THE KING OF STREET FIGHTERS   作:本城淳

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ライバル戦…ムエタイチーム

サガット…貴族チーム(クラウザー)

タイ・ストリートファイター2サガットステージ

 

クラウザー「君がサガット君かね?」

 

サガット「貴様は……ドイツのシュトロハイム家の当主、ヴォルフガング・クラウザー……この俺に何の用だ?」

 

クラウザー「君は以前から格闘の帝王とかと呼ばれていたのだとか?この私を差し置いて世界最強や帝王を名乗られるのは非常に不愉快なのだよ」

 

サガット「ふん。もはやこの俺には帝王の名も世界最強の名もどうでも良い。ただ強い奴と戦いたい。より強さを求めたい。ただそれだけだ」

 

デミトリ「ふん。これはミッドナイト・プリスを使っても旨い血にありつけそうも無さそうだ……」

 

ジョー「オメェの声、何か気に入らねぇな」

 

キング「あんたに声が似ているからじゃないのかい?気品さでは全然敵いそうも無いけどねぇ。それにしてもエリザベート。あんたがクラウザーに力を貸すなんて見損なったよ」

 

エリザベート「言うな。貴族社会は色々としがらみがあるのだ。それにアッシュの行方も探さねばならないからな」

 

アドン「おいクラウザー。俺を無視してるんじゃねえぞ。テメェはダチのホワ・ジャイをやりやがった落とし前を付けてもらわなきゃならねぇんだからな」

 

バルログ「美しくない。サガットと言い、ジョー東といい、アドンと言い、ムエタイファイターと言うのはどうしてこうも美しくないのだ……」

 

サガット「お喋りはここまでだ。バルログ、そしてクラウザー……。貴様が真に強い帝王ならば、この俺を倒して帝王の証を立ててみろ。強いものならば、俺は誰との挑戦も受ける」

 

クラウザー「ふん。かつては帝王を名乗っていた元シャドルー四天王をひれ伏させ、ローレンスやアクセル、ビリーに代わる新たな三闘士を作るのも悪くない」※1

 

サガット「誰かの下に付くのはもう、たくさんだ。帝王は並び立たぬ………」

 

 

アドン…キムチーム(キム・カッファン)

タイ、ストゼロ2アドンステージ

 

キム「ムム!ホワ・ジャイ!貴様はまた、悪の道に進んでいるのか!」

 

アドン「ああ?テメェはテコンドーのキム・カッファンだろ?テメェの目は節穴か?どうやったらあのホワ・ジャイと俺を見間違えるんだよ」

 

キム「白々しいぞ!八神庵のような頭をして!歳を考えろ!歳を!」

 

アドン「テメェ!このイカした俺の頭が八神庵だと!?おいジョー、こいつはテメェのダチだろ!何とかしろ!」

 

ジョー「いや、キムの奴は一度思い込むと中々止まらないんだ……テリーもホワ・ジャイの奴もライデンもかなり手を焼いたみたいだからな……それにお前の技とホワ・ジャイの技は結構似ているからなぁ」

 

ホンフー「そうだっちゃ!おかげで大会中は大変な思いをしたか!ジョー!キムを何とかしてくれっちゃ!」

 

ジョー「お前はチンと良くつるんでる香港警察のホンフーじゃねぇか?今度はお前がキムの被害者か………」

 

レイレイ「チンってあの悪徳商売人のチン・シンザン?あんなのとつるんでいるんじゃ、ホンフーさんはやっぱりキムに矯正されるべきアルよ?」

 

ホンフー「余計な事を言うなっちゃー!」

 

サガット「騒がしい男だ。こんな男とつるんでいるようでは、闘神三兄弟と言われたチン・シンザンも期待できそうにはないな……せめてジェフ・ボガードや先代の最強の虎、リー・ガクスウが生きていたならば……」※2

 

レイレイ「その二人ならば冥界にいるかもあるな。会える状況になったら最悪あるが」

 

キング「リー・ガクスウ……リー・パイロンの師匠でタクマのライバルだった男だね。会ってみたかったよ」※3

 

スカロマニア「そんな事になったのならば世界はこの世の地獄である!」

 

キング「言ってみただけさ。世界を混乱させてまで会おうとは考えてないよ」

 

