神器世界の敵になるために   作:黒巛清流

2 / 19
本来はこちらが第1話の予定でしたが投稿少し前に「あれ!?セレナの方が前だった!」ということに気付き急いで書いたので前回はちょっとバタバタしてました。



邂逅、ツヴァイウィング

あのマリアとセレナの事件から4年たった、これからも戦いが起こることが分かっているので必死に訓練している。親も海外で仕事をしているので一人暮らし、特に疑問に思われることはなかった。

 

「ふぅ...」

 

走り込みを終えて一息つく

高校卒業も間近、大学にも合格し。しばらくは特にすることもない暇な時期、最近行っていることはトレーニングと映画鑑賞だ。

二課の所長、風鳴弦十郎が言っていた「飯食って映画見て寝るッ!男の鍛錬は、そいつで十分よッ!」ってやつを試してみたのだ、もちろん怖いから最低限の鍛練はしてたけど。

 

その結果

全く筋肉の付かない細身の体なのに超人的な力を手に入れた。何を言ってるか分からないと思うけど僕にも分からない、この世界のせいなの?必死こいて鍛練してた二年間を返して

まぁ、見るだけじゃダメみたいけど。見るだけで鍛錬になるなら映画好きはみんなムキムキだからね

でも筋肉はもうちょっとつけたかったなぁ…肉つかないんだよね、この体

 

「と、もう時間か。そろそろ向かわないと」

 

そろそろアニメでいう第一話が始まってしまう

僕は軽くシャワーを浴びると会場へとバイクで急いだ、バイクの免許もちゃんと取りました。仮面ライダーはバイクが大事だからね。

というかこのバイクも普通と違う。変身するとバイクの形状が変化するのだ、カメンライダードラゴンナイトのように、普通にお店で買ったやつなんだけどなぁ...

おっと会場についた、凄い人だ

 

今日はツヴァイウィングのコンサートだ

会場には様々な人がひしめき合っており、まだ歌も始まっていないのにすでに大きな歓声が聞こえる

でも、僕は知っている。この後、この会場が悲鳴と絶望で埋め尽くされることに

地下ではネフシュタンの起動実験だったかな?が始まり暴走して爆発、ノイズが現れて大混乱

 

僕が今回ここに来た目的は3つ

 

・この会場での被害者を可能な限り減らす

・絶唱を使う直前にガングニールを奪い、天羽奏を生存させる

・風鳴翼に強い敵対心を抱かせる

 

被害者を減らすのは可能なら程度

避難する用の通路をいくつか作る、といっても大穴を開けてそこから逃げられるようにするだけだけど

これはアラインの力があれば可能、それと可能な限りの人を出口近くまで移動させる、足をくじいたりした人とかをね

 

次に絶唱を使う前に天羽奏を助ける

これは立花響がガングニールの破片を食らって絶唱を使うまでの間、ガングニールを奪う理由は天羽奏の身体がかなりきつい状況だと聞いていたのでこのアラインの他の力を使おうと思っている。

ガングニールを奪わなければこれからも彼女はlinkerを使い戦いに出向くであろう、それを防ぐために奪う

風鳴弦十郎が取られた責任をとって辞任とかにならなきゃ良いけど

 

最後に風鳴翼に敵愾心を抱かせる

これは風鳴翼の精神力を向上させるために行う

おそらく心の支えである天羽奏に対して攻撃をすれば大丈夫だと思う、しばらく活動も出来ないように天羽奏を攻撃しなければいけないかもしれない

 

この目標の優先順位は2,3,1

特に2は絶対に成功させないと

 

そのようなことを考えているとツヴァイウイングの二人が登場し、観客のボルテージはMAXになる

それと同時、僕はこの物語の主人公。立花響を見つけた。本編ではあんまり乗り気ではなかったようだがこの熱気に充てられたのか笑顔を見せている。

 

曲もそろそろ終わりを迎える…そして始まる

僕はジャケットからドライバーを取り出し、腰に装着した。それと同時に会場の中央で起きる爆発、上がる悲鳴。逃げ出す人々、そこら中から巻き上がる粉塵。

僕も思わず腰を抜かしてしまいそうになる。かすかに震える手を押さえ、全身に土煙が包み込まれたと同時にガジェットのボタンを押し、差し込んだ。

 

