Befehl C   作:如月鏡月

9 / 13
またもや2part編成です
見づらかったり、くっつけてもいいよって意見が多かったらくっつけて再掲するかもです

では本編をどうぞ




ACT-6 part1

「ちょっと士郎本当にやる気なの?」

「ああ、これが一番被害を抑えられると思う」

少年は二人の少女とともに森の中の城に向かっていた

「大丈夫だよ、遠坂さん」

もう一人の少女が少年に賛成する

「ここで彼女を倒せば、実際これで全部終わるんだし。その理由ももう説明したでしょ?大丈夫だよ、今までもそうだったから」

しかし、この答えを聞いてもなお赤い外套の少女は納得できなかった

「でも・・・」

「それに、この作戦を立てたのは遠坂じゃないか」

「それは、そうだけど」

少女はいまだ不安を隠せずにいた。それも致し方のないことではあった。一昨日の夜に見たあの暴走を見れば、だれでもそう感じずにはいられない

『いい加減に覚悟を決めたらどうだ、マスター?不安になるのもわかるが、偶にはあの男を見習ったらどうだ?』

少女の従者の弓兵は彼女に言う

『あの男の言っていることが偽善だとしても、君はそれを支えると決めたのではなかったのか?それに、私もアレをこのまま放っておくのが良策とは思えないがね』

「あー、もう!分かったわよ、やるわよ!どうせまた私らしくないとかも言うんでしょ?!やるわよ!」

半ばやけくそのように覚悟を決めた少女は前を行く二人の間を早足で抜けていこうとした

『おい、マスター!よく見て歩け!』

しかし、弓兵の忠告もむなしく、

「うぎゃー!!」

少女はそこに仕掛けられていた感電系の罠にかかった

 

 

「お嬢様、我らの領土にネズミが侵入しております。先ほど罠が一つ反応しました」

「了解。迎撃と行こうか、バーサーカー?」

「・・・」

無言でうなずいた狂戦士に再び声をかける

少女は自身の左目に着けた眼帯を少し触り、もう一度自身に気合を入れるため叫ぶ

「よし、行こうか!」

部屋を出た二人は、その足で屋上へと向かった。そこで待っていると、しばらくして三人のマスターとそのサーヴァントが姿を現した

「やっぱりここだったわね。覚悟しなさい、シュリフトシュテラ」

「あー、うん。えっと遠坂さんだっけ?僕にとっては初めましてだね」

「はい?」

思わず少女は間の抜けた声を出してしまった。啖呵を切って大仰なセリフを吐いた返答があいさつでは当然といえば当然である

「えっとね、色々あってこんな感じなんだけど気にしないでもらえるかな」

「えーっと、あいつはシュリフトシュテラ、でいいんだよな」

「事情は分かりませんが、感じる魔力が彼女と同じものなので間違いはないはずです。しかし、これは・・・」

少年のサーヴァントが彼女が同一人物であることを示唆するが、そういった槍兵の少女もいまだに信じられずにいた

「まあいいわ、あいつが敵であることに変わりはないんだし。それじゃ、先手必勝よ!セイバー!」

「承知!」

そう叫ぶと、剣士の少女は狂戦士に向かって単身で向かっていった

「バーサーカー、迎え撃って!」

「■■■■■■■■――――!」

剣士の少女一人では決して狂戦士には勝てない。それは誰もが既知の事実だった。が、

(セイバー一人なら、短時間だけなら凌げる!)

「ランサー、いまよ!」

その掛け声を待っていた槍兵は、自身の出せる最高速度でバーサーカーのマスターに追いつくと、その少女を自身の槍で全力で吹き飛ばした

「ハアッ!」

「ッ!」

直撃を物理保護の魔術で防いだものの、その衝撃で彼女は城の屋上から吹き飛ばされ森の中へ落下した

「アーチャー、追撃!」

「了解だ!」

そういうと、弓兵は用意していた数十本の矢を即座に少女へと打ち込んだ

「これは、まずい。かも!」

少女はそういうと自信に魔術を行使し、落下を速める

「vox Gott Es Atlas !」

自身にかかる重力を増加させ、地面に落下した少女は地面に右手を当て、叫ぶ

「Sat, beschütze mich !」

自身の前方の土を盛り上げ、五重の壁を作る。そしてそこにさらに強化の魔術をかけて矢を防ぐ

「ふーっ。あっぶなかった。でもやっぱりこれまずいよね」

そういった彼女の前には、ランサーのサーヴァントが降りたった。

「魔術師にサーヴァントを当てるって、随分警戒されてるね、僕」

「あなたの実力は、並みのサーヴァント以上だ。警戒されるのは当然です。」

槍兵は続ける

「それに、あなたの相手は私ではありません」

「ああ、そのとおりだランサー」

そこにさらにアーチャーとセイバーが降り立つ

「我々が相手だ」

「うわー」

「すまないが、上もいつまで持つか分からない。一気に決めさせてもらおう」

そういって弓兵は得物を弓から双剣へと変えた

「これはさすがに分からない、かな。出し惜しみしてる場合じゃないよね」

少女はそういって左手を掲げる

「令呪をもって命じる!来て、バーサーカー!」

通常三回限りの行動を強制する命令を行使する。しかし、

「あれ?」

「生憎だが、貴様の令呪は効かん。贋作とはいえ、一応は対神宝具。令呪一画程度ではあの狂戦士の拘束は解けまい」

弓兵は、自身がバーサーカーに対して使った鎖を指して言う

「せめて貴様に令呪があと二画あればわからなかったのだがな」

「あ、そうなの?じゃああと二つ使えば大丈夫なんだね?」

「何!?」

「令呪を二つ重ねて命じる!ここに来て、バーサーカー!」

弓兵の言葉通り、令呪をさらに二画使用した少女の下に彼女の従者は現れた

「■■■■■■■■■■■■■■■■――――――――――!!」

「・・・なんでさ」

弓兵は衝撃の出来事に、思わず少年の頃からの口癖を出してしまった。

「アーチャー、しっかりしてください。バーサーカーが本当に来てしまった以上、態勢を立て直さなければ!」

「あ、ああ、すまない」

「大丈夫ですか、アーチャーさん?」

「いや、あまり大丈夫ではないがね」

いまだあまり立ち直れていない弓兵をよそに黒髪の少女は狂戦士に声をかける

「バーサーカー、あとはお願いね。Es ist gros」

狂戦士は頷くと、自身の手に主を乗せ元の城の屋上まで投げ飛ばした

「よっと、ただいま」

難なく屋上へと戻ってきた少女は三人のマスターにそう告げる

「おい、遠坂。あいつ普通に戻ってきてるぞ」

「そういえば、あの子確かとんでもない数の令呪持ってなかった?」

「え、嘘?!」

「気付いてなかったのか、遠坂?!」

「ってことは、遠坂さんのうっかりで作戦が失敗したってこと?」

「何でよーーーーーーーーーーーーーーーー?!」

敵を目前にして、少女は自身の失敗を嘆いた

 




どうみても短いですねごめんなさい。
一応今作はこのままでいきますが、次回作以降part分けはよほど長くない限りしない可能性のほうが高いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。