キム「むむっ!地獄門とやらを開けようとするとは私の更正は完全では無かったようだな!もう一度更正させてやる!ついでにジョー東!ドンファンをたぶらかした礼もここでつける!悪は許さん!」※4

 

アドン「都合の良い部分だけしか聞こえてねぇようだな!キム・カッファン!めんどくせぇ!返り討ちにしてやるぜ!ヒャアアア!」

 

 

ジョー・東…アウトローチーム1(ビリー)

タイ・餓狼伝説2ジョーステージ

 

ジョー「ようビリー。リリーちゃんは元気か?」

 

ビリー「テメェ、ジョー東……何でテメェなんかにリリーの事を教えなくちゃならねぇんだ!ギース様の敵であるテリーのダチによ!それに、まだ懲りずにリリーに付きまとっているのか?」

 

ジョー「そりゃあ、テメェみてえな粗暴な兄貴にリリーちゃんを任せる訳にはいかねぇからよぉ。彼女の事は俺に任せて、テメェはそろそろ妹離れをしやがれ!」

 

キング「やれやれ………確かにビリーは粗暴で良い兄貴とは言えないけどねぇ………あんたに任せるのはビリーじゃ無くても不安だよ」

 

バーディー「俺でもそう思うぜ……(こいつが近寄っているのがお嬢だったとしたならば、俺でも許さねぇ)」

 

サガット「ふ……尊敬されぬチャンピオンとはムエタイ界もここまで衰退したか………貴様はそこのバイソンと同じくらいの格しかないな………なんて決勝だ。リュウどころかこんな下卑た者達と戦わねばならんとは…」

 

バイソン「けぇっ!そういうテメェだって、帝王だぁ何だって言われていながらリュウに負けてシャドルーに身を落とした野郎じゃねぇか!丁度良いぜ!前から格がどうとか色々ケチを付けやがったりしてテメェの事は気に入らなかったんだよ!シャドルーを裏切った今のテメェだったらボコボコにしてもベガは文句言わねぇよなぁ!」

 

山崎「ヒャーハッハッハッ!こいつぁ面白れぇじゃねぇか。世界最強の帝王とその下僕どもを二度と立ち上がれねぇくれぇにボコボコにするのも悪くねぇ。俺にケンカを売るなんてのは100年早いんだよぉ!このアマチュアがぁ!」

 

アドン「ああ?高々小汚いチンピラ風情にムエタイの何がわかるって言うんだ?バカは死ななきゃ治らないようだな?山崎竜二!」

 

ジョー「こんなバカ共とつるんでいる兄貴の所にいたんじゃ、リリーちゃんが可哀想ってもんだ。オラ来いよ。目を覚まさせてやるぜ?」

 

ビリー「ケッ!前から思ってたけどよ。テメェとは一度、どっちが上なのかをハッキリさせねぇとなぁ!ケンカでよぉ!」

 

ジョー「へっ!上等だぜ!俺はムエタイの世界チャンプだけじゃなくて、ケンカでも世界チャンプって言われているのをよ!黄金の蹴り、拝ませてやるぜ!」

 

 

キング…エンターテイナーチーム(フェリシア)

バーイリュージョン(KOF95、女性格闘家チームステージ)

 

フェリシア「あれ?何だぁ……キングさんって、女性格闘家チームのキングさんだったんだぁ………」

 

キング「あたし以外にキングなんて名前の格闘家がいるのかい?」

 

フェリシア「うん…プロレスラーのキングさん…知らない?久々に会えると思って楽しみにしていたのに……」

 

キング「プロレスラーのキング?ああ、あのプロレス団体の2代目キングの事ね。残念だったね。あの2代目キングじゃなくて。あたしは面識が無いけど、知り合いなのかい?」

 

フェリシア「前に一緒に戦った事があるよ?逢魔が起こした事件の時に!」

 

サガット「あのリュウやケンが関わった事件の事か。お前みたいなのがリュウやあの一族の仲間とはな……」

 

ミアン「こんなところでムエタイの帝王と闘うことが出来るとは………成り行きで組んだチームだったが、結果としては上々だった」

 

アドン「あ?サガットを倒すのはこの俺だ。お遊戯軍団の出てくる幕じゃない」

 

ダック「おう!ムエタイ使いだって独特のダンスを躍るじゃないか。似たようなものだぜ?」

 

