Aqoursとifにつながる不思議な扉   作:浦風晴斗

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第2章 聖杯合戦 第1話

 ―ifの扉、起動―

 ―接続年月日 設定なし

 ―接続場所 学校(詳細設定なし)

 ―接続対象 Aqoursおよびリトルバスターズ

 ―接続注意事項 聖杯と相手チームに関する知識はすでにあるものとする

 

 ―接続に対する全設定の完了を確認、チェック…オールグリーン

 ―ifの扉、接続準備完了

 

 ―「聖杯合戦」リンク・スタート―

 

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 Aqoursの9人が降り立ったのはとある学校の校庭だった。周りに人影はないが、ただならぬ雰囲気で満ちている。

 

千「ここが聖杯合戦の世界…」

 

ダ「学校とは思えないほど広いですわね…」

 

曜「どこから相手が出てくるかわからないね」

 

果「千歌、事前に配られたチームの詳細は?」

 

千「これだよ」

 

 千歌は一枚の紙を皆に見せる。そこには今回の聖杯合戦の内容とお互いのチームについて書かれていた。

 

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 聖杯合戦について

 ・Aqours及びリトルバスターズで聖杯を巡り合戦を執り行う

 ・1人のマスターと9人のメンバーを選出し、各クラスに割り当てる、クラスは重複してもいいが、1クラスにつき最低1人は割り当てなければならない

 (捕捉:人数が1人少ないAqoursについては戦闘不能になったメンバーを1人だけ復活させることができる)

 ・事前に配布された指輪によって擬似魔術回路が形成される、指輪を破壊されるとその時点で脱落

 ・マスターはメンバーがエンカウントした相手の情報をマップに表示出来るが、閲覧はマスターのみに限る

 ・マスター↔各メンバー間は魔力による通信が可能、各メンバー同士での通信は不可

 

 

 自チーム Aqours

 マスター:高海千歌

 セイバー:渡辺曜・国木田花丸

 アーチャー:桜内梨子

 ランサー:黒澤ダイヤ

 ライダー:小原鞠莉

 キャスター:津島善子

 アサシン:黒澤ルビィ

 バーサーカー:松浦果南

 

 対戦相手 リトルバスターズ

 マスター:直枝理樹(なおえりき)

 セイバー:宮沢謙吾(みやざわけんご)来ヶ谷唯湖(くるがやゆいこ)

 アーチャー:棗恭介(なつめきょうすけ)

 ランサー:西園美魚(にしぞのみお)

 ライダー:能美(のうみ)クドリャフカ

 キャスター:神北小毬(かみきたこまり)

 アサシン:棗鈴(なつめりん)

 バーサーカー:三枝葉留佳(さいぐさはるか)

 筋肉:井ノ原真人(いのはらまさと)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

果「向こうはこっちと同じでセイバーが2人か…」

 

鞠「復活枠が1人分あるとはいえ、最初から1人少ないこちらが不利ネ」

 

善「先に誰か一人倒さないとならないわけね…それならこのヨハネがリトルデーモン達の力を借りて全力の黒魔術で一気に…」

 

千「なら善子ちゃんそれよろしく~」

 

善「随分軽いじゃない!」

 

千「だって善子ちゃんは堕天使でしょ?キャスタークラスにはもってこいだし、必殺の黒魔術で出来ると思うんだけどな」

 

善「…!!ふ、ふふふふ、やはりあなたには分かっていたようね、このヨハネの本当の実力が。であればその力、思う存分発揮させていただきましょう」

 

花「善子ちゃんおだてられてるの気づいてないずら、ちょろいずら」

 

梨「でもそれをやるとして、一体どこを狙うの?こうも広いと相手の居場所も分からないわよ?」

 

千「戦闘を回避して誰かが偵察に行くしかないね。気配遮断スキルがあるアサシンか、単独行動スキルのアーチャーか…」

 

ル「アサシンってことはルビィが行くの!?」

 

