「相変わらず日曜日になるとギャラリーがスゲェな....OBやら記者やらいろんな人が練習見にきてるぜ」
「やべぇ~~~緊張してきた」
「俺だって昨日寝れなかったよ...」
「まさか入部して一ヶ月足らずの俺達が上級生相手に試合するなんてな~~~」
「う~~~む...まさかこんな早い時期に一年生の力を見れるとはな...」
「青道にしては珍しいですね」
「それだけ投手事情が苦しいんだろうよ」
「準備はいいか?」
と今日審判をやる片岡監督が聞いてきたので
『『『は、はい』』』
と返事をした。
「一年生には全員出場のチャンスを与える...いつでもいけるよう各自アップはすませておけ!」
『『『はい!』』』
先攻は俺達一年生チームからだ。俺は5番でレフトを守っている。初回はみんな丹波さんの大きく割れるカーブにビビってしまい三者三振で終わってしまった。
そして、上級生チームの攻撃
上級生チームはどんどんヒットを打ち点が入っていった。レフト方向に来たボールは1個アウトに出来たがそれでも打たれ続けもう12点も取られてしまった。そして1アウトランナー2、3塁のピンチ
カキンッ!
と打たれたボールは俺が守っている所に飛んできた。守備位置はほぼ定位置だがタッチアップには間に合う距離だった。
俺がレフトじゃなかったらの話だけど...
「go!」
3塁コーチャーは俺が取るのと同時にランナーをスタートさせた...が遅せぇ!
「もう追加点はやらねーよぉぉぉ!」
俺は全力でバックホームをした。驚異的なスピードでボールはキャッチャーの元に行きキャッチャーはランナーをタッチした
「アウトォォ!!」
見事タッチアップを防ぎこの回は12点で押さえることが出来た。
ベンチに戻ると俺以外の先発のみんなが息を荒げて疲れていた。
何より一番疲れていたのがピッチャーの東城だ。こいつは中学のころ全国ベスト4まで行った投手とのことだった。だが東城もそうだが所詮中学での話だ、中学では通じてただろうが高校ではそうはいかないなんてことはよくある話だ
「何だよ、おい!みんなしてその顔!!まだまだ試合は始まったばかりだぞ!!逆転するチャンスはまだ8回もあるんだ!気合い入れて行こうぜ!!」
「ぎゃ、逆転?」
「お前ちゃんと試合見てたのかよ!?逆転どころか何点取られるかわからねーんだぞ!」
「試合出てねーお前にはわかんねーよ...」
ベンチにいる一年のメンバーはほぼほぼ諦め掛けている。逆転なんか無理だと、先輩達に勝てるわけないんだと。
「なんだ?もう諦めたのかよお前ら?」
「し、茂野?」
「何点取られるか分からないだとか勝てるわけないだとかそんなことどうでもいいんだよ。知ってるかお前ら?例え相手に100点取られようがな101点取れば勝ちなんだよ」
「俺らが点なんか取れるわけないだろ!?勝ち目ないって...」
俺はその言葉にプチンッときてしまいそいつの胸ぐらを掴んだ
「だったらお前今すぐそのユニホームを脱いでこのグラウンドから出てけ!俺はお前みたいなやつがな一番嫌いなんだよ!!」
「点取れないかどうか見せてやるよ」
俺はネクストサークルに座り込み丹波さんを探った。何か弱点はないのかと付け入れる隙はないかと探った。前の回、この回と丹波さんはカーブでカウントを取りにくる傾向が強く見られたので俺はカーブ一本に狙いを定めることにした
4番は空振り三振に終わったそしていよいよ俺の打順が回ってきた
「お願いします!」
「(来たな、ゴールデンルーキー。よしまずはお前のカーブでこいつをビビらせてやれ!)」
「よし、フシッ!」
「(おっきた!)いただき!」
ガキッン!!
俺が打ったボールはぐんぐん伸びバックスクリーン直撃のホームランとなった
「おおおお、すげぇ!あいつ!あのカーブを打ちやがった!?」
「へぇーやるね。あれが噂の黄金の世代かい御幸?」
「えぇそうっすよ小湊先輩。だけどあいつの実力はマウンドでこそ発揮されますからね」
「上等だぁ!ごらぁぁ!俺があいつから打つ!」
「」ゴォォォォ!!
