剣豪ギルガメッシュが鎮守府に着任しました   作:スライムベス

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この作品は艦これ×FFになります。
また、キャラ崩壊や口調や一人称が違う、文章が拙い等お見苦しい点は多々あります。
それらが苦手な方はブラウザバックをして下さい。

このギルガメッシュはFF世界を一通り巡った人物となります。


「ミニマムじゃないよ!妖精さん!」

 

「なーんか妙だよな……。」

 

「どうしましたか、提督?」

 

執務室に戻る途中で覚えた違和感がある。

広大な敷地に物音1つしない……静かすぎる。

 

「建物の割には人が少なすぎないか?」

 

「明日には2人の方が着任いたしますよ。」

 

「それでも少ないな……こんだけ大きければ50人はいないと、運営自体出来ないだろ。」

 

指揮を執る者がいて戦闘員がいても、サポートや運営する者がいなければ意味がない。

その人員が今のメンバーしかいないのでは、とてもじゃないが仕事が回るとは思えない。

 

「実はですね、心強い味方がいるんですよ。」

 

「あの子達ね。」

 

「あぁ、あいつらか。」

 

後ろからついて来てる2人は納得したように頷く。

 

「なんだ、来たばかりの天龍でも知ってるのか?」

 

「艦娘で知らない奴はいないと言っても過言ではないと思うぜ。」

 

「執務室に戻ったら御紹介しますね。」

 

艦娘の間では大層有名らしい。

一体、どんなお偉いさんなのか。

 

-執務室-

 

部屋に戻って来た俺らは楽な体制でくつろぐ。

俺は椅子、天龍と叢雲はソファー、大淀は立ったままで一息ついた。

 

「さて、改めて紹介しましょう。」

 

大淀はそう言ってポケットに手を入れる。

多分、PHS……じゃなかった、スマホだったか、それで呼び出すのだろう。

しばらくポケットをモゾモゾと探り、取り出した。

だが、持っているのはスマホでは無い。

 

「はい、提督。『妖精さん』です。」

 

出されたのは小人だった。

手の中にいる小人は鼻ちょうちんを作って、如何にも『寝てます』という感じだ。

 

「……なんだ、この訳分からん奴は?」

 

「だから、妖精さんですよ。」

 

まじまじと見てみるも、小人以上の情報はなかった。

これはアレか、ミニマムに掛かった人間というオチか?

 

[ ミニマム ]

 

M I S S ! !

 

ミニマムに掛かった奴はミニマムで治る筈だが、手応えがない。

 

「ちょっと貸して貰って良いか?」

 

「どうぞ、乱暴だけはしないで下さいね?」

 

「小人相手に取って喰おうなんて思わねぇよ。」

 

確か、懐にアレをしまってたはずだ。

あーと、あれでもない……これでもない……あ、あった。

手に持ったものを懐から取り出す、見た目は小振りの木槌だ。

それを見た天龍は何を想像したのか、止めに入る。

 

「おいおい、叩き潰し気じゃないよな?」

 

「だから、そんな事しねぇっつの。」

 

「じゃあ、それは何よ?」

 

叢雲は怪訝に思ったのか、木槌を半ば強引に持ってかれた。

 

「そいつはな、『うちでのこづち』つって、早い話が小人になってる奴を元に戻す効果がある。」

 

「ふーん?うちでのこづち……ねぇ?」

 

まぁ、初めて見るアイテムを警戒する気持ちは分かる。

俺も変なランプを不用意に触ってしまったがばかりに痛い目を見たからな。

 

「じゃあ試しにやって見るか、天龍?」

 

「おっ?使って良いのか?」

 

[ ミニマム ]

 

うちでのこづちを叢雲から受け取ろうとした天龍にミニマムを掛ける。

ポンッと軽快な音と共に煙が一瞬で天龍を包む。

また一瞬で煙は晴れるが、そこには天龍の姿はない。

良く見ると叢雲の足元には天龍に似た3寸ばかりの妖精さんがいた。よっぽど悔しいのか地団駄を踏んでいる。」

 

「え……ほんとに小人になっちゃった?」

 

「これが小人状態で物理技がほぼ無効化される。」

 

「イイカラモトニモドセー。」

 

「へいへい、今戻しますよーっと。」

 

天龍の上でうちでのこづちを振るう。

すると、ポンッと煙が立ち込め、晴れた頃には天龍は元の姿に戻っていた。

 

「えらい目にあった……。」

 

「それじゃ、本題に戻るか。」

 

早速、机の上に置いた寝ている妖精さんの上でうちでのこづちを振るった。

だが、幾度振るおうとも変化する兆しはない。

 

「これは……失敗ですか?」

 

