剣豪ギルガメッシュが鎮守府に着任しました   作:スライムベス

8 / 10
この作品は艦これ×FFになります。
また、キャラ崩壊や口調や一人称が違う、文章が拙い、最後が雑になる等お見苦しい点は多々あります。
それらが苦手な方はブラウザバックをして下さい。

このギルガメッシュはFF世界を一通り巡った人物となります。


「南西諸島沖海戦(後編)」

-南西諸島沖 遥か上空-

 

『準備は良いですね!それでは健闘を祈ります!!シュート!!!』

 

明石の合図と共に輸送機の搬入口が開き、機体の外へ放り出された。

 

「あぁあああああれぇえええええええ!」

 

地上から10000m……空から落ちた事は何度もあるが、流石にここまで高いのは初めてだ。

生身なら普通に死ねる高さ……。

 

-1時間前-

 

『心配御無用!それはですね……この艤装で行ってもらうからです!』

 

そう言うと機体の壁から収納扉が開いて装備が排出された。

見た所、バッグと板の様だが……。

 

『皆さんはサーフィンをご存知ですか?』

 

「それなら俺様も聞いた事があるな、海の上で波に乗るアレだろ?」

 

『イエス!あの要領で降下してもらいます!』

 

「撃ち落とされる事に関しての返答を貰ってないんだが?」

 

『心配後無用と言ったハズです、そのサーフボードとバックパックにはアクティブバリアが内蔵されていまして、下からの砲撃や正面、上空の攻撃も防いでくれます!』

 

「この高さって空気が薄いと思うんだけど、それも大丈夫なの?」

 

『イエスッ!アクティブバリアが人体に必要な空気を常に一定に保つように設定してありますので、高高度故の酸欠は心配なしッ!』

 

衝撃緩和に空気保持、致命傷回避、気温調整、エトセトラエトセトラ……。

万能だな、アクティブバリア。

 

「……もし、俺様が艤装を吹っ飛ばされたら?」

 

『即死と迄は言いませんけど、助かる見込みは薄いですね〜、せめてバックパックだけは死ぬ気で持ってて下さい。』

 

「……おぉん。」

 

「提督……骨は拾っておいてやる。」

 

「縁起でもないこと言うなよ……。」

 

-現在-

 

側から見れば空を滑空してるサーファーに見えるだろうが、楽しんでる余裕はあまりない。

俺を円形に張っている膜がアクティブバリアなのだろう、思ったよりも空気抵抗はなく、普通に喋れるが、降下スピードがめちゃんこ速い。

ヘイスト掛けてもここまで速さを出す事は難しい。

つまり、何が言いたいかというと。

 

「ウォオオオオオオオオオオッ、誰か止めてぇええええええええッ!」

 

『落ち着け、提督!落ちても死にはしないッ!』

 

速度に恐怖する……以前の俺なら鼻で笑ってるところだが、制御出来ない速さは恐怖以外の何物も感じなかった。

少し離れた所から天龍が無線越しに何か叫んでいるが、全ッ然聞こえない。と言うか、聞く余裕もない。

 

「うわぁああああああッ!明石の馬鹿野郎ぅうううううううううッ!!もっとマトモな方法にしろよぉおおおおおおおおおおおッ!!!」

 

なおも加速は続く、身体に纏う浮遊感は生きた心地がしない。

放り出されてから何秒経っただろうか、依然として下には海雲が広がったままだ。

 

「雲がクッションになったり……はしないか……。」

 

海雲を見つめ、そんな事を思ってみたり……。

ハハッ、自分でも分かるくらい現実逃避してるぜ……。

そう思っていると海雲にポツポツと小さな穴がいくつか空いた。ありゃ一体……?

 

『対空射撃よッ!衝撃に備えてッ!』

 

叢雲のキンキンとした声が余裕のない頭に響く。

おかげでこれからどうするべきか、咄嗟の判断を下す事が出来る。

サーフボードの先を上げ、手で掴んで姿勢を安定させる。

叢雲と天龍の位置は……よし、あまり離れてない、いけるッ!

