『三好in○○シリーズ』   作:零戦

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三好inFGO

 

 

 

かつて、日本を破滅から救った三好将和。その将和もとうとう老いには勝てず、妻夕夏と共に永眠した。

 

「夕夏、あの世でもよろしく頼むよ」

「任されたわ貴方」

「暫くしたら私もそちらに行きますよ」

 

 息を引き取った二人に美鈴は涙を流しながらそう呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 将和は何処かにいた。ただ、真っ白な世界。だが将和の目の前に誰かがいる。でも見えなくて分からない、気配は複数はいる、それも大勢だ。そう将和は思うが将和は何となく目の前にいるのは誰かが分かった気がした。

 

『三の世を好きに生きし者よ。今一度、その力を両の手で使い将を率い和を以て藤の花に協力せよ』

「………八百万の神々に問おう。それは俺への命令か? それとも貴女方神々の願いか?」

『否、否。命でもなく願いでもなし。運命であり己の使命であり親友の頼みであり英霊達の願いであり船乗りの思いである』

「……了承した船乗りの友よ。我は今一度今生の世に神霊として甦り日ノ本の民を、そして日ノ本を救済する」

『……願わくば幸ある道へ』

「構わない。俺が望んだ道である」

 

 

 

 

 

「イヤイヤァ!!こんな事で死にたくない!私は、私はまだやりたことが沢山あるのよ!」

「所長!!」

「駄目です先輩!!」

 

 A.D.2004、炎上汚染都市である冬木にて事態は大幅に終息へ迎えようとしていた。しかし、レフ教授の裏切りの発覚に加え所長であるオルガマリー自身が既に死亡していて、自身は残留思念に過ぎない事に発狂。カルデアスに引き込まれたオルガマリーを立香は助けようとするがマシュに抑えられた。今、立香も行けば立香自身も助からないのは明白だった。

 

「ァァァァァァァァァァ!?」

 

 オルガマリーはカルデアスからの吸収に叫ぶ、ただ叫ぶ。そして心から願う。

 

「私は、私はまだ生きたい!! 誰か……助けて……」

「誰でも……誰でも良いから所長を助けてくれェ!!」

 

 オルガマリーの悲痛な叫びに立香は叫ぶ。気に食わない所長かもしれないが目の前で消えてしまうのはよっぽど嫌だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそれを聞き入れた者がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『良かろう、お前は生きろ』

『!?』

 

 その声を全員が聞いた瞬間、オルガマリーは何者から手を引かれてカルデアスから離れる事が出来た。

 

「……何者だ?」

 

 レフはオルガマリーを助けた白い制服の者に問う。だが白い制服ーー第一種正装ーーを着た将和はニヤリと笑う。

 

「なに、ただの野良神霊だ」

 

 オルガマリーを地面に置いた将和は刀をゆっくりと抜く。

 

『宝具 ???』

「なっーーー」

 

 レフはその一斬を以て消滅した。

 

「……ま、こんなところか」

 

 そして将和は呆然としているオルガマリーに視線を向けた。

 

「今生の世は死人だろうが、今のお前は生きている。その生をよく噛み締めろ」

 

 そして将和は英霊……ではなく神霊として「人理継続保障機関・カルデア」で『クラス セイヴァー』として厄介な事になるのであるが将和はだらけるにだらけた。

 

「あ、あのセイヴァーさん。今度の特異点を……」

「あ、パスで。なぁに、俺がいなくてもやれるやれる!!」

「ア,ハイ」

 

 一応マスター(契約はしてないがとりあえずマスターとしている)である立香……ぐだ男の要求も拒否してPCでネット三昧を送るのである。しかも黒ひげことエドワード・ティーチやノッブこと織田信長等も加わり基本は遊んでいた。

 しかも遊んでいる事で他のサーヴァントから大いに顰蹙を買っていたりする。なお、他のサーヴァントでもエミヤや英雄王等からは一定の評価はあったりする。

 

「普段を見ていると間抜けに見えるだろう。だがあの雑種はそうではない。内に秘めた想いはある」

「普段がなぁ……それを直したら女性達も評価を変えてくれると思うぞ。後、セイバーとのあれをバラすのはやめろ(迫真)」

「よく飲みに行きますけど俺はまだ飲めないですし……でもセイヴァーが深酒をしたら面白い話をしてくれますよ」

 

 等々であった。まぁなんやかんやでとりあえずは上手くやれていた将和だったがそれをぶち壊す集団が現れた。

 

 

 

 

『侵入者!侵入者!』

 

 カルデア全体に緊急警報のアラームが鳴る。そんな中でも将和は黒髭達とネトゲをしていた。

 

『侵入者だってよ』

「結界を敷いてるから問題ねーわ」

 

 将和はそう言いながらも戦車で敵戦車を撃破する。

 

『お、クリア』

「次だ次」

 

 その時、ドシンという音がする。揺れた、地震とかではなく人工的な揺れだ。

 

『近いな』

「仕方ない、ゴミ掃除しながら見てくる」

『おう』

 

 将和はそう言って一旦PCを切って部屋の外に出る。扉を開けるとそこは噴煙だらけであった。

将和は誰かが戦っている方向に歩くが何故か銃弾の音が聞こえる。

 

(何で此処で銃撃なんだ?)

