生き残った軍人と潜水艦   作:菜音

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はい、おまちどおさまです。あの方のその後です。


メモ帳空ページ 隊長さんのその後1

 

 

 

日本国防陸軍 航空隊元隊長の大尉

 

 

彼は1人島に取り残されていたが無事に生還した軍人の1人である。彼は今は訓練校の教官をしています。

 

 

 

深海棲艦との戦争で多くのパイロットが戦死して今まさに人手不足である。終戦したとはいえ、いつ何があるとも限らないのでパイロットの育成が急務となっている。

 

 

彼は生き残った数少ないベテランであり、彼も深海棲艦との共生経験があり、わずかであるがその記録を録っていて指令部に提出していた。彼も大佐と同じく生きた資料として守る為に前線から下げられたのである。

 

 

 

だが優秀なので人材育成をさせようと教官を任されたのだ。

 

 

(まぁ、給料もいいし、文句はないがな。)

 

 

 

「教官!全員揃いました!」

 

おっと!考え事をしてたらいつの間にかルーキーどもが整列してたよ。さてと、今日もやりますかね。

 

 

「オッシ!じゃあ始めるぞ!まずはランニングからじゃあ!」

 

 

 

 

 

数時間後

 

 

「ゼーゼーゼー‥‥」

 

「なんだよ。誰も立ってなのかよ?だらしないな。」

 

「き、教官はなぜ‥‥平気のですか?」

 

「鍛え方が違うのだよ。お前らそんなんじゃ航空機に乗れんぞ?」

 

既にルーキー達は全員倒れていた。軟弱な‥‥

俺もコイツらと同じ事をしたがまだピンピンしてるぞ?

 

 

「しゃあないな。今日のトレーニングはここまで!各自起き上がった奴からストレッチしておけよ!」

 

俺はそう言うと教官室に帰る事にした。

 

 

俺はふと仕舞ってあった携帯を見た。どうやらメールが一件届いていた。発信元のアドレスは、俺の家のものだ。

 

ここから送ってくる者はあいつしかいない。

 

俺は携帯を操作してメールを開いた。メールは一文だけだった。

 

 

『今日は帰ってきますか?』

 

 

俺はふと笑ってしまった。短い文章だが機械を扱えないあいつがこれを苦労して打ったのを想像すると笑えてくる。

 

 

「今日は帰るか‥‥」

 

俺は携帯で返信を打った。方向を変えて敷地の外に出た。

 

 

「おっ!教官殿。今日はお帰りですか?」

 

「ああ、そうだ。」

 

途中ゲートで門衛と挨拶をし、少し時間を食ったので少し家路を急ぐとしようか。

 

 

給料の増えた俺は海の見えて、訓練校からほど近いと、立地条件の良いマンションの部屋を借りた。前に住んでいたボロマンションとは比べ物にはならないほど良い物件だ。

 

 

今までの俺は家に帰る頻度がかなり低く、基地の宿舎に寝泊まりしていた。教官になってからも訓練校の教官室にある仮眠室で過ごしていて帰宅はしていなかった。

 

 

だが、最近は違うな。2日帰らないことが記録になるぐらいに、俺はまめに帰宅する習慣がついた。ある事情で家に帰るようやなったのだ。

 

 

 

 

俺は歩いてマンションまで帰ってくるとエレベーターで俺の部屋がある階まで昇る。部屋の前まで来て、ポケットから部屋の鍵を取り出そうと考えたがその必要なないだろう。

 

今日はすぐ帰ると返信を送っておいたから鍵は空いてるだろう。

 

 

俺は部屋の扉を開ける。

 

すると、奥から女の子が出迎えてくれた。

 

 

「おかえりなさい、隊長」

 

俺を迎えてくれたのはかつて共に島で過ごした深海棲艦のユウだ。白い髪に赤い瞳、一見姫クラスに見えるが彼女は浮遊要塞と呼ばれる量産タイプだった子だ。

 

 

それが自我が目覚めたとかなんかと、とにかく突然変異して女の子の姿になったのだ。

 

「ぎゅう♪」

ユウが俺に抱きついてくる。

 

 

俺の携帯にメールを送ったのは彼女だ。今日は帰ると返信したからかな、それを読んでから俺が帰るまで待っていたのか?いじらしいことをしてくれるなオイ!

 

 

「ただいま、ユウ。昨日は帰れなくてスマンかったな。」

 

「ううん、隊長がお仕事大変なの知ってる。でも、今日も帰ってこないのかと思ったら少し寂しかった。」

 

くぁー!かわいいこと言ってくれるわ!

 

これこそ俺が家に帰るようになった原因だよ。

ユウをひとりで残しておくのが気掛かりでならんのだ。

 

 

 

彼女とは島での生活は色々あった。ある時、彼女を探しに泊地棲姫がやって来て、

 

「うちの子が世話になった。」

 

と感謝されたのだ。そこで彼女とは一旦別れ、俺も無事に軍に救助されて日本に帰ってきた。それから日本と深海棲艦が停戦を決めてしばらくしたある日のことだ

 

 

港を散歩してたらあれから成長したユウと再会したのだった。

 

 

まさか会えるとは思ってもいなくて、しかも深海棲艦が堂々とこんな所にいるのは不味いと慌てて家に連れていったのだ。

 

 

「お、お前!どうしてこんな所に?見つかったらえらい事になるぞ!」

 

「その‥‥あなたにまた会いたくて‥‥」

 

おお!ユウよ、しゃべれるようになったのか!

 

 

「だから、姫様に許可を貰って、き、きちゃった‥‥」

 

「そ、そうか‥‥」

 

わざわざ会いに来てくれたのか‥‥

 

 

 

それからなんだかんだでまた一緒に暮らす事になった。

もちろん深海棲艦だってことがばれないようにな。

 

 

 

だからかな、昔なら面倒だった家に帰るのが今では不思議と苦にならない。ただいまを言う相手がいるのは心安らぐことだと知ってしまったのだ。

 

たとえ相手が人間でなくてもだ!

 

 

とりあえず、俺は楽な格好に着替えてリビングに落ち着いた。

 

 

「隊長、ごめんなさい。ご飯の支度でもしておけばよかったけど、連絡から時間がなかったから間に合わなかった‥‥」

 

ユウはしゅんとしている。

 

「いや、大丈夫だ。飯なら俺が作ってやるよ。そこまで気にかけなくてもよいぞ。‥‥それにしてもだ、お前いつ料理とか覚えたんだ?」

 

「昨日テレビでやってるの見たの♪」

 

「‥‥試しに作ってみたか?」

 

「ううん、まだ。でもやり方は完璧に覚えたから後は作るだけだよ♪今度作るから楽しみにしてね。」

 

「‥‥ある程度は覚悟しようかな。」

 

俺は立ち上がると台所へ

早速何か作るかな‥‥

 

 

「ところで、俺のいない間、何か無かったか?」

 

「特にないかな。隊長は?お仕事の方は?」

 

「うむ、最近のルーキーがなってない。」

 

「‥‥大変だね。(その人達)」

 

 

ユウは心配した。(訓練生達を)

 

 

 

俺はチラリと部屋を見渡す。うむ、ゴミが一つもない。かなり綺麗に掃除されてる。これはユウが相当暇をしていたと思われるな。よし!

 

 

「ユウ、今度の週末は仕事休むから、少し出掛けるか?」

 

「えっ!ホントに?やったー」

 

本当に嬉しそうだな。

 

 

 

 

さてと、明日出勤したら休暇でも申請してみるかな。

 

 

 

 

 

 

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