剣豪ギルガメッシュが鎮守府に着任しました   作:スライムベス

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この作品は艦これ×FFになります。
また、キャラ崩壊や口調や一人称が違う、文章が拙い等お見苦しい点は多々あります。
それらが苦手な方はブラウザバックをして下さい。

このギルガメッシュはFF世界を一通り巡った人物となります。


「相方の在り方」

確か、深海棲艦は鎮守府正面海域に出現しないはずだが、さっきの戦闘音で引き付けてしまったらしい。

数は全部で4匹、人っぽい奴が1つと後は……如何にも形容し難い変なのが3つ。

 

「大淀、お前は戦えるか?」

 

「すいません、まだ装備が支給されていませんので……。」

 

叢雲と比べて持ってる装備が少ないと思っていたが、やはり必要最低限だったか。

 

「いやいい、幸いにも奴等は沖側から来てるし、少し距離がある、退避出来るはずだ……鎮守府へ逃げろ。」

 

「……提督、御武運を祈ります。」

 

鎮守府方面へ退避する大淀、入れ違いで深海棲艦と会敵する。

 

「駆逐3軽巡1、大淀さんを抜いて、戦力は私だけ……厳しいわね。」

 

「ふざけんな、誰を忘れてやがる。」

 

「深海棲艦にも『アクティブバリア』と似た様な障壁があるの、アンタは破れる?」

 

「へッ、てめぇは自分の心配だけしてりゃ良いんだよ。」

 

手にするは刃に触れるもの全てを切断する斬鉄剣。

バリア諸共、切り裂いてくれるわッ!

 

「ふん、途中から助けてくれって言っても知らないからね。」

 

「ぬかせ、狭間の百戦錬磨は伊達じゃないってとこを見せてやろう。」

 

深海棲艦との距離が段々と縮まってくる。

 

「そうだ、ルール変更の提案だ。」

 

「はぁ?こんな時に何寝ぼけてるの?」

 

腕にある盾の動作を確認する叢雲、どうやらアレも武器の一種みたいだ。

 

「そう言うなよ、勝負が有耶無耶なのは気持ち悪いだろ?」

 

「……内容は?」

 

「深海棲艦を多く倒した奴の勝ち、ずんぐりむっくりは1ptで人型は2pt、負けたら手持ちの武器1つ、勝者に譲歩する。」

 

射程内に入った深海棲艦が砲撃を開始する。

精度が良くないのか、まだ当たる気配はない。

 

「……伸ったわ、その約束ッ!」

 

返事と共に叢雲も反撃を開始する。

放った砲弾は見事、駆逐と名付けられた生物に直撃し、海の藻屑へと変貌した。

 

「私が一歩リードね、やっぱ無しは聞かないから。」

 

砲弾の装填をしつつ、叢雲は更に深海棲艦へと突撃して行く。

俺もノンビリしてられない、そう思って叢雲を追いかける。

 

「だが、その余裕も今のうちだぜ……必殺ッロケットパァアアアンチッ!!!!」

 

[ ロケットパンチ ]

 

突撃してる叢雲を追い抜き、超高速のパンチが残った駆逐に当たった。

遥か後方まで吹き飛ばし、派手に水切りした後、盛大に爆発した。

我ながら良い威力だと思っていると、少し先にいる叢雲が怒鳴り声を浴びせた。

 

「ちょっと危ないじゃないッ!!私に当てるつもりッ!?」

 

「味方に当てる程、不器用じゃねぇよッ!!」

 

ともあれ、これで深海棲艦の残りは2つ、ぐんぐりむっくりは問題ないが、人型は未知数だ、油断ならない。

俺達と深海棲艦との間は約10m、飛び交う砲弾が多くなり、激戦になる。

撃たれる砲弾は斬り払えど斬り払えど次々に飛んでくる。

 

「ちくしょうッ、近付きたいのにキリがないぜッ!」

 

