転生者
1話
俺の名前はリョウタ。
目を開けると俺は森の中にいた。
それは別にいい。
だが!何故、目の前にモンスター共がいる!
モンスターと言ってもポケットモンスター。縮めてポケモンと言う。
そいつらの目の前にいるのだ。
何故こうなったかと言うと・・・
俺は一度・・・死んでいるからだ。
生前の俺は高校3年生。
成績一般。
運動神経一般。
コミュ力一般。
だがしかし!俺にも唯一自慢出来る事がある!
そ・れ・は!
小学生時代からず~とやり続けていたゲーム。
ポケットモンスターと言う主人公がポケモンと一緒に旅をして行き、最後にポケモンリーグに挑み制覇する物語なのだ。
凄くザッと説明したが、その道中は色々あるから省く。
俺はそのゲームの最新作、ポケットモンスターサン&ムーンをやっていた。
今まではジムなどあったのだが、今作は島巡りをするらしい。
島はマップにある4つの島と人工島。
人工島以外の島のトップである島キング島クイーンを倒すらしい。
この『らしい』の表現は、俺が途中で死んでしまったからゲームの続きが出来なくなったから分からないのだ。
何故死んだかって?
ハハハ・・・ゲームに夢中になりすぎて、歩きスマホならぬ歩きゲームをしていたんだ。
俺は横断歩道が赤になっている事に気付かずにそのまま渡ってしまい、トラックに跳ねられ死んでしまったのだ。
・・・自業自得だね。うん・・・
トラックの運転手さん、ごめんなさい。
俺の意識が薄れていく時、持っていたゲームが光り出し今に至る。
俺は・・・
ポケモンの世界に転生したのだ!
多分・・・
俺は目の前にいるポケモン、ヤングースの群れと向き合いながら腰にあるであろうモンスターボールに手を伸ばそうとしたが・・・無い。
説明しよう!(天の声)
モンスターボールとは、ポケモンをGETするために必要なボールなのだ。
だが、初期に手に入るモンスターボール。ポケモンのGETも容易でない!
その上にあるスーパーボール、ハイパーボールなど更にGETし易くなるボールも存在するのだ!
モンスターボールが無いだと・・・?
俺が動けばヤングース共も襲ってくるハズ!
うん!何も出来ないや・・・
リョウタが諦めかけたその時、後ろから足音が聞こえた。
「ヤングース、人を襲おうとするのは良くない事だよ」
「え?イリマ?」
ザッと説明しよう!(天の声)
イリマとはメレメレ島のキャプテンである!
ノーマルタイプの使い手として有名だ。
「僕の事を知っているのかい?」
「キャプテンだろ?」
「そうだよ。ところで、君はポケモンを出さないのかい?」
「ポケモンを持ってないんだ」
「そうだったのか」
イリマはヤングース達の前にしゃがみ込むと話しかけた。
「ヤングース。この人はポケモンを持っていない。だから、襲わないで帰ってくれないかな?」
ヤングース達はイリマに一鳴きすると森の奥へと行ってしまった。
「あんた、スゲーな」
「戦う事が全てじゃないからね。さて、君も一緒に森を抜けようか」
「ありがとう。助かるよ」
イリマはリョウタと共に森を抜け、ハウオリシティへと向かった。
その道中、リョウタとイリマは簡単な自己紹介をした。
「リョウタ。君の歳だとポケモンを持つ事を許されるんだ。島キングのハラさんの所に行き、ポケモンを貰うのはどうだろうか?」
「ポケモンが居ないと危険って分かったしな。直ぐにリリィタウンに行くことにするよ」
「うん。マップをあげるから見ながら行くといいよ」
「ありがとう」
イリマと話しながら歩いているとハウオリシティに着いたのでイリマと別れ、リョウタはリリィタウンを目指し歩いて行った。