THE KING OF STREET FIGHTERS 作:本城淳
テリー・ボガード…空手家チーム
ステージ…アメリカ横断鉄道列車上(餓狼伝説2テリーステージ)
ケン「よぉ、サウスタウンヒーロー。この大会に出れば、会えると思っていたぜ?お前はリュウと同じで1つの所に留まらない男だからな」
テリー「そいつは悪かった。まさか全米格闘王が俺を探しているなんて思わなかったからな」
ケン「ギース・ハワードを皮切りに、クラウザー、ルガール、ネスツを倒し、伝説を作り上げている男、テリー・ボガード。格闘家なら一度はやりあいたい相手だろ?」
テリー「よく言うぜ。それに、何か不満そうじゃないか?」
ケン「ああ、不満だね。俺を抜きにしてアメリカンヒーローズを名乗るなんて大層な名前を付けられちゃな」
リョウ「まったくだぞテリー!何故この俺を誘わない!サウスタウンヒーローはお前だけじゃないんだぜ!史上最強の極限流空手の無敵の龍を忘れたとは言わせん!」
コーディー「史上最強……ねぇ。下らねぇ……」
ユリ「なぁに?メトロシティーヒーローさん。私のような可憐な女の子でも清く正しく、最強とヒーローを目指せる!それが極限流空手だっち!」
ハガー「成る程!これは是非とも試してみなければな!もしそれが本当ならば、是非ともメトロシティーにも招いて支部を作ってもらうとしよう!清く正しい者達が極限流を学べば、マッドギアのような脅威も減るかも知れないからな!」
ロック「マルコのような暑苦しい人間のポリス集団の完成か?悪夢だな。それと……孤高の格闘家、リュウ。何故俺を見る?」
リュウ「ギースの息子、ロック……。君もその身に闇を宿すか……」
ロック「わかったような口を利かれるのは好きじゃない。ギースは関係ない。俺は俺だ…。そして俺の翼でどこまでも羽ばたいてやる」
テリー「いい感じに場が盛り上がってきたじゃないか。最高のバトルを楽しもうぜ!」
ケン「どっちが全米格闘王か、決着をつけようぜ!テリー・ボガード!」
テリー「OK!ヘイ、カモンカモン!」
ロック・ハワード…アウトローチーム1
ステージ…セカンドサウス、クラブ前(餓狼MOWロックステージ)
ビリー「やっと会えたな、ロック・ハワード」
ロック「ビリー……性懲りもなくまた俺をギースの元に連れて行こうとしているのか……」
ビリー「当たり前だ。あのお方の血を継ぎながら、テリーのような風来坊と一緒にフラフラしやがって!」
ロック「何度来ても答えは同じだ。俺とあの男は関係ない。ギースだってそう思っているだろう」
ビリー「俺はなぁ、少しギース様が少し留守にしていただけで、どっかの馬の骨がキングだなんだと言っているのが我慢ならねぇんだ!」
山崎「ヒャヒャヒャ!そりゃあ良い!サウスタウンってのは強けりゃキングになれるってか?好きなだけ暴れられて金も街も自由ってのは最高じゃねぇか……」
バイソン「そりゃなんとも俺向きだぜ。いつまでもベガの下でチマチマやっている俺じゃねぇ!俺がキングになるのも悪くねぇな!好きなだけ殴れて王様になれるんだからよ!」
テリー「俺の故郷、サウスタウンをギースにも、山崎にも好きにはさせない!」
コーディー「キングとかには興味ねぇ。好きなときにケンカして、好きなときに寝れればなんだってな。とくにそこの頭の悪そうなボクサー崩れ。お前は特に良い。どんだけ殴っても良心が痛まなさそうだ」
ハガー「おや?そこの君は………一度だけリングで見たことがある。君は確か………」
バーディー「………俺にも事情ってのがあるんでな。だが、こんな茶番にも出た甲斐があったぜ。マイク・マッチョ・ハガー。リングの時の借りを返すぜ」
ビリー「けっ!テリー!ロック!オメェらのせいでこんなバカどもが後をたたねぇ!責任は取ってもらうぜ!」
ロック「口で言ってわからないのなら、腕づくで分からせてやる。そして、どこまでも羽ばたいてやる!」