 

[ マイティガード ]

 

周りに張ってあるバリアにもう一枚バリアを張る、多少曇った感じはあるが完全に見えないわけではない。

アクティブバリアを信用してないわけじゃないが、念には念を入れる。

マイティガードと唱え終わると同時にサーフボードが小刻みに揺れ始める。

下からの衝撃を上に流してる振動だと事前に明石から聞いていたが、思ったよりも揺れが小さくて助かった。

そのまま、海雲へ突入し視界が白一色に塗り潰される。

次第に揺れは激しくなり、支えてる手が痺れる。

対空射撃に晒される中、遂に海雲を突っ切る。

ここまで落ちると海までは目と鼻の先だ。

最後にお祈りを済ませ、対空射撃の閃光を辿る。

これを目で追えば深海棲艦を見つけられるはずだ。

しかし、俺が深海棲艦を発見するよりも先に天龍が見つけた。

 

『2時の方向に深海棲艦を発見したぜ!重巡1軽巡1駆逐2だッ!』

 

「分かったッ、着水したら突っ込むぞッ!」

 

言い終わりと同時に着水、派手に水柱が立ち上がる。

水柱の中にいるが、バリアの外に水が流れていくので全く濡れなかった。

また、身体への負担はかなり小さく、少し重力に引っ張られた程度の力で済んだ。

 

[ グラビデ ]

 

水柱が収まる前に魔法を掛ける。

すると、反重力によって水柱の中を突っ切っり、真上に飛び上がった。

事実上、サーフィンとなった訳だ。

僅かな滞空時間だが、尚も対空射撃に加え砲撃も敢行する深海棲艦。

 

「おかげで居場所はモロバレだぜッ!」

 

距離はおおよそ20mくらい先か。

ならば、俺の距離だッ!

 

[ ジャンプ ]

 

サーフボードを踏み台にして、さらに天高く舞い上がる。

落下が始まると同時に抜刀、手にする劔は……。

 

「『フレイムタン』と『アイスブランド』の合わせ技だぁああッ!!」

 

落ちた先にいた駆逐の深海棲艦を二体の劔で叩き斬る。

アクティブバリアのせいでダメージ自体は薄い……だが。

 

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ゛!!!」

 

炎が身体を焼き払い、氷は凍結した所から崩れ去る。

先ずは一匹。

すぐに後ろへ飛び退く、俺がいた場所には砲弾が撃ち込まれ水柱が上がる。

どうやら戦闘の勘は鈍ってないみたいだな、良かった良かった。

深海棲艦も距離を置き、砲撃をかましてくる。

さて、あと三匹か……これはちょっと骨が折れそうだ。

なーんて思ってると後ろからも砲弾が深海棲艦に向かって撃ち込まれる。

 

「提督、あんま突っ走るなッ!」

 

「艤装も無いのに、何でそんな速いのよッ!?」

 

「悪りぃな、先に始めちまったわ。」

 

後ろにいた叢雲達も追いつき、頭数は同じになった。

残りは重巡、軽巡、駆逐が一匹づつ……だったか。

あのゴツゴツしたのが重巡だとして、駆逐は見たことある奴で、軽巡は別のタイプ……か?

いいや、今は些細なことだ。

 

「俺が仕掛ける、お前らは周囲を警戒してくれ。」

 

「待ってよ、私達だって戦えるわッ!」

 

会話してる間も御構い無しに深海棲艦供は砲撃してくる。

特に重巡の野郎は良い腕をしてる、的確に狙いを済まして撃ってきやがる。

命中弾が飛んで来る度に斬り払う俺の身にもなって欲しいぜ。

 

「いいやダメだ、今は後衛に徹してくれ。」

 

「軽巡の真髄は肉薄だッ!俺は行くぞッ!」

 

「落ち着け、とっておきの作戦があんだよ。頼む。」

 

「………………チッ、分かったよ。」

 

「ちょっと天龍!?」

 

何か言い返そうとする天龍だったが、渋々了解してくれた。

叢雲は……いかん、見事に不貞腐れてしまった……後でご機嫌をとってやらなくては……。

 

「いい加減、腕も疲れてきたし……終いにするぞッ!」

 

[ ヘイスト ]

 

速度は上げた、後は全力で深海棲艦に突っ込むッ!

