ISM インフィニットストラトスマニアクス   作:歯車固体

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第三話

「全員そろってますね、それではHRをはじめたいと思います」

 

 始めにそういったのはこのクラスの副担任である、山田真耶先生。

 

 山田先生がそう言うも誰も反応が無く、ほぼ全員があるひとつのモノに注目していた……それは男である。

 

 ここIS学園はISを授業などで使う特殊ななのだ。だからはっきりいってこの状況はかなりきつい。

 

「えっと…それではまず自己紹介のほうから…」

 

 山田先生がそう言うもまた誰の反応も無くただ静かに時計の秒針だけがこの教室を覆っている。

 

「……斑君、織斑一夏君、あの~聞こえてますか?」

 

「っあ、はい、何ですか」

 

「えっと、ごめんね、今『あ』から始まって『お』だから自己紹介してもらえるかな?」

 

「あ……はい、わかりました」

 

 ちなみに俺の席は真ん中の列の一番前という一番人の注目を集める位置に俺の席がある、だから俺が立つと今まで出来る限り無視することが出来た視線を感じてしまう。

 

「えっと、織斑一夏ですよろしくお願いします」

 

 すると女子の視線がこれ以上何か無いのか?、という視線となって俺に襲い掛かってくる、俺の方から見て右側にいる俺の幼馴染、篠ノ乃箒を見るが自分は関係ないという顔で俺を見てくる、だが駄目もとでこのクラスにいるもう一人の男子を見るがずっと明後日の方向を見てボーッとしている、せめて少しくらい俺の方を見てくれ。

 

 だがここで自己紹介を終わらせてしまっては今後暗い奴と言うレッテルを貼られてしまう、そして俺は大きく息を吸い込み言った。

 

「………以上です!!」

 

 この日初めて俺は人が純粋にずっこけることが出来るのだと知った。

 

 すると突然後頭部を殴られた。

 

「少しはまともな自己紹介も出来んのか」

 

「げぇ、関羽ッ」

 

「誰が三国の英雄だ、馬鹿者」

 

 するとまたさっきと同じ位置をピンポイントで叩かれた。

 

「あっ、織斑先生。会議は終わったのですか?」

 

「あぁ、代わりをしてもらってすまない、山田先生」

 

 そして俺の姉である、千冬姉が教壇に立った。

 

「私がこのクラスの担当である織斑千冬だ、新米であるお前達を一年間で操縦者に育て上げるのが仕事だ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな」

 

 うわぁ、普通こんなの新入生(勿論俺もだが)に言う言葉ではないだろう。千冬姉の傍若無人振りにみんなが固まっているじゃないk……

 

「「「「「「「「「「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」」」」」」」」」

 

「千冬様、本物の千冬様だわ!!」

 

「私ずっとファンなんです!」

 

「私、小笠原諸島から来ました、お姉さまに憧れて!」

 

 いや、どこから来ても問題ないだろ。

 

「まったく、毎年毎年どうしてこれだけの馬鹿者が集まるのだ、それとも何か?私のクラスにだけ集中させているのか」

 

 だが千冬姉がそう言うも千冬姉に返って来るのは黄色い声援ばかり。

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!もっと叱って!罵って!」

 

「でも、時には優しくして!」

 

「そしてつけあがらないように躾をして~!」

 

 元気があるというのはいいと思うが、流石にここまではどうなのだろうか。

 

「それで?挨拶もまともに出来ないのか、お前は」

 

「いや、千冬姉、俺は……」

 

 バァン! これで本日三回目の主席簿アタック。仮にも生徒なんだし少しは優しくしてくれよ。

 

「織斑先生と呼べ」

 

「……はい、織斑先生」

 

 俺がそう答えると途端に教室中がざわめき始めた。どうやらこのやり取りがまずかったらしい。

 

「え…………?それなら織斑君って、千冬様の弟?」

 

「いいなあ、替わってほしいなぁ」

 

