6月1週目
いよいよこの日が来た。青道高校対黒士館の試合が今まさに始まろうとしていた。青道高校は2軍で黒士館高校は1軍での試合だ。
青道高校は沢村が先発することになったが3回限定とのことだった。観客は降谷先発を期待してたみたいだ。沢村は狛代高校にメッタ打ちにされた印象が強かったのかガッカリしている様子だった
俺は他の先輩達よりも先に試合を観に来ていた
「っしゃああ!ガンガン打たしていくんであとはよろしく!!」
『プレイボール!』
ついに試合が始まった
「フンッ!」
ガシャァン!!!
沢村が投げた第1投は大きく外れバックネットに当たった。これを見た観客、黒士館高校の相手の笑い声が響いた
だが、バッター、キャッチャーは声も出ないでいた。確かに沢村の新しいフォームを見たらそうなるはずだ
(体重移動した体を支える右足...そしてその力を逃さず溜めておく右手のかべ...弓矢のようにギリギリまで体のタメを作り下半身から伝わるそのエネルギーを...一気に振り抜く!!)
「やっと投手としての第一歩を踏み出したな沢村。だがエースになるためにはまだまだだけどな」フッ
俺は気付いたら笑っていた。沢村が強くなって嬉しいのかつい笑ってしまっていた。
試合は進み無死満塁の大ピンチになっていた。観客からは『かーわーれ』コール。そんな中俺はただただ見てるだけしか出来ないため俺は静かにあの人が出てくるのを待った。あの人が出れば流れを変えてくれると...御幸さんが憧れているあの人が...
「選手交代お願いします」
っ!きた!!
「キャッチャー小野に代わり滝川!!」
ここで青道高校が動いた。普通だったらピッチャーを代えるところを片岡監督はキャッチャーの小野さんからクリスさんに代えた。これには周りの観客もザワついてた。
そしてクリスさんは驚きの作戦に出た。内野手を前進守備にそして外野手を内野のスグ後ろについた。
1球目
インコース高めのボールでバッター仰け反った。クリスさんはボールを弾いたがすぐさまにボールの後ろに回り込みランナーを睨み付けることによりランナーは動くことが出来なかった。
2球目
ど真ん中のストレートだったがムービングボールによる軌道の変化でバッターは打球を詰まらせてしまった
「ランナー一斉にスタート!!けど...ボールが高く弾んでるぞ、これは際どいプレーになるんじゃ...」
誰もがこの打球を見て際どいプレーになると思っていたがこの打球をセカンドの小湊が素手でキャッチにホームをアウトにしそしてクリスさんは一塁にボールを投げた。これをベースカバーに入ったライトがキャッチし4ー2ー9のホームゲッツーを取ることが出来た。
無死満塁から二死二・三塁になった。そして5番バッター。初級、ホームを意識していたランナーをクリスさんが三塁に投げたことによりランナーはアウトになった。無死満塁のピンチがたったの3球で流れが完全に変わった
「ははっ...はっはっはっやっぱアンタはこーでなきゃなクリス先輩!!」
「あれ?御幸先輩も観に来てたんですね」
「ああ。クリス先輩が出てんだろ?そりゃあ見に来るしかねーだろ!」
「クリス先輩は御幸先輩の憧れの人ですもんね(笑)」
「ふっ。まぁな!あの人はまだまだこれからだぜ?」
そして1回の裏青道高校の攻撃
1番バッターである小湊はピッチャー返しをしセンター前ヒットを打った。その頃クリスさんと沢村はブルペンに行った。御幸さんと俺もクリスさんに呼ばれブルペンに向かった
クリスさんは沢村に一つアドバイスをしたそれは『右足をホームに一直線になるように踏み出してみろ』というアドバイスをした。
右手の壁、右足をホームと一直線になるように投げたボールは一回に投げていた時とはまるで別人のようなボールを放った
ドパァン!!
ギリギリボールは外れてしまったが明らかに先程よりも断然いいボールを放った。これを見た御幸さんは驚いていた。
試合は2回表
青道は1回表に2点先制した。そして2回黒士を高校の攻撃1アウト一・二塁。1回よりも良いピッチングをしていたが初回の印象が悪すぎたのかくさい所も全部ボール判定にされてしまった
「まだまだ試合はこれからだ!!しまっていくぞーーー!」
突如クリスさんは大きい声を出し気合いを入れ直した。俺は観客の方を見てみるとアニマルさん...クリスさんのお父さんが試合を観に来ていた。
バッターが打ったフェンスギリギリのファールフライをクリスさんは飛び込み見事にキャッチしチェンジになった
今回は文字数少ないですけど申し訳ございません
誤字脱字、アドバイス感想等宜しくお願いします