千「行くなら梨子ちゃんと一緒かな、あるいは…」

 

曜「万が一戦いになっても切り抜けられる可能性の高いセイバーかバーサーカーか」

 

果「なら私が行くよ」

 

ダ「確かにバーサーカーの果南さんならある程度の不利は切り抜けられそうですが…バーサーカーは打たれ弱くもありますわ、単独行動で囲まれたりしたら…」

 

果「ならダイヤはルビィを行かせられるの?」

 

ダ「そ…それは」

 

果「でしょ?だったらここは私が適任。みんなが配置に着くまでに一人くらいは見つけて、善子の魔術を待つ。それで数の不利さえ失くしてしまえばこっちにも勝機はあるよ」

 

千「ならその作戦で行こう、善子ちゃんはここで私と一緒にいて。果南ちゃんからの情報が入り次第撃ってもらうから」

 

善「まかせなさい!」

 

千「それ以外のみんなはそれぞれ相手を見つけ次第戦闘を開始して、宝具は30分に1回しか使えないから注意だよ」

 

曜「千歌ちゃんは?」

 

千「善子ちゃんの宝具が発動したら一番近くにいる誰かのところに行くよ」

 

曜「呼んでくれれば私はいつでも駆けつけるからね!」

 

千「ありがとう曜ちゃん、それじゃ…」

 

鞠「ちょっとストーップ!!」

 

果「いきなりどうしたの鞠莉」

 

鞠「どうしたもこうしたもありまセーン!誰か突っ込むかずっと待ってましたが誰も突っ込まないなんておかしいでショウ?」

 

花「実はマルもずっと思ってたずら」

 

ル「確かにこれはよくわからなかったよ」

 

千「実はマスターの私もよくわかってないんだよね…じゃあせーので言おうか、せーの」

 

皆『筋肉って何?』

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

真「へぶしっ。なんだ?誰か噂してやがるのか?」

 

謙「大方、Aqoursがお前のクラスについて話しているんだろう。俺だって最初は分からなかったぞ、なんだ筋肉とは」

 

真「筋肉は筋肉だ」

 

理「ごめんね謙吾、僕は普通にバーサーカーで登録しようと思ったんだけど…」

 

鈴「理樹、こんな筋肉は放っておいていい」

 

唯「それで少年、何か策はあるのか?」

 

理「策っていうか、現状で人数が多いからまずは偵察かな」

 

ク「偵察ならヴェルカとストレルカがいます!」

 

理「クドはヴェルカとストレルカで辺りを警戒して、小毬さんと西園さんは2人で、それ以外のみんなは1人で偵察に行ってくれるかな。相手を見つけたら戦闘はせずに位置の把握をお願い」

 

美「把握だけでいいのですか?」

 

理「うん、相手の出方が分からない以上先手を打つのも早計だろうし、全員の位置を把握出来ればこちらの宝具の使いどころも見えてくるしね」

 

恭「俺は理樹の護衛に回る」

 

理「よろしく恭介、それじゃあミッションスタートだ!」

 

 Aqoursとリトルバスターズ、共に作戦会議が終わり、聖杯合戦の火蓋は切って落とされた。持ち主の願いを叶えるという万能の願望器を手にするのは果たしてどちらの陣営か?

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

果「うーん、どこにもいないなぁ」

 

 昇降口から校内へと入った果南は渡り廊下を歩きながらリトルバスターズの面々を探す。

 善子の宝具発動前に梨子が屋上に辿り着ければ梨子からの援護が来る手筈になっている。梨子が宝具を発動させるかどうかは本人の意思だが、出来ることなら2人ほどまとめて倒したい所である。そのため果南は無理を承知で2人を探し当てようとしていた。

 

果「しっかし広い学校だなぁ…地下まであるし」

 

 ふと、遠くから何かの鳴き声が聞こえてくる。

 

果「動物の声…?バスターズの誰かが動物を使っているってこと?」

 