「ねえ、織斑君、私の身体あげるから、織斑君の身体を頂戴」

 

 ……最後のだけは受け切入れてはいけないし、そもそも俺はそんなものは聴いてはいなかった………そう思いたい。

 

 気がつくとなぜかみんなが俺の方に注目している、さっきまで窓の外を見ていた箒も俺の方を見ている、だけどやっぱりといっていいのか俺以外のもう一人の男子は明後日の方を見てボーっとしている様子だった。

 

 そんなことを考えているとチャイムが鳴った。

 

「ではこれでSHRを終わる。お前達には半月でISの基礎知識を覚えてもらう、わかったのなら返事をしろそうでなくても返事をしろ」

 

「「「「はいっ!!」」」」

 

 こうしてSHRが終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 千冬さんの弟である織斑一夏のわけのわからない自己紹介の後、その当の本人が逃げるように俺のところに来た。多分来た理由としては、教室の外と中からずっと見られているプレッシャーに耐え切れずに来たように思う。

 

「それにしても女子の視線がすごく辛いな」

 

 突然こちらに来て何だと思ったが、前の世界では勇と初めて会った時にはなれなれしかったことを思い出した……

 

「……そうだな」 

 

「悪い俺、名前まだ言ってなかったな、俺は織斑一夏よろしくな、えっと名前はなんていうんだ?」

 

「―――間薙シン、コンゴトモヨロシク、織斑」

 

「いや、一夏でいいよ。なんか、堅苦しいからさ」

 

「わかった―――なら俺も、シンでかまわない」

 

「それじゃあ、よろしくなシン」

 

「ヨロシク」

 

 そう言いながら一夏と握手を交わしていると一人の女子が俺達のところに来た。

 

「すまないが、少し彼を貸してもらえないか」

 

「別にいいが……名前h「箒っ、久しぶりだな」」

 

 一夏に箒と呼ばれた女子は、どこか恥ずかしそうにしていた。

 

「あぁ、一夏、ひ…久しぶりだな」

 

「ところで、俺に何か用か?」

 

「いや、少し話したいことがあるから屋上でかまわないか?」

 

「大丈夫だ、じゃあシン、また後でな」

 

 そう言って一夏は箒と共に屋上まで行った、俺はまた女子達の視線に晒されたが、ボルテクス界に居た悪魔達の視線と比べるとずいぶんと楽なものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なおその後、チャイムが鳴る前に箒が先に戻ってきたが。

 

「とっとと席に着け、織斑」

 

チャイムが鳴った後に戻ってきた一夏は千冬さんに、本日四回目のありがたい(女子生徒曰く)体罰を受けていた。

 

「……ご指導ありがとうございます、織斑先生」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……このようにISと操縦者との関係はある種のパートナーといったところで……」

 

 ISに関する授業に入り、シンは苦しみながらも何とか授業内容を理解していった。

 

「それでは、ここまでに何かわからないことはありませんか?」

 

そう言って振り向いた山田先生の顔はがんばって何とかできました、という顔だった。

 

「はいっ!!」

 

「はい、織斑君」

 

 一夏が勢いよく手を上げ、それに応えるかのように山田先生は一夏をあてたが、それはある意味ではとても潔いことだった。

 

「何一つわかりません!」

 

 『わからないことは先生に聞く』それは、普通の授業ならばとても良い事なのだが……

 

「え、えっと……織斑君以外で今の段階で分からないっていう人はいますか?」

 

『……』

 

 山田先生が教室を見渡してたが誰も手を上げずむしろ『こんな事もわからないのか』というような目で一夏を見ていた、ちなみにシンは下手に授業中に聞くよりかは、授業が終わった後に聞こうと思っていた。

 

「……織斑、入学前に渡された参考書は読んだのか?」

 

 静かに、ゆっくりと千冬が一夏に訊ねた。すると一夏の答えは……

 

「あの分厚いのだったら古い電話帳と間違えて捨てました」

 