 

 そうしているとドカドカと前の方から武装した兵士らが現れた。しかもナチスとソ連の軍服である。

 

「サーヴァントだ!! 殺せ!!」

 

 兵士達はMP40やPPsh-41で銃撃するが将和はそれを避けてグロック17で片付けた。

 

「ナチスとソ連の軍服……?」

 

 服装に不審に思うがとりあえずはぐだ男の元に行く事にした。

 

(何か嫌な予感すっからなぁ……)

 

 

 

 

 

「先輩!?」

「ぅ……」

 

 突然、カルデアに現れた謎の武装集団はぐだ男を昏倒させ拉致しようとしていた。シールダーのクラスであるマシュはぐだ男を助けようにも他の武装兵に阻まれていた。それは他のサーヴァント達も同様である。

 

「何なんだこの集団は……」

「マスターに危害を加えるなら敵です」

 

 エミヤの言葉にジャンヌはそう言う。そうしているうちに二人の男がサーヴァント達の前に立つ。

 

「カルデアに住ましサーヴァント達よ。マスターを返してほしくば奴を呼べ」

「奴……?」

「知らぬとは言わさん。そうミヨシマサカズを呼べ!!」

 

 男の言葉にエミヤ達は首を傾げた。

 

「……ミヨシマサカズって誰だ?」

「さぁ……? アストルフォは?」

「いや……僕もさっぱり……」

 

 サーヴァント達は首を傾げるが二人の男はサーヴァント達の反応に笑った。

 

「クカカカ……クカカカカカカカカカ!! 面白い、面白いぞ!! 奴は今度こそ安寧の日々を手に入れたと見える!!」

 

 男の言葉に他の武装兵達も笑い出す。しかし、そこへ壁を突き破る者がいた。

 

「お邪魔ーっと」

「貴方はセイヴァー……」

 

 ジャンヌや女性サーヴァント達は顔を歪める。特にジャンヌ・オルタなど養豚場の豚を見るかの目をしていたがいつもの事なので将和は気にしない気にしない。目の前に現れたのは基本ニートであまり仕事をしないセイヴァーこと将和だからである。

 

「全く……懐かしい硝煙の匂いがすると思えばナチとアカか……」

「セイヴァー……?」

 

 セイヴァーの言い方にジャンヌ達は疑問を覚えた。セイヴァーはこいつらを知っている……?

 

「セイヴァー、こいつらを知っているのか?」

「あぁ……懐かしいものだな」

「クカカカ……クカカカカカカカカカ!! おぉ懐かしいなミヨシマサカズよ!!」

「貴様の事……忘れぬ日はなかった!!」

「いや、俺は男にストーカーをされるのは趣味じゃねぇな」

「フン、この顔を見てもかね?」

 

 そう言って二人の男がマスクを外す。それを見たセイヴァー……将和は意外そうな表情をした。

 

「ほぅ……残留思念体にまでなって俺を殺そうとするかちょび髭に髭親父」

「クカカカ……我らは貴様を殺す一心を以てソロモン王に頼み甦った……」

「そう、魔神柱としてな!!」

「フン、死んどけ死んどけ。貴様らが甦る理由はない」

「クカカカ……果たしていつまでそう言えるものかな」

 

 そして他の武装兵達は消えていく。

 

「ミヨシマサカズよ、マスターを返してほしくば我らの元に来るが良い。因縁のスターリングラードでな」

「また会おうかアトミラール・ミヨシ……」

 

 そう言って消えるのであった。

 

「……チッ厄介な事になったな。おいロマニ、特異点は?」

「それよりも貴方は何なんですか!?セイヴァーのはずですよね?ミヨシマサカズって一体……」

「黙れ小娘」

 

 ジャンヌの返しに将和はそう答えた。サーヴァント達は将和のあまりの変わりように思考が追い付いていない。

 

「ククク……それが本来の貴様か?」

「まぁそんなところだ」

 

 英雄王は楽しそうに笑うが将和は倒した武装兵が落としたMP40等を拾って弾を確認しつつ弾倉に入れて装填し歩き出す。

 

「晩飯までには戻るぁ」

「ちょっと!!」

「ロマニ、特異点は1942のスターリングラードだな?」

「あ、あぁ。確かにあいつらの行き先を探知したらA.D.1942のスターリングラードだよ」

「ならレイシフト頼むわ」

「あ、あの皆で乗り込めば……」

「悪いがいらん」

 

 マシュの言葉に将和はそうピシャリと告げる。

 

「な、何よその言い方!?」

「言葉を濁すよりハッキリと伝えた方が良いだろ。お前らが思ってるような戦いじゃないからだ」

「ふむ、私は同行しても構わんだろう?」

「エミヤも無理だ。あの年代は全てを経験した者にしか分からない」

「あの年代……まさかセイヴァー、君は……」

「ほんじゃまか行ってくらぁ……」

 

 そして将和はレイシフトを行い1942のスターリングラードへ赴くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 後書き

 ストーリー的に1.5部に当たる。なお、特異点としてはA.D.1942のスターリングラード・A.D.1945のベルリン・更にエクストラステージとしてA.D.1945のマリアナ諸島がある。

 

 将和のクラスはセイヴァー『救世主』

 

 まぁ所謂日本の救世主だからセイヴァーという安易に浮かんだだけ。

 なお、ヒロインについてはある程度は決まってるが内緒




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