また、キャラ崩壊や口調や一人称が違う、文章が拙い等お見苦しい点は多々あります。
それらが苦手な方はブラウザバックをして下さい。
このギルガメッシュはFF世界を一通り巡った人物となります。
俺様、ギルガメッシュの朝は早い。
朝はいつもの鎧を着込んで執務室に向かう。
そこで瞑想し、心を洗練することで1日が始まるのだ。
-執務室-
「提督、おはようございます。」
1日が始まらなかった……。
執務室に入ると大淀が書類を整理していた。
相変わらず仕事が早い奴だ。
「あぁ、おはよう。新しい仲間は今日だったか?」
「はい、つい先ほど連絡がありまして、あと少しで鎮守府に着くそうです。」
「なら、出迎えてやるか。」
わざわざ来てくれるんだから、それぐらいしないとな。
叢雲と天龍は……まぁ、そのうち執務室に来るだろう。
-鎮守府玄関前-
大淀と待つ事数分……鎮守府に一台の大型トラックが到着した。
門の前で停止し、窓から女性が身を乗り出して上機嫌に声をかける。
「すいませーん、宅急便でーす!」
「こら明石、ふざけないの!」
おぉ、珍しく大淀の敬語が崩れた。
普段、誰に対しても敬語である大淀から聞けるのは中々レアな体験だ。
「えへへ……あっ提督ですね?初めまして、明石です!」
「おう、ギルガメッシュだ。これからよろしく頼むぜ。」
「あれ、明石?2人って聞いたけど……間宮さんは?」
「助手席にいるよ、そっからじゃ見えないかもね。」
「間宮ですー、よろしくお願いしますー!」
顔は見えないが、奥の方から声が聞こえた。
「取り敢えず、トラックを置いて来ちゃいますねー。」
トラックを鎮守府の地下駐車場まで誘導した後、2人を執務室まで案内した。
-執務室-
執務室に戻るとソファーに腰掛けている叢雲と天龍がいた。
くつろいでる2人に明石と間宮を紹介する。
「2人とも、新入りの明石と間宮だ。」
「明石です、装備の開発ならまかせて!」
「間宮です、戦いは苦手ですので後方支援で頑張りたいと思います。」
挨拶もそこそこに、明石と間宮には鎮守府の現状を説明する。
戦闘員が2人しかいないし、叢雲の装備はぶっ壊れだしと割とヤバい。
「間宮は戦闘が苦手って言ってたけど、明石は出来そうか?」
「あ〜、すいません……私も大淀同様で艤装がまだ出来てないんですよ。」
なんとなく分かってたが、やはり明石も戦えない……。
そろそろジリ貧もここに極まれりってとこか。
「ただ、叢雲ちゃんの艤装はどうにか出来ますよ。」
「なに!ホントか!?」
「ふふん、技術屋をなめないでください。」
-工廠-
俺達一行は場所は移り、だだっ広い工廠。
間宮さんは材料の仕入れがあるとかなんとかで大淀と共に食堂へ向かった。
目の前にあるのは、壊れてうんともすんとも言わなくなった叢雲の艤装。
「結構、派手に壊れちまってるが……いけるか?」
「駆動系や制御系が著しい……特にアクティブバリアの損害が激しいみたい。」
明石は工具を使って艤装を診る。
叢雲は壊した手前、気まずそうにモジモジしていた。
「あの……明石さん、直りそうですか?」
「そうですねぇ……最終兵器と参りましょうか。」
最終兵器の出番早いな、おい。
て言うか、これだけ壊れてても直せるのか。
「先に入渠施設に行っててもらって良いですか?私は最終兵器をトラックから降ろしてきます。」
「なら俺も手伝うぜ、提督と叢雲は艤装を入渠施設に運んでくれ。」
天龍と明石は最終兵器を取りに工廠を後にする。
「あー……入渠施設ってどこだっけ?」
「ちゃんと覚えておきなさいよ……。案内してあげるから艤装持って。」
「うっす。」
叢雲に導かれること数分、少し奥まった場所に入渠施設はあった。
何でも海に隣接した場所にあると襲撃される可能性が高いんだとか。
-入渠施設-
この施設の役割は主に2つある。
1つは日々の疲労を癒す為の入浴施設、差し詰め銭湯と言ったところか。
もう1つが艤装や兵装などを修理する場所と聞いているが……。
「叢雲よぉ、機械を直すんなら工廠の方が良いんじゃないか?」
機械が湿気に弱い事ぐらいは俺にでも分かる。
入浴施設の隣で修理するのは不合理極まりないと思う。
「そうね、普通の機械なら工廠の方がよっぽど効率的だと思うわ。」
「なら何でだよ?」
そう聞くと、叢雲は目の前のお湯が入った浴槽を指差し、説明した。
「理由は簡単、ここのお湯……私達は『修復液』って呼んでるけど、これに艤装を漬けると自然に直るからよ。」
「はぁ?」
まるで意味……と言うか、理屈が分からない。
何かの比喩か?