 すると、今日で何度目になるかかわからない千冬の怒りの鉄槌が一夏に落ちてきた。

 

「再発行してやるから一週間以内に全て覚えろ」

 

「いや、いくらなんでもそれは……「いいな」……………はい」

 

「ISはその機動力、攻撃力、制圧力と共に近代全ての兵器を遥かに上回る。そしてそれらを深く知らなければ必ず事故が起こる、そういった事を防ぐための基礎知識と訓練だ。理解しなくても覚えろそれがISを扱う上で重要な事柄の一つだ」

 

 千冬の言葉に一夏は頷くが一夏の内心ではIS学園入学は一夏が望んだものではなかった。

 

 一夏の本来の人生設計はまず私立藍越学園に入学し(ちなみにこの学園の学費は私立なのにとてつもなく安い)、そして無事卒業をし、そのまま学園の支援を受けて某有名企業に就職、そして千冬姉を楽にさせる。これが一夏の考えていた計画だった。

 

「織斑、お前は『自分は望んでこの学園に入ったわけではない』考えているな」

 

 千冬にそう言われて少しひるんでいた。

 

「人は誰しも集団の中で生きなくてはならない、それは自分が望む望まないに関わらずだ。もしそのことがいやであれば人との関わりを完全に断ち切るか、人であることをやめることだな」

 

 偶然にもこのとき一夏とシンの考えは同じであった、それは『この学園にいる限り前途多難だろう』と………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 授業が終わり特にすることも無かったのでシンは一夏と暇つぶしにでもしゃべろうと思った。

 

「大丈夫か、一夏」

 

「あぁ、それにしても酷すぎるだろ」

 

「それでも覚えるしかないだろ」

 

「………そうだな」

 

 そう言って一夏は黄昏ていた。

 

「ちょっと、よろしくて?」

 

「ん?」

 

「は?」

 

  そこにはいかにも偉そうな女子がこちらに声をかけてきた。

 

「あら、せっかくこのわたくしが声をかけて差し上げたのにその反応はなんですの」

 

「悪いな、俺、君が誰なのか知らないし」

 

「俺もだ」

 

「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入試主席のこのわたくしを!?」

 

 すると、一夏がそのセシリアの言葉に口を挟んできた。

 

「すまん、少し質問いいか?」

 

「下々のものの要求に応えるのは貴族の務めですわ」

 

「代表候補生って何?」

 

 その瞬間、このクラスにいたすべての人がずっこけた。

 

「一夏、そんなことも知らないのか」

 

「おう、知らん」

 

 セシリアはもはや怒りが一周したのか、こめかみに人差し指を当て、ぶつぶつと何かを言い始めた。

 

「信じれませんわ。極東の人間はテレビの一つも持っていないというのですか、こんなこと常識ですわよ常識」

 

 方やテレビを持っていてもほとんど見ない一夏と、方やこの世界に来たばかりで何も知らないシンに思うことは酷だろう。

 

「で、代表候補生って?」

 

「国家代表IS操縦者の、その候補生として選ばれるエリートのことですわ。……あなたその単語から想像したらわかるでしょう?」

 

 そう言われると一夏は手をたたいて納得した。

 

「そう言われると、確かにすごそうだ。」

 

「そう!エリートなのですわ!わたくしは優秀ですから、教えてくれと泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよろしくってよ。何せわたくしは入試でただ一人教官を倒したエリート中のエリートなのですから!」

 

 そこまで聞いていた一夏とシンはあることに気がついた。

 

「なぁ、入試ってISを動かして戦うやつのことか?」

 

「はい、それ以外に入試などありませんわ」

 

「あれ?俺も倒したぞ教官。シンはどうなんだ?」

 

「俺もとりあえず倒したな」

 

「は……?」

 

「どうした?」

 

「い、いえ、入試で教官を倒したのはわたくしだけと聞いていたのですが…」

 

「「女子の中ではってオチじゃないのか?」」

 