『BEYOHERLD GUNGNIR!!』

 

「変身」

 

『...TYPE TRON』

 

全身がオレンジと黒で構成された装甲で包まれる。変身の余波で空気が舞い、土煙が吹き飛ばされる。同時に視界が晴れ、同じく聖遺物をまとった二人の奏者が見えた

 

 

まずは変身と同時に後ろ回し蹴りを真後ろに叩き込み、大穴を開ける、これで避難経路をひとつ確保、落ちたら怪我するかもだけど死ぬより良いよね。

次にノイズに教われそうな人を救う、小さな子供や死にたくないと叫んでいた少女の周りのノイズを倒し

出入口に向かうノイズを数体倒した。流石にすべては救えないが元の人数よりは救えたと思う、小さい子に「ひーろーさんありがとう」と言われたときはちょっと嬉しかった。うん、早く逃げようね。

それにしても僕が登場したことでもし指令室が正常だったら「新たな聖遺物反応を確認!これは...!」「ガングニールだとぉ!!」とかが行われていたかもしれない、今いろいろ起こってるからそんな余裕はないだろうけど

 

「お前は何者だ」

 

そんなしょーもない事をしながらノイズと戦っていたら隣に天羽奏がいた。殺気をこちらに向け、槍を構えている。

なんと話しかければいいのか分からず黙ってしまう

 

「だんまりかよ、何が目的だ」

 

何て返せば...そうだ、こういうちょっと敵ライダーみたいなキャラはそれっぽい言い回しで意味深なことを言えば強キャラ感が出るって言われてた気がする。

えっと...

 

「...自らの命までを燃やして戦いを選ぶか、ガングニール」

「...あんた、何を知っている?」

 

殺気が更に鋭くなる、一歩でも動けば彼女との戦闘が始まりそうだ。

だがその瞬間、天羽奏のアームドギアが異音を上げる

 

「くそっ、時限式はここまでかよ…」

「きゃあああっ!」

「っ!まずい!」

 

さてどうするかと頭を悩ましていると悲鳴が聞こえた、立花響だ。

足場が崩れ地面に放り出され、ノイズがそちらに向かう。すると天羽奏は僕のことを忘れたようにそちらに向かった。

 

敵の猛攻を防ぎ、ガングニールが砕け、その破片が立花響に突き刺さる

天羽奏は武器を放り捨てて立花響の元へと向かった。

 

「おい!頼む!目を開けてくれ!...生きるのを諦めるな!」

 

ここからではよく見えないが原作のようなやり取りがあったのかもしれない、いくつか言葉を呟くと彼女は再度武器を取り、ノイズ達の前に躍り出た

 

ここだ、ここで止めなければいけない

もはや僕のことを忘れた天羽奏は絶唱を使おうとし、歌を歌おうとした

 

「Gatradis babel ziggurat edenal Emustolrozen fine el baral zizzlーー」

「まさか…奏!駄目ッ!」

 

風鳴翼も気づいたのかこちらに駆け寄ってくる、だがそれでは間に合わない、だから近くにいた僕はガングニールを掴み、強い力で引っ張り絶唱を中断させる

 

「ーなッ!?何をするんだ!あの大量にいるノイズを消し去るにはこれしかないんだッ!だから、邪魔をする…ぐっ!」

 

絶唱を無理やり中断されたせいか顔を苦痛にゆがめている

疑問だったんだよね。『生きるのを諦めるな』って言っていたのに自分は諦めてたことに

自己犠牲精神が高かったのか、自分の命より守りたいものがあったのか何だったのか…少し強い言い方で否定する

 

「…生きるのを諦めるなと言った本人が生きることを諦めるのか、安い言葉だな」

「ーーッ!!!お前に…!お前に何が分かるッ!!」

「…わからないさ、何も。お前と同じようにな」

「何…?」

 

その瞬間

ドスッという音が天羽奏の腹部から聞こえる

 

「…え?あ…ゴフッ」

「あ…あぁ…奏ッ!!!!」

 

僕が天羽奏の腹部に手刀を突き刺したからだ。第二関節ほどまで手は刺さり、天羽奏は吐血する

これが三つ目の目的、風鳴翼に敵愾心を抱かせる。それに何もなくて天羽奏を攻撃したわけではない

このガングニールの力に『調律』という能力がある、本来はノイズに攻撃するために使われるもの、だけども僕のこれには相手の体を多少いじることが出来る、怪我を少し塞いだり不純物を取り除いたり。いじるというよりも『健康に戻す』が近いかもしれない

