転生したらクレイジーな道化師だった件について 作:バルボロスの髭
エボルはやはりカッコいいです。
それではどうぞ。
デブソーンと契約を交わしてから幾ばくかの時が過ぎた。 あれからデブソーン(おい)……何ですか?」
(さっきからデブソーンというのは儂のことか?)
「他に誰がいるんだよ。」
(暗黒神の儂に向かってなんという言い草だ。即刻お前を呪い○すぞ)
「でも肉体がないからどれだけ凄んでもたかが知れてるしな。あとその○す発言は止めろ。このサイトの運営が乗り込んで来るから。」
あの後、ラプソーンと契約を交わした際にお互いをよく知るためにある術を唱えた。それは暗黒神曰く意志疎通をより円滑にするためだそうだ。まぁ、分かりやすく言えば、お互いが考えてることが筒抜けってこと。当然そうなれば自身のこれまでの前世の記憶も暗黒神に流れる訳で………
(お前の世界では儂は架空の存在だったとはな。だが、この杖の中にいる儂は現実の存在だ。くれぐれもそれは弁えることだな。)
「わかってるって…ところでこの世界のことについてだけど……」
(お主の記憶を辿るならここは恐らくfateという世界だろう。)
「よりにもよって型月かよ…まぁ戦闘になってもこの膨大な魔力があるからなんとかなるだろう。」
ラプソーンから聞いた話では俺には常人の数十倍の魔力があるらしい。まぁキメラ位ならワンパンだろうな。
(おい、貴様何か勘違いしてないか?)
そう言うと杖から僅かではあるが怒気が溢れだす。突然のことで身を強張らせるドルマゲス。
(いくら魔力量が膨大でもそれを扱うための才覚がなければただのゴミとなる。今の貴様は正にそれだ。いくらこの世界が魔法に劣る魔術を主体としてる世界とは言えその調子で行けばそこらの有象無象にも劣るぞ。)
仮にも暗黒神である彼は魔力の扱いを誰よりも心得ていた。だからこそ、魔力量さえあればなんとかなると思って楽観視しているドルマゲスが腹立たしいのだろう。
「…………」
(納得いかないのなら実戦で儂に示せ。例え才覚がなくとも魔力量さえあればなんとかなるとな。そら、ちょうどいい相手がもうすぐ前からやって来るぞ。)
ラプソーンの言葉に従い前を見るとそこにはキメラがいた。キメラは獲物を見つけたと言わんばかりにその顔に笑みを浮かべて、涎を垂らしている。
その瞬間ドルマゲスは全身から大量の汗が吹き出るのを感じた。いくら身体はドルマゲスだからといっても中身は戦いなどとは程遠い安穏とした時代で生きてた一般人だ。
当然、捕食者から発せられる殺意の波動を間近に感じたことがある訳もなく、ただただ恐怖に震えて身体が硬直していた。
痺れを切らしたかのようにキメラが雄叫びをあげる。そのことがトリガーとなったのかドルマゲスは我に帰る。
取り敢えず何か行動しないと。そう思い行動に移そうとした瞬間ドルマゲスは全身にとてつもない悪寒を感じた。
ー避けろー
本能がそう叫んでいた。それに従い、横に飛び転がる。
その瞬間ドルマゲスが元々いた場所はキメラの巨大な手が叩きつけられていた。
後少し避けるのが遅ければ人溜まりもなかっただろう。
ドルマゲスはその様子を見て戦慄すると同時にこう思った。今避けられたのは奇跡だと。
ちょうどゴキブリが人間の最初の一撃をかわしたのと同じように。次避けられるかはわからない。今の回避行動で体力を結構消耗した。恐らく避けられて後2、3回が限度だろう。元々ドルマゲスは近接というよりは魔法を主体として戦うので余り体力は多い方ではない。そのことも相まってドルマゲスに危機感を与えていた。
どうする!どうする!このままじゃゲームオーバーだ。
何か、何か手を打たないと!そうだ魔法だ。俺には魔法がある。それを使えば-
その時ラプソーンのあの言葉が脳裏をよぎる。魔力量が
膨大でもそれを扱うための才覚がなければただのゴミとなる。今の貴様は正にそれだ。そんな筈はないと半ば自分にいい聞かせるように無理矢理納得させる。
そして、彼は呪文を念じた。
メラ!