「ご自慢の剣は御飾りかしらッ!?」

 

「お前だって当てたのは最初の1発だけじゃねぇかッ!!」

 

有効打が思った様に入らない。

そんな時、痺れを切らした叢雲は腕に装備した盾を前に突き出す。

 

「なら、これでどうッ!?これだけ近いなら避けようがないわッ!!」

 

パシュンと気の抜けた音と共に鉄の棒が4本、海に放たれる。

だが、深海棲艦達に目立った変化はない。

 

「何も起きないじゃねぇかッ!!」

 

「いいえ、当たったわ。」

 

直後、ずんぐりむっくりが轟音と共に爆発したッ。

こんがり焼けたずんぐりむっくりはゴポゴポと音を立てながら沈んでいく。

 

「今のは、まさか噂に聞いたダイナマイトと言うやつか。」

 

「『魚雷』ね。厳密には違うけど、概ねその通りよ。」

 

これで残る敵は1人。

弾幕も薄くなり、近付きやすくもなった。

斬鉄剣を構え直し、チャンスを伺う。

 

「さぁ、年貢の納め時だぜ覆面ッ!!」

 

「ァ……ァア…………。」

 

決して近付けない距離ではない。

だが、覆面からは隙が見えない、恐らく何かを企んでる。

さて、どうしたものか……。

 

「いつまで棒立ちなのよッ!ちゃっちゃと片付けるわッ!!」

 

「ッ!?馬鹿野郎ッ!!」

 

もう一度、盾を前に突き出して魚雷を放とうとする。

その瞬間、覆面は目にも留まらぬ速さで砲撃を放つ。

 

「えっ……?」

 

気付いた時には引き金を引く指を止められない。

再びパシュンと音が鳴り、魚雷が放出された。

しかし、今度は着水する前に放たれた砲弾と衝突する。

直後、空気を震わせるような轟音が辺りに響く。

 

「むッ叢雲ォオオォオオオッ!!?」

 

さっきの雑魚を焼いた魚雷だ、直撃ではないにしろ、無事で済むはずがないッ!!

間髪入れずに射撃体制に入る覆面。

 

「野郎……ッ!!」

 

[ かばう ]

 

今は倒すより叢雲の安否が優先だッ。

間に割り込み盾を構え、覆面の砲弾を弾く。

 

「叢雲ッ!!無事かッ!?返事をしろッ!?」

 

黒煙が濃くて叢雲の姿を確認する事が出来ねぇッ!

くっそ、こんなんで死なれちゃ目覚めが悪いぞッ!!

砲撃を弾き続ける腕が痺れ始め、後方を確認する余裕もなくなってきた時、あのキンキンとした声が響いた。

 

「……うるっさいッ!!耳に響くでしょうがッ!!」

 

「無事だったかッ!!」

 

「損害大で身体中が痛いけど、命に別状はないってとこかしら。」

 

怪我の度合いは見れないが、喋る余裕があるなら大丈夫だろう。

叢雲の安全を確保しつつ覆面を倒す方法はこれしかない。

 

「身体中が痛いとは思うが、俺の腰にある槍を抜いてくれ。」

 

「はぁ?これ?」

 

脇差の様に差してある槍を抜く。

龍を屠る為の槍……『ひりゅうのやり』

 

「いいか、俺は突っ込んで覆面の砲身を切断する、その後ろから奴を倒せッ!!」

 

「ちょっと待ってッ、装備が壊れて思った様に動け……」

 

[ レビテト ]

 

[ ヘイスガ ]

 

「……あれ、動ける……と言うか浮いてる?」

 

「スピードアップのおまけ付きだ、遅れるなよッ!!」

 

「……アンタこそ、失敗るんじゃないわよッ!!」

 

盾を前面に出して突撃する。

決して壊れる事がない『げんじのたて』だ、俺の腕が折れない限り攻撃を弾き続けるッ!!

