三ノ輪銀華は勇者である   作:エキスパートこなせたの馬鹿さん

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第十話 弥生

若葉の案内によって

四国の大赦本部に辿り付いた

彼女は用事あって私と別れた

 

そして、佳奈は入り口の前に立っていた

 

水泉「銀華......なんだこの仮面は?」

 

銀華「わからない、若葉と会えたらいつの間につけてしまった」

 

水泉「......知り合い?」

 

銀華「色々な、なんで四国はまだ結界を?」

 

水泉「ここにいる勇者たちはまだ戦いなれてなかったからの、あなたみたいに戦えるではないからね」

 

銀華「だろうね、この後は?」

 

水泉「これからあなたは勇者として、この四国を守ってくれるか?」

 

水泉「神樹さまはこうおしゃっています」

 

銀華「それしかないだろう?」

 

銀華「って? どうする?」

 

「種を植え込んでいれば、神樹様は種を経由して結界を拡張することができます」

 

銀華「!?」

 

「......神樹さまの指示より、勇者に向かえてきました」

 

銀華「ひなたなのか?」

 

「? どうして私の名前を?」

 

銀華「知り合いから知った......顔も特徴も変わらなかったから気付いたよ」

 

「そうかしら」

 

警戒をしているひなたを見て

まずいことをやってしまったことを気付いた

 

ひなた「上里ひなたっと申します、勇者様と大巫女様を迎えに来てきました」

 

銀華「......わかった」

 

ひなた(......この人は、まずい気配を感じます)

 

銀華「佳奈?」

 

水泉「大巫女?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

銀華「これは......神樹さまが」

 

(ぐいぐい)

 

銀華「うん?」

 

ピンク色の女の子が現れた

 

水泉「どうしたの?」

 

銀華「いいや、この子私を引いている」

 

水泉「誰もいないですか」

 

ひなた「......」

 

銀華「見えないのか?」

 

-聞こえますか?

 

銀華「? 聞こえますが......」

 

-椿さん、久しいぶり

 

銀華「えッ? 椿?」

 

ひなた「なにやっているの? 神樹様は待っているの」

 

銀華「......」

 

椿......この名前聞いた瞬間

 

私の頭は、あるはずがない記憶が覚えだした

 

銀華「弥生?」

 

ピンク色の少女はうん!って返した

 

銀華「......じゃあこの大木は......弥生なのか」

 

銀華「じゃあここは......」

 

ひなた「大木?」

 

銀華「最後遭った時まだそんなに小さかったのに」

 

銀華「......待て、これは椿の記憶なのね」

 

-うん、貴女は......

 

-南条椿の転生なの

 

銀華「そうか」

 

ひなた「もういいわ」

 

銀華(ひなたは若葉以外の人間は良くないから、仕方ないね)

 

-ひなたの手を繋がって

 

銀華(私のことを教えないでよね)

 

-うん

 

銀華(喋らなくでも普通に話せるのか)

 

-うん!

 

銀華「この子話がある、ちょっとごめん」

 

水泉「!?」

 

ひなた「ちょ......!?」

 

-実際に話し合ったのは始めてですね、ひなた

 

ひなた「この感じは......神樹さま!?」

 

-うん、いままでご苦労だった

 

水泉「えッ? で......?」

 

銀華「ほらあなたも!」

 

水泉「なによ......!?」

 

-勇者様の引導を、ありがとうございました

 

-佳奈ちゃん

 

水泉「この子は、神樹様!?」

 

-この勇者の目しか私のことを見えるので、乱暴なやり方にすみませんでした

 

-人々のために、引き続き、勇者様の協力を続いてくたざいますか?

 

水泉「はい!」

 

ひなた「......この人は一体?」

 

-......助けなかった、私の大切な親友なんだよ

 

銀華「こっちの台詞だ、弥生」

 

-椿さんの記憶を切り離すことはできますか

 

銀華「......ああ、できるだが」

 

-今は元の貴女が必要なんです

 

銀華「わかった......そうするよ」

 

-いい子だね

 

銀華「......」

 

銀華「って、弥生」

 

銀華「これからはどうする?」

 

-四国の解放です、私の全力は四国境内しか守れる

 

-だから先ひなたの言う通りに、種を

 

銀華「テンプル騎士団のことは......」

 

-切り離せないことはわかっています、私も全力でフォローしますように

 

銀華「ドワが教えた言葉ね、懐かしいな」

 

-昔のように、戦ってくれますか?

 

銀華「ああ、あの時の依頼はまだ終ってないからね」

 

銀華「この命なくなるまで、引き続いてやるよ、弥生」

 

-うん!

 

ひなた(この人は一体、何者なんだ)


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