いままで読んでくださった方、ありがとうございました
この小説に関しましては、幕間、設定回を追加する予定はありますが基本的には更新はしなくなると思います。ただし、続編を新章として追加する予定は大いにあります。
幕間などが追加されたときは、また是非見てくださると大変うれしいです。
今後の活動についての概要はあとがきに、詳細につきましては活動報告で行うつもりでいます。
では、最終話をどうぞ。
少女は再び例の山の中腹に来ていた
(あの人がここを通さないって言ってたってことは何かあるんだよね)
キャスターのクラスカードを使用した女が守っていた洞窟、その入り口に少女は立っていた
(あの灰がなくなってる、だれか片づけたのかな)
昨日の夜の戦闘において少女が焼き尽くした女の遺灰が、跡形もなく消失していた。少女はそれに不信感を抱きつつも、中に入っていった。
(ここ、すごい魔力が濃い。もしかしたら、冬木で一番濃いかもしれないくらい。やっぱり何かあるんだ)
奥へと進んで行くにつれて濃くなっていく魔力。それにさらに不信感を抱きながらついに最深部へと至る
(ここが最深部かな。急にだだっ広い空洞になったけど、ここに何もないわけないよね)
ここ円蔵山は、少女の推測通り冬木最高の霊地である
当然そこにあるものとすれば一つ
「あれは、聖杯の術式?!ってことはあれが大聖杯なの?!」
少女にとっては驚きではあったものの当然といえば当然であった冬木最高の霊地に存在するにふさわしいものであることに間違いはない
(でもこれを何であの人が守ってたの?)
新たな疑問を少女抱く。しかし、それが解決される前にソレは来てしまった
「?!」
突如後方から飛来した砲弾を、後方に飛びのき躱した
「あーあ、外しちまったじゃねえか」
そういいながら一人の赤髪の少女が、自身の日傘を肩に乗せてこちらに歩いてきた
「君は?」
「あたしはベアトリス・フラワーチャイルド、エインズワースの超絶美少女ドールズよ!」
自己紹介とともにポーズまで決めて見せたその少女に、唖然としていたが
「ま、それよりもあんたここで何してやがる。つか誰?」
「僕はシュリフトシュテラ・マニュスクリプト。バーサーカーのマスターだよ。今は元、だけどね」
「で、何やってたんだよ今は」
「まだ何もしてないよ。でも、これがあれば僕の願いはかなうなって思ってさ」
「そりゃあできない相談だな。ウチとしてはそいつを渡すわけにはいかねえからな。それにあんた
『
かつて肩を並べて戦った狂戦士、その姿に目の前の赤髪の少女は変貌した
「なっ?!」
「いくぜェ!」
そう言って少女は狂戦士とそん色ないスピードで飛びかかってくる
「うわっ!アイツって敵に回るとこんな感じなんだ」
「まじか、受け止めやがった!でも、まだまだいけるなァ?!」
そうして赤髪の少女は次々とその斧剣で攻撃を繰り出してくる
(洞窟の前にいた人の感じだと宝具は使えるみたいだけど、どうかな)
少女はその能力を試すべく、あまり得意としない遠距離に移行した
「なんだァ?」
「ガンド!」
呪いの魔弾を打ち込む。しかし、
「効果なし、か」
「ッたり前だろうが。そんなん効いて、なァにが大英雄だっつゥの」
「ま、そりゃそうだよね」
それを確認した少女は次の策に出る
「じゃあこれはどうかな、『
太陽のごとく輝く掌底突きを少女は繰り出す。その威力を察した赤髪の少女は、即座に斧剣でガードする
「あんた、やっぱすげェいいよ!もっともっといけるよなァ?!」
そして、さらに苛烈な攻撃を赤髪の少女は繰り出していく
「さすがにこれはまずい、ね・・・」
「この打ち合いの中で独り言言う余裕あんのかよ。あんたこそ本当に人間かよ?!」
かつて洞窟の前で言った言葉の返答をその少女が言った
「今の言葉、その感じからして、あのバゼットさんだっけ?あの人とつながってたの?」
「あァ?あいつはあたしらと同じエインズワースの側だよ。同じドールズだ」
「なるほどね、だからあの人もカードを使ってたのか」
「そういうことだ、よッ!」
その声とともに斧剣を地面に叩きつけ、前方に衝撃波を飛ばした
「『
地面を抉りながら近づく衝撃波に右手を掲げ、その衝撃を今までのように吸収するのではなく減衰させ、回避した
「流石に生身の人間が大英雄に打ち勝つには、相応の対価が必要、かな」
「何言ってんだ、てめェ?あんたはあたしのおもちゃとして散々遊んでやった後で、首をもいでやるに決まってンだろうが」
「あはは、流石にそれはやめてもらいたいかな」
少女は苦笑する
「だったらそうならないように、努力しろよこのクソ
そういい放ち、一層苛烈な攻撃を仕掛けた
(一撃一撃が重すぎて、捌き切れない!)
