FAIRY TAIL【十代目レイヴマスター】   作:神爪 勇人

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第4話 オカルティック城

「どこだいっ、どーこだいッ‼」

 

森の深く奥にある岩山に聳え立つ一つの小さな城。

名を『オカルティック城』。

その城に住む一人の老婆―――――――バーバラは、本のページを捲りながら騒いでいた。

 

「せっかくデビルマ全書を手に入れたってーのに、あの悪魔の項目は何処にあるっていうんだいっ‼ 全く‼」

「バーバラ様、落ち着いて初めの項目から読めばいいでしょう」

「黙っとれぇい‼ 泥人形めっ‼」

 

自身が泥で作ったゴーレム(名前は『ゴーハチ』)からの助言を、バーバラは鼻で笑った。

 

「これはそういう類いの書物ではないっ‼ 魔法の力により1ページ辺りに100万冊分の情報が詰まっておるんじゃ‼ 魔法のパスワードを解いていかないと、お目当ての悪魔を呼び出す項目には辿り着けないんだよっ‼」

「バーバラ様」

「なーんだいっ‼ 忙しいって意味が解らないのかいっ!?」

「オカルティック城に侵入者です」

「何だってぇっ!?」

 

ゴーパチの言葉に、バーバラは場内に設置しておる監視用魔水晶(ラクリマ)の水晶を見る。

その水晶には、この城内をうろつく2人の人間の姿が。

 

「あれはマグババアの所のガキどもじゃないのさっ‼ 奴等・・・もうここを見つけたんだねっ‼ しかもあのババア・・・・・・ガキを寄越すとは、アタシも舐められたもんだね」

 

本当は子供たちの独断でここに来たのだが、そんな事を知る由もないバーバラは勝手に勘違いをした。

 

「ん・・・待てよ・・・・・・アイツ等、デビルマ全書の所有者・・・マグババアのガキだねっ。って事は、悪魔を呼び出す方法を知ってるね」

 

勿論、シルバもエレナもそんな方法知らないのだが、バーバラは勝手に勘違いした。

 

「ゴーハチッ‼ 痛めつけても構わんから、奴らを生かして連れてきな」

「へい」

 

敬礼したゴーレムのゴーハチは、侵入者を捕らえるべく部屋を後にした。

 

「キヒヒ・・・・・・子供に何が出来るって云うんだい。アタシの恐ろしさ、見せてくれるよっ」

 

◆◆◆

 

「いつも身に付けてるよね、ソレ」

「あん?」

 

階段を登りながら、エレナは俺の首にぶら下げているネックレスを見て言った。

剣を小さくしたような、十字型のアクセサリー。

俺がボムに拾われた時には既に持っていたらしく、おそらく親からの贈物だと思われる物だ。

 

「ソレちょうだい」

「あげるかッ‼ 一応親から貰った唯一の品だぞこれっ!?」

「冗談よ」

「冗談に聞こえねぇんだよ、お前は・・・・・・」

 

別に親に会いたいとかそういうのは特にないが、思う所がない訳では無い。

プロ魔導士になったら気長に探してみるのもいいかもしれんな。

見つけたからって別に何する訳でもないが。

 

「やっぱり大事なの? そのネックレス」

「あー・・・ま、それなりにはな。自分が何処の誰かを知る唯一の手掛かりでもある訳だし」

「気になるの?」

「それなりには。そこまで気にしてもいねぇんだが・・・・・・」

「じゃあ、やっぱりちょうだいよ」

「だからやらねぇっつってんだろ‼」

「ケチ」

「冗談じゃ無かったのかよ!?」

 

相も変わらず我儘なエレナに嘆息した直後、ズシンと大きな音を発てて、大きな影が落ちてきた。

 

「何だ?」

 

大きな岩の様な塊が転がって来たのか。

大岩に手足の様なモノが生えて、二足歩行の人型の様な形を取る。

 

「ゴーレムってやつじゃない?」

「あー、コレが噂の」

 

話には聞いたことがある。

 

「侵入者発見、確保する!」

 

そんなことを叫びながら、ゴーレムは殴り掛かって来た。

俺とエレナは左右に分かれて飛び、その一撃を回避する。

階段なんて足場の悪いところで仕掛けてきやがるとは面倒な。

 

「そういや、ボムやマグ婆、エレナ以外と戦うのって初めてか?」

「あ、私もそうかも」

 

思いがけずいきなり実戦が始まってしまったが、俺達に焦りはない。

 

「ま、ドラゴンとババアに鍛えられてっからなッ‼」

 

俺とエレナは、ゴーレム目掛けて駆け出した。

 

.




『大雑把なキャラ紹介』
バーバラ
読み切り版FAIRY TAIL(フェアリー・テール)から参戦。
闇の民のメデューサ。髪の毛が蛇。
相手が自分の目を見れば石化させる魔眼系の魔法の使い手。
この作品ではマグ・アルテーリアとは犬猿な仲な設定。
マカロフとジョゼ的な。そこまでの出番はないと思うけど。
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