FAIRY TAIL【十代目レイヴマスター】 作:神爪 勇人
念の為。
「文句あっかい?」
「文句しかねぇよッ‼」
ロープでグルグル巻きにされて天井から逆さに吊るされているボムは、チビッこい婆さんに激高する。
この小さい婆さんこそ、シルバとエレナの育ての親にして、ボムの飼い主(?)の魔導士。
マグ・アルテーリア。
国内でも強い力を持つ魔導士である。
「アタシがいない間に随分好き勝手やってくれたねぇ、このチビデブドラゴンがぁ・・・・・・」
「チビでもデブでもねぇよ‼ 良いじゃねぇかよ、ちょこっと酒飲んだくらい」
「アタシのワインコレクションをこんだけ飲み散らかしといてどの辺がちょっとさね!?」
マグ婆さんの足下に散らかる空の酒瓶。
これ等は全部ボムが呑んでしまったものだ。
「ケチクセェババアだな」
「反省の色が足りないようだねぇ・・・・・・」
杖をチラつかせるマグ婆さんに、ボムは舌打ちして目を逸らす。
この見た目に反して、凄腕の聖なる魔法の使い手である婆さんを無闇に怒らせると面倒なことになる。
『聖十』―――――大陸最強の魔導士の称号を持つ10人の一角を担う魔導士の1人だからだ。
「んで、出かけた成果はあったのかよ?」
ロープで宙ぶらりんの体勢のまま煙草を吹かすボムの問いに、マグ婆さんは小さく嘆息する。
ここ数ヶ月、マグ婆さんは家を留守にして、ある場所へ赴き調べ物をしていたのだ。
「シルバの素性を調べてたんだろ?」
「収穫はあったよ・・・・・・」
マグ婆さんも煙草を取り出し、火の魔法で着火し、紫煙を吸い込み、吐き出す。
「アタシの想像通りなら、とんでもないよ、あの子の血筋は」
「・・・・・・アンタがそこまで言うほどなのか?」
「・・・・・・ボム。アンタ『石の戦争』は知ってるね?」
質問を質問で返すマグ婆さんに眉を寄せるが、ボムは「ああ」と頷いた。
「まぁ、歴史の教科書に載る程度には有名だからな。あまりにも規模がデケェ戦争の上、魔界だの悪魔だのが出てくるから、学者の中には作り話じゃないかって疑っている奴もいるみてぇだが・・・・・・」
「いや、事実だよ」
紫煙を吐き出すマグ婆さんは、吐き出した煙に自身のイメージで形作った映像を投影させる。
それは、戦争の光景だ。
「今から約800年前、世界規模で戦争が起きた。
『2つの石の戦争』
『聖石と魔石の戦争』
あるいは『光と闇の大決戦』と呼ぶ者もいる。
「その聖石を操る者を
「・・・・・・それくらいは知ってる。此処イシュガルではそこまで有名な戦争じゃねぇが、400年前の時点でも広く知られていた」
昔を思い返す様に虚空を見やるボム。
そんなボムに、マグ婆さんは頷く。
「
「・・・・・・そういや、知らねぇな」
「戦争終盤に2代目が消滅し、1年後に奇跡的な復活を遂げるという逸話がある。消滅した時に聖石も消えたとされているが・・・・・・」
「違うのか?」
「ああ」
言って、マグ婆さんは一冊の本を開き、開いたページをボムに見せた。
「!? それは‼」
「そうじゃ。アンタも見覚えがあるだろう」
まるで剣のような形をした、十字のアクセサリー。
そんな絵が描かれていた。
「コレは確か、アイツが持ってたもんだろ!?」
「ああ、あの子が持っていた唯一と言っていい品じゃ。親が持たせた御守りか何かだとも思ったが、見覚えがあったのでな」
その十字のアクセサリーが何かをようやく思い出し、確信を得るために調べ回ったのだ。
そして、その確信は得れた。
「シルバが今も首にぶら下げておるアクセサリー・・・・・・アレが
.
『大雑把なキャラ紹介』
マグ・アルテーリア
マジック・パーティから参戦(ほぼ後書きの設定やが)
エレナの祖母であり、魔導士の師匠。
ボムを今のずんぐりむっくりとした姿に変えた魔導士。
若い頃はフェアリーテイルに所属していた、マカロフの同期。
聖杖マリアブレイクを持つ、聖なる魔法の使い手。
この作品では聖十大魔導の1人。
『聖十大魔道』
原作だと序列1位ゴッドセレナ、序列2位ハイベリオン、序列3位ウルフヘイム、序列4位ウォーロッド、序列5位~9位の間にマカロフ、ジョゼ、ジークレイン(ジェラール)、末端の序列10位にジュラが、初期の聖十大魔道のメンバー。
後2枠あるから、それはオリジナルキャラ(もしくは真島先生の他作品キャラ)を入れる予定。
もしかしたら今後のスピンオフとかで出番があるかもだけど。
聖十大魔道序列
一位:ゴッドセレナ
二位:ハイベリオン
三位:ウルフヘイム
四位:ウォーロッド
五位:マカロフ
六位:ジョゼ
七位:???
八位:???
九位:ジークレイン(ジェラールと別れて半分の為下位)
十位:ジュラ
たぶんこんな感じ。
勝手な予想だけど。