第二次スーパーロボッコ大戦 ガールズ&パンツァー編(仮)   作:ダークボーイ

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第二次スーパーロボッコ大戦 ガールズ&パンツァー編(仮)

※この作品は第二次スーパーロボッコ大戦の外伝的作品であり、pixivFANBOXにて掲載されている作品の冒頭のみの公開となります。

 

 

「条件該当可能性世界、発見」

「行動上における特異性、確認の必要有り」

「これより、確認作業開始………」

 

 

 町並みの中を、突如としてキャタピラの駆動音が響き渡る。

 無骨なエンジン音を立て、アスファルトを踏み締めながら通りを複数の戦車が隊列を持って通過していく。

 その光景を街の者達は何故か笑みを持って見つめ、手を振り、声援を送る。

 通り過ぎていく戦車は、見る者が見れば生産国も何もバラバラで、まるでデタラメな寄せ集めのようにも見える。

 ただ一点、所属を示すエンブレムに大の字を青く象った地に、洗の字が刻まれている点だけが一緒だった。

 そして、もう一つ共通点が有った。

 先頭を行く灰色の車体に75mm砲を搭載した西暦1935年ドイツ制式採用戦車、Ⅳ号戦車H型の砲塔上部のハッチが開き、そこから髪を肩口で切りそろえ、藍色のパンツァージャケット姿の少女が姿を表す。

 街の人達からの歓声が一際大きく上がり、少女はそれに応えるように笑みを浮かべながら手を振る。

 

「うわ~、すごい声援………」

 

 その少女は笑みとは裏腹に、ちょっと引きつった声で呟き、手を振りながら再度戦車の中へと戻る。

 

「すごいよ、まるで公式戦に出場する時みたい」

「ただの練習試合なんだけどね~」

 

 車長席に座った少女の呟きに、右斜め前の通信手席に座った淡い色の緩やかにパーマの掛かった少女が苦笑する。

 

「ただの練習試合では有りません! 今年度優勝校の我ら大洗女子学園と、決勝で破れた黒森峰女学園の因縁の練習試合、しかもかの西住流家元姉妹の高校最後の対決なのですよ!」

 

 車長席の右、装填手席に座ったショートボブの少女が興奮した口調で叫ぶ。

 

「あらあら、それで皆さん大騒ぎなのね」

 

 車長席の左、砲手席に座った長髪の少女が、どこかのんきな口調でそれに応じる。

 

「みんな騒ぎすぎ」

 

 車長席の左前、操縦手席に座る少女が、けだるげな声で呟く。

 

「う~ん、やっぱり言った方いいのかな?」

 

 車内の会話に、車長席の少女が少し悩む。

 

「何がですか、西住殿?」

 

 車長の少女、西住 みほに装填手の少女、秋山 優花里が問い返す。

 

「昨日お姉ちゃんにメールで聞いたんだけど、今日の黒森峰、お姉ちゃんじゃなくてエリカさんが指揮取るって話」

「え、そうなの!?」

 

 みほの予想外の言葉に、通信手の少女、武部 沙織が思わず声を上げる。

 

「あらまあ、本当なんですの?」

「本当みたい」

 

 砲手の少女、五十鈴 華も思わず確認するが、みほは自分の携帯を見て再度頷く。

 

「ばれたら、大変かな?」

 

 操縦手の少女、冷泉 麻子のツッコミに、車内が思わず無言になる。

 

「だ、大丈夫! 黙ってればバレないって!」

「そ、そうですよ! 皆さん、西住姉妹の高校最後の対決を楽しみにしてるんですし!」

 

 沙織と優花里がなんとか取り繕うが、その声は引きつっていた。

 

「でも、どうしてそのような事に?」

「それが、お姉ちゃん自分が卒業する前に、次期隊長の手腕を確認するって」

「なるほど」

 

 華の問いにみほは答え、麻子だけが納得したのか頷いた。

 

「え~と、その事他に知ってるのは…」

「ウチだと、今教えた皆だけ」

「じゃあ、ここだけの話という事で」

 

 優花里の確認に、みほが応じ、即座に沙織の提案に皆が頷く。

 

「それじゃあ、試合会場に急ごう!」

『お~!』

 

 真相を隠して大洗女子学園戦車道チーム隊長、西住 みほ率いるあんこうチームは試合前に奇妙な一致団結をしていた。

 

 

 戦車を使った武道《戦車道》が華道や茶道と並んで大和撫子の嗜みとされるこの世界、かつて大洗女学園廃校の危機をその驚異的な戦車道の手腕で救った戦車道西住流家元の次女、西住 みほは、かつての母校、そして姉である西住 まほ率いる黒森峰女学園との練習試合に向け、大洗女学園戦車道チームを率いて向かっていた。

 そこに、予想外の危機が待ち受けているとも知らずに………

 

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