この日の最長距離と最長時間を誇った奥羽本線 秋田〜新青森間の移動を終え、一行は本州最後の乗り換え駅である新青森駅に到着した
果「着いたーーー!!!」
千「ここが新青森……」
善「人が全然いないわね」
梨「こんな時間だもの、新幹線に乗り換える人は少ないわよ」
果「本当に新函館北斗行きしかない、これが最終の新幹線……!」
千「さすがに感慨深い」
果「東京から3時間以上かけてやっとここまで来るからね」
善「いやヨハネ達は17時間以上かけてやっとここまで来たんだけど」
果「その旅もあと1時間30分で終わりだよ」
善「急に元気になって……」
果「私は写真撮るのに集中するから、みんなは先に並んでてね」
一行、新青森22時32分発 北海道新幹線 はやぶさ43号新函館北斗行き乗車
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千「真っ暗でどこ走ってるか分からないね」
梨「トンネルも多いし、どこで青函トンネルに入るのかしら」
果「さっき奥津軽いまべつを過ぎたから、もう少しじゃない?」
善「この速度と暗さでよく駅通過したの分かったわね」
果「まあ目が慣れてるからね」
善「どれだけ新幹線乗り慣れてるのよ……」
梨「一応地図上はまだ本州内を走ってるけど」
果「確か青函トンネル入る前には青いラインライトがあるし、勾配もあるから気づくと思うよ」
千「果南ちゃん詳しいねぇ」
果「東京に出てきてすぐくらいかな?寝台特急に乗って北海道まで行ったことがあるんだ。だからここを通るのは4回目だよ」
善「上野発の夜行列車降りた時からってやつ?」
梨「それ青森で降りる歌じゃない?」
果「正解。私が乗ったのは札幌行きの北斗星ってやつだね。上野を19時くらいに出て、札幌に朝の11時くらいに着くんだ」
千「16時間も乗ってるんだ、ほへ〜」
善「ちなみにさっきも言ったけど私たちはもう17時間は電車に乗ってるんだからね。それでいて函館までしか行かないのよ、アホよアホ」
果「そのアホに騙されたのは誰かな?」
善「ぐっ……」
千「あっ!」
梨「どうしたの千歌ちゃん」
千「今、なんかホームみたいなのが見えた!」
果「え?」
千「すっごい短かったけど、ホームの明かりみたいなのが見えたよ」
果「トンネル抜けたわけじゃないから、もしかして竜飛海底駅?」
梨「海底駅、ってことは」
善「もう青函トンネル入ってるどころか海底走ってるじゃない!」
果「えぇっ!?いつの間に入ってたの?」
善「青いラインライトがなんだって?」
果「ぐっ……」
梨「まあ寝台特急とじゃ速さが段違いだから見落とすのも仕方ないんじゃ……」
果「そういうことにしよう」
善「全く、都合いいんだから……」
千「そういえば、この新幹線って函館行きの最終だって話だったよね?」
果「そうだよ?」
千「東京駅何時発なの?」
果「知りたい?」
千「なんでそんなもったいぶるの」
梨「どう考えても今までの行程を全否定するからじゃない?」
千「そんな!私たちの今までの旅行が全部台無しになるの!?」
果「大袈裟だなぁ、ただ新幹線がすごいって話になるだけだよ。この新幹線は東京駅19時20分発だよ」
善「てことは、本来なら14時間遅いスタートでも函館に行けるのね」
梨「集合時間から考えたら18時間よ」
果「いや〜、もう馬鹿だね」
善「アンタが言うな」
千「新幹線って速いんだねぇ」
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4人が話している内に新幹線は次第に速度を落とし、ついに往路最後の乗り換え駅である新函館北斗駅に到着した。
善「ここが新函館北斗……」
千「ここは函館じゃないんだよね?」
果「函館駅に直接新幹線は乗り入れてないからね、ここから少しだけ電車に乗って函館に行くよ」
梨「確か千歌ちゃんは函館までは行かないのよね?」
千「うん、一つ前の五稜郭って所で降りる」
善「てことは本当に終点まで行くのは私と梨子と果南だけ?」
果「まあ千歌は半分飛び入りだしね」
善「飛び入りでよくこんな旅行に参加したわねホント」
千「まあ楽しかったしいいかな」
果「さあ、これが本当に最後の電車だよ」
一行、新函館北斗23:40発 函館本線 普通はこだてライナー函館行き乗車
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五稜郭で千歌が降り、その数分後のこと
果・梨・善「函館に到着!!!」
果南・梨子・善子の3人は終着駅である函館駅に定刻に到着した。
拝島駅を5時01分に発車し、函館駅に23時59分に到着するまでの所要時間は18時間58分、乗車時間にして15時間23分、154駅 937kmを走破した3人は次の日の朝、思いっきり寝坊して千歌とゲストの聖良が待つ五稜郭で謝るところから旅の続きを始めることになる。