FAIRY TAIL【十代目レイヴマスター】 作:神爪 勇人
FAIRYTAILがRAVEの数百年後の設定という原作の没設定を使って、色々真島先生の他作品要素を取り入れた形になるつもりです。
第1話 銀髪の少年
妖精に尻尾は有るのか、無いのか。
そもそも妖精は存在するのか、しないのか。
故に、永遠の謎、永遠の冒険。
コレは、後の世に至るまで数々の伝説を生みだしたギルド――――――『
◆◆◆
X762年
その子の両親は、特に目立った特徴のない、極々ありふれた人間である。
だが、その子は普通の人間には無い力を持っていた。
生まれながらにして異常とも言うべき高すぎる魔力を持ち、両親はまだ生まれて間もない子の身体を治す為に、その子を魔法開発局に預けた。
だが、それが問題だった。
預けられた研究所が暴発し、職員はほぼ全滅。
その子も、爆発の影響で飛ばされ、川へと流された。
人里から遠く離れた地であるが故に、研究所が爆発した事に気付いたのはかなりの時間が経過した後であり、その子も死んだものと思われた。
しかし、その子は生きていた。
川をどんぶらこ、どんぶらこと流れて、拾われたのだ。
――――――左目に斬られたような傷跡を持ち、銜え煙草を吹かす
◆◆◆
X769年
「それがオレだ。つまりお前が今こうして生きてるのはオレのおかげって訳だな、感謝しろよ」
「ふーん」
「興味なさげだな、オイ」
深い森の中、横で煙草を吹かす竜の話を適当に聞き流し、俺は川に垂らした釣り糸を凝視する。
「いや、無い訳じゃないんだけどよ、今日の飯の方が大事だ」
「まぁ、そこはオレも同意見だがよ、人の話はちゃんと聞け!」
「ボムって人じゃなくてドラゴンじゃん?」
「そーいう事言ってんじゃねぇんだよ‼」
「あ、かかった!」
「聞けよ!?」
木の棒で作った適当な釣竿から伸びる、蔓で作った適当な釣り糸に獲物が引っかかったようで、俺は力いっぱい引き上げた。
コレはデカいぞ‼
「オッシャア! 大物ゲットォォオーッ‼」
「おー、コイツはデカいな」
「ボム! 火出してくれ、火‼」
「チッ・・・テメェもいい加減コレくらいの魔法は使えるようになれよ」
予め準備してあった薪に、ボムは口から火を吐いて点火する。
今日釣りあげた魚は10匹ほど。
まぁ、コレくらいで足りるだろ。
「そういえば、エレナはどうしたんだ?」
「・・・・・・そこだ」
細長い木の枝で魚を刺して火にかける俺の問いに、ボムは疲れた顔をして顎でしゃくる。
目を向けると、両髪をお下げにした少女が大きな葉っぱを布団代わりにして寝息を立てていた。
「エレナめ、俺にだけ飯の用意させやがって・・・・・・」
「オレも手伝ってやってんだろーが」
「釣ったのは俺じゃん!」
「火点けたのはオレだ」
「「・・・・・・・・・・・・」」
「エレナの分は無しでいいか」
「そうだな」
働かざる者食うべからずだ。
何もしない奴が飯にありつく資格など無い。
「2人共食べないの?(モグモグ)」
「「何でテメェがイの一番に食ってんだよ!?」」
ほんの一瞬目を離した隙に、何時の間にか起きたらしいエレナが魚を食っていた。
魚が焼ける匂いで目を覚ましたのか!?
「つか、それ一番デカいやつ! 普通それは俺が食うべきだろ!?」
「いや、ドラゴンのオレが食うべきだろ」
「お前身体小さいじゃん!」
ボムはドラゴンだ。
だが、その体格はせいぜい人間の頭部よりは一回り大きい程度の大きさで、ずんぐりむっくりとした体形であるが故、何処となくぬいぐるみっぽい。
煙草吹かしてるうえに目付きも悪いが。
「シルバもボムも食べるの遅いからよ(ムシャムシャ)」
「だから何でオマエが最初に食ってんだよ我儘女!」
「しかも2匹目だしよ‼」
このエレナも、俺より年上の癖してなんて大人げないんだ!
「ったく、コレ食ったら魔法の修行の続きだからな」
「わーってるよ!(ガツガツ)」
「分かってる分かってる(モグモグ)」
「・・・・・・ホントに分かってんのか、コイツ等」
俺の名はシルバ。
1匹のドラゴンと、1人の姉弟子と共に魔法修行している、銀髪が特徴の見習い(現在6歳の)魔導士だ。
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『大雑把なキャラ紹介』
シルバ
オリジナル。主人公。
ビジュアル的には目つきの悪いハルの様なイメージ。
名前は髪の色と、読み切り版FAIRYTAILの主人公から。
ボム・センテンス
マジック・パーティから参戦。
目つきの悪さと左目の傷跡と銜え煙草が特徴的なずんぐりとした体形の小さなドラゴン。
エレナ・アルテーリア
マジック・パーティからの参戦。
お下げ頭と踊り子みたいな軽装が特徴。
性格はルーシィに似てるっぽいが、ルーシィより脳筋でアホっぽい。