コーディー…三種の武神チーム
ステージ…メトロシティ、刑務所内(ストリートファイターZERO3コーディーステージ)
コーディー「……チッ!面倒な奴が決勝に残ったか…メトロシティー以来か?俺達三人が揃うのもよ。久し振りだな、ガイ」
ガイ「変わらぬままでござるか…コーディー殿。以前にも申した通り、何があったかは問わぬ。あるがままに生き、進めばよろしかろう。ただ、此度はそれが敵味方に別れたのみのこと……」
コーディー「そうかよ。お前にしては、随分と物分かりが良くなったじゃないか」
ガイ「ただ、これより先は世界の命運を賭けた我が武神流の宿命。コーディー殿、ここは拳を収め、以前のように共に戦うことは出来ぬであろうか」
コーディー「取り消すぜ、ガイ。お前はやっぱり何もわかっちゃいない……もう俺は昔の俺じゃない。俺はただケンカをしに来ているだけだ」
庵「ふん。同じ雑魚でも、貴様よりはこっちの自堕落な囚人の方が物分かりが良いようだな。大勢で馴れ合うなど、反吐が出る。俺は京を殺せればそれでいい」
ロック「こいつの言うことに同意するのは気が進まないが、俺も同じだ。ギースとは………俺が決着を付ける」
ローズ「あなたたち……わかっているの?これ以上、オロチの力や暗黒の力、殺意の波動が集まれば…世界は」
京「血の宿命なんて知ったことじゃない。俺達は格闘家だ。格闘家が強い奴を目の前にして大人しくしてられるかよ」
テリー「お前がそんな熱いことを言うなんてな!京!」
ハガー「そういうことだ、ガイ。せっかくの誘いだが、今回は敵味方に別れるらしい」
ガイ「残念でござる。無用な争いは避けたいところでござるが、こうなっては仕方あるまい」
コーディー「そう言いながらも、楽しそうにしているように見えるのは気のせいか?結局はお前も、俺達と同じでバトルバカなんだろ?理由なんていくらでも作ってやる。ホラ、来いよ」
ガイ「いざっ!」
マイク・ハガー…プロレスチーム
ステージ…メトロシティ(ストリートファイターZERO2)
ライデン「久し振りだな。マイク・マッチョ・ハガー。マッスルボマーでは世話になったな」
ハガー「おお、ライデン君とは久し振りだ。確かリングの上ではビッグ・ベアだったかね?」
ライデン「公式のプロレスではそうだが、リングの外では未だにライデンだぜ?それともビッグ・ベアとしての俺をご希望かい?」
ハガー「どちらでも構わん。強ければね。私個人としてはこの大会ではビッグ・ベアよりもライデンの方が相応しい姿だと思うがね」
ザンギエフ「ほほう。さすがはマッスル・ボマーのマイク・マッチョ・ハガー。わかっている」
ロック「グリフォンみたいなのがうちのチーム以外にもいたのか……」
ザンギェフ「んん?そこの坊主、そんな細い体では一当てで吹き飛んでしまうぞ?ウォッカを飲め!ピロシキを食え!」
ロック「前言撤回……グリフォンよりも暑苦しいし脳筋だ」
ミカ「おまえー!ザンギエフ様に対してなんて口を!」
テリー「つぐみに勝ったのはお前かい?女子プロレスラーとは久々に戦うな」
ミカ「お前がテリー・ボガードかぁ!負けた弟子の代わりに師匠が出てくるとは!卑怯な!」
テリー「俺はつぐみの師匠じゃない。勝手に目標にされているだけさ」
ラモン「噂の堕ちた英雄ってのはお前か?」
コーディー「最強の人類、ラモンか……大切な何かを守れなかったとき、お前はそれでも英雄でいられるか?」
ラモン「さぁな。ジェシカと違ってヴァネッサは覚悟してこの仕事をやっているからねぇ」
ハガー「ジェシカは私の娘なんだがね。さて、お互いのマッチアップは終わったようだ。……久々にやるかね?ライデン君」
ライデン「地獄のスリーカウントを聞くのは俺か、それともミスター・マッスルボマーか……決めようぜ」
ハガー「良いだろう。ではゴングだ!」