ここIS学園では、『インフィニットストラトス』と呼ばれる特殊なパワードスーツを使う候補生を育成する教育機関なのだ。
時間は深夜、ここに二人の女性がいた、二人共誰もが見てもすぐに美人だとわかるくらいの人だった、だが美人といっても、タイプが違う二人だった、一人は黒髪ロングで目つきの鋭いスーツ姿の女性で、もう一人は緑の髪をショートにした眼鏡をした女性だった。
この二人の女性はこの広い学園内の見回りをしちる最中だった。
「織斑先生~いつまで見回りをするんですか」
眼鏡をかけた女性は半泣きの状態で織斑と呼ばれた女性の腕にすがり付いていた。
「山田先生、もう少ししたら見回りも終わりますのでそれまで我慢して下さい」
「うぅ~、なんでこんなときに監視システムが故障するんですか」
そう、なぜか数日前から監視システム等が以上をきたしたのだ。
「機械だって万能ではない、ですがここの警備システムは少しくらいの異常ではここまでの事態にはならないと思うのですが」
「ですけど、だとしたら今結構危ないんですよね」
「そうですね、あとは念のために格納庫を見て回るだけですから、早く行きましょう」
そう言うと二人は、格納庫の方に向かっていったが織斑と呼ばれた女性は何かに気がついた。
「おかしい」
「どうしたんですか?」
「いや、本来ならばこのような異常事態だったら格納庫の扉はよほどのことがない限り絶対開くことはないのに、見てみろコレを、この扉は力ずくで明けたものではない」
織斑先生が指をさした先には通常と同じように開けられた扉があった。
「だったら、もうシステムが修復されたんじゃないですか?」
「いや、それならば、もうとっくに私達に連絡が来ているだろう、だとしたら何者かがここを開けていったに違いない、山田先生念のため警備の人も呼んでください、出来ればある程度武装をしている状態で」
「はい、わかりました」
そうして数分後には武装をした人間が十数名集まってきた、そうして織斑先生は全員を見渡すと、満足したようだ、そして格納庫に入ってみるとそこには、上半身裸の少年がそこにいた、そしてISを起動させようとしていたがなぜか途中でやめている様子だった。
「あのやろー今度あったらなg「貴様そこで何をしている」…え」
少年が出した表情はばれて見つかってしまったという驚きよりも、むしろもっとほかの事に関して驚いている様子だった。
「もう一度聞く、貴様はここで何をしている」
すると少年はつぶやくように答えた。
「さぁ?どうしてここにいるんだろうな、それよりも話がしたいんだったら、後ろのソレは失礼だろ」
「あぁ、わかった彼らには下がってもらうとしよう、それからこんなところでなんだ場所を変えよう」
「俺を警戒しないのか」
「いや、十分警戒しているさ、何せそのISを起動させたんだからな」
そう言うと踵を返しついてくるとうに促した。
案内された場所は応接間のようだった、そこで目つきの鋭い女性が俺に尋ねたことは。
「どうして上半身裸なのだ?」
そういわれて、自分の身体を見てみると、身体には悪魔である自分を証明する為のもの、刺青が身体のどこにも入っていなかった。
「あんたに俺の身体はどう見える?」
「どうって、普通のお前くらいの年齢の年相応の身体だと思うのだがな、それよりもまずは自己紹介からだ、まず、私の名前は織斑千冬だ、山田先生」
「…っあ、はい、私の名前は山田真耶といいます」
自分の名前を出すことにためらったが、何より今は人間だということで名前を言うことにした。
「俺は……間薙シン」
「じょあ、これで自己紹介はすんだな、それではまずお前の方から話をしてもらおうか、なぜあそこにいたのかを」
「……じゃあ、俺の話を信じてくれるか」
「当たり前だ、それに嘘だとわかれば、すぐにわかる」
「そうか、まずはじめに言いたいことだが、俺はこの世界の人間じゃない」
少年、間薙シンが口に出した答えは私の頭を疑問で塗りつぶすのにはあまりにも容易かった、この世界の人間じゃない、誰が、この少年が、嘘だと信じて間薙の顔を見るが、その顔は真剣そのものだった。
「えっと、それはどういうことなのですか?」
はじめに口を開いたのは山田先生だった。
「そうだな、まず俺のいた世界では、あんなISなんていうものはなかった」
「お前が別の世界から来たという確証は?」
「俺のいた世界ではもう…ヒトが一人もいなかった」
「っ!どういうことだ」
「そのことを俺も言える範囲を出来るだけ言う」
「そうしてくれ」
「俺がいたところは、ヒトの変わりに悪魔がいた」
間薙が話してくれた話は、東京受胎、悪魔、創世、カグツチと本来ならばくだらない狂言か過剰妄想としかとらえられなさそうだが、彼の言葉には嘘だと思えないような気迫があった。
「それで、お前はこの後どこかに行く当てはあるのか?」
「いや」
「それではこのIS学園に入れ」
「なんでだ」
「お前はさっきISを動かしただろだからだ」
「動かせるのは俺以外にもたくさんいるんだろ」
「ああ、確かにだがそれは女の話だがな、動かせるのは今現在お前を含めて二人しかいない、今下手にお前が世界で二番目のIS操縦者だとわかったらお前は解剖されるおそれもある、しかもお前の身体は今は人間とはいえ悪魔だったのだろう、それなら世界中がお前を研究するために躍起になる、だがそれに比べIS学園は世界中いかなる組織、機関とここには手出しは出来ない、で、どうする、ここまで聞いてそれでもここから出ようものならただの変態だぞ」
そう目の前の女性、織斑千冬は話し終わるとどうだとばかりに俺の方を見てきた、前の世界でも異端の存在だったが、ここではまた特別な存在なのらしい、だったら少しでも自由な方に行くことにした。
「どうすればいい?」
「それは何の話だ?」
「この学校に入る条件だ」
「あぁ、それならISを使い教師と戦い少しでもいい成績を残せばいいだけだ、簡単だろ?」
「そうか、その方がわかりやすくていい、で、いつやるんだ」
「そうだな、時間は明後日の明朝に執り行う、それでいいな」
「ああそれでいい」
「ならこれでいいな、そしたら今日は解散にする」
そういい終わると、今まで話を聞いてボーっとしていた女性、山田真耶が久しぶりに口を開いた。
「あの~、織斑先生このシン君の寝るところや、食事はどうするんですか?」
すると真耶さんが当然の事を聞いてきた。
「あぁ、そのことなら適当に空いている教員用の部屋に入ってもらう、その間にISのことをしっかりと学んでもらう、それと山田先生このことは内密にお願いします」
そして、ようやく開放されて真耶さんに部屋まで案内されることとなった。
「それじゃあ、ここがあなたの部屋になります、あとISのことでなにかわからないことがありましたら、いつでも相談してきてください、それと部屋の鍵を渡しておきますね、鍵は出来ればなくさないようにしてくださいね」
そうして、真耶さんが部屋の鍵を渡して、戻っていくと、部屋の中に入ることにした、そこはちょっとしたビジネスホテル並みだった、そこで何よりも興味を引かれたものがあった、それは部屋に入る引きの光だった、それはカグツチとは違って精神を高揚させる事もない、気がつくと頬に涙が流れていた、それは人間だった頃と同じことが出来るという喜びだった。
今回は自分ではひどい出来だと思っていますorz