THE KING OF STREET FIGHTERS 作:本城淳
小ボス戦
「優勝おめでとうございます。優勝された皆様の為に、盛大なセレモニーを執り行いたいと思いますので、こちらへどうぞ」
リュウ「優勝……か。終わってしまうと、すこし寂しい物があるな………まだ見ぬ強者達と、もっと戦っていたかった……」
ケン「相変わらずお前は」
リョウ「それは俺も興味あるが、今は優勝セレモニー、優勝パーティー、そして賞金だ!何よりKOSF優勝の名は大きい!すぐに門下生が集まるぞ!」
ユリ「どうせまた、無理な稽古をさせて門下生が逃げ出すから、1割残れば良い方だと思うけどね?その点、あたしが優勝したのは大きいよ?今や極限流は、女子部でもっているようなものだもんね!」
ケン「…………今度、俺が経営コンサルタントしてやろうか?それよりも、今は優勝セレモニーだ。早く行こうぜ?」
………飛行機に運ばれ、アメリカへ。そして乗せられた車はトンネルに入ったかとおもえば、どんどんと地下へ運ばれ、その内、車ごとエレベーターに乗せられ、何処かへと運ばれる。
リュウ「俺達はどこに運ばれたんだ?」
ケン「待て!どこかに着いたぞ!?」
リョウ「ここは……見覚えがある構造だ……ネスツ基地の跡地か?」
扉が開き、どこか広い場所に出る。
ギース「優勝おめでとう、諸君。素晴らしい試合の数々には我々もいたく感動した」
ケン「ギース!それにベガ、ルガール!くそっ!考えてみればお前達が素直に優勝セレモニーなんてやってくれるワケがねぇよな!」
ベガ「早速だが、君達には素晴らしい歴史的な実験に付き合って貰うことになる」
ルガール「ネスツやWARZが残した技術を我々が利用して作り出した実験体だ」
ユリ「実験体?なによそれ!」
カプセルが開く
リュウ「これは……豪鬼!ばかな!何故豪鬼が!」
ギース「ネスツが生み出したクローン技術。草薙京のクローンを大量に生み出した技術を、我々が使った」
ケン「おいおい。豪鬼を量産なんて正気じゃない真似を。そう言えば、全員が全員、まともな奴等じゃなかったっけな」
ベガ「それを我がシャドルーが持つ豪鬼のデータを反映させ、より本物の豪鬼に近付けてある」
リョウ「親父から殺意の波動の事は聞いたことがある。なんてことを………そんな事は絶対にさせない!」
ルガール「出来るかな?君達に。手始めに別の個体を相手にしてもらおう」
リョウ「これは……俺?」
ケン「それに……おいおい。何の冗談だ?俺のクローンまでいるじゃないか!」
ユリ「それだけじゃないよ!八神庵やレオナちゃんまでいる!これって………もしかして………」
ギース「いずれも殺意の波動やオロチの力を注入し、本物よりもより強力にしてある」
ユリ「ひぃぃぃぃ!やっぱり血の暴走!」
ケン「殺意の波動にオロチの力だと!?」
ベガ「これらに屈するようでは豪鬼の実験に耐えられんだろう」
ルガール「せいぜい頑張ってみたまえ」
リュウ「お前らの好きにさせない!俺やケンの拳は…俺達だけのものだ!」
中ボス戦前デモ
リョウ「どうだ!こんなもので俺達を倒せるとでも思っていたのか!」
リュウ「真の強さというのは力だけでも、技だけでもない!そこに込められている信念が伴わなければ、真に拳を極めたとは言えない!」
ギース「中々やるではないか。だが、これでより豪鬼は完璧になった」
ユリ「悪人に言われても嬉しくないッチ!」
ベガ「ムハハハハハ!だが、これからが本番だ!」
ケン「今度はお前達が相手か?」
ユリ「また極限流の拳を味わいたいみたいだね?」
ルガール「是非ともフルコースで頼もうではないか」
リョウ「来い!まとめてこらしめてやる!」
リュウ「そして、殺意の波動を止めて見せる!」
豪鬼「……」
ギース「さぁ、殺意の波動の力と我々の暗黒の力をとくと味わうが良い」
ラスボス戦デモ…リュウ編
真ボス(真・豪鬼)
リュウ「そこまでだな、ベガ、ギース、ルガール!それに豪鬼の偽物!」
立ち上がる豪鬼