「つ、つまりわたくしだけではないと……?」

 

 この時一夏は氷が割れるような音を、シンは悪魔に襲われる前の感覚を感じていた。

 

「あなた!…いえ、あなた達も教官を倒したって言うの!?」

 

「そうだな」とシン

 

「そうだなって!あなた――」

 

 セシリアが喋っている最中に三時間目開始のチャイムが鳴り、セシリアは席に戻らざるを得なくなってしまった。

 

「っ………!またあとで来ますわ!逃げないことで!よくって!?」

 

 そうこうしている内に千冬と真耶が教室に入ってきた。

 

「それではこの時間はISが使用する武器の特性について説明する」

 

 すると真耶が千冬になにやら耳打ちをしはじめた。

 

「――授業の前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決める」

 

 クラスの何名かが何かと悩んでいるのを知ってか知らずか千冬が説明しだした。

 

「クラス代表者とは、そうだな……クラス長のようなものと捉えてもらってもかまわない、ちなみにクラス代表者になった者は一年間変更はないからそのつもりで」

 

 ちなみにその時一夏とシンの考えていた事は、一夏は単純に面倒そうだと考え、シンは服を着れている事に感動していた。

 

「それなら私は織斑くんを推薦します」

 

「私も織斑くんがいいと思います」

 

「はいっ!私は間薙くんがいいと思います」

 

「わたしもまなぎんがいいとおもうな」

 

「待ってください、納得がいきませんわ!」 

 

 すると突然、さっき一夏とシンに話しかけてきていたセシリアが机を叩きそう言った。

 

「認められませんわ、男子にこの一年一組のクラス長を任せる事自体、間違いなのですわ」

 

 そしてさらにセシリアはシンと一夏を見て、鼻で笑うようにしていった。

 

「それに、文化的にも後進的な国で暮らさなければいけない事こそ、わたくしにとって屈辱的な事なのに……」

 

「おい、そんな事言ったらイギリスだってたいしたお国自慢無いだろ、それに何年料理が不味い国一位の覇者だよ」

 

「それに、イギリスなんて、神話しか語るところが無いだろ」

 

 シンは一夏がセシリアに反論することにつられてつい言ってしまった。

 

「あ…貴方達はわたくしの祖国を侮辱しますの!?」

 

 その時のセシリアの様子はまさに怒髪天をつく、という言葉が似合う状態だった。一夏は割ってしまったという顔をしていた。

 

「決闘ですわ!!」

 

 すると一夏は、情けない顔をやめるとすぐにセシリアに言い返した。

 

「あぁ、四の五の言うよりわかりやすい」

 

「それと、間薙シンさん、さっきから何も仰ってないようですが、あなたもわたくしと決闘してもらいますわ」

 

「…なんでだ?」

 

「わたくしの祖国にはよい神話が沢山ありますわ…ですが、貴方のその言い方では、まるでイギリスには神話しかないと仰ってるようなものじゃないですか!!」

 

 すると、シンは少し考えてこう言った。

 

「あながち間違いじゃないと思うんだが…」

 

「もう許しませんわ!?貴方たちはハンデを付けて差し上げようかと思ってましたが、そんなに大口を言う余裕があるなら、大丈夫ですわね!」

 

「ねぇねぇ、織斑君、間薙君、謝るのなら早くしたほうが良いよ」

 

「いや、相手がそう決めたらそれでいい」

 

「それでは、話はまとまったな…それでは一週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う、織斑、間薙、オルコットの三名はそれぞれ用意をしておくように。それと織斑、間薙、お前たちには学園が専用機を用意する、来週には届くそうだ。それでは授業を再開する。」

 

 少し教室がざわめいたが、しばらくすると何事も無かったかのようにして授業は再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後になり一夏は机にうなだれていた。一方のシンはあまり疲れた様子は無く、淡々と教科書類を纏めていた。

 

「あぁ、よかった、まだ二人とも教室に残ってくれてたんですね」

 

