最近はリアルでいろいろありました、P3の映画を見に行ったりしたいんですけど金と時間が無い…
山田先生が間薙を部屋まで送り、職員室で私に話しかけてきた。
「織斑先生、今さらですけど、間薙君の言っていたことを信じますか?」
「まぁ、私もいきなりあんな話を聞かされて、はいそうですか、と信じられるはずもないですが…」
そう言ってため息をつく、普通にあの話を聞かされては、精神異常者か過大妄想者としか思えないが間薙が話しているあいだはどこか自分の心の傷を抉っているように見えた。
「それと、彼と戦うのは私でよいのでしょうか?」
「えぇ、生半可な先生よりかはまだ山田先生の方が安定していますし、何よりも、彼の事情を知っているのは私と山田先生だけですし…」
「はい、それはわかりましたけど、もし間薙君が私に負けてしまった場合どうしますか?」
「さすがに、世界で二人目ということなので強制入学になりますね」
「はぁ、そうですか…」
そう言うと、山田先生は何処か暗い顔をしていた。
「どうしたんですか」
「いえ、どうしても彼の自由を奪っているような感じがして」
「ですが、こうでもしないと彼は何をするかわかりません。それに、彼は二人目の男性でISを動かすことの出来る人間ですし、このことが知られれば世界の様々なところから狙われることになります」
「はい、そうですよ…ね」
彼女はどうにも納得がいかないようだが、そう思われても仕方がない。そう、思いながら職員室の天井を見上げる、無機質な光がまぶしいがそんなことは他所にして彼の戦い方がどのようなものかを楽しみにしている自分がいた。
そこは、地獄ですらなまぬるいといえるところだった
戦う相手は新たな世界を創ろうとする元人間達
共に戦うは悪魔である仲魔達
ニンゲンだったモノを■し
新しい世界を創るための卵たるモノも■し
全ての悪魔の長である魔王を倒し
そして・・・そして・・・
久しぶりに夢を見た、周りを見渡すとそこは見知らぬ場所だった。
「…どこだここ」
だが徐々に頭がはっきりして来るにつれてここはどこなのか、そして俺の体の異常がわかってきたが、身体の異常は本来悪魔の身体が異常で、この人間としての身体が正常なのだと、少しずつ思い出してきた。
「……しかし、本当に人間なんだな…」
ボルテスク界で使っていた技が使えるかどうか試してみたが、当然だがまったく使えなかった。
「サイファー、いるんだろ?」
するとサイファーはまるで始めからそこにいたかのようにイスを回転させてこちらを向いてきた。
「はい、何でしょうか?」
「いろいろ、聞きたいことがある、答えてくれるか?」
「はい、私に答えられることなら何でも」
「じゃあ、聞きたいことはたくさんあるが今は大きく分けて二つある、なんで俺の身体は人間の状態に戻っているんだ、それと何でこんな平気がある世界につれてきたんだ?」
「せっかちですね、まず一つ目の理由としては、まず、無駄な力があるとあなたがおいそれと、休むことが出来なくなってしまいますからね。あと、その悪魔の力は私が苦労して引き離すことが出来ました……」
そういって、サイファーはやれやれ、といった様子で、いつのまにか、ティーカップを持って紅茶を飲んでいた。
「あなたもいかがですか?」
「いや、いい、それよりも二つ目の答えはどうなんだ?」
「そうですね、下手な世界で休まれて、戦いの勘を忘れてもらっては私達悪魔一同困り果ててしまいますからね」
「そのためにここまでしたのか」
「…おや、そろそろ暗くなってきましたね、では、私はこれで…」
そういってサイファーは、俺を煙に巻くかのようにどこかに去っていった。すると、まるでタイミングを見計らったように誰かが来た。
「間薙、明日のことで話があるんだが、大丈夫か?」
ドアをノックしたのは織斑千冬だった。
「大丈夫だ」
俺がそう言うと「わかった」と言って部屋に入ってきた。
「明日の試験の時間を伝えにきた、時間は明日の午前5時に山田先生と試験をしてもらう、それと4時頃に私がお前を迎えに来る」
「ISの操縦とかはどうするんだ」
すると彼女は思い出したようにとてつもなく分厚い教本と思わしきものを手渡してきた。
「今からでも遅くない、それを少しでも読んでISの操作方法を覚えておけ」
「わかった」
「それと…」
「――?」