「百歩譲って、文面通りに直るとしよう。なら、明石がいなくても勝手にその修復液に漬ければ修理できたんじゃ……?」
「それが出来ないのよ、司令官はガソリンを安全に扱える?」
「あ、そっか。」
なるほど、身近にはあるが専門的な知識がないと取り扱いが危険である可能性があるのか。
「一応、理解はしたが……水に浸けて直る機械って違和感しかないな。」
「そうね、未だ成分とか不明瞭なところもあるけど、今のところ判明している特性は人体にも有効ってことね。」
「人も治る液体か……。」
何とも胡散臭い液体だ。
だが、フッと気になる疑問も湧いた。
「ときに叢雲よ、この修復液は飲めたりするのか?」
温泉なんかは飲めると聞いた事がある。
これも似たようなもんだし、いけるだろう。
「一応、飲んでも害はないって聞いたことはあるけど……飲むの?」
「物は試しだ、これで回復ポイントだったら儲けもんだろ。」
早速、湧き出る湯元からお湯を掬って飲んでみる。
こ、これは……ッ!!?
「うっっっすッ!!まずッ!?」
「でしょうね、てか薄いって何よ。」
口の中が甘いような、甘過ぎて苦いような薬独特の後味に支配される。
いや、待てよ……この感じ、どこかで飲んだ覚えがあるような……。
「そうだ、エリクサー!!」
「わっ、急にどうしたのよ!?」
大声に驚く叢雲を尻目に懐からエリクサーを取り出し、飲み干す。
間違いない……この修復液はエリクサーが混ざってる。
「そりゃ漬ければ直る訳だ。」
「さっきからアンタ1人で自己解決してて、話が見えないんだけど?」
「あー、つまりだな……。」
叢雲には簡単に、万能薬が混じってると説明した。
「万能薬……本当に存在したら明石さんも商売上がったりね。」
「実際にある訳だが……それにしてもエリクサーが湧いて出るなんて聞いた事ねぇな。」
「よく分かんないけど、山の天然水的な物じゃないの?」
「エリクサーは精製して初めて出来る薬品なんだよ、少なくとも天然物ってのはないハズだ。」
「ふーん、まぁいいわ。詳しい事は水脈を調べてる大本営の研究を待ちましょ。」
些か謎は残るが、調べようにもどうしようもないから、一旦放置しておこう。
そうこうしていると、明石と天龍がバケツと資材を運んできた。
「提督ー、お待たせいたしました。」
「明石の最終兵器だ、大事に使えよ。」
天龍はそう言うと手に持っていたバケツを俺に渡す。
見たところ、粘度が高い液体が入っているようだが……?
「なんだ、このドロドロしたシロップみたいな液体は?」
明石にバケツの中身を聞いたが、当の明石は待ってましたとばかりにバケツの説明を始めた。
「よくぞ聞いてくれました!これは『高速修復材』と言って、『修復液』を濃縮した物になります!これを艤装に掛ける事によって即座に修復が完了します!」
「俺の知ってるエリクサーと違う……。」
「エリクサーが何のことか分かりかねますが……百聞は一見にしかず、早速叢雲ちゃんの艤装にぶっかけます!」
艤装を浴槽に浸け、バケツの中の液体を入れる。
すると、まるで時間が巻き戻る様に艤装の傷が塞がっていく。
いや、これは元に戻ると表現した方が正しいか。
数秒もすれば新品同様の艤装がそこにはあった。
「すげぇ……ほんとに直っちまった。」
「私も初めて見たけど、凄い効力ね……。」
艤装を湯船から取り出し、水気を取って叢雲に渡す明石。
「さぁさぁ、早速装着してみてください、叢雲ちゃん!」
「分かった、分かりましたから押し付けないで下さい!」
言われるがまま艤装を装備する、見た目は完全に昨日と同じだ。
主砲を空撃したり、脚部の艤装を動かしたりして確認する叢雲は満足そうに頷く。
「悪くないわね、元通りって感じ。」
「そうでしょ、そうでしょ!何たって『高速修復材』には数々の実験に基づいた……」
「明石、長そうなら手短に頼む。」
こう言った輩は必ず説明が長くなると相場は決まっている。
ので、明石には悪いが釘を刺して貰った。
不満そうな目線を送る明石から顔を逸らす。
少し間が空いたが、渋々と簡潔に説明してくれた。
「……『高速修復材』は瞬時に修復可能、だけど数には限りがあるので留意されたし。」
「うむ、分かりやすい説明ご苦労。」
「なぁ明石さんよ、限りがあるって言ってたが具体的にはどんぐらいあるんだ?」
話を聞いていた天龍が質問を挟む、確かに確認した方がいい意見だ。
「バケツ1つで1人分の修復なので、今のところは3回が限度です。」
流石にそこまで数は多くないか。
だが、これで幾分かは戦力を持ち直しに成功だ。
「ここで増員出来れば完璧なんだがなぁ〜。」