「不調……じゃないわよね、天龍の時は使えてたし……。」

 

「あー、そうか。」

 

「何が『そうか』何だ?」

 

うちでのこづちは小人状態を治すアイテム。

つまり、うちでのこづちを振るって治らないと言うことは元々、この妖精さんはこの大きさなのだ。

 

「妖精さんは大きくなれないって事だ。」

 

「ちぇっ、ちょっと期待してたのに。」

 

「別に良いじゃねえかよ、それより腹減っちまったよ。」

 

外を見れば日は傾き、辺りを赤く染めている。

今日だけで色々とあった上に、なんやかんやで昼飯も食べ損なったからな。

俺の胃袋は悲鳴をあげていた。

 

「大淀、今日の飯も『レーション』ってやつになるのか?」

 

ここに来てからは備蓄食料こと『レーション』を食べ続けている。

見た目は四角に整えた大きいクッキーで、不味くはないがパサパサしていて味気ないし、何より食べたって気がしない。

大淀曰く、1食分の栄養はあるらしいが、どうせ異世界に来たんだから異世界特有の美味い飯を食いたい。

またレーションと言ったらぶーぶー文句を言おうと思ったが、別の答えが返って来た。

 

「いいえ、今日は叢雲さんや天龍さんが着任して人が増えたので私が作ろうと思います!」

 

「おっ?やっとマトモな飯か!?」

 

「へー、大淀って料理が出来るのか?」

 

「みんな大好き海軍カレーです。これなら誰でも作れるでしょう?」

 

天龍は成る程と頷く、馴染みのある料理らしい。

海軍カレー……聞き覚えはない。

一体、どんな夕飯になるのか……楽しみになってきやがった!

 

-食堂-

 

「暇だ……。」

 

やる事がなくてテーブルに突っ伏す。

料理を手伝おうと申し出たが、叢雲と天龍がいるから大丈夫と断られてしまった。

テーブルには大淀が一緒に連れてきた、さっきの妖精さんもいて、相変わらずスヤスヤと寝ている。

地味に聞きそびれたが、こいつ1人で本当にどうにかなるのか?

 

「実はとんでもなく力持ち……とか?」

 

ツンツンと妖精さんのほっぺをつついてみる。

うむ、柔らかい。

妖精さんで遊んでいると不意に鼻ちょうちんが破れ、目を覚ました。

 

「うお、起こしちまった。」

 

むくりと起き上がり、こっちを見るや否や敬礼をする。

ちっちゃくとも一人前の人員と言うわけか?

 

「そんな堅苦しくしなくて大丈夫だ、お前も疲れるだろ。」

 

そう言うと妖精さんは敬礼を解き、ペタンと座り込む。

天龍をちっちゃくした時は喋ってたが妖精さんは喋らないのか。

 

「………………。」

 

妖精さんと無言の時間が続く、正直気まずい。

 

「そうだな、このギルガメッシュ様がお近づきの印にこれをやろう。」

 

適当に見繕った物を懐から取り出す。

これなら小人サイズでも楽しめるだろう。

 

「この世に二つと無いアイテムだ、大切にしろよ。」

 

そう言って渡したのは、手のひらサイズの丸い緑色石。

妖精さんの目の前に置くと、転がしたりして遊び始めた。

気に入ってもらえてなにより。

 

「なんだ、随分と楽しそうじゃねぇか。」

 

「おう、新しい部下と親交を深めてるところだ。」

 

妖精さんの遊ぶ光景を見ていると、天龍が調理場から戻ってきた。

向かいの席に座る天龍。

改めて見ると、中々ナイスバディーだな。

 

「何だよ、何かついてるか?」

 

ジロジロ見たのが気になったのか、天龍は身体を見回す。

『良い身体をしてる』と言えばセクハラになるな、話題を変えるか。

 

「いや、何でもない。そんなことより、この妖精さんがいるだけで鎮守府が動くのか?」

 

「そうだな、簡単に説明するとだな……うーん。」

 

しばらく腕を組み、唸って悩む天龍。

そして、言葉を選ぶ様に答えた。

 

「妖精さんは1人じゃなくて、鎮守府に大勢いるんだ。んで、運営に必要な施設や設備は妖精さん達で十分に賄える……ってところか。」

 

「大勢って、まだ来て数日だが全然見かけなかったぞ?」

 

「普段は天井裏とか壁の中に住んでる、オレ達の廊下や部屋は広すぎるな。」

 

「なーる、そう言うことか。」

 

見えないだけで存在はしていて、物音がしなかったのは多分、身体が小さいからか。

 

「ところで、俺にお近づきの印はないのか?」

 