俺は何故か3年の先輩達から目をつけられてしまったのである。
「すげぇな!茂野!ホームランだぞホームラン!」
「何で俺よりお前のが興奮してるんだ?沢村?」
「ははっんなもん嬉しいからに決まってるからだろ!」
俺のホームランを見た一年達はもしかしたら自分達も打てるんではないかという期待を持ち闘志を燃やしていた。この回はすぐに三振するのではなくカットをして粘ったり、狙い球を絞ったりと簡単にアウトを取らせなくなった。だが点を取るまではいかずチェンジになってしまった
「よーし一年!投手と外野全部入れ換えるぞ!」
監督のその声を聞いた沢村は俺?俺?と猛アピールをしていた
「フン....いいだろう、お前も守備につけ」
「ぉぉぉぉおおおおお!キタァーーーついに...ついにこの時がぁ~~~。監督様、あなたの英断に感謝!この私!必ずや期待に答えて見せます!!」
と言い沢村はグローブを持ってマウンドの方に走っていったが
「どこへ行く?お前はライトだ!」
「.....!」
「おい!打球いってんぞ!ボーッとしてんじゃねぇ!」
「え?」
沢村はライトフライを捕れることが出来ずただのライトフライが3塁打になってしまった。その後も連打を浴びこの回既に9失点してしまった。監督は潮時と思いピッチャーを降谷に変えた
「」ゆらぁ~
降谷から強烈なボールが放たれそのボールは低い弾道から砂塵を巻き上げ監督に直撃した。そして監督はニヤリと笑い
「合格だ降谷。明日から一軍の練習に参加しろ
」
「なっ....」
「ちょっと待ってください監督!コイツまだ一球しかなげてないんですよ。3回...いや2回あれば攻略してみせますから」
「続けさせてやりたいがコイツの球を捕れそうな捕手が一年の中にいないんでな」
「安心しろ!一軍にあげたら毎日でも打たせてやる。全国に向けてこれほどの練習相手はいないからな」
「投手交代!今度は茂野!お前がマウンドに上がれ!」
「はい!」
ようやく俺の番が回ってきた!俺はマウンドに上がりキャッチャーとサインの確認をした。
バッターは7番からだった。
「(んじゃあ先輩たち、俺も一軍に行かせてもらいますよ)フンッ!」
俺の全力のジャイロボールにバッターは空振りした。だがその時キャッチャーが突き指してしまったのである。
「(ふむ。さすが茂野だな。もう少し見てみたいな)おい、御幸!すまんがキャッチャーを変わってやってくれ!」
「「「!?」」」
監督の言葉に周りの人たちも驚いた顔をしていた。何せ一軍の正捕手である御幸さんがキャッチャーをやることになったのだから
「ハハッ了解!」
御幸さんはすぐに防具をつけマウンドにいる俺のところまでやってきた
「これでお前とバッテリー組むのは二回目だな」
「ええ、頼みますよ御幸先輩。俺このチャンスは逃しませんからね。全員三振に打ち取ってみせますから」
「ハハハ!お前やっぱ面白いわ!監督の期待に答えて見せろよ!」
「わかってますよ」
話が終わると御幸さんはグローブを叩きサインを出した。サインはインコースへのストレートだった。
「行くぜぇぇ!おっっらぁぁ!」
「ストライク!」
「どんどん行くぜ!」
「ストライク!バッターアウト!」
この試合初の三振を取った一年チーム。その後もバットに触れさせることなく三者三振に押さえたのである。
「す、すげぇ。あれが茂野の全力のピッチング...」
「ズルイ....」
「おおおお!すげーな!あの1年!7、8、9と三振に抑えたぞ!」
「あれが噂の黄金の世代かぁ!青道もいいピッチャーゲットしたな!」
「こりゃ試合が楽しみだぜ!」
その後も俺は投げ続け3回、打者9人を全て三振で抑えた。
「よし、茂野!お前も合格だ!明日から一軍の練習に参加しろ!」
「はい、ありがとうございます!」
俺は見事一軍に行けることになった。そして俺の次に沢村がマウンドに上がった。沢村はムービングファーストのおかげで打ち取れていた。
そして試合は2対25で終わったのだった
が、がんばった.......はず
誤字脱字、感想等よろしくお願いします