アドン「ワイクルーとその辺のダンスを一緒にするんじゃねぇ!テメェ、ぶっ殺す!」

 

ジョー「フェイロン!今度こそ、ジョー伝説の映画協力に付き合ってもらうぜ?」

 

フェイロン「まだ諦めていなかったのか。何度誘われてもお断りだ。お前に主役の器はない」

 

キング「なんか周りの方が盛り上がってきてるね」

 

フェリシア「何だって良いよ!それよりもさ、キングさんってキレイだし、技もカッコいいし、舞台栄えすると思うんだ。今度、ミュージカルに出てみない?すごく楽しい舞台になりそう!」

 

キング「え?あたしにかい?残念だけど、そういうのは苦手でね。舞とかの方が良くないかい?」

 

フェリシア「そんな事ないよ!うーん……諦めきれないなぁ………じゃあさ、あたしが勝ったらミュージカルに出てみるってのはどう?」

 

キング「力ずくで来るなら力ずくで返すさ。龍も虎も躾るのは得意なもんでね。猫の一匹を躾るのもついでだよ。カモン・ベイビー。相手になるわ」




※1
三闘士
餓狼伝説2に登場したクラウザーの部下達。ビリー・カーン、アクセル・ホーク、ローレンス・ブラッドで構成されている。彼らを倒した後でラスボスであるクラウザーと戦うことになる。
彼らと戦う前にタン、ダック、リチャード、マイケル・マックス、ホワ・ジャイら餓狼1に登場し、2に登場しなかったキャラがクラウザーにボコられているというカットが入った時、衝撃を受けた前作のプレイヤーは多数いたと思われる。

※2
闘神三兄弟
タン・フー・ルーの愛弟子の三人。ボガードの養父であるジェフ・ボガード、チン・シンザン、そしてギース・ハワードの3人がタンの弟子時代に呼ばれていたトリオ名である。
しかし、チンは八百長試合で負けた事がタンにバレて破門され、ギースはその悪の内面と野望をタンに見抜かれて破門。残ったジェフはギースを止めようとしていたところを邪魔者としてみなされ殺害されるというタンにとっては最悪の形でその栄華の時が終わる。

※3
初代最強の虎
現在の時間軸ではロバートの事を指すが、本文でキングが語っていた通り先代の最強の虎は龍虎の拳のキャラであるリー・パイロンの師匠、リー・ガクスウの事であり、無敵の龍はタクマ・サカザキの事を指していた。
故人。タクマのライバルであり、サウスタウン最強の座を競いあっていた関係である。
書いていて思い付いたチームは裏ボスチームとしてジェフ・ボガード、リー・ガクスウ、豪轍(剛拳と豪鬼の師匠)、火引強(ダンの父)というチームもアリだったかも知れないですね。
他にも無かった事にされた者達チーム(K9999、花楓院ガイラ(旧ガイラ)、典麿呂、キャプテンサワダ)
チートボスチーム(イグニス、黒子、神豪鬼、ギル)
まぁ、今さらですが(^_^;)

※4
ジョーがドンファンをたぶらかした
ファミ通ノベルで発売された「KOF2000」のギャグ小説(サブタイトルは忘れた。「MOWへの布石」)にて、餓狼キャラがパオパオカフェにて宴会をしている際、たまたま預けられていたキム兄弟と出会い、餓狼キャラ達が面倒を見るという話が展開。
ジョーが子供時代のキム・ドンファンの面倒を見るのだが(ジェイフンはアンディが面倒を見て、そのストイックな考えを語った)、キム・カッファンをディスりながらちゃらんぽらんの人生観を語る。ドンファンはジョーの話を真に受けてしまい、MOWではキムの息子らしかぬいい加減でお調子者のキャラとなってしまったという(ギャグの)エピソードがある。
もちろん、ジョーはその後、キムに見付かりぼろ雑巾にされたのだが………(鳳凰脚でも受けたのだろうか?)。
ギャグの為に正史では無いと思えるが、あり得る話でもあるので本城は爆笑した。
ちなみにだが、その話を書いた作者は後々KOF12と13のシナリオライターを担当している。この作者は小説版KOF98の人間関係が公式に影響を与えているのだが……その詳細についてはセレブチームでもネタにしていますが、気付いた方はいらっしゃいますか?





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