THE KING OF STREET FIGHTERS   作:本城淳

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魅惑の脚線美
春麗…中国拳法
(ストリートファイターシリーズ)

大地の健康美
いぶき…忍術
(ストリートファイター3)

炎のくノ一
不知火舞…不知火流忍術
(餓狼伝説シリーズ、KOFシリーズ)

敏腕エージェント
ブルーマリー…コマンドサンボ
(餓狼伝説シリーズ、KOFシリーズ)


ヒロインチーム

日本某所

 

不知火流忍術…660年室町の時代より炎の忍術を操る不知火流の継承者である舞は依頼によりとある学校を訪れていた。

 

舞「今どき忍術を教える学校ってどうかと思うわよね。それで臨時収入を得ている私が言える事じゃないけど」

 

舞は学校の校長室に向かい、ノックをする。

 

校長「どうぞ、お入り下さい」

 

舞「不知火舞、入ります」

 

舞が校長室に入室する。

校長室には忍び装束を着た校長、教師、そして生徒とおぼしき生徒がソファーに座っていた。

舞の入室を確認すると校長は立ち上がる。

 

校長「お待ちしておりました。不知火さん。わざわざお越しいただいて申し訳ありません。どうぞおかけ下さい」

 

舞「ありがとうございます。校長先生」

 

校長に勧められ、着席する舞。そこに事務員からお茶とお茶うけを出されるが、一流の忍者たるもの出先でのお茶等に手を付けることはない。

 

舞「それで…この度の御用向きは」

 

特別講師というのであればわざわざ校長室に通される事はない。何か別の大きな仕事の依頼である可能性が高い。

 

校長「実はそこのわが校の生徒であるいぶきくんなのですが…」

 

舞はいぶきと呼ばれる生徒に見覚えがあった。才能はあるが、現在の都会に憧れる普通の女の子だ。

 

教師「わが校の期末考査の実技試験にこんなものが紛れ込んでまして…」

 

教師が差し出した封筒に舞は見覚えがあった。実は舞の所にもこの招待状が届いていたからだ。

KOSF

最近やたらと世間を騒がせている格闘大会だ。

 

舞「その大会の招待状は我が不知火流の所にも届いております。まさかそのいぶきさんが大会に出場する任務をひいてしまったのですか?」

 

校長「はい。実にお察しの通りでございまして」

 

舞「危険すぎます!この大会の元となっているKOFが、今まで何らかの思惑や事件の利用されるケースは必ずあったんですよ!?不知火流も今回は出場をしない方針でいたくらいです!」

 

主催者がキナ臭いという事で舞は出場を見合わせるつもりでいた。アンディが北斗丸を連れて修行の旅に出ており、既にテリーもジョーもチームを組んでいるという話は聞いている。

 

舞「それでこの話を私にするということは…まさか!」

 

校長「はい、不知火さんにいぶきさんの試験官兼チームメイトを依頼しようかと…」

 

舞「ちょっ、冗談ですよね?!普通そういうのは学校から出すものでしょ!教員とか生徒とか!それ以前に試験内容を変えたりなんなりすれば良いでしょ!」

 

校長「一度決めた内容を変更すると言うのはわが校の伝統としても例を見ないことでして…ですのでKOF常連出場の不知火さんにお願いした次第なんです。わが校の報酬として北斗丸さんの特待生入学便宜と特別講師料の便宜を図る方向で考えますので、是非……」

 

舞もそれを出されると強く出られない。というよりは、目が¥になっていた。所詮、世の中は金である。北斗丸の師であるアンディも、そろそろ一人立ちの時期だと語っている。その時に忍者学校の特待を受けられれば、彼の授業料に当てる資金が丸々浮くので家計の助けになる。

 

舞「わかりました。依頼をお受け致します」

 

いぶき「不知火先生、受けてくれるんですか!?やったぁ!不知火先生なら頼もしいです!武神流からは断られたみたいで不安だったんですよ!」

 

いぶきは思いっきり舞に抱きついた、

 

舞「暑苦しいから離れなさい!それで、あと二人については?」

 

校長「ICPOとフリーのエージェントに依頼を受けてもらっています。不知火さんと面識があるかとは思いますが…」

 

舞「私と面識があるICPOの刑事とフリーエージェントですって?ま、まさか…」

 

 

中国香港の某所

 

春麗は香港にある旧ネスツの施設を現場の刑事であるホンフーが指揮する警官隊と、FBIの依頼を受けたエージェントのブルー・マリーと共に突入していた。

 

ホンフー「だめっちゃー!ここももうもぬけの殻ばい!何も残ってなかと!」

 

ホンフーは悔しげに施設に残された机を蹴る。

 

春麗「またね。シャドルーやR&B社、ハワードコネクションはネスツの研究の何かを狙っていることは確かのようだけど、それが何なのかが読めないわ」

 

マリー「ネスツの研究は多岐に渡るわ。そのどれがやつらの狙いなのかがわからない」

 

舞「その全てよ、ベガはクローン技術、ルガールはゼロキャノン、ギースは草薙京くんから力を奪った技術。それらの研究の資料をかき集めているわ」

 

春麗「あなたは不知火舞?!」

 

マリー「珍しいわね?あなたが私達の諜報活動や警察組織の協力で動くなんて」

 

舞「あら。本来忍者とはそういうものよ?あなた達以上に偵察、諜報活動、潜入、破壊工作は得意なのよ。ハァイ、久しぶりね春麗、マリー」

 

いぶき「春麗さん。お久しぶりです」

 

春麗「いぶきまで…じゃあ日本のエージェント育成学校からの派遣って…」

 

舞「私といぶきよ」

 

マリー「KOF大会の常連上位出場者…あなたなら心強いわね?舞」

 

春麗「挨拶代わりに私達の捜査の協力とは、あなたには毎度一本とられるわね、舞?」

 

舞「既に怒部隊、デルタレッド、武神流、ロシアのレッドサイクロン、元ネスツの残党とかが動いているわ」

 

マリー「それにしてもわからないわ。シャドルーやギース、ルガールがここまで大々的に動くなんて…」

 

舞「確実に何かの罠があるわね。気を抜けない大会になるわよ。良いわね?」

 

春麗(ベガ、ルガール、ギース……何を企んでいるかはわからないけれど、観念しなさい…)

 

 

 

 




ヒロインチームというよりは、女エージェントチームになってしまいました。
本来、忍者のやっていることってエージェントのそれですものね?チームバランス的には…

春麗=スピードタイプ
いぶき=トリッキータイプ
舞=スピードタイプ
マリー=トリッキータイプor投げキャラ

スピード&トリッキータイプ…マリーと舞が鍵なチームになりそうです。

次回は女子高生チームかな?

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