「あー……仕方ねぇな、今回だけだぞ。」

 

妖精さんにあげた手前、天龍にはあげないってのは筋が通られねぇし……これでいいか。

 

「ほれ、剣なんてどうだ。」

 

渡したのは片手で扱うには丁度良い大きさの剣。

 

「お、剣か〜……って、錆だらけだし刃こぼれしてるぞ、これ。」

 

「そりゃ武器として使えない剣だしな。」

 

「見た目がカッコいいだけに惜しい……この剣の名前は?」

 

「『味方殺しの剣』」

 

「物騒な事この上ないな。」

 

そんなこんなをしてるうちに、調理場から良い匂いが漂ってくる。

数分後、テーブルには出来た料理が並べられた。

ふむ、独特な香りではあるが食欲がそそられる良い香りだ。

 

「お米の上にスープとは、大胆だぜ。」

 

「何が大胆なのよ、バカ言ってないで食べるわよ。」

 

叢雲は両手を合わせて、いただきますと言う。

この文化は俺の世界にもあったが、あまり気にした事はなかったな。

今度、聞いて見ることにしよう。

 

「いただきます。」

 

早速、スプーンで米とスープを一緒にして口に運ぶ。

 

「こりゃ美味い!今まで食べた事がない味だッ!」

 

ここ数日がレーション続きってこともあってか、より一層美味く感じる。

ピリッと辛い味付けは米と良く合う。

 

「あぁ、美味いぜ!」

 

「うん、美味しい!」

 

「喜んで貰えて良かったです。」

 

その後は食べながら、俺様の冒険記を存分に語った。

好敵手と出会ったり、異世界で手助けしたり、トレジャーハンターになったり、思い返せば本当に色々あったもんだ。

聞いてた天龍は目を輝かせ、叢雲は嘘っぱちと一蹴。

大淀は自分も魔法が使えるか聞いてきたが、素養の問題だから何とも言えなかった。

食後は各々で片付け、解散した。

 

-自室-

 

鎧を脱ぎ、シャワーを浴びてからベットに転がり込み、ジーッと天井を見つめる

 

「明日にはまた仲間が増えるのか、段々賑やかになっていくな。」

 

誰かいる訳でもないのに呟く、次元の狭間で付いた癖だ。

思った事を口にするだけでも気持ちの整理や余裕が出来る。

 

「提督か……ハッ、俺にゃ荷が重いぜ。」

 

今まで一人旅を続けてた身だ、急に団体行動のリーダーとか無茶振りにも程がある。

そんな想いに耽っていると、コンコンと誰かがドアをノックした。

 

「開いてるぜ。」

 

「失礼するわ。」

 

入ってきたのは叢雲だった。

風呂に入ったのだろう、パジャマを着た叢雲の姿は見た目相応の幼さを感じさせた。

 

「どーした、相談ならいつでも受け付けるぜ?」

 

ベットに転がったまま、叢雲の方を向く。

不躾極まり無いが、緊張されるより何倍もマシだろう。

 

「相談と言うか……ちゃんとお礼を言ってなかったって思って……。」

 

「律儀な奴だな、上司は部下を守って当然だ。むしろ、怪我をさせた俺に落ち度があるんだから気にするな。」

 

「それはそれ、これはこれよ。」

 

ムスッとした表情で言ったかと思えば、今度は顔が赤くなってモジモジとし始める。

 

「あ、あの……ありがとね。」

 

こいつ……本当に叢雲か?

今朝の態度とまるっきり違くないか?

ちょっと俺様、キュンと言うか、守らなきゃって使命感が湧いてきたぞ。

 

「そうか、じゃあ『どういたしまして』とでも言っておうか。」

 

「うん、それだけ。悪かったわね、邪魔して。」

 

部屋を出て行こうとする叢雲。

ドアに手をかけた所でもう一度、俺の方へ向く。

 

「それと、アンタは理想のリーダーだと私は思ってるから自信持ちなさい、おやすみ。」

 

それだけ言うと部屋から出て行った。

聞かれてたのか……。

まぁ、なんだ……どうせなら期待を裏切らない様にしないとな。

 

「明日も頑張っていくか!」




おー?
ククッ、ギルガメッシュお前……もしかして叢雲ちゃんに『ほの字』なんじゃねぇか??
いやいや、隠さなくても良いぜ、俺には分かる!

ギルガメッシュ一行は新たに仲間を加え、意気揚々。
だが、そんな内に慌てた様子の妖精さんから一報が入る。
気になる内容は……なんと敵襲!?

次回、ギルガメッシュ提督

「南西諸島沖海戦」

アピールチャンスだ、カッコ悪い姿を晒すなよッ!
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