「山田先生、どうしたんですか?」

 

 すると山田先生が一夏とシンに鍵を渡してきた。

 

「二人の寮の部屋が決まったので、鍵を持ってきたんですよ」

 

「そうですか、ありがとうございます」

 

「どうも…」

 

「二人が入学することになったので急遽部屋割りを変更することになったんですよ……そこらへんの事って何か政府から聞いています?」

 

 最後のところは一夏とシンにしか聞こえないように小さい声で言った、一夏とシンは世界で二人しかいない『男性操縦者』だから保護と監視の両方を付けている様だった。

 

 山田先生はシンに何も喋るなという目をした、何しろシンは政府にさえもシンの情報は機密にしているからだ。

 

「そういう事なので、しばらくは相部屋で我慢してください。一ヶ月もすれば個室が用意できると思いますから」

 

「わかりました、ですけど俺の荷物は…」

 

「お前の荷物ならわたしが手配しておいた。お前に必要なのは生活必需品だけだろうがな」

 

「それじゃあ、時間を見て部屋に行って下さいね。夕食は6時から7時、寮の一年生用食堂で取ってください。各部屋にシャワーはありますけど、今のところ織斑君と間薙君は今の所使えません」

 

「え、どうしてですか?」

 

 すると、千冬は一夏の頭を殴った。

 

「アホか、お前は同世代の女子と一緒に風呂に入りたいのか?」

 

 一夏はしまったという顔をしていたが、そんな一夏を千冬はまったく見ずにシンの方を馬鹿にするような目で見ていた。シンもIS学園に入学したときに同じ事を聞いて似たような事をされたからだ。

 

 そして一夏は山田先生やクラスの女子に散々勘違いされようやく解放されたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと、俺の部屋は1025室だけど、シンの部屋は?

 

「1026室だな」

 

「それじゃあまた後で」

 

「あぁ」

 

 そしてシンは一夏と分かれると、部屋に入り中を確認したが、一週間過ごした部屋と大して変わりはしなかったので、そのまま手前のベットに腰を下ろすと、ベットからバキッと音がしたので布団の中を見ると中には食い散らかされたお菓子が大量にあった。

 

「ああ~、ひどいよまなぎん、おかしをつぶすなんてさ~」

 

 シンが後ろを振り向くとそこにはのほほんさん(名前は知らない)が居た。

 

「すまない、潰すつもりは無かった」

 

「だったら、ばんごはんおごって!」

 

 だが、シンはいいぞとは言えなかった、何故ならシンは完全な無一文で昼御飯さえも完全に抜いていたからだ。

 

「ねぇねぇ、ばんごはんおごってよ~」

 

 シンが何時までもうんとは言ってくれないのでとうとうのほほんさんが痺れを切らし始めたときに隣の部屋から突然、大きな音が聞こえてきた。

 

 シンが外に出てみると一夏が居る部屋に人だかりが出来ていた。人だかりを割って奥まで見てみると一夏がドア越しに木刀で刺されそうになっていた。

 

「どうしたんだ、一夏」

 

「助けてくれシン!箒が俺を殺そうとしてるんだ!!」

 

「殺そうとはしていない!」

 

 シンは少し頭を悩ませ、ドア越しに箒に言った。

 

「これ以上やると、見物客がさらに増えるぞ」

 

 すると少し間を置いてドアが開いた。

 

「一夏、早く入れ」

 

 部屋に入っていこうとする一夏にシンは一言言った。

 

「金を貸してくれ」

 

「わかった、いくらなんだ?」

 

「五万」

 

「…え!…わかった!!貸すよ」

 

「すまない」

 

 そして、シンは一夏から五万を借り、部屋に戻りのほほんさんに言った。

 

「飯を奢ろう」

 

 

 

 

 

 




どうも、長い事お待たせしました。がんばって投稿していこうと思います!!

あと活動報告を見ていただけると幸いです。

感想、ご指摘などがあればよろしくお願いします。
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