フェアリー(のように穏やかな)ライフ(を送りたかった) 作:水生蟲
気づいたら四話投稿時の二倍になってて作者ビックリしてます。こんなに驚いたのは初めて友人の赤単レッドゾーンに三ターンキルされた時以来です。
そして、誤字報告をして下さった
Sheeena 様
この場で御礼申し上げます。ありがとうございます!
聖書の神、天使の誇りをその光る鉄槌で文字通り潰したG.O.Dはその神速の羽をもってして自らの主の元へと急ぐ。彼の者の心中は主の元へ戻り、その成果を報告することで主に褒められる未来を想像していた。主にとっての一番の神、その称号欲しさだけにG.O.Dがここまでの凶行に走ったとはクリーチャー以外の誰も思わないだろう。
主が待つ白亜の空間へと帰還する道すがら、G.O.Dは他のクリーチャー達が順調に侵略を進めていることを確認した。
「ふむ………なるほど、グールジェネレイドが出張ってくるのは予想出来ましたがあそこにいるのはロマノフに……
「…………」
傍にいながら黙って横を飛ぶガブリエルはその言葉に辺りを見渡すとなんとも言えない顔しか出来なかった。元は悪魔と堕天使を倒すために参戦したこの戦い、確かにその双方が壊滅的ダメージを受けているが自分達はこのクリーチャー共に隷属する事を余儀なくされてしまった。
「しっかり目に焼き付けておきなさい、ガブリエル。またとない侵略の記録を、主がこの世界に降り立った素晴らしい日を」
「…………はい」
何故そんな事をしなければならないのか、ガブリエルは内心そう思いつつも肯定しか出来なかった。逆らえば死、従うことでしか生き長らえることが出来ないのであればその道を選ぶ他ない。聖書の神も無駄に命を落としたのであればきっと嘆き悲しまれるだろう。しかし、この九体のクリーチャーに囲まれて、いつ殺されるか分からない状況であってもこれだけは聞かずにはいられなかった。
「…………あなたは、いえあなたがたは一体何が目的でこんな事を?」
「何故?あなたも神に仕えていた身ならば分かるでしょうが、主がそれを望まれたからですよ。この世界が欲しい、と」
「……はい……?たったそれだけの理由で……?」
こんな化け物達にまともな解答なぞ期待はしていなかったが、そのあまりにもな理由で思わず呆気にとられた顔をするガブリエル。それもそうだ。天使、悪魔、堕天使、そして二天龍、それら全てを巻き込む程の戦争に介入してきた理由がたった一人が願ったから。そんなことが有り得ていいはずがない。しかし、その反応を意外そうにしてG.O.Dはガブリエルに顔を向ける。
「おや、おかしいですか。あなた達もトップが殺せと命じれば何の罪も無い生き物であっても殺すでしょう?」
「なっ、主がそんな事を命じることは断じて無いです!!」
「けれど命じられたらやるのでしょう?これは、そういう話ですよ」
どこまでも冷めた口調で諭すように言うG.O.D。
「そんなことは………!」
無いとは言いきれなかった、その事実にガブリエルは言葉を失わせる。この戦争こそが、それを証明したようなものだ。
泣いて命乞いをした悪魔がいた、無理矢理戦争に付き合わされた堕天使がいた、それを自分は────
「ふむ………さて、ここなら良いでしょう。微量ながらマナを感じます。水文明の計画も順調なようですね」
ガブリエルを尻目に、G.O.Dは手を前にかざしてゲートを開いた。続く先にはクリーチャーらを従える恐るべき主がいる、先程から嬉しそうにしているこのG.O.Dの反応から見てもそれは間違いないだろう。
「ほら、早く入りなさい……っと、私としたことが忘れていました。その汚らしい格好じゃ主に示しがつきませんね。デュエナース、傷と衣装を」
「はい、ただいま」
「えっ……なにを!」
デュエナースと呼ばれたデカい注射器を持ち看護師の格好をしたネズミ顔のクリーチャーがガブリエルの傍によると、一瞬のうちに傷ついた身体が治り、服も天使特有の真っ白な服から新たな衣装へと変わった。
「これでよしっ……はい、終わりましたよ」
「そんな、傷が治っ……っ!!って、な、なんですかこの服は!」