だが、現実は非情。ドルマゲスが唱えたメラは何も起きずに終わった。
次の瞬間ドルマゲスの身体は宙を舞っていた。
自身の身体に計り知れない衝撃が走り、地面に叩きつけられる。内臓が潰れたのではないか思う程の衝撃が身体を襲ったのだ。まぁ、実際今ので骨も何本か折れた上に臓器も幾つか潰れたのだが。
「カ……ッ……ァ……」
呼吸すらままならない状態のドルマゲスにキメラは無慈悲にも止めの一撃を下す。瀕死の状態のドルマゲスは当然何か出来る筈もなく潰された。
ドルマゲスは見るも無惨な姿になり果てた。骨はひしゃげて、脳漿はぶちまけられて、眼球は転がっている。
獲物を仕留めたと感じたキメラは去ろうとして動いた瞬間、身体が体勢を崩したのを感じた。
-何が起こった?-
その原因を探ってるとキメラはある方向からとてつもない殺気が発せられてるのを感じ、その方向へと視線を向けた。
そこには一つの杖が宙を浮いていた。そう、ラプソーンの杖である。
-この重圧はあの杖から発せられている-
そう結論付けたキメラは元凶を排除すべく杖に襲いかかった次の瞬間、キメラは地に伏していた。
-なんだこれは-
何が起きたのかわからずに杖を視線をよこすと、何故か視界が半分しか見えない。それだけではない。
手足や翼、胴体などのキメラの身体の至る所に風穴が空いている。
一体いつ?何が起きた?その事態を把握するために少ない知性をフル稼働して、出した結論にキメラは戦慄した。あの僅かな時間で自身に風穴を開けたのだと。
その結論に達したキメラはドルマゲスに雄叫びを上げたのとは違う咆哮をした。それは恐怖。
奇しくもキメラが手にかけたドルマゲスと同じ感情を抱いた。当然、身体の至るところに風穴が空いてるキメラはなすすべもなく、ラプソーンに蹂躙されたのであった。
~sideラプソーン~
取り敢えずあの凡愚の仇は取ったがどうしたものか。まぁ、幸いあの凡愚の遺体は残ってるし蘇生呪文で何とかなるだろう。
~sideドルマゲス~
俺は確かに死んだ筈だ。キメラに無惨にやられて。
なのに生きている。意味がわからない。
そう状況に困惑していると、(おい、凡愚)
「ラプソーンか。何で俺は生きてるんだ?」
(それは儂がザオリクをかけたからに決まってるからだろう。遺体さえ残ってれば蘇生呪文でどうとでもなる。お前の知ってる漫画のキャラのセリフを借りるならばでぇじょうぶ、ドラゴンボールで生き返れるさという訳だ。)
「そうか、ありがとう。それと済まなかった。お前の忠告を無視するようなことをして。」
そう言い、ドルマゲスは頭を下げる。
(これで貴様もわかっただろう。いかに自分が愚かだったかを)
「あぁ、十分過ぎるほどにな」
(ならば、魔法に関する鍛練を始めるぞ。幸い蘇生呪文があるから例え亡くなっても遺体が残ってる限り大丈夫だ。暗黒神であるこの儂が直々に伝授してやる。)
「え、ちょ……」
そう言うやいなや地獄の特訓が始まった。
戦闘描写がやはり難しかったですね。それと今回はゴキブリの文章の部分はテラフォーマーズの2巻からパクr引用しました。
誤字脱字があったら感想欄にてお願いします。