 

「こいつでも喰らいやがれぇえええッ!!」

 

そのまま覆面の覆面に勢いをそのまま乗せた盾を叩きつけ、怯ませた隙に『斬鉄剣』で砲身を切り裂くッ!!

多少の抵抗は感じたが、『斬鉄剣』はそれを物ともしない斬れ味で奴の右腕ごと切断した。

 

「ァ……ァアアッ!イァアアアアアッ!!!!」

 

「やれッ!!叢雲ォッ!!」

 

斬り抜けた俺の後ろにいる叢雲が間髪入れずに突撃するッ!!

 

「沈みなさいッ!!」

 

槍と共に深海棲艦を貫通した叢雲。

残ったのは海に沈む骸だけとなった。

 

「叢雲、やったなッ!!」

 

クルッと振り返ると、火傷や焦げ、深海棲艦の返り血などでボロボロの叢雲だった。

主砲は両方とも粉砕、背負ってる装備は黒煙を上げていた。

 

「うおっッ!?思ってたより酷いな。」

 

「全く、怪我人に無茶させるんだから……。」

 

「怪我の元はお前だろ。」

 

「あたっ……。」

 

軽くチョップをかます。

 

「取り敢えず、体力だけでも回復させるか……。」

 

[ ホワイトウィンド ]

 

心地の良い風が辺り一面に吹き抜ける。

叢雲の火傷や多少の擦り傷は消えたが、服の焦げと返り血はどうにもならなかった。

 

「ほれ、痛みはなくなったはずだ。」

 

「アンタ……ほんとに魔法使いだったのね。」

 

「魔法使いじゃなくて魔法を使えるだけだ。」

 

元々は苦手だったんだがなぁ……。

 

「そんな事は後回しだ、帰るぞ。」

 

「……うん。」

 

鎮守府へ帰る最中、叢雲がもじもじしてるのに気付く。

 

「なんだ、ションベンか?」

 

「違うわよッ!!……悪かったわね、先走って。」

 

「その事か、済んだことは気にするな。」

 

「迂闊だったわ、もう少し様子を見るべきだった……。」

 

「だから、気にするなっての。」

 

神妙な顔の叢雲にデコピンをする。

 

「あうッ!」

 

「反省なら次に活かせばいいし、後悔ならするだけ無駄だ、過去は変えられないんだからな。」

 

「……そうね。」

 

「だから、今は楽しい事を考えろ。そうだ、勝負はお前さんの勝ちだから受け取りな。」

 

「えっ、これ。」

 

渡したのは『ひりゅうのやり』

さっき返してもらったが、負けた奴は勝者に譲歩だ、未練はない。

 

「弾き飛ばした槍の事もある、大切にしろよ。」

 

「…………そうね、これで我慢してあげるわ。」

 

「やっと調子が戻ったって感じだな。」

 

「うっさい。」

 

さて、大淀には何て言い訳するかなぁー。

そんな事を思いながら鎮守府へ帰る。

そしてハッとする、鎮守府は帰る場所ってことに気付いた。

怪物溢れる次元の狭間を彷徨い、世界を渡った俺に帰る場所があるなんてな。

 

「……フッ。」

 

「どうしたの、急ににやけちゃって……気持ち悪いわ。」

 

「良いんだよッ!ほら、鎮守府まで競争だッ!負けたら槍を返してもらうぞッ!!」

 

「あっ、ずるいッ!!待ちなさいよッ!!」

 

バッツ、お前との勝負は一旦お預けだ。

お前が世界の英雄なら、この世界の英雄になった俺様と戦ってもらうぜッ!

 




ふぅ……まったく、ヒヤヒヤさせてくれるぜ。
鎮守府に戻ったら労ってやれよな!
帰投したギルガメッシュは大淀に押し付けられた役職に従事する事になる。
その内容とは……?

次回、ギルガメッシュ提督

「戦力補充」

こいつは……仲間の予感!?
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