 廊下で声が響き、どこから鳴き声が聞こえるのかは分からない。果南は意識を張り詰めさせて声の位置を特定しようとする。

 

ク「1人見つけましたー!」

 

 階段の影から現れたのは白いマントを纏った小さな少女と2匹の犬だった。しかし少女は果南を見るとじっと様子を伺うだけだ。

 

果「千歌、相手と遭遇したけど…クラスは分かる?」

 

千『ええっと…ライダーだから能美クドリャフカって子だね』

 

真「おおう、クド公ついに見つけたか!待ってろ、今から俺が渾身の筋肉で…!」

 

果「しまった、さらに1人!」

 

 果南は増援に来た少年を一瞥する。赤いTシャツに丈の短い学ランを羽織った少年は果南を見るなり拳を構える。

 

千『果南ちゃん、その人が筋肉の井ノ原真人君だよ!』

 

果「うん、この人はまさに筋肉だ!」

 

真「お前の筋肉に恨みはないが、ここで倒させてもらうぜ!」

 

果「ここは逃げるのが得策かな」

 

 果南は真人とクドが来た階段とは反対の渡り廊下を走り抜ける。逃げ切りはしないが追いつかれもしない速度で校内を駆ける。

 

果「千歌!梨子が屋上に着いてなくてもいいから私のポイントに善子の宝具を!」

 

千『オッケー、待ってました!!梨子ちゃんも援護に回れるよ!』

 

 屋上にある給水塔から校内を見下ろしていた善子は梨子に合図を送り、自らの宝具を展開する。

 

善「解き放たれよ闇の門、我は堕天使ヨハネ、数多のリトルデーモンと共にあり!食らいなさい、堕天使ヨハネの黙示録(ダークネスヨハネフレイム)!」

 

 善子の詠唱と共に集まった魔力は黒い砲撃となって果南のいるポイントへと放たれる、同時に梨子からは音符を模した魔力弾が放たれ、真人とクドに襲いかかる。

 

真「クド公あぶねぇ!」

 

ク「わふっ!?|

 

 真人がクドを庇うように覆い被さる。大きな背中に守られたクドの体には砲撃には当たらなかったが、大の字に転んだため指輪をつけた手が砲撃に巻き込まれてしまった。

 パキィィン!という音と共にクドの指輪が破壊される。だからと言ってクドの意識がなくなったり怪我をする訳ではないが、ライダー=能美クドリャフカはこの聖杯合戦で最初の脱落者となった。

 

ク「わふ~~~、指輪壊されてしまいました~!」

 

真「すまんクド公、俺の筋肉が足りないばっかりに」

 

ク「井ノ原さんは悪くないです!」

 

理『ありゃりゃ…クドは僕の所に戻ってきてね。真人はそのまま探索を続けて、果南さんを深追いしなくていいから』

 

真「なんだよ理樹!敵討ちさせてくれないのかよ!」

 

理『クドを倒したのはさっきの果南さんじゃなくてキャスターの善子さんだから、それに僕の直感だと果南さんは相当強いよ』

 

真「強いならなおさら先に倒すべきじゃねぇか?」

 

理『いや、これで数の優位が崩れたんだ。ここからは慎重にならないと』

 

真「ちっ…急いでもいいことねえってか、なら指示通り探索するとすっか!あ~筋肉が通りまーす、白線の内側までお下がりくださーい!」

 

理『静かにやらなきゃ意味ないって…』

 

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 聖杯合戦現状

 Aqours 脱落者 なし

 リトルバスターズ 脱落者 ライダー

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読んでいただきましてありがとうございます
ついに始めました、聖杯合戦編です
Aqoursとリトルバスターズがどんな願いを持って合戦に挑むのかはいまだ不明ですが、どちらも譲れぬ願いがあるはず…それは追々判明するかと思います!

さてさて、早々にクドが脱落し人数的には互角です
次なる戦いは果たして誰なのか、それは第2話をお楽しみに!!
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