Befehl C   作:如月鏡月

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この頃前書きがなかったりしたんで書きます
もうすぐこの話も終了です
これが終わった後としては、活動報告にも書いたんですが、新ストーリーか、続編もしくは別ルートを考えています

長くなりましたが、本編をどうぞ

追記
ルビが上手く振れていなかったので修正しました(2018/5/15)






ACT-7

自身の城で予想外の撤退を強いられた少女は、深山町のある屋敷を訪れていた

「さて、どうしよっかなー」

その口調とは裏腹に、少女は真剣に今後の戦力について悩んでいた

「簡易的とはいえ、あの城に工房もあったわけだし。次の拠点探しからだよね」

そう独り言をつぶやきながら少女は歩いていたが、

「あらららららららららららーーーーーい!」

後方上空から突如車輪の音とともに、野太い男の雄たけびが聞こえてきた

「何、あれ?」

少女が夜空の中に見つけてもの、それは次第に自分に向かって接近してくる戦車(チャリオット)と、それに乗った大男、そしてその脇にのる金髪の少女だった。さらに大きくなってきたそれは少女の前に雷鳴を轟かせ、停車した

「なんじゃ、たった一人しかおらんのか。惜しいことをしたのう。もー少し貴様が覚悟を決

めるのが早かったら間に合って全員と覇を競えたものを、惜しいのう」

戦車(チャリオット)に乗った男は、そういいながら少女の前に姿を現した

「それ以前に、三騎士とバーサーカーという混沌の中に突っ込んでいくなど正気の沙汰ではありませんわ」

「何を言う、敵は強ければ強いほど、多ければ多いほど血がたぎるというものではないか」

目前の敵である少女をよそに二人は口論を展開していた。さしもの彼女でも、この混沌とした状況には対応できずにいた

「さて、気を取り直して。行こうか、バーサーカー」

「■■■■―ッ」

(バーサーカーの残り蘇生回数も少ない、か。気を付けないとね)