すると突然手渡されたはずの教本で頭を殴られた、とてつもなく痛いがそれも久しぶりだと感じている自分がいた……
「最低限年上には敬語を付けろ」
「わかり…ま…した」
「まぁ、それで良しとしよう、では、私はこれで帰るがちゃんと勉強をしろよ間薙」
そう言って、千冬はこの部屋から出て行くと、再び静寂が部屋を支配し始めた、そして教本を渡されたが、勉強をする気にもなれない上に十分すぎるほど寝てしまったので、外の景色を眺めておくことにした、星の数を数えるのもいい、自然の空気の匂いをかぐのもいい、そして街の明かりをずっと眺めていても飽きることはしないだろう。
「間薙、起きているか」
千冬は試験のためにシンを起こしに来た、だがその返答は千冬の考えていたイメージとは違った。
「ああ、今行く」
時刻は朝の4時半、平均的な学生なら本来はまだ寝ている時間だった。
「間薙、勉強をしていたのか?」
「いや、全然していない」
シンがそう言うや否や千冬がシンを殴った、勿論グーで。
「少しは勉強をしようとは思わんのか、あと昨日も言ったとおり、年上には敬語を使え」
「…わかりました」
「少し間が開いたのは気になるがそれでいいだろう」
その後も少しずつ話しているうちに試験会場である第一アリーナに到着し、何やら見たことのあるハッチの前まで来た。
「それでは間薙これから試験を始める前に、ひとつ選んでもらいたいことがある」
「何を選ぶん……ですか」
「今回お前が使うISをだ」
そう言うと不敵に笑いながら、ハッチを開いた。
「これは?」
そこにあったのは、機械化された鎧と高機動運動が出来そうな機体がそこにたたずんでいた。
「さて間薙、右に置かれている機体が打鉄、そして左に置かれている機体がラファール・リヴァイヴだ、何か聞きたいことはあるか?」
「この二つの特徴はなんですか」
「あぁ、打鉄の機体特性は主に格闘戦に優れている、それとは逆にラファール・リヴァイヴは射撃戦に特化している、付け加えて言っておくと、山田先生が使う機体はラファール・リヴァイヴだ」
「あの人に試験を任せて大丈夫なんですか」
「なめるなよ小僧、山田先生はああ見えて代表候補生だったからな」
「代表候補生とは?」
「それはまた自分で勉強でもしておけ…それでどっちの機体にする」
シンは今まで戦ってきた戦い方で挑むと勉強はしなくてもそう考えていた、だから・・・
「打鉄で頼みます、あと姿からして、刀が武器だろうからそれをはずしてください」
「お前…正気か?」
「たぶん大丈夫です」
それは千冬にとっては予想をしても見ない答えだった、だがシンが勝つにせよ負けるにしても、ISの適正ランクがどれほどのものにせよ結局はIS学園に入学させることになる、その例はIS開発者である篠ノ乃束の妹である篠ノ乃箒の例があるからだ。
「…わかった、いいだろう、その代わりしっかりと結果を残せよ」
「出来る限りそうするつもりです」
そういって千冬は打鉄の唯一の武装である近接ブレードをはずしながらとある事を思い出した。
「間薙すまないがお前がISに乗るときに着るISスーツの男性用が今は無いのですまんがそのままで試験を受けてくれ」
ちなみにシンの姿は初めて千冬や真耶とあったときの姿、すなわち上半身裸の状態なのだ。
「それは主にどんな役割を?」
すると千冬は、まるでイタズラを思いついた子供のような顔をして言った。
「ああ、ISスーツの役割はISを効率的に運用するためのものだが…あぁ、そうか、さっきも言ったとおりISスーツに男性用は無いのだ、だからお前も女性用のISスーツが着たいなら着たいと早く言えば「断固拒否させてもらいます」…お前もつまらない奴だな冗談と言うものがわからないのか?」
シンはボルテスク界で様々な悪魔を見てきたが、千冬がシンに向けた目は、悪魔達が自分を襲い掛かってくるときの目に似ていたから全力で拒否をしたのだ。それに比べ千冬はISの準備をしながら溜息をついている様子だった。
「さて、間薙ここまでの事で何か質問はあるか?」
「いえ、特にはもう…」
「そうか、ならいい…」
「なにか問題でも?」
「いや、大丈夫だ、では今からISの装着をしようか」
「わかりました」
そう言ってシンがIS『打鉄』に触れると、この世界に来て初めてISを触った時のような強烈な目眩が襲ったが、その目眩が過ぎるとシンの身体に打鉄が始めからそうであるように装着されていた。