すなわち、
「全く、何度も言ったでしょう。これからあなたは我が主に仕えるのです。これ以上に相応しい格好がありますか?安心なさい、あちらにはあなたの上司になる者もいます。分からないことがあれば手取り足取り教えてくれるでしょう……文字通りに、ね」
「えっ」
「チュチュ!ほら早く行けっチュ」
ドンッとその背中をネズミの着ぐるみを着たクリーチャーに押されたガブリエルはG.O.Dが開いたゲートの奥へと消えていく。
そして、ガブリエルがゲートの中へと入ったのを確認してG.O.D達侵略者も続けてその光の門へと入っていった。
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俺が、この世界に来たのは全くの偶然だった。ある日ふと目が覚めたら知らないベッドの上で、知らない天井が目に入った。それどころか自分が誰で、何をしていたかも分からなかった……ただ怖かった……そして思わず声を上げそうになった俺に声が掛けられた。いわく、目が覚めたかと。俺は安心しかけた、だってそうだろう?何もかも分からない状態でも話せる人がいる、それだけで救われたんだ。
けど……その考えは一瞬で崩れた。声は俺が寝ているベッドの枕元の方から聞こえてきたんだ……そう、有り得ないと思うが俺が寝ていたベッドには目と口が付いていた。ヴァイシングと名乗ったそいつは、俺が驚く姿に困惑したようだった。それで、自分でもおかしな事を言っていたと思う。ただただ焦っていた俺は思いつくままにヴァイシングから話を聞いていった。
そこからはトントン拍子だ、俺がヴァイシングから聞かされる数々の事に驚いてる途中で部屋の扉が開かれてそこから飛び出てきたオチャッピィに抱きつかれそうになり、勢いが良すぎて当たったら一緒に倒れること間違いないだろうそれを部屋に備え付けてあった棚から飛び出てきた硝子のコップと注射器が防いだ。そして未だ困惑する俺を引き連れて、彼らはこのクリーチャー達が蔓延る世界を案内した。火、水、自然、闇、光、ゼロ、全ての文明、種族が俺に忠誠を誓ってくれていた。どうやら俺が目覚めた場所も彼らが俺の為に用意してくれた城の中にあった部屋の一つらしい……いやいや、城ってそんな馬鹿な、と思ったががそれが当然だと言われた。記憶を失う前の俺は一体何をしていたのか非常に気になる。
それからというもの、俺はクリーチャー達から手厚く、過剰な程に保護され、何一つ不自由ない暮らしを送っていた。俺が腹が減ったと言えばその身を差し出そうとするワイルド・べジーズに、暇だと言えば俺が笑うまで終わらないエイリアンによる笑劇。まるで王にでもなった気分だった。けど……俺にはその献身が恐ろしく思えた。
それは、俺の為だけに存在しているような彼らは別に俺の事なんかすぐにでも殺せるぐらいのパワーを持っているからだ。何故こんな俺に仕えるのか、度々質問をしてもその度に返ってくるのは「貴方だから」とのこと。訳が分からない………
「あぁご主人様ぁ……本当に申し訳ございません。私としたことが………お詫びに痛みが消えるまで私が傷の消毒を────」
「邪魔よオチャッピィ!この堕妖精!なぁにが消毒よ、ただマスターの身体舐めたいだけじゃない!それにマスターは怪我してないって言ってるでしょ、いい加減にはーなーれーなーさーいー!!」
「ったくアンタらいい加減五月蝿いわよ!ボスが困ってるわ!」
『脳内常時日曜女は黙ってて!』
「ッはぁ!?なんなのアンタら、やろうっての!?いいわ、表に出なさい!コテンパンにしてやるわ!」
ホントに、なんで今はこんなに見た目は可愛い女の子のようなクリーチャー達から抱き締められてるのか、訳が分からない………あっ、今オチャッピィの柔らかい感触が………待て、何故頬を赤く染める、普通嫌がるだろ?なに、クリーチャーってそういうの大丈夫なの?それともこの子が特別なの?やっぱり訳が分からない。
ちなみに事の発端はさっき余りの光景のグロテスクさに玉座から立ち上がろうとして無様にコケた事から始まった。腹を強く打ち、呻いていたところ次の瞬間にはジェニーとオチャッピィが扉を開けて俺の事を介抱し始めた。そしてさらに、その騒ぎを聞いて新たなクリーチャーたる【