「おお、なかなかの偉丈夫!そこの小娘よ、お主がそのデカブツのマスターか?」

「そうですけど」

「そうかそうか。ところで、そのデカいのを、余に譲る気はないか?」

「・・・はい?」

「おっと、まだ名乗っておらんかったな。我が名は征服王イスカンダル!此度はライダーのクラスを得て限界したものだ!」

「なっ!」

「な、に、を考えてらっしゃいますか、この男は!」

「んん?どうしたのだ、マスター」

「どうしたじゃありません!敵に自身の真名を明かしてどうするのです!」

「細っかいのう。貴様はもう少し落ち着いていられんのか」

またもや、敵をよそに会話を繰り広げる二人

「えっと、譲るというのは?」

「もちろん、我が軍門に下らぬか、ということだ」

「降参しろと?」

「いやいや、そう言うことではない。ただ、その益荒男(ますらお)を我が軍に加えたいと思ったのでな。その勧誘なのだが・・・」

「そうですか。じゃあ、答えはNOだね」

「ほお、そうか。残念だなぁ。しかし、軍門に下らぬ以上は、戦う他あるまいて」

「最初から、そのつもりだよ」

騎兵とそれに相対するマスターは、不敵に笑った

「貴様とは気が合いそうな予感がするな。どうだ、この後一杯やらんか?」

「申し訳ないけど、そんな余裕はないので」

「そうか。ますます惜しいな。貴様とそのデカいの共々、我が軍門に加えたいものよなぁ!」

そういうと、騎兵は自身の戦車(チャリオット)を引く牛に鞭を打ち、駆け出した

「バーサーカー、お願い!」

「■■■■■■■■―――――――――――ッ!」

「貴様が余の相手として相応しいか、見定めてくれようぞ!蹂躙せよーーー!」

そう言って、騎兵と狂戦士は剣を交えつつ周囲を破壊しながらの激闘を始めた

「さて、お互いマスター同士が残ったわけだけど、どうするの?」

「もちろん、戦うに決まっていますわ!」

そう言って金髪の少女は懐から複数の宝石を取り出した

「君もそうやって戦う人なの?」

「君も、とはどういうことですの?」

「いや、あなたと似たような戦い方をする人と何回か戦ったからさ」

「その人の名前をご存知でして?」

「うん、遠坂さんって人」

「そうですか、やはり彼女ですか」

「その前に、自分の心配をしなくていいの?」

その声は、金髪の少女のすぐ近くから聞こえていた

「なっ!?」

「『火雷(ほのいかづち)』」

放たれた強烈な殴打を、少女は後ろに飛びながら衝撃を弱めた

「へえ、やるね」

「その様子ですと、トオサカリンはさぞあなたに苦戦したのではなくて?」

「そうだね。でも、あの子は味方の人がかなりいたから、場合によってはこっちも危なかったよ」

「!どなたが一緒にいらしたのですか?!」

「そういうのは、全部終わってからにしてもらえないかな!」

またも少女の姿は掻き消え、真後ろにその姿を再度現した

「あなたが肉弾戦をお望みでしたら、(わたくし)もそれに倣うと致しましょう!」

金髪の少女は、自身の魔術回路を切り替え肉体を強化した

「ハアッ!」

「うおっ!」

背後の少女を投げ飛ばすと、それに空中で追いつき空中で捕まえると、地面にたたきつけた

「『土雷(つちいかづち)』、乱暴だなぁ」

「それは、お互い様でしてよ」

空を蹴り、少女に飛びかかる

「だけど、やっぱり君たちじゃあ僕には勝てないかな」

「なっ!?」

「『』!」

「ゴホッ!?」

かつてその少女が使用した技、その上位互換をもろにその少女は食らった

「今、のはの、攻撃を、」

「そ、衝撃だけをもらったの。ただし、放出するときに一点に集中させてるけどね」

「どうり、で、効くわけ、ですわ」

「君は技を受ける前に硬化させていたよね。あれは正解だと思うよ。あれがなかったら確実に貫通していたからね」

(桁が、違いまし、たわ・・・・・)

少女は吐血し、ひざを折った

「むっこりゃあいかん。おいデカいの、一時休戦とはいかんか?」

「■■■■■■■■――――ッ!!」

「ええい、言葉がまるで通じん。仕方あるまい。許せよ、小娘」

狂戦士の相手をしていた騎兵は方向を変え、主の少女に向けて戦車を走らせた

「悪いが小娘、覚悟してもらおう。行くぞ、『遥かなる蹂躙制覇(ディア・エクスプグナティオ)』!」

数百メートルは離れていた距離を、騎兵は自身の戦車(チャリオット)の真名開放によって瞬く間に詰めてきていた

「これはまずいね、令呪をもって命じる!守って、バーサーカー!」

少女の目の前に現れた狂戦士は少女を庇うように前に立つと、斧剣を立てのように構え戦車を真正面から受けた

「■■■■■■■■■■■■■■■■ッッッッッッ!!!」

「あららららららららららーーーーーーーーーーーーーーいッッッッ!!」

数秒の拮抗ののち、狂戦士は後方に弾き飛ばされた

「余の戦車(チャリオット)から、主を守り切ったか。その執念、見事なり」

僅かながら騎兵の攻撃をずらした狂戦士は、自身の命を一つ失いつつも主を完全に守り切った

「どうだ、小娘。今宵はこれで痛み分けとせんか?」

「うん、それがいいかな。どっちも無視できない痛手なわけだしね」

「ああ、すまんな。それと小娘よ。貴様の名は何という」

「シュリフトシュテラ・マニュスクリプト、だよ」

「シュリフトシュテラか。良い名だ、覚えておこう。また貴様とは相対してみたいものだな」

「こちらこそ、だよ。征服王」

自身の好敵手と見定めた

少女とその従者を残し、騎兵は主を抱えて夜空の闇へと消えていった

 




前回と比べてやっぱり短いですね、はい。
個人的にある程度イスカンダルは再現できた?と思っています。
あとはルヴィアの資料が少ないので、プリヤのキャラのまま書いてもいいのか少し迷いました。
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