって令呪を行使しようとする。しかし、
「させない!」
赤銅色の髪の少女が満を持して自身のガンドを打ち込み、それを阻止した
「終わりです、バーサーカー!
選定の剣よ、力を!
邪悪を断て!
彼女の本来持っている聖剣とは別の光の剣。その光に身動きの取れない狂戦士は、いともたやすく呑み込まれた。だが、
「嘘、だろ・・・」
選定の剣の一撃を受けてなお狂戦士は健在だった
「流石に、これ以上はまずいな。撤退するよ、バーサーカー」
そう少女は自身の従者に声をかけた
「そう簡単に行かせるかっての」
「うん、ここまで追い詰めたんだから、最後まで」
「いや、それは無理かな」
そういって少女は自身の左目の眼帯を外し、彼女らを一瞥した
「僕の邪魔をするな!」
今までとは異なり、かつての彼女のように苛立ちを見せた少女はその場の全員を魔眼で拘束し、その場を立ち去って行った
やっぱり長くても4000前後が限界っぽいです
もう少し文章量上げないと物足りないですよね
善処します