ついに大きく後退した少女。その後を追って狂戦士の少女はそれを追おうとするが、
「『
一瞬にして相手の視界を奪い、後方へ大きく飛び下がる
「Unlock, ready
This is our goal
yet,it is not the end point
our life, time, soul is only for this
load, erode, override
we are just a codex
A fake for the original
Befehl C to V!」
少女は自身の家に伝わる最奥の技を取り出した
「固有結界、だと?」
現実を侵食する魔術の最奥。それに映し出されるのは術者の心象風景。彼女の場合、それは暗い墓地のある丘だった
「うちの奥義、だよ。悪いけど、君はここから僕には指一本触れられない」
「あァ?」
少女は表情一つ浮かべずにそう告げた
「おもしれェ、やって見せろクソ野郎!」
そう言って狂戦士の少女は飛び上がったが
「無駄だよ」
少女が指を鳴らすと、狂戦士の少女の真上に透明の板が形成され、その跳躍を阻んだ
「クソがッ」
「この世界の中でなら、僕は今までうちの家系が
「あァ所詮は凡人の魔術、この英霊の宝具を超えられるわけねェ!」
「彼の宝具を超えるのは至難の業なのは分かってる。でも、それはダメージに限った話だよね」
そこかしこの墓石の下から湧き出てきた死霊、食屍鬼や墓石から生み出されたゴーレムが彼女に向かっていった
「雑魚ばっかじゃねえか!」
「そうかもしれないね。でも、この物量ならどうかな」
「なッ、ありえねぇ。ゴーレムだけでも1000体以上いるぞ?!」
「さて、この物量にどうあらがうのかな?」
「おンもしれェ!」
そう言って少女は愚直に正面から相手をした。しかし、当然ながら物量に押され始めた
「くっそ雑魚どもがァ!」
「それと、僕を忘れてもらったら困るな。Shape ist Leben!」
かつて使用した錬金術で糸状に錬成すると、少女を縛り上げた
「こんなもので!」
「だから言ってるじゃん。無駄だよって」
生まれた一瞬のすきに押し寄せたゴーレムや食屍鬼達は、少女に触れると原型を崩して少女の身動きを封じていった
「いくら彼の筋力を借りていたとしても、そこまでされれば動けないよね?」
「こンの野郎!」
「止めだよ、我が身に落ちよ、
自身のもっとも得意とする術を起動し、そして自身の持つあらゆる強化術式を行使する
「てんめェ、なにもんだァ!」
「一応は、ただのホムンクルスだよ。いくよ、
これはあらゆる雷をも超える神雷、天の裁きと同義と心得よ
『
轟音と眩いばかりの雷光、そして爆風と爆炎、それらがすべて全くの同時に放たれた。天変地異ともとれるその雷撃は少女の拳から一直線に狂戦士の少女へと打ち放たれ、
黒髪の少女の後方はるか彼方に着弾した
「・・・・・・・・・・・えっ」
驚愕、そして一瞬の静寂
「チェックメイトだ、シュリフトシュテラ」
「あなた、は・・・」
その瞬間、少女真後ろに現れた男に、振り向いた彼女は胸を貫かれた
「な、ぜ、あな、たが」
少女の目に映ったのは、自身の左胸に腕を手首まで埋め込んだ自分の執事の姿であった
「君、は」
「俺か?俺の名は・・・」
少女の胸から手を引き抜くと同時に心臓を抉りだすと、男は名乗った
「ジュリアン・エインズワース、エインズワースの現当主だ」
膝から崩れ落ちる
「ジュ・アン様!助け・来てくれ・のね!」
少女の意識は薄れていく
「べ・・リ・をしている。早く・・のマ・・ーどもを・・・てこ・!」
消えかけの火のように
「こ・・・・はい・・・しら?」
ゆらゆらと揺れて、
「―――は・・・・・・に・・・る。―――――――と・・・・・・・い」
小さくしぼんで、
「――――、――――――!」
消えていく
(希望の光が、消えて、見えなくなって、あ、ああ。
ここは、暗いな。
こんなところで・・・・・・・・・・・・
・・・・
・・・・・・
・
・
・・・・・
・・・
悔しい、かな)
少女の瞳からは涙が一筋零れ落ち、星のように淡く瞬いた
短い間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。
今後の活動についてですが、現在執筆中の新シリーズのために少し時間をいただきます。
多分一か月もしないので、ご安心ください。
次回作の予定ですが、一応FGOで書こうと思っています。
ネタ作品ではありませんが、かなり平和な世界になりそうです(ストーリーの時間軸上シリアスもはさみます)。
続編につきましては、またまとまった時間ができましたら書く予定です。
最後になりましたが、いままでありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。