「なんだよ、俺みたいに『建造』すりゃいいじゃねぇか?」
「それが出来たら苦労しねぇんだわ、天龍。お前を呼んだので最後だったみたいでさ。」
昨日、寝る前に資料を漁っていたら『開発資材』の在庫が無いことに気付いた。
ついでに各資材も底を尽きかけている。
「なんだよ、何もできねぇじゃねぇか。」
「一応、大本営って所から任務を遂行すれば追加支給されるけど、月に一回ですからねぇ〜。」
「次の定期支給は1週間後よ。」
「先が長い……開店早々に1週間の休業か。」
シラナイトイウツミト シリスギルワナ ウゴケナクナルマエニ ウゴキダソウ~♪
「すいません、私のです。」
何か良い方法が無いものか……とか思っていると、スマホの着信音が工廠に鳴り響く。
電話に出る明石だが、直ぐに耳からスマホを離し、スピーカーモードに切り替えた。
画面には大淀の文字、そして画面越しに緊迫した声が流れる。
『提督、敵襲です!敵の艦隊が南西諸島沖で集結し進軍を始めたとの情報が入りました!』
「何だと!?詳しく聞かせろッ!!」
『妖精さんの情報ですと、中規模艦隊がここを目指して進撃中とのことです!』
マズイ、今の戦力は俺を含め3人しかいない。
恐らく、先の戦闘でここの存在がバレたのだろう。
そんな状態で拠点である鎮守府が狙われたら、正直守りきれる自信はない。
「敵がここに着くまで、どのくらい掛かるッ!?」
『約24時間です!!』
「……うん?すまない、もっかい言ってくれ。」
『約24時間、大体1日後くらいとなります。』
「長ッ!?」
思ってた以上に緊迫しない状況に逆にびっくりしたわ。
南西諸島ってそんな遠いのかよ。
「あー、どうすんだ?敵さんが来るまで防壁でも作りゃいいか?」
『深海棲艦は海上から真っ直ぐこちらに来ていますので、迎撃しましょう。』
「俺らも夜通しで海の上を走れと?」
『バカ言わないで下さい、ちゃんと脚はあります。操縦は明石に任せて、提督達は迎撃に当たってください。』
「大体、何時間くらい掛るんだ?」
『おおよそ1時間ぐらいになりますね。』
片道24時間が1時間になる脚とは一体……?
大淀の案内の下、俺たちは滑走路に到着した。
今更だが、ここの鎮守府は何でもあるな。
『明石、管制室で操縦をお願い。そこで操作が出来るわ。』
「お、遂にアレが完成したのね!はいはーい、おまかせー。」
そう言って明石は1番目立つ塔に1人で行ってしまった。
残された俺、叢雲、天龍は滑走路に放置されたままだ。
「……お前らは何か知ってるか?」
「来たばかりの俺が知る訳がないぜ、叢雲は?」
「何も聞かされてないけど……滑走路って事は飛行機じゃないの?」
「飛行機……ってなんだ?」
それは何かと聞こうとした時、数ある倉庫の内の1つが派手に音を立てた。
「な、なんだぁ!?」
音がした方向を見ると閉まっていたシャッターが上がっていく。
中からはずんぐりむっくりとした巨大な鉄の塊が出てきた。
少なく見積もってもバッツ達が乗っていた飛空艇の5倍は有りそうな大きさだ。
「でけぇ……なんだ、ありゃ?」
「アレが飛行機だよ、空を飛ぶ乗り物。まぁ、飛行機よりか輸送機ってのが正しいな。」
「船が空を飛ぶのを見た事はあるが、ホントに鉄の塊が空を飛べるのか……?」
「むしろ、船が空を飛ぶってなんだよ。」
「2人とも、早く乗らないと置いてくわよ!」
-輸送機 内部-
中に入り、通路を真っ直ぐ行くと執務室と然程変わらない部屋があった。
違う点を挙げるとすれば、椅子が固定式になってるぐらいか。
辺りを見回すと部屋が次第に暗くなり、壁に映像が投影される。
そこには明石が映し出されていた。
『明石エアーラインの御利用、ありがとうございます!当機は鎮守府発、南西諸島沖深海棲艦進撃部隊行となっております!』
「すまない、そろそろ説明してくれると助かる。」
明石は意気揚々と喋っているが、俺たちは全くの置いてけぼりだ 。
『では作戦の概要を説明しましょう。簡潔に言えば輸送機で相手の真上まで移動して強襲を仕掛けます。』
「なるほど、空からひとっ飛びって訳か。」
『はい、砲弾が飛んで来ない高高度からの投下出撃をする事で短い時間で長距離の出撃に対応できます!』
「ねぇ明石さん……高高度って言ったけど、まさか輸送機からダイブするの?」
『御名答、空の旅を存分に味わってきて下さい!』
「でもそれだと落下中に撃ち落とされるんじゃねぇのか?」
『心配御無用!それはですね……』
明石が降下作戦の概要を説明する。
それは俺が思っていた以上に凄まじい方法であり、1時間後には体験する事になった。
to be continued