「ったく、それにしてもシャーロックの馬鹿は何してんのよっ……!!この部屋にボスがいる間はあいつが空間制御するって話だったじゃない」
怒髪天を衝くと言った様子のメーテルは、その子供っぽさが残った可愛いらしい顔を顰めて辺りを見回す。一面真っ白で玉座以外にあるのはせいぜいが部屋を支える柱ぐらいのこの空間だが、その何も無いところからそいつは現れた。
「ヤホホホホ、呼びましたか?」
「はっ、よくもまぁノコノコと顔を出せたわね……この偽
心底見下したような目をするメーテルに、シャーロックはその仮面を困ったように歪ませる。
「これは手厳しいですねメーテル嬢……そう言われましても、いくら
「はっ、どうだか。アンタならむしろマスターの苦しむ顔が見たくてほっといたって言われても信じられるわよ」
「そんなまさか!私とてマスターに仕える忠実な
『当たり前でしょう』
「だから私がご主人様のお側にいるんですよ?あなたの忠誠心が本物なのは知ってますけど、何分怪しいので。もしもの際には
三体全てのクリーチャーにダメ出しされ、さらに言動が怪しいからという理由だけで他に護衛を付けられるのはシャーロックとしてもいささか不本意であった。
「ヤホホホ、いやはや本当にお厳しい…………おや…このゲートの種類は……G.O.Dですか、どうやら帰ってきたようですね。今すぐ通しますか、マスター?」
ぐるりと玉座の周囲をその長い蛇のような白い身体で巻き付いてきたシャーロックの報告に、俺は内心焦った。どうも俺は表情に感情が出にくいタイプなので、よくクリーチャー達に勘違いやいらぬ心配をかけてしまうようだ。今も可愛いらしいクリーチャー達に抱きつかれていてもなお表情筋はピクリとも動かないが、俺の内心としてはこうだ。
あぁ……帰ってきちゃったか……G.O.Dってことは、さっき人型の何か潰してたの見ちゃったんだけどな……思いっきり血とか出てたし嫌だな……けど全部俺のせいだし……仕方ない、ここは何事もないかのように冷静に対処を……
「…分かった、通して」
あ、オチャッピィ達はもう大丈夫なんで離れててください。
なんか進まないままダラダラしてる感じですねー……作者としてはもうちょいテンポよく進めて行きたいのですが何分雑に練った設定の裏付けを文に書き起こすのがどうにも大変で()
これはもう初期の案である途中でザ・クロック出して時間をぶっ飛ばす選択肢を入れるべきか…!?
まぁそれはさておき
~カード紹介~
《
アウトレイジで可愛いと言ったら大体の人が思い浮かべるであろうクリーチャー、が、アリスとミケランジェロも負けてない。能力は自分がどんな場合でもカードを引く時にエマージェンシータイフーンの効果をこのカードがバトルゾーンにいる限り使えるというなんとも珍しい能力。赤青四コスト、パワー3000と能力を考えたら妥当な数字。
《
背景ストーリー上では唯一主人公サイドに勝った特別な存在。そのパワーは恐るべし、コストは10だがなんと驚きの23000。能力もその事実を裏付けるほどに強力で、出た時効果でサイキッククリーチャー全破壊、からの誰もサイキッククリーチャーを出せなくさせるという対・サイクリにおいて他の追随を許さない。さらに
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以下、(省略)
※超獣世界ってストーリー事に地形とか変わってるのに全文明、種族出てるとかどう説明すんの?という質問は、この超獣世界は特殊で全ての土地が集まって出来た巨大大陸と捉えてください。こうなった原因はシーザーさんのせいにします(適当)
※Q.温泉って何?
A.プレミアム殿堂の事です、本作はクリーチャーや呪文を存分に暴れさせることをメインにしております。本作においてプレミアム殿堂、殿堂共に使う際に一応の制限はかけますが、それも微々たるものにします。ガッチガチの制限なぞこの小説において百害あって一利なし。