世界の敵になるために   作:黒巛清流

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チートキャラ登場


登場、ダ・カーポ

「む…完全に意識を刈り取ったと思ったのだが」

 

アラインの顎を蹴り脳震盪を起こし、意識を落としたと思ったが

蹴られたアラインは一度糸が切れたように全身がガクッとなったがすぐに持ち直し、頭を軽く振ると起き上がった。

そして立ち上がったアラインをみて違和感に気づく

 

先ほどと態度が違う

 

先ほどまでのアラインは真面目で正統派

落ち着いた雰囲気で真っ向に正々堂々と戦う、言わば冷静な悪役

だがこのアラインは違う、頭を振り手を振りやれやれと言ったような雰囲気

そのアラインは特に構えを取らずに先ほどとはまるで口調が違う

風鳴弦十郎は警戒を解かずに多少距離を取り構える。

 

「あぁ~ようやく前に出れたぜ」

「…」

「そういやぁ戦っている最中だったな。風鳴弦十郎か…まぁ問題ないな(・・・・・・・)

「ッ!」

 

その瞬間、アライン…いや、アラインだった者から強い殺気が放たれる。

風鳴弦十郎はそれを僅かながらも恐れた。そう、恐れたのだ。あの風鳴弦十郎が

 

「しっかしやっぱアラインじゃ多少荷が重かったか。やっぱ素人が作ったものだとこの程度か」

「…お前、アラインではないのか?お前はなんだ」

 

それを聞くとアラインだった者はクスリと笑い、後ろの腰に手を回す

取り出したのはおもちゃのような銃と小さなボトル

 

「オレはなんだ…か、そうだな。オレのことは…」

 

やつはボトルを数回振るとキャップを回し、銃口の下にボトルを差し込む

 

『BAT』

 

「ナイトローグと呼んでくれ……蒸血」

 

『MIST MATCH』

 

ナイトローグは引き金を引くと銃口から煙が噴射し、全身が煙に包まれる。

 

『BAT BA BAT ・・・FIRE!』

 

煙が晴れると先ほどとは違う黒い装甲、胸元と顔には黄色の装甲。

ナイトローグは銃を仕舞うと体を慣らすかのように動かし、こちらへと体を向ける。

 

「これが本物の力だ、お前ほどになるとわかるだろ?」

 

風鳴弦十郎はわずかに冷や汗をかいたことに気づく

そう、先ほどとはまるで感じる威圧感が違うのだ、手も足も出ないかもしれない。

そう感じたのは初めてだった。頬にその汗が伝う

 

「…来な」

「ハァッ!!!!」

 

ナイトローグが手招きしたと同時に風鳴弦十郎はナイトローグへと車すらも簡単に吹き飛ばせるその拳を振るう。しかし

 

「おぉ、強いな」

「なにっ!?」

 

ナイトローグはその拳を片手で受け止めた。

 

このナイトローグ(・・・・・・・・)よりも少し弱いほどのスペックか、生身でそれとは凄いねぇ」

「ぐっ…ハッ!」

 

風鳴弦十郎は掴まれた手はそのままにナイトローグの顔に蹴りを放つがその蹴りももう片方の腕の肘でガードされる。

後ろで見ていた、立花響はその光景に驚愕する。

それもそうだ、人類最強だと思われていた風鳴弦十郎がまるで子供のように扱われている。

その後も風鳴弦十郎は攻撃を続けるがナイトローグはそれを両手だけで防ぐ

 

「諦めろ、今のお前ではオレに勝てない」

「まだ分からないだろう、戦いは最後まで分からないもんだ」

「違う、オレには勝てない。そう決まっているんだ(・・・・・・・・・・)

 

ナイトローグが一瞬の隙をついて風鳴弦十郎の腹部に手を置く

 

「発勁」

 

ズドンッ!という周りの大気が音とともに震える。

 

「ガッ…!」

 

腹をネフシュタンで貫かれてもすぐに動けるようになっていた風鳴弦十郎が一撃で地面に倒れる。

立花響はもちろん、ツヴァイウィング。緒川までも驚愕していた。

 

「今日はこんなところか…」

 

ナイトローグは首を軽く鳴らすと立花響達の元へと向かう

その途中で立花響と緒川がツヴァイウィングをかばうように立つ

 

「あなたは何が目的なんですか?」

 

立花響は鋭くナイトローグを睨みつける。

するとナイトローグは何かを立花響に放り投げる。立花響はそれを思わずキャッチした。

 

「なに…これ…」

「お前にとって必ず必要になるものだ。お友達を救いたければ持っているがいい」

 

渡されたのは鎖の付いた赤い宝石と小さな灰色のボトル

 

「これは…聖遺物!?」

「なんでこんなものを目的は何なんですか!どうして私たちを倒したんじゃ…」

「勘違いするな」

 

ナイトローグは私達に背を向け、告げる

 

「オレの目的はお前たちの排除ではない」

「だったら…一緒に戦うことは出来ないんですか!」

「…無理だった」

「…え?」

「……さらばだ」

 

そういうとナイトローグは銃から煙を吹きだす、すると全身が煙に包まれて消えた

 

「友達・・・」

 

立花響はそのボトルをもって小さくつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで僕、部屋で寝てるんだろう。

おかしいな、風鳴弦十郎に脳震盪起こされて気絶したと思ったんだけど

時計を見るとあれから一時間ぐらい…

どうしよう…みんなに正体がバレちゃったりしたのかな

…あとでみんなの反応を見てみよう

もっと修行しないとなぁ…




仕事が忙しかったのと全身筋肉痛が発症してろくにタイピングが出来なかった…
ちょっとざつになっちゃったけどそこはごめんなさい
でも水着ジャンヌが当たったぞ!(ジャンヌ推し)

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