「ISの装着はこれで済んだな、では私は管制室に行く、私が管制室に着いたらお前に指示を出す、それまでの間ISを軽く動かしておいてくれ」
そうして千冬が管制室まで向かうとシンは自然に自分が悪魔だった頃、すなわち様々な悪魔からこう呼ばれていた、『魔人 人修羅』と、そしての相手と戦うために無意識に意識が切り替わっていた。
そうしていると、千冬からのアナウンスがかかった。
「間薙、カタパルトの方に移動してくれ」
シンは何も言わずにただ黙ってカタパルトに移動した。そしてシンは戦うために、アリーナへ飛び出した。
シンがアリーナへ飛んでゆくとそこには真耶が空中で待っていた。
「おはようございます、間薙君、大丈夫ですか、緊張とかはしてないですか?」
真耶はシンを心配しているようだったが、本当は聞いた本人が一番緊張しているのだった。
(緊張しているんですね、まぁ、私も代表候補生に選ばれたときはすごく緊張しましたけどね)
しかも真耶は自分が緊張をしすぎて自分が緊張をしていることにも気がついてはいなかった、するとまたアナウンスが流れてきた。
「では、間薙、山田先生用意はいいか?」
「はい」
「…」
「それでは、試験開始!」
「「…っえ」」
そんな間の抜けた声を出したのは、モニタリングルームにいる千冬とシンの試験管である真耶であった。
「そんな、まだISを使い始めたはずなのにどうしてイグニッション・ブーストをッ」
そうシンは試験の合図と同時に真耶に対してイグニッション・ブーストを使いそのまま殴りにかかった。だが、このままでやられている真耶では無かった、殴られたと反応した後すぐアサルトライフルを光を放出するように取り出しシンを探すが、ハイパーセンサーからの警告音がすると、次は死角から殴られていた。真耶もすぐに冷静になり、シンに対して間合いを取ろうとするが、すぐにシンは間合いを詰め、殴りにかかる、そのようなやり取りがいくらか続いた後、決着を告げるブザーが鳴り響き一方的な試験が終わった。
その一方的な試験が終わった後、シンはピットに戻り千冬からの試験の結果やISランクを聞いていた。
「間薙、試験ご苦労だったな、試験の結果としては、まぁ合格だろう、ISランクはBランクだ、いいとも悪いともいえないランクだがこの結果はあくまで目安だ、これからのお前のがんばり次第でランクも上がってくるだろう」
「ところで真耶さんは?」
「間薙、一応言っておくがお前はもうこの学園の生徒だ、だから今後、私や山田先生が勤務外でないとき意外呼ぶときは下に先生を付けろ、いいな?……それと山田先生は今とても重要な用事があるから今は会えない、だからまたあとで会うんだな」
そのときの千冬の顔はとても恐ろしかったという。
「織斑先生…で、大丈夫ですか?ひとつ聞きたいことがありますけど」
「いや、いまは勤務外だが問題ないが、今度呼ぶときはちゃんと普通に呼べ、それでなんだ?」
「千冬さん……もし、俺が真耶さんに試験で倒されていたとしても俺をこの学園の入れるつもりでしたよね?」
シンが千冬にそう言うと、さっきまでとは打って変わって表情が変わる。
「…どうしてそんなことがいえる?」
「いや、この世界中にこのISが使えるのが二人だけだと言うのならやっぱりどうしてもほしいと言うものじゃないですか、それに俺が悪魔の世界から来たなんてこと言っていたら、それこそ精神病として扱われるのがわかる、それで少なくとも俺を追い出す理由が無いと思っただけですよ」
「すまないが私はお前の言った事を信じる気にはなれない、だがそれでも私自身としてはお前のことを多少なりとも面白いと思っているつもりだ、何せあれだけのことを言う奴だ、面白いと思うことはあれ、つまらないということは無い」
「そうですか」
シンとしても、完全に信じているとは思ってはいなかったが、それでも少しだけ嬉しかった。
「そうだ、お前が悪魔だったと言うなら何か名前見たいなものがあるんじゃないのか?」
自分が悪魔だった頃である種族名と名前を告げた。
「魔人 人修羅、コンゴトモヨロシク」
戦闘シーンが短い上に酷くて申し訳ございません。
次回から本編に入っていきます。
誤字、脱字などありましたら教えてください。