やはり俺がサイボーグ戦士なのはまちがっている。   作:世間で言うジョージさん

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感想きてたので自粛ついでに更新。
ほったらかし作品多すぎて泣ける…



第3話 新しい仲間

 

 

翌日、学校に行くと平塚先生に呼び出しを喰らった。放課後に職員室へと来るようにと言われてしまった。やはり少し強引すぎたか?

入部の経緯も強引だったのだから仕方ないだろう。ここはお互い様ということでお茶を濁そうと思い、放課後に職員室へと向かった。

職員室へと入るとプリプリと怒った平塚先生がこちらに気付くと、手招きをしながらこちらを睨んでいた。

 

 

 

「お呼びになりましたか?何か御用でしょうか?」

 

 

「君はいきなり帰っておいて謝罪や弁解もないのか?」

 

 

「失礼だとは思いましたが、悪いとは思っていません。俺にはやることがあるんです」

 

 

 

そこで少し遠い目をしながら外の景色に目をやりながら、過去の思い出に浸ってみた。そういえば学生の身分は俺だけだったなぁと考えながら、他の仲間のことを思い出していた。機会があれば小町にも会わせてやりたいけど、みんな海外にいるから難しいだろうな。連絡はすぐにとれるけど。

 

 

 

「…とにかく、もう一度着いてきたまへ。今度は勝手にいなくなるんじゃないぞ?」

 

 

 

平塚先生は念を押してから俺と一緒に特別棟の教室へと向かう。教室に着くとまたもやノックせずにガラガラと扉を開けて入っていった。アンタ昨日怒られたばっかりなのにやるなぁ。と感心していたらやっぱり文句を言われていた。文句を言った雪ノ下はこちらを見て、俺にも毒を吐いていた。

 

 

 

「あら、昨日の…ぬぼーっとした人ね。やっぱり入部しに来たのかしら?」

 

 

「いや、平塚先生に無理矢理連れて来られただけだ。俺に入部の意思は無いぞ」

 

 

 

平塚先生は俺の背中をバシッと叩くと、ニカッと笑って俺に小声で耳打ちしてきた。

 

 

 

 

「実はな、比企谷。雪ノ下には友達がいないんだ。そして君にもいない。高校生活をするのにそんな寂しいことはないだろう?君を見込んで頼みがある。どうか入部して雪ノ下と仲良くなってもらえないだろうか?」

 

 

「失礼なことを言われた気がしましたが、なるほど…そういうことですか」

 

 

 

 

そういうことなら話は変わってくる。俺の矯正が目的だと思ったが違うらしい。雪ノ下を取り巻く環境の改善の一助になるのならば力を貸そうじゃないか。その第一歩として友達になってほしいと頼まれたのだ。人と人を繋ぐことは、仲間との絆とは大事なものだ。俺は過去の経験からそれを知ったのだ。そうと決まれば行動するべきだな。

 

 

 

「あの、平塚先生?本人の前でコソコソ内緒話をされるのは非常に不快になるので止めていただけませんか?」

 

 

 

雪ノ下はツンデレのツンを凝縮したような目線をこちらに送ってくる。何か寒気を感じさせる視線だ。まさか…こいつもサイボーグなのだろうか?

まぁそんなことは無いので、雪ノ下にまずは歩み寄ることにしよう。

 

 

 

 

「俺の名前は比企谷八幡。同じ学年だから気軽に接してほしい。俺は君の仲間になりたいんだ」

 

 

「…は?仲間…?いったいこの男は何を言ってるのかしら?平塚先生、何を吹き込んだのですか?」

 

 

 

 

平塚先生は何やら満足そうな顔をしながらウンウンと頷いていた。熱い展開になってきたとでも思っているのだろうか?強引に俺と雪ノ下の手をとると、まるで友情だと言わんばかりに握手させる。ちゃっかり自分も手を上に乗せて解けないようにしている。

 

 

はぁ~女の子の手って小さいなぁ。平塚先生の手も小さい。二人とも柔らかくてスベスベでいつまでも触っていたくなる…

そんな俺の表情を読んだのか、雪ノ下が声を荒げていた。

 

 

 

「いつまで握っているの!離しなさい!性犯罪者!」

 

 

「まぁまぁ雪ノ下、落ち着きたまえ。今日から比企谷はお前の仲間だ。仲間は素晴らしいものだ。熱い想い、堅い絆、誰かに背中を任せられる…そういうものなのだよ」

 

 

「そんな強引に!平塚先生!……けど仲間…か。私に仲間が…フフッ…」

 

 

 

 

雪ノ下は最初こそちょっと抵抗を見せたが、意外とチョロかった。ボッチを拗らせるとこうなるのかと思った。俺も別の未来があったならこうなっていたかもしれない。

 

 

 

「平塚先生、比企谷くん。あなた方の熱意を受け入れて、私の『仲間』の比企谷くんを奉仕部へと歓迎します。私が部長だけれど、『仲間』だから気軽に接してもらえると嬉しいわ」

 

 

「あぁ、これから俺達は仲間だ。よろしくな、雪ノ下!」

 

 

 

 

こうして俺は雪ノ下を仲間にして、新しい学校生活を送ることになった。奉仕部という部活動だ。

雪ノ下が奉仕部の活動内容を説明してくれるそうなので、軽く説明を受けてみた。

 

 

 

 

「……というわけで、魚をとるのではなく、魚の釣り方を教えるというようなサポートをするのが主な活動になるわ。何か質問はあるかしら?」

 

 

「いいや、特にないな。過去の実績とかあるのなら教えてほしいのだが」

 

 

「それなら資料があるからそれを見ましょう。活動内容はファイリングしているから。これなんだけれど…」

 

 

 

 

その日は二人で過去の部活動の内容をあれこれ聞いたり話したりしながら有意義に過ごせた。今日で雪ノ下との距離感も近付いたように思う。気が付いたら平塚先生は帰っていた。まだ仕事が残ってるから職員室に戻ったらしい。

 

 

活動記録の件で、雪ノ下に紙媒体から電子媒体に記録を移したほうが良いと言うと、許可を貰えたから俺の自宅でパソコンに記録させてくることになった。仕上がったら連絡するということで連絡先を聞こうとしたら、雪ノ下は「仲間だものね。そう、仲間は連絡先を交換するものよ」とブツブツと呟いていた。

 

 

それから帰宅時間となり俺達は下校した。帰る方向は途中まで一緒らしいのだが、女の子の一人歩きは危険だ。自宅のマンション前まで送って行くと雪ノ下は照れながら「送ってくれてありがとう。『仲間』だものね」と言って帰っていった。

 

 

 

今日は新しい仲間ができた。家に帰って小町とギルモア博士に早速報告だ!

 

 

 

 

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