THE KING OF STREET FIGHTERS   作:本城淳

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冷酷の傭兵
ハイデルン…マーシャルアーツ+自己流暗殺術
(KOFシリーズ)

古の血の傭兵
レオナ…マーシャルアーツ+ハイデルン流暗殺術
(KOFシリーズ)

真空の復習鬼
ガイル…マーシャルアーツ
(ストリートファイターシリーズ)

正義の真空
ナッシュ…マーシャルアーツ
(ストリートファイターZEROシリーズ)



軍人チーム

アメリカ空軍某基地

基地司令室にノック音が響く

 

司令「入りたまえ」

 

ガイル「失礼します。ガイル中佐、参りました」

 

司令「ガイル君か。待っていたよ。かけたまえ」

 

ガイル「はい。失礼します」

 

ガイルは司令室のソファーに腰をかけ、司令も事務用の椅子からガイルの反対側のソファーへと移る。

 

司令「ガイル君。もうすっかり中佐の階級が板に付いてきたね?仕事には慣れてきたかね?」

 

ガイル「いえ、自分はやはり現場向きの人間ですので今のような管理職は水に合いそうも無いです」

 

司令「まぁ、それもじきになれるだろう。それよりも、本題なのだが…」

 

司令は1つの封筒を取り出した。

 

司令「これが君宛に郵送されてきた」

 

それはKOSFの招待状だった。

 

ガイル「失礼します」

 

ガイルは中身を確認する。その内容は…

 

ガイル「格闘大会?あのKOFのような…」

 

司令「そうだ。そして大会には俄に信じ難いことに、あのシャドルーが関わっているとも聞いた。ハワードコネクションやR&B社も…」

 

ガイル「いずれも黒社会での顔役ではないですか。ベガめ…とうとうギースやルガールとも組むようになりましたか」

 

司令「いずれもそれぞれの思惑で何かを企んでいるのは間違いないだろう」

 

ガイル「それで。私が呼ばれた理由はこの大会に参加しろ…というご命令ですか?慣れない管理職をやらされるよりは気が楽ですがね?チームは軍の腕自慢を集めるという事でよろしいですか?」

 

司令「半分は正解だ。だが、残念だが誰がシャドルーや他の組織の息がかかってやるやも知れない以上、軍の者は信用できない。なので、君は不服に思うかも知れないが、外部の者にお願いすることにした。入ってきて下さい」

 

??「失礼する」

 

そう言って入ってきたのは陸戦部隊の戦闘服にベレー帽を被り、眼帯を付けた男。この世界に身を置く将校で知らないものはいないであろうこの男。コードネームはハイデルン…。

世界を股にかけた傭兵部隊、「怒」の総司令だ。

ガイルも何度か共同で作戦をこなしたこともある。

 

ハイデルン「お久しぶりですな。ガイル少佐」

 

ガイル「お久しぶりです。ハイデルン総司令。今回は総司令が実行部隊にさんかされるのですか?」

 

ハイデルン「そのつもりだ。ルガールが関わっているからには、私が出向くのが筋だろう。そして、メンバーであるが…入ってきてくれ」

 

ハイデルンの声に怒部隊のラルフ大佐、クラーク中尉、レオナ少尉、イギリス特殊部隊のキャミィ、そして…

 

ガイル「ナッシュ…」

 

ナッシュ「恥を承知で参加させて貰うことになった。怒部隊の臨時隊員として本作戦に参加することになった。ガイル…よろしく頼む」

 

ガイル「概要はわかりました。チーム編成は…」

 

ハイデルン「私と中佐、ナッシュ元中尉とうちのレオナ少尉でチームを編成する」

 

ガイル「残りの者とあと一名で組むのですか。あと一名は?」

 

ハイデルン「君達が捕獲しているロレントをお借りする算段になっている」

 

ガイル「ロレントを…ですか。奴を扱いきれますか?」

 

ラルフ「同行するのは俺達だ。まぁ、簡単にはにがさねぇよ」

 

ガイルと同じように現場で叩き上げで昇進した百戦錬磨の男、ラルフ大佐が答えるとガイルは何も言えなくなる。少なくともこの男やその相棒のクラークのように、ナイフ一本で敵の本拠地を壊滅させて無事に生還するような真似は出来ない。その男に言い切られればガイルに発言権はない。

 

司令「私もそれで共同作戦を承認した。受けてくれるね?ガイル君」

 

ガイルと基地司令であるこの少将との付き合いは長い。

ナッシュが行方不明になり、シャドルーに復讐を誓って行動していたガイルを裏からフォローしていてくれたのも彼だ。そうでなければガイルは何度軍法会議にかけられていたか分からない。

その彼に頭を下げられれば、ガイルも無下に出来なくなってしまう。

 

ガイル「わかりました。ガイル中佐、慎んで本作戦に参加させて頂きます。よろしくお願いします、ハイデルン総司令、レオナ少尉、そして…ナッシュ」

 

ハイデルン「協力に感謝するガイル中佐」

 

レオナ「よろしくお願いします。ガイル中佐」

 

ナッシュ「久々に同じミッションに参加できるな。ガイル」

 

ハイデルン「これより、オペレーションKOSFを始動する!」

 

ハイデルンの号令により、米軍と傭兵部隊「怒」の共同作戦が始動したのであった。

 

 

 




製品版では絶対にあり得ないチーム編成ですね。
こういうのだからできるチームです。
何故なら……強い性能、みんな同じ性能、とにかくよくしゃがむ。KOF94の龍虎チーム以上に性能丸かぶりのチームでございます。

ところで、このチームのラスボスはファイナル・ベガにすべきかオメガ・ルガールにするべきか悩みますね?
どっちにしましょうか…。

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