これで僕は天羽奏の身体からLiNKERを取り出した、血とともに緑色の液体が出る。彼女は地面に膝をつく、それと同時にガングニールの変身が解けたので聖遺物のネックレスを引きちぎる。見た目は派手だけど『調律』のお陰でそこまで深い傷ではない。まぁ、しばらく歌姫は休業することになるだろうけど

 

「な…か、返せ…」

「貴様には不要なものだ」

「貴様ぁっ!!!」

 

それと同時に風鳴翼が剣を持って飛び込んできたがその刃を片手で受け止める

 

「なっ、何!?」

 

正直かなり痛いが強者アピールをするために片手で受け止めた、そのまま風鳴翼を近くの壁に叩きつける

風鳴翼は壁に叩きつけられ肺の中の空気を一気に吐き出した、シンフォギアに置いて重要なのは歌。つまり喉や肺にダメージを負うとかなり弱体化するだろう

 

「がっ…つ、強い…」

「…時間だな」

 

あまり長居するわけにもいかないのでそろそろノイズを殲滅して帰宅しようと思う、手も痛いし

思ったよりも目的を達成できたので早く終わらせて二人の治療をさせないと。

僕が右手を虚空に向けると手元に槍のような剣のような銃のような武器が現れる。

これはアラインの武器、ガングンニル

ランスモード、ソードモード、ガンモードの三つのフォームが使える多様性のある武器だ。ベルトからガジェットを取り出しランスモードのガングンニルに差し込み、柄をスライドさせガジェットを装填した。

 

『GUNGNIR!! CRITICAL FINISH!!!』

「…ハァッ!!!」

 

ガングンニルを大きく振るうと辺りにオレンジ色の斬撃が飛び、ノイズが全て殲滅され、塵となりがそこら中に炭素の塊が落ちる

 

「ガングニール...だと、お前は…お前はいったい…」

 

僅かに意識が残っている天羽奏がそう呟く

僕は彼女に背を向け、呟くように伝えた

 

「俺の名はアライン、仮面ライダーアラインだ」

「仮面ライダー…アライン」

 

僕はそういうと近くに呼んだバイクに股がりその場から去った。

これが『仮面ライダーアライン』が初めて二課の記録に登録された日である

 

「必ず...取り戻す」

 

 

 

 

あの後、二課からやってきた救援部隊によって立花響が救急車で病院に運ばれて行くのを見送った

天羽奏も立花響を見送った後、気を失い。病院に搬送された。

命には別条はないがしばらく安静にしないと危険らしい

風鳴翼は何も発さなかったが見ただけでわかる、激しい怒りを内包していることが

心の中が復讐で満たされている、風鳴弦十郎はその顔を見て思い出した。二課に来た頃の奏を

 

「了子君…」

「ええ、反応はガングニール。間違いなく聖遺物ね。いったい何なのかしら…」

 

騒動の後の二課

先ほどの戦闘の映像をみながら司令、風鳴弦十郎と櫻井了子はアラインについて話していた。

残念ながら現れた付近のカメラは壊れていて見ることは出来なかったが

 

「アラインと名乗っていたか」

「アライン、ドイツの音楽用語で『一人で』って意味よ」

「ふむ、しかしガングニールを取られたのは痛いな。何と説明すればいいのか」

 

風鳴弦十郎は頭を抱える、これからのことに頭を悩ませているのだろう

 

「でも正直よかったかもね、奏ちゃんの体かなりボロボロだったし、それに...」

「あぁ、体からlinkerが消えていたんだったか」

「えぇ、ボロボロだった体もだいぶ回復していたわ、それも謎ね」

 

二人はそう話すと再度アラインについて調べたが特にめぼしい情報は見つからなかった。

 

 

 

 

 

「これであと二年後には原作開始か、それまでに原作キャラと知り合いになれると良いんだけど」




次回はライブからの二年間のお話をしようと思います。
多分次話で主人公の容姿や雰囲気を他のキャラの視点で教えてくれると思います。

ご意見、ご感想などお待ちしております
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。