豪鬼「ふ…笑止!我は……」
画面暗転
突然現れ、豪鬼を瞬獄殺で始末する真・豪鬼(本物の豪鬼)
リュウ「やはり来たか……本物の豪鬼!殺意の波動があるところに、お前が現れないはずがないと思っていた」
真・豪鬼「我は拳を極めし者なり。殺意の波動は、作られし力では極めること不可能なり」
リョウ「これが本物の殺意の波動だと……!」
ユリ「さっきまでの偽物の豪鬼なんかとは格が違うッチ!」
ケン「相変わらずどこにでも神出鬼没だぜ……このおっさんはよ。出来れば会いたくなかったんだけどな」
真・豪鬼「オロチ、地獄門、魔界、サイコパワー……如何なる力も極めし真の力に比ぶれば、児戯にも劣る」
リュウ「お前とは……いつか決着を付けなければならないと思っていた……それに、殺意の波動に引き寄せられて悪鬼の魂が引き寄せられている……ここで止めるぞ、豪鬼!」
真・豪鬼「笑止!未だに殺意の波動の境地にたどり着けぬかリュウ!」
リュウ「黙れ!俺は絶対に殺意の波動に屈しない……殺意の波動を必ず克服し、まやかしの力ではなく、自らの力でお前を倒す!そして……必ず真の格闘家になる!」
リョウ「待てよリュウ。事はお前個人の事だけじゃないんだ。力を合わせて行くぞ」
ケン「一人で背負い込もうとするお前の悪い癖だな。リュウ」
ユリ「みんなで鬼退治するッチ!」
真・豪鬼「我は拳を極めし者なり。強者と名乗るであれば、我を超え、そして真なる拳を極めて見せよ!」
ラスボス…ケン・マスターズ編
真ボス オメガ・ルガール
ケン「どうだ!これが全米格闘王の実力だぜ!」
リュウ「すぐに調子に乗るのは悪い癖だな、ケン」
ルガール「ハッハッハッハッハッハッ!ご苦労だったな!諸君!」
立ち上がるルガール
画面暗転
ギース、ベガ、豪鬼の体から力を吸収し、髪の毛が銀髪になり、オメガ・ルガールになる。
リョウ「何て奴だ!全員の力を吸収してしまった!」
オメガ・ルガール「諸君!君達には感謝するぞ!豪鬼の殺意の波動!ベガのサイコパワー!ギースの暗黒の力!更にはオロチや三種の神器、ネスツが持っていた力も我が物にすることが出来た!」
ユリ「最悪の事態ッチ!全ての力がルガールに渡っちゃったよ!」
オメガ・ルガール「これは素晴らしい!オロチの力など比にもならない全能感!世界の覇権はこのルガールが手に入れた!この私がネスツやシャドルーに代わって新たなる神として降臨しよう!」
リュウ「誰がお前なんかにひれ伏す物か!その力は真の拳ではない!まやかしだ!」
オメガ・ルガール「どうやら理解できないようだ!この私の新たなる力を!良いだろう!この新たなる神、ルガールを称える神話の最初の1ページは、君達の無惨な死から始めるのが相応しかろう!」
リョウ「そんなことはさせない!ルガール!ここでお前を倒す!」
オメガ・ルガール「せいぜい足掻いて見せるが良い!私の強さを引き立たせる為に!そして君達の体は、それを後世に伝える銅像になってもらおうではないか!」
ケン「やれやれ。この俺を銅像にするなんて、世界の損失だぜ?それに、俺にはショーンの面倒がある。なによりあんな美人で器量良しのイライザを、若いうちから未亡人にさせる訳にはいかないからな!銅像じゃイライザを抱けないしな!ルガール!テメェを倒して、帰らせてもらうぜ!」
ラスボス戦デモ…リョウ・サカザキ編
真ボス戦(ナイトメア・ギース)
ユリ「どうだ!極限流の勝利ッチ!」
リョウ「……………こんなものだったか?ギース、お前の実力はもっと…………」
ギース「ぬぬぬぬ!許るさーん!よくもこの私を……」
画面暗転
???「はしゃぎすぎたようだな……影よ……」
ギース?「ギ……ギ……ギースゥゥゥ……」
ケン「ギースが二人!?」
リョウ「やっぱりか………ギースと拳を交えた事がある俺にはわかる!この迫力……こいつが本物のギース!」
影武者「い、生きていたのか!ギース!」
ギース「クラウザーが用意した影武者よ……勘違いをしていたようだな?」
