Aqoursとifにつながる不思議な扉   作:浦風晴斗

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聖杯合戦 第11話(最終話)

 ―聖杯合戦 リンク継続中―

 

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 ファイズの力を使い真人を倒した果南。残る相手はアーチャー・棗恭介とマスター・直枝理樹のみ。

 両陣営の脱落者達が見守る中、校庭で最後の戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。

 

千「これが最後の戦い…」

 

果「千歌の願いのためにも、負けるわけにはいかない」

 

恭「それはこっちも同じだ。理樹の願いのため、俺は全力でお前たちを倒す」

 

理「僕には恭介がいる、負けるもんか…!」

 

 先に動いたのは果南だった。

 真人との戦いによる消耗を感じさせない速さでマスター・理樹めがけて走り出す。

 

恭「確かに、マスターさえ倒せば戦いは終わる。だが…!!」

 

 恭介は果南に対してエアガンを構えるかと思いきや…

 

恭「それはこっちも同じだろ?」

 

 サーヴァント対マスター、通常の聖杯戦争であればマスターもそれなりの魔術師であるが、今回の場合はそもそもが即席のマスターである、つまり…

 

千「ちょっと、えぇぇぇぇっ!!??」

 

理「待って、うわっ!」

 

 敵サーヴァントと対面した場合、まともに相手をすることが難しいのである。

 それでも一応「必殺技」という形で宝具に近いものがマスターにも付与されている。

 だが両マスターはその事に気づく様子がない。

 

千「はぁっ、はぁっ、私にも力があれば…!」

 

 千歌はふと手に刻まれた令呪に目をやる。

 善子と果南に対してすでに2画を使っているので、みかんの形をした令呪はその1/3を残すだけになっている。

 

千「これって、もしかして」

 

 一か八か、千歌は恭介に向き合い意識を集中させる。

 

千「―私達が描いたキセキは、軌跡であり奇跡。そのキセキ全てが私達の『全力で輝いた物語(ワンダフルストーリーズ)!』」

 

 千歌が紡いだ言葉はまさに宝具発動の式句、千歌自身から溢れる魔力はオーラとなって恭介に立ち向かう力を与えた。

 

恭「気づかれたか!だがその力、果たして使いこなせるかな?」

 

千「使ってみせるよ。私は普通怪獣だけど…みんながいたからここまでこれた!だから!!」

 

 千歌が真っ直ぐ振るった拳は恭介の手の平に痛烈な一撃を与える。

 予想外の強さにエアガンを取り落とす恭介、そこに追撃するように果南も宝具を発動させる。

 

果「乗ってるみんなに幸せを、笑顔を、夢を届けよう、どこまでも!『想いを乗せて走る列車(ハッピーパーティトレイン)』!」

 

 宝具発動と共にHAPPY PARTY TRAIN(ハッピーパーティトレイン)の衣装に身を包んだ果南はその名の通り電車のような速度で恭介に体当たりをする。

 その様子を見ていた理樹は、何かを閃いたように恭介に向かって手を広げる

 

理「恭介!僕がまだいる、恭介は一人じゃない!だから…一緒に戦おう!『僕らはリトルバスターズ』!」

 

 この聖杯合戦で使われた宝具の中でも、理樹が持つ宝具は唯一の援護系の属性を持つ。

 宝具の対象となった「2名」は自身の身体能力が引き上げられ、宝具のクールタイムもリセットされる。

 つまり、残り3分あった恭介のクールタイムもリセットされ、恭介は再び「時風瞬」の仮面を被り、千歌と果南を迎え撃つ。

 だが、千歌と果南の宝具もまだ効果時間は終わっていなかった。

 

千「行くよ果南ちゃん、きっとこれが…最後」

 

果「そうだね。たとえどんな結果になろうと、千歌となら行ける気がする」

 

 二人の宝具から放出される魔力は次第に渦を巻いて一つの奔流へと変わっていく。

 異なる2種の宝具を重ね合わせることで発動することが出来る合体宝具、その中でも千歌と果南のものは特別な能力を持っている。

 

千・果「越えられなかったあの時を、託し託され飛ぶ時だ。『時を越えて進もう、その先へ(ミラクルウェイブ)』!」

 

 千歌と果南はMIRACLE WAVE(ミラクルウェイブ)の衣装を身に纏い、アクロバティックな動きで恭介の攻撃を全て回避する。

 

千「これでーーーー!」

 

果「終わりーーーー!」

 

 飛び上がった二人はライダーキックよろしく飛び蹴りで恭介と理樹に迫る。

 

理「僕だって戦えるよ!」

 

恭「正面突破だ!」

 

 理樹は魔法陣で、恭介は宝具で千歌と果南を迎え撃つ。

 溢れ出た互いの魔力が空を揺らし、歪みを作る。

 その歪みに、一筋の光が差す。

 

恭「あれは…!」

 

果「やばっ、止まんない…!」

 

 恭介と果南が驚くも無理はない、歪みから現れたのはこの合戦に勝った方に与えられる「聖杯」そのものだった。

 強大すぎる力によって先に現れてしまった聖杯、その場所が悪かった。

 互いの攻撃に挟まれる形で現れた聖杯はしばらくその形を保っていたが、ついに力に耐えかねたのか音を立てて砕けてしまう。

 

千「あーーーーっ!!」

 

理「聖杯が…」

 

 聖杯が砕けた所で全員の攻撃の手が止まる。

 千歌が破片を拾い上げ、くっつけようと試みるが聖杯はうんともすんとも言わない。

 

千「そんなぁ、これじゃお願い事が…」

 

理「叶えられない…」

 

恭「…なあ、二人の願い事ってなんなんだ?」

 

千「私のは…いつまでもみんなでいられますようにって…」

 

理「僕も、恭介が卒業してもみんなで一緒にいれるようにって」

 

 恭介は二人の願い事を聞いて、何度か頷くように頭を揺らす。

 そして何かを思い浮かんだように、周りを見渡す。

 

恭「それはもう…心配いらないんじゃないか?ほら」

 

 恭介が見つめる先、そこにはすでに合戦から脱落したAqoursとリトルバスターズのメンバーが4人を心配するように駆け寄ってくる。

 

恭「俺達も、そして君達も、あんなにいい仲間がすでにいる。その仲間とのことなんて、心配しなくても必ずいい未来が待っているさ」

 

千「そっか、そうだよね。聖杯に願わなくても、私たちは…ずっと一緒にいれるんだよね」

 

恭「ああ、だから俺や、3年生は安心して卒業出来る。帰って来られる場所があるからな」

 

 恭介がそう言い終わると、全員の身体が光の粒子に包まれ始める。

 

千「あ…」

 

恭「お別れだ、普通なら絶対交わることの無い俺達がこうして出会ったのも何かの巡り合わせだろう。忘れないぜ、Aqours」

 

千「私も忘れないよ、リトルバスターズ」

 

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聖杯合戦 結果

 

聖杯の破壊に伴い、勝者無し

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