現在は開始から4分が経過した。そんな中勢いを止めずに仮想敵を倒していると思う。
だが、目に見えて倒す数が減っているのは分かる。
「やっぱり無限に湧くって訳じゃないか」
それでも現在50Pは稼いでいるので合格は出来るだろう。
そう考えてるときゴゴゴゴッと地面が揺れる。音のなる方向を見てみると周りのビルと同じかそれ以上のサイズの仮想敵が動いていた。
「ーーこいつはすげぇ。それにこっちに近づいてきてるな」
「あんたも早く逃げろよ!あんなん戦ってたら時間の無駄だぞ!」
確かに時間の無駄だろう。この会場のほぼ全員が思いっている。
「しかぁし!この俺はヒーローを目指すもの!あの程度の敵に逃げる俺ではない!」
ポケットから
ーーまずは動きを止める。
奴が放ってきたパンチを両手で止める。
「ぐぅぅ!流石に100%の力でもこちらにダメージが来るか!」
それでも止めた。すぐに出していたケースから2粒種を取り出し、パンチで穴を開けて埋め込む。
埋め込んだ種はすぐに発芽して蔦のように0P敵に絡みつき始める。
それに気づいたのか、剥がすように動き始めるがそんな抵抗も無駄かのように蔦は一気に成長し始める。
「捕縛用シード『スナヅル』、機械に言っても分からんと思うがそいつは動けば動くほど絡まるぞ」
成長した蔓はガッチリと0P敵を捕まえて離そうとしない。
とうとう体制を崩し、倒れたところで頭の方に向かう。
「この手の機械は頭壊せば大丈夫だろう。俺の全力のパンチを受けて貰おうか。ーーただのパンチでは無いがな」
『スナヅル』を出したケースとは別のケースから種を取り出す。
それを右手で潰すと、黒い木で手が覆われていく。
「攻城用シード『コクダン』。喜べ、世界最高峰の硬さの木だ。それに加えてーーわが筋肉!!」
バリバリッと力んだことによって上半身の服が破ける音。そこから見えるのははち切れんばかりの筋肉。筋肉たちはもう準備完了と言っているのだ。
ならば解放してやろう、
大きく振りかぶり、一気に振る。
「ーーフンッ!!!」
ゴォォッと凶悪な拳が空を切る音がする、次の瞬間0P敵に当たってしまった。
ドンッとした音が鳴り巨大な0P敵が軽く宙に浮く。
そして『スナヅル』に掛かっても動こうとしていた0P敵の動きが止まる。
それと同時に終了の合図が鳴った。
試験も終わり、試験官たちが集まる。
「いやー、今年は中々豊作でしたね」
「ええ、まず実技試験一位の爆豪勝己くん。前半から後半までバテずに見事でしたね」
「救助ポイントが0Pで一位とはなぁ!」
「派手な個性で寄せ付け迎撃し続けた。タフネスの賜物ですよ」
「対照的に敵P0で7位」
「緑谷出久くんか。アレをあんなに派手にぶっ飛ばしちゃうとはなぁ」
「思わずyeah!!って言っちゃったからなー」
「彼はどうしですか?鬼道菜木くん」
「あの子も凄かったな。個性は明らかにサポート向けだが、しっかりと個性を生かして戦っている」
「アレの動きを止めた植物は凄かったなぁ!プロでも通用するレベルだ」
「それにあの鬼道龍樹の息子ですよ」
その瞬間会議室はざわざわし始める。
「あの戦闘狂ヒーローの息子だと?」
「おいおい、そんな言い方するなよ。誰もが認める実力だったろ?それに親と子は関係ないよ」
ヒーロー業界では鬼道龍樹は嫌われている。その理由は単純だ。
個性を使わず敵を倒し、尚且つ戦闘を楽しむからだ。
その癖さえなければ誰もが認めたヒーローだった。
「菜木くんもなんか変わってる感じしますよ。見ました?あれ」
「戦闘が終わった後「筋肉サイコーー!!」って言ってましたね」
「...相澤くん担任で大丈夫かい?」
「...問題ありません」
そう言い会議室を出て行く、A組担任の相澤消太。
彼はまだ知らない。鬼道菜木がどれほど筋肉好きかを
おまけ
菜木「ーーでな!1発よ1発!あんなに硬いもの殴ったの初めてでよ!もう、やばかったわ!」
響香「はいはい、ってか良くあれに立ち向かったよね。最高にパンクじゃん」
菜木「そうだろ!やはり筋肉は最強だったのだ!」
そう言いサイドチェストで筋肉を見せつける菜木
響香「えっ、普通にキモい」
菜木「....」
そのショックから約半日寝込んだ