影武者「ギースゥ!私が……私こそが世界を!世界を手にするに相応しいのだぁ!」
ギース「ふ……レイジングストーム!」
影武者「くえぇぇぇぇぇぇぇ!」
壁を突き破り、高層ビルから転落する影武者。
リュウ「影武者のギースとは明らかに違う!これが本物のギースの力……」
暗黒の力を開放してナイトメア・ギース(足元から暗黒の気が渦巻いている)となる。
リョウ「相変わらずの力だな……だが、殺す必要まではなかったんじゃないか?」
ギース「愚かな………貴様にこのギースの代役など務まる訳がないと言うのに…大人しく踊っていれば、生かして泳がせてやったものを、このギースの影に怯え、踊り疲れ、分不相応な野望を持ち……思えば可愛そうな男だった」
ユリ「自分が殺しておいて言う言葉?」
ギース「壊れた人形は、しっかりと始末するのがマナーと言うものだ。だが、壊れた人形は壊れていたなりに、この私の役に立ったようだ。シャドルーの総帥、ベガ。ルガール……そしてここまでに来る過程で、沢山の邪魔者をお前達は始末してくれたようだな。どうだ?その腕を見込んで私の部下になるつもりはないか?」
リュウ「ふざけるな!誰がお前の部下になるものか!」
リョウ「それに、お前に親を殺されたのはテリーだけじゃない。俺の母親、ロネットを殺したのもお前の仕業だ!俺達の家族をメチャクチャにした、お前だけは絶対に許さん!」
ギース「ふん。タクマ同様、貴様も私に逆らうか。やはり私の最大の邪魔者は、お前達のようだな。お前達を痛め付ければ理解するか?どちらにしてもお前達は私の部下になってもらう。自らの意思で私の部下になるか、それとも影が研究したネスツの技術によって記憶を消すか……どちらかになるが……」
リョウ「どちらでもない!お前を倒し、帰らせて貰う!」
ギース「ふ………せいぜい、私を楽しませてみせろ」
ラスボス戦…ユリ・サカザキ編
真ボス(ベガ2)
ユリ「どうだ!ユリッチのぉ~ブイ!」
画面暗転
ユリ「な、何!?」
ベガ2「ムッハー!私を含めた我々を倒したのは称賛に値する。お陰で邪魔物の始末も楽に済んだわ」
リョウ「べ、ベガ!?なぜベガが!では俺達が倒したベガは何だ!」
ベガ2「ネスツの技術を使って生み出したクローンの体に我がサイコドライブを使って代替えしたのがこの新たな私だ。そこにいるのは私が捨てた古い体……いわば脱け殻に過ぎぬわ!」
リュウ「さ、サイコドライブだと!?まだそんなものが存在していたのか!」
ベガ2「フッフッフッ……ギースは私を始末した後に、このクローンを影武者にしてシャドルーを牛耳る傀儡にするつもりでいたようだが……それが逆に私に力を与える事になるとは思わなかっただろう」
ケン「ギースめ……余計な事をしてくれた!」
ベガ2「フッフッフッ……朽ち果てかけていた我が体だったが、ネスツの技術によってリュウの体やローズのように代替えの体を奪わずとも私は新たなる体を…全盛期の力を手に入れる事が出来た。もう殺意の波動など、おそるるに足りぬわ!」
ユリ「お前なんかに負けるか!」
ベガ2「ふん!手始めにお前達でこの新たなる体の力を試してやろう」
リョウ「お前なんかの好きにさせるか!倒れるのはベガ!お前の方だ!」
ベガ2「ふ……ぬるいわ!なに、殺しはしない。私の前に倒れ伏した後は、我がサイコパワーとネスツの技術でお前達を我がシャドルーの新たなる兵として使ってやるわ!特にそこの女……ユリ・サカザキとか言ったか?」
ユリ「え?え?私?」
ベガ2「空手を始めてわずか2年。それでいながら極限流空手奥義、龍虎乱舞を会得する驚異的な才能。これはキャミィを越える逸材よ……。最高の親衛隊か出来上がるであろう………」
ユリ「シャドルー親衛隊………」
ユリの脳裏に浮かぶユーリやユーニの親衛隊姿。
ユリ「イヤイヤイヤイヤ!無理だから!あんな格好させられるくらいなら、いっそ殺してぇぇぇぇ!許せない!乙女にあんな格好を無理矢理させるなんて!ユリちゃんの正義の拳が唸るッチよぉぉぉ!」