無論、目の前に敵が飛び込めば深海棲艦も迎撃してくるだろう。

予想通り、一斉に砲身を向ける。

ならば、こうしてやれば良い。

 

[ フラッシュ ]

 

眩い閃光が辺り一面を覆い尽くす。

見た目が人型なら、少なくとも視力を頼りにしているはずだ。

これも予想通り、砲弾はあらぬ方向へ撃ち込まれる。

多少ではあるが、こいつは時間稼ぎ。

次はアイスブランドで海面を薙ぐ。

 

「……よし、こんなものか。」

 

上手くいくか半々だったが、目論見は成功した。

冷気が海面伝いにパキパキと氷結しながら深海棲艦の方へ向かう。

奴らは半径数mの氷で封鎖され、身動きが取れない。

砲撃を撃とうにも弾が凍りついたか、カチッカチッと引き金の音しか聞こえない。

……重巡の奴が憎しみを込めて睨んでるのが分かる。

 

「……悪りぃな、今楽にしてやる。」

 

そう言って、フレイムタンを氷海へ真っ直ぐ投擲する。

氷を溶かし進む劔はやがて停止。

尚も膨大な熱量を放つフレイムタンは周りの氷海を融解。

 

「せめて、最後は苦しまないように……な。」

 

直後、耳をつんざくような大爆発が起きた。

強い衝撃に、つい手で顔を覆う。

目線を再び氷海に移すが痕跡は跡形もなく、元の海が揺蕩う。

まるで、何も起こらなかった様に静かな海が広がっていた。

 

「フレイムタンは手向けだ、受け取っておけ。」

 

それだけ言い残し、俺は叢雲達の元へ駆け寄った。

 

「またせたな、上手く行ったぜ。」

 

「司令官、今の爆発も魔法なの?」

 

「原理は知らんが大爆発する魔法だ。」

 

叢雲にまた怪訝な顔をされてしまった。

仕方ないだろ、爆発するんだから……。

 

「おい提督ッ!あれを見ろッ!」

 

天龍がいきなり叫ぶ。

言われた通り、指差す方へ視線を向けると、何もないはずの海の上にポッカリと白い真円が浮いている。

 

「……あれ、なんか見覚えがあるような、ないような。」

 

「司令官も大概、トリ頭ね。」

 

「なんだよ、知ってるなら教えてくれよ。」

 

ちょっと胸に言葉が刺さりながらも答えを求める。

叢雲は何時も一言多いんだよなぁ。

 

「工廠の地下で建造したのは覚えてるでしょう?アレよ。」

 

「え、仲間が増えるのか!?」

 

アレって資源とか色々準備して出来るやつじゃないのか?

だが、現実に同じ現象が起きてる……。

どういうことだ……?

 

「堂々と迎えてあげればいいのよ、ほら来るわ。」

 

「待て、心の準備がッ!?」

 

純白の真円にヒビが入り、中から少女が飛び出した。

茶髪のセーラー服を着た、あどけなさを残す少女の見た目に反し、右腕全体を覆う仰々しい機械。

叢雲や天龍とは、また違ったタイプの艦娘……。

彼女は静かに着水し、ゆっくりと瞳を開く。

一体、どんな奴なんだ……?

 

「古鷹と言います。重巡洋艦のいいところ、たくさん知ってもらえると嬉しいです。」

 

曇りのない笑顔、そして柔らかい雰囲気……間違いないッ!

良い子だッ!

 

「よろしくッ!ギルガメッシュだッ!」

 

「はい、ギルガメッシュ提督ですね。よろしくおねがいします。」

 

こうして新たな仲間と出会い、鎮守府に迫る危機は去ったのだった。

この後、俺様がフルトン回収ってやつで絶叫したのは、また別の話だ。




ギルガメッシュ、お前は落ちても飛んでも叫ぶのな。
深海棲艦からの襲撃を迎撃した一行、仲間も増えて幸先は順調。
だが、ギルガメッシュ提督は一枚の紙と対面していた。
気になる内容は……?

次回、ギルガメッシュ提督

「武人からの贈り物」

何気無い1日も大切な思い